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  9月28日(木)
安倍内閣の支持率が70%になるのだという。そもそもまだ政権の実態もないこの内閣の何を支持するんでしょうか、という野暮な疑問はわきにおくとしても、何なんだろうねこの数字。
退陣した小泉内閣を支え続けた人物を主犯、じゃなかった首班とする内閣であり、同時にさらにファッショ的な本質を持つこの内閣を支持することはすなわち自らに直接に跳ね返ってくることにどうして気がつかないんだろうと思ってしまう。
消費税10%超、教育基本法・憲法の改悪、社会保障の切り捨てなど生活破壊や平和・民主主義の危機がどんなに進行しようが自分にはあんまり関係がないし、もし何か起こっても耐えればいいのだからそれでいいのかな。いやいや、支持率なんて男前で姿形がカッコイイか、雰囲気がやさしいかどうか程度のものだからそれほど目くじらたてる必要もないことなのか・・・。

特攻隊で散った青年について「今日の豊かな日本は、彼らがささげた尊い命のうえに成り立っている。だが、戦後生まれのわたしたちは、彼らにどうむきあってきただろうか。国家のためにすすんで身を投じた人たちにたいし、尊崇の念をあらわしてきただろうか」と安倍さんは書く。
そしてそれにつづけて「たしかに自分のいのちは大切なものである。しかし、ときにはそれをなげうっても守るべき価値が存在するのだ、ということを考えたことがあるだろうか。わたしたちは、いま自由で平和な国に暮らしている。しかしこの自由や民主主義をわたしたちの手で守らなければならない。そしてわたしたちの大切な価値や理想を守ることは、郷土を守ることであり、それはまた、愛しい家族を守ることでもあるのだ」(「美しい日本へ」)
あれ〜〜〜??どっかで聞いたことがあるせりふだなあ。「若い」わりに何と苔に覆われたような古いせりふ。戦前に戻ってしまったんじゃないかしら。だからこれはやっぱ私から見ると日本破壊の”主犯”だぞ。
日本全土をアメリカの基地にし、沖縄については筆舌に尽くしがたい犠牲をおしつけながら、思いやり予算だけはたっぷり。国民への大増税と社会保障の切り捨てについては「負担の公平」とうそぶきながら、大企業へは減税の大盤振る舞い。子どもたちをさらに競争であおりつつ「愛国心」を注入しなければ将来がないと危機感を強めるアンバイさん。そうやってつくられた「美しい国」ってどんな国???
池田・ロバートソン会談
期待される人間像


  9月25日(月)
先日大町の食事処「わちがい」で夏のクラフト展のまとめの会議がありました。どうやら5月の「わちがい」でのクラフト展と夏の白馬でのクラフト展は今後も続けていくことになりそうです。マンネリに陥らないようように作品づくりに励まないといけません。
その際に「わちがい」の女将から冬に「明かりのクラフト展」をやりたいという提案がありました。明かりとなれば私の出番ではないですか。いよいよいろんな形のランプシェードを創作しないことにはいけませんね。
そのとき女将が「限定2000部でお店のポスターをつくりました」と言うので、さっそく見せてもらったら、何と私のランプシェードを真ん中に据えて光の効果をねらったポスターになっているではありませんか。ま、「わちがい」さんに常設展示させてもらっていたものだから、こんな風にポスターにまで使ってもらえて有り難いことです。白馬の展示会のためにいったんは引き上げた大型のランプシェードをまたまた持って行って玄関先に飾ってもらうことにしました。
あと2か月ほどもすればまたまたつるの季節。今年こそはしっかりとした作品を沢山つくろうと思っています。「工房」もできたことだし・・・ね。




  9月24日(日)
今朝は町内の「道普請」の日。あわせてみなさんに新自治会員の紹介をするというので妻と二人ででかけました。「道普請」というのは、地域の神社の祭りに先がけて行う草取り・溝さらえなどの清掃を地域の人たち総出で行う行事です。
朝8時に集合、打ち合わせを行ったのち、側溝の土砂を上げ沿道の草を抜いて行きます。約1時間で終了。さわやかな天気で気温もそれほど上がってはいませんでしたがすっかり汗をかいてしまいました。
その後は我が家の庭の手入れ。今日は南側に畝を作ってダイコンを蒔きました。大きく育ってくれたらいいのですが。

昼過ぎ母を起こして着替えをさせていたところへ一本の電話が。 ウオーキングで仲良くなった中国の若い女性から「お祭りに行かないか」というお誘いの電話でした。
これまで池田八幡神社の祭りはなかなかチャンスがなくて見ることができませんでしたので、これ幸いと誘われるままに出かけることにしました。
お船曳きを見るためににぎわう役場前で待ち合わせ。約束の時間までちょっと間があったので見物していましたら、どうやら今日は町内を引き回したお船(どこの地域でも祭りにはお船を引き回すのです)を神社に奉納する日になっているらしい。どうしたことか引き手はすべて若い男性だけ。独特の歌を歌いながら歩いていくのですが、何だか妙にうら寂しい感じがして仕方がありませんでした。女性が排除されていること、若者たちに熱気がないと感じられたことがその原因だったかもしれません。

さて、うまく落ち合うことができて、来てくれた二人の女性(電子器機会社の研修生)といっしょに八幡社へ。そこには奉納相撲が行われるらしい立派な土俵がセットされていて大勢の見物人が取り囲んでいました、ちょうどそこでは「赤ちゃん泣きっこ大会」とでも言ったらいいのか、要するに力士が赤ちゃんを抱えて土俵入りしその間に大きな声で泣いた子が勝つという行事が行われていました。テレビでもよく見る光景ですが、直に見たのははじめてで、彼女たちも興味深そうに見入っていました。


その後はお店を回っていろいろと見物。かわいらしいアクセサリーをプレゼントして点数を稼ぎました。
その後近くの喫茶店で休みながらいろいろとお話を聞きました。彼女たちは中国の大連から3年契約で日本に技術研修生として来ている子たちで、私に電話してくれたのは将来日本語をマスターして通訳をしたいと考えている人でした。以前ウオーキングに参加した彼女たちに日本語を勉強したいなら幾らでも協力するよといっていたのを覚えていて、最近ガイドマスター本部に私へのコンタクトの方法を問い合わせてきたのでした。
大連には日本企業がたくさん入っていて、今回の来日研修も結局その企業間の連携なのだということ。
日本に来て半年だけど、すっかり日本語の基本的な構文についてはマスターしているその子を見ていると、外国語の取得能力の高さにびっくりします。まもなく日本語検定を受けるのだというのでテキストを見せてもらいましたが、大学受験並みのレベルの高さ。これにはまた度肝を抜かれました。これにくらべると、私たちの英語学習の生ぬるさをつい感じてしまいました。
彼女からすれば、最も身近で日本語を学習できる環境として私に白羽の矢を立てたことは明らかですが、これも国際親善。何年か後に中国を訪問したときには必ずあちこち案内するよというコトバにフラフラとなって、これからも語学学習のおつきあいをすることになりました。
「今度は我が家で彼女たちから中国料理を教えてもらいたい」という妻からの要望も伝えてOKをもらいました。さてどんな料理をたべさせてもらえるものか楽しみです。




  9月22日(金)
朝から妻が富山に出かけたので、午前中は母が宅老所に出かけている間にいろいろと仕事を済ませました。
引っ越しは終わったとはいえ、事務的な手続きやら買い物やらで結構やるべきことがあるのです。

午後からは敷地の道路際にポットで育てたラベンダーの苗をずっと植え、さらにその脇に一列にイチゴの苗を植えました。道を通る人が手を伸ばせばたくさんイチゴを摘むことができます。来年5月〜6月にはたくさんのイチゴを収穫できることを期待して。

さて、今日のニュースで特筆すべきなのは東京地裁での「日の丸・君が代強制違憲判決」でしょう。判決要旨もきわめて明快、今日の司法反動の中ではまさに画期的な判決といえるでしょう。地方裁判所にはこんな判断を下せる能力と勇気のある裁判官がいたというのはたのもしい。
見方を変えれば、思想信条の自由を保障し、不当な支配に服することを拒絶した憲法と教育基本法の原則からすれば、「国旗・国歌」などを強制できるはずもなく、ごくあたりまえの判断ということもできます。
職務命令を発し、処分を強行してまで教師たちの内心の自由を踏みにじった東京都教委の異常さがただ浮き彫りになってくるだけです。
この判決を前にして、まもなく新首相になる安倍さんは教育基本法の改悪への衝動をますます強めたのではないでしょうか。

わがKOIZUMIさんは「自民党をぶっ壊す」といいながら実は庶民の生活と希望を打ち砕いたのでしたが、この安倍内閣は一体何を約束するのでしょうか。おそらくノーテンキ・ファシズム内閣という性格を露骨にあらわしてくるでしょう。
歴代の自民党政治のもとで、日本の自然・・・山林・河川・海などを再生不可能なほどに荒廃させながら「わたしたちの国日本は、美しい自然に恵まれた、長い歴史と独自の文化をもつ国だ」と無前提でおっしゃる。しかしそこ(「美しい国へ」)で語られる言葉の何と空疎で無意味なこと。あちこちのつぎはぎ、焼き直し・・それを自分のコトバだと思いこんで強制しはじめたら、子どもたちはいったいどんな国語の学力を獲得していくのでしょうか。暗澹たるものを感じてしまいます。

ところでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、トップページのメニューから「禁煙日記」が姿を消し、変わりに聞き慣れない「Mr.Seoの国会だより」なるコンテンツが登場しました。
またタバコを吸い始めたから消えたわけではありません。その可能性はまだ残しつつ、もうこの「禁煙日記」なるものを更新するのも面倒になってしまったということと、格別目新しいこともないので結局やめちゃいました。
かわりに登場した「Mr.Seoの国会だより」は私の大学時代を通しての友人妹尾氏のコーナーです。彼は大学を卒業した後、共産党の国会議員秘書となり、長い間上田耕一郎さんの秘書として活躍をなさった方です。国会の質問では当然議員が活躍をしますが、綿密な調査・裏付けなどを行う秘書あっての活動です。
地域の共産党ファンクラブのニュースに原稿を書いてもらえないかと頼んだのがきっかけで、ともかくまずは私のホームページの一つとして書き始めて行こうということになりました。
当面は阿部内閣発足前後の国会の動きなどを伝えてもらうことになるでしょうが、回がすすめば30年の秘書生活を通して知り得たこと、考えたことなどを少しずつ紹介してもらえることと思います。貴重な歴史の一つの証言にもなるはずです。ぜひご期待ください。

「Mr.Seoの国会だより」はこちらです。


  9月20日(水)
約1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。引っ越し後の片付けに思いのほか手間取って、気がつけばあたりはすでに秋たけなわ。稲の穂が重く垂れ、稲刈りもあちこちではじまり、辺り一面にコスモスがゆれる季節です。

随分時間がかかってしまいましたが、ともかく家の新築も引っ越しも無事終わり、ようやくこれが普段の生活かと思われる新居での暮らしがはじまったことを皆さまにご報告いたします。もちろんまだ未完成のところも多く、家具などを調達しなければならない不備はあるにせよ、大筋ではうまくことが運んできていますので、どうかご安心を。
ゲスト・ルームの整備もほぼ終わって、現在はそこがパソコンの作業部屋と化している状態。もちろん、お泊まりいただく分には一向に影響はありませんので念のため。

これだけ長い間記録しないでくると何から書いていいのかわからなくなってしまいます。従って再開後の今回は思いつくままにいくつか書くだけにします。
まず、本体の建物は暑い夏も西日の強い日を除いておおむね涼しく、カバザクラのフローリングもなかなか快適です。ただ滑りやすいのが玉に瑕。どこかに畳かじゅうたんの部屋を一つ作っておくのでしたね。
収納場所についてはいろいろ考えて出来る限り多くとったはずだったけれど、荷物の多さには全く無力でした。私の場合はビデオ、本、パソコン関係だけで押し入れを全部使っても足りないほどの荷物の量!!それにこれまで累積したさまざまなものがあるわけで、その収納には特別の工夫が要求されました。どのように収納したかはご訪問になってのお楽しみ。
外に出ると前の家に向かってしまうのではないかと懸念していましたが、幸い一度もそれはなく、ちゃんと新しい家に向かって車を走らせていましたから意識はしっかりこの家に根ざしているようです。ともかく一冬を過ごさないと問題点もつかめません。



この間約一か月というもの、他のことはほとんど手がつけられずただひたすら荷物の整理に明け暮れていました。ようやく一段落したのは今からほぼ一週間前。最近は外回りにも手が付けられるようになりました。
一昨日は久しぶりにガイドマスターの行事に参加。冷や汗をたっぷりと流してきました。今回は救命・救急処置の講習会だったのです。稲刈りのシーズンと重なったこともあって申し込んだ人は11人とやや少なめ。そのぶん、一人一人の実習時間が長くなって大変でした。
講習内容は人工呼吸・心臓マッサージを主体とした心肺蘇生法と心臓の細動を除いて正常に戻すAEDという機械を使った電気的除細動の実習です。

「もしもし、どうしました?大丈夫ですか?○○さん、聞こえますか?」(肩をたたきながら、徐々に声を大きくして反応を見る・・・どうやら意識を失っている様子)
(直ちにまわりの人に援助を求める)「誰かいませんか? 誰かすぐにきてください」「急に倒れたようで意識がありません。あなたは119番に電話して救急車を手配してください。あなたはAEDを手配してください」
(回りが安全であること、出血がないことを確かめた上で、呼吸の確認)「見て、聞いて、感じて・・4,5,6,・・・10。呼吸なし、人工呼吸開始」(人工呼吸2回)
「循環のサイン確認。呼吸なし、咳き込みなし、体の動きなし。心臓マッサージ」(15回)

まあ、こんな調子で救急車が車での10分ほどの救命措置を指導者と講習参加者の見ている前で延々とやるわけです。焦る焦る。最初は指導者から「一人で全部やるんですか??」なんて言われたりしてあわてて「誰かきてくださ〜〜い」と悲痛な叫びを上げたりして・・・。最後にはじめから終わりまでの通しのテストがあって約3時間半の講習がおわりました。最後には、冷や汗でびっしょりになってしまいました。
しかし考えてみれば、無理矢理にでもこうした実習を受けておけばいざ何かあったときにはそれなりの対応ができるかもしれません。皆さんも機会があればぜひ体験しておいたらいいのではないでしょうか。消防署の救命士の方が親切に教えてくれます。






"Diary" by Mr. Blue Piano Man


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