素案についての意見


                                          2008年12月12日

1.全体的な構成ついて

 素案全体の章立てを整理するとともに、これを策定する目標や課題が端的にわかるものにする必要があると思います。
 従って、できるだけ平易でしかも重点施策がわかるような章立てや構成にすべきです。
コンセプト、キーワードなどの英語表記を出来るだけ避け、重点課題あるいは重点目標を定めた方がよいのではないかと考えます。

<この観点からの意見>

・ 「第3章 計画の背景」と、「第4章 1.将来指標」はいわばこれまでのまとめと現状分析および将来展望を述べた部分であり、これらを整理して一章を構成するという方がわかりやすいと思われます。つまり第4章は「理念と基本目標」、「重点目標」とし、それに続いて「施策の大綱」とするほうがよいのではないかということです。

・重点目標(例)
1. 子育て支援、福祉・教育を充実し、町民が誇りを持ち安心していつまでも暮らせる町づくりをすすめます。
2. 観光に力をいれ、北アルプス展望の里にふさわしい美しく清潔で輝きのある町づくりをめざします。
3. これらの目標を達成するために行政と町民が知恵と力を出し合い、協力・協働の町づくりをすすめます。

2.計画づくりの観点について


町民のいのちとくらしがますます厳しい局面にたたされる中で、町民が安心して暮らせる町、小さくても輝く町を目指して行政と町民が力を合わせる10カ年にすること。
そのために、次の観点が必要であると考えます。

1.日本国憲法、地方自治法の精神を今一度確認し、自治体の果たすべき役割を再認識すること。すなわち、「分権の時代」にふさわしく、町民のいのちと暮らしを守るとりでとしての役割を重視し、町民が安心・安全な毎日をくらせる行政をつくりあげる。
2.財政危機を克服する見通しを住民の合意のもとでつくりあげる。財政危機だけを克服しても福祉・子育て・教育、地域の崩壊が進むようでは本末転倒となります。くらし・福祉を守りつつ無駄をはぶき効率的な行財政をつくりあげること。
また、国に対して税制の抜本改革や交付税の増額など、言うべきことは言うという立場を持つことが今後必要。
3.池田町の農業、地場産業を守り発展させる展望をつくりあげる。そのため、全国の教訓に学びながら、都市との連携、地産地消の推進、商店街や企業の活性化や雇用の促進などにとりくむ。
4.北アルプス展望の町、花とハーブの里にふさわしい、美しく輝きのある町づくりを町民の知恵と力を合わせて作り上げる。池田町でしかできない、池田町でしかみられない特徴ある町づくりをすすめるために、「観光」を軸とした総合推進計画を策定し、その実現にむけて町民のあらゆる力を結集する。

この立場からすると「2.まちづくりの視点」は「視点」というより、「まちづくりを進める上での手だて」という色彩が強く、あまりにも簡単で意図が明確でなく、また(2)(4)は他と異質です。

<この立場から次の点を提案します>
まちづくりの視点を整理し5点くらいにしぼって、むしろなぜそれが必要なのかを簡潔に述べた方がよいと思います。

<案>1.理念や目標についての町民合意と共有にもとづくまちづくり
これから10年間のまちづくりをすすめるために、行政と町民が一致団結する必要があります。理念や目標について深い理解があってはじめて、ふるさとに誇りの持てるまちづくりが可能です。

2.行政と町民が知恵と力を出し合う協働のまちづくり
地方分権を担うのはその土地に住む住民です。その声が行政に反映されるためには町民にひらかれた行政であること、町民参加のまちづくりがすすめられることが大切です。そのためには、情報がすみやかに共有され、個人の情報が保護され、一人一人の価値が尊重される血の通った施策が必要です。

3.財政運営の健全化を推進し、バランスのとれた活力あるまちづくり
財政を立て直すことは少子高齢化社会への不可欠な課題です。そのためにも自治体が担うべき課題や目標となる指標・数値を明確にし、町民合意で財政の健全化に努めることがもとめられます。

4.美しい池田町の観光・文化資源を活用し外に開かれたまちづくり
美しい北アルプスや田園の風景に惹かれて訪れる人や定住する人が増えています。また池田町にはたくさんの文化史跡、寺社・道祖神などの文化資源があります。これらを守るとともに観光資源として広く紹介し、美しく活気あるまちづくりをすすめることが必要です。

5.子どもやお年寄りを地域の宝として慈しみ、個人の価値を尊ぶまちづくり
一人一人が大切にされる地域、次代をになう子どもたちを大切にする地域であることはまちづくりの基本です。乳幼児からお年寄りまで、一人一人の個性が尊重される福祉と教育のまちづくりをすすめることが池田町の未来につながります。

3.基本構想、施策の大綱

1.全体について
(1)「〜を推進する」「〜を図ります」という文面が多く、どのような方向を必要とするかが明確にされていないように思います。
これまでの計画や具体的な方針の中で明らかになってきたこと、課題や方向などのうちで特徴的なことがらをできるだけ例示する必要があるのではないでしょうか。
(2)文章表現に多くの問題がみられます。言葉の意味や意図が明確に伝わるように平易で正確に表現する努力が必要だと思います。

2.例示や方向、補足が必要だと思われる箇所
(1)P4  末尾 「まずは人口増対策の特効薬は・・・」
確かに「魅力的なまちづくりをすすめることは人口増の基本」でしょうが、「特効薬」といえるには抽象的な言葉ではなく、何が魅力的なまちづくりの視点なのかを明確にする必要があるといえます。
これまで池田町に住んでよかったと答えた人々の多くは、豊かな自然環境と子育て支援や福祉に魅力を感じています。これをさらに敷衍して、つぎのような町の魅力のポイントを押さえた書き方が必要なのではないでしょうか。
「@手厚い子育て支援と福祉の充実、A豊かな環境や観光資源の保全、B住宅の供給と定住者への支援、C農業後継者育成と就農支援、D雇用の創出と地場産業の下支え、E商店街の活性化、町並み保全などを柱とした、住みやすく魅力的なまちづくりをすすめることが人口増加の確かな道です。」

(2)P.10 7行目 「自然の生態系の維持・保全」
生態系の維持は当然ですが、その前提となる「里山の植生の保護、森林の維持・保全」をはっきりさせる必要があると思われます。

(3)p.11 9行目 環境衛生
ごみの減量化の課題を次のように正確に位置づけることが必要ではないのか。
「ごみの減量・分別化は、環境保護と省資源、省エネルギー化のために家庭ですぐにできる対策であり、地球温暖化防止対策の一環ともなります。そのため第五次計画では・・・(以下同じ)」
「また行政として、分別の徹底と啓蒙、資源ゴミの再利用に取り組むとともに、家庭ゴミなどの再資源化・堆肥化、ゴミ乾燥機などへの支援をすすめる。」という行政の立場を明確にする。

(4)p.11 下から6行目 遊びの空間を創出・・
これまでのプランを遂行する中で、具体的にいくつかの候補があるのではないのでしょうか。たとえば、クラフトパーク一帯、東山「美しい日本の歩きたくなるみち500選」沿いの特定の場所、ハーブセンターの一角、高瀬川沿いの一部など具体的な場所を示して、どのような遊びの空間が必要なのかを明示すべきだと思います。 また、これらを実現するにはボランティアの力が必要であることは論を待ちませんが、ボランティアが魅力を感じ、その力を発揮できるようなビジョンこそが大切です。
私はハーブセンターを起点とし、クラフトパークから身代わり地蔵に至る地域に、住民が憩えるとともに子どもたちが遊べる一大空間を作る必要があると思っています。森を意識的に育てるとともに、沿道に花とハーブがあるだけではなく、面として楽しめる空間が必要です。

(5)p.12 上から7行目 友好交流の充実
これはあとに回すべき項目です。(6)へ。

(6)p.12 下から14行目 学校教育の充実
文科省は、義務教育の目的を@日本国民として必要な基礎学力を身に付けさせること。 A公民として必要なルールを身に付けさせること、と述べています。このことが第一の目標であり、「夢や希望を持たせること」はこうした学校教育の全実践を通して常に目指されるべきことであって、「それ以上に大切なことは」というように上記目標に優先させるべき問題ではないと考えます。
次の行の「小中学校の時は素直にできたあいさつ・・・」は、あまりに説教くさく、私からすれば、あいさつのできない大人が多すぎることや、無慈悲にリストラをして寒空に平気で人を放り出す経営者たち、他人のいのちを軽んずる世の中の風潮の方が子どもたちの希望や夢を奪っていると憂慮しています。
したがって、現在もっとも求められる教育の方向を簡潔に述べることの方が重要であろうと考え、「学校教育の充実」の項目の再検討、見直しを求めたいと思います。

<一例>
・学校教育(義務教育)では次の二つの目標の実現に力を注ぎます。
@基礎学力と体力を身につけさせる。遅れた子どもや障害を持った子どもにも手厚い指導ができる体制を整える。
A互いに尊重し合い協力し合う精神や他者への共感能力を、学校教育全体を通して培う。家庭教育と連携して、社会のルールやモラルを身につけさせていく。
これをすすめるうえで次のことに留意します。
B子どもは地域の宝であり、将来の有為な人材である。地域社会が一人一人のこどもの成長を見守り安心と安全を確保し、かつ大人が希望ある将来を子どもに保証する姿を見せることが大切である。
C教育委員会は、その条件整備につとめ、老朽箇所の改修や耐震化、安全確保などの対策を行う。

(7)p.13 上から7行目以降 生涯学習のまちづくり
文化財について、「盗難対策を検討」とありますが、石仏や道祖神を中心に年々その破損・自然崩壊がすすんでいます。放置されたまま手つかずのものが多すぎます。従って、盗難の前にその「保存・補修」が急務です。これを記述すること。
 また、「池田の資源探し」とありますが、上記のことを放置したままの「資源探し」はありえません。また突然「資源探し」という用語が出てくるので、この言葉の定義が必要です。普通はこの文脈で「資源」といえば文化資産をさすことが多いのですが、実際には有形・無形の文化・歴史資源、観光資源、人的資源があります。従って、どのようなことを想定して「資源」という言葉を使うのか、共通理解が深まる程度の補足が必要だと考えます。池田学問所に代表される「文化と教育のまち」をめざすのであれば、それにふさわしい具体的な方向性が必要だと考えます。

(8)p.14 (1)道路の整備の末尾
「車が優先されがちですが、自転車、歩行者等の交通弱者の視点・・」の歩行者の後ろに、「とくに幼児・児童、高齢者、障がい者など」を挿入する。

(9)p.14 (2)住宅対策の推進中ほど
 これから釣り合いのとれた環境保全をすすめるには、全国の教訓に学んで景観条例を制定するなどして積極的に景観を守るとりくみすすめることが必要です。もう少し踏み込んだ方向性がほしいところです。
 町外からの定住者についても、単に住宅だけでなく、積極的にPRをし、相談にのり丁寧な対応をする窓口をもうけることやインターネットを通じたアピールなど総合的な定住対策が考えられます。それらにも言及する必要があると考えます。

(10)p.15 (7)観光の振興 全文が対象
 後半の「当町が目指す観光は」から「リンクする観光を目指します」の部分が先頭に持ってきた方がよいと思われます。
ただ、そうしたとしても、この方針を実現するには「観光については」から「大きな力の源となります」という記述内容はあまりに見劣りのする対策だと言わなければなりません。
「来訪者が楽しくなる仕組み、さらには経済効果の上がる仕組みを構築」と書いてありますが、一体どんな仕組みのことを指すのでしょうか。どのようにして構築するのでしょうか。ここにはこれまで営々として現在の観光を築いてきたスタッフの努力は少しも反映されておらず、教訓も生かされていないのが残念です。
商工会やライオンズクラブを先頭にした数年前からの努力の結果、ここ2,3年ようやく他市町村や都会とリンクした観光が実を結び始めてきました。しかし、現在のもっとも大きな課題は池田町の観光を支えるスタッフがあまりに少ないという点に尽きます。
観光を単に経済効果だけのものとせず、池田町住民の共通の財産に高めるためには、町当局、観光協会、商工会、ハーブセンター、美術館などが一体となった観光振興計画をつくっていく必要があります。その要は、観光推進本部と観光協会それぞれに複数スタッフが常駐(アルバイトではない!)することです。その人たちが中心になり、そのまわりに大勢のボランティアを結集すれば、これまでの優に10数倍の活動が可能になるはずです。
ハーブセンターの機構改革も欠かせない課題です。こうしたことをぬきにして、経済効果を云々してみても、できるわけもありません。
これは、池田町の魅力をつくれるかどうかの試金石ともいえる課題であり、急務を要することです。
教訓を生かし課題を明確にした記述が必要だと考えます。

(11)p.17 (1)住民福祉の向上 末尾
「少子高齢化については各課共通の課題として検討します」とありますが、もしこれを今後10年間の重点課題とするのであれば、検討の重点と方向を明示すべきです。

(12)p.17 (2)子育て支援の充実
 「あいさつ」が「思いやり」の象徴であるかのような書き方が随所でみられます。思いやりとは「人の痛みや喜びに共感でき、いのちを大切にする子ども」から育つものではないのでしょうか。したがって、「あいさつのできる思いやりのある子ども」の前にその趣旨を入れることが望ましいと考えます。
また末尾の「体制づくりをすすめます」についてはどのような体制をつくるのでしょうか。もし、「連絡協議会」を軸に何らかの体制を考えるのであれば、その要点を明記すべきです。

(13)p.17〜18 (1)男女共同参画の推進
18ページ冒頭2行は現代の社会との対比としてはあまりに不適切。むしろ、女性のおかれている現状を正確にとらえ、女性差別や協同参画への問題点をきちんと指摘し、克服の方向を示す方が大切だと考えます。
   女性の社会進出が可能となったのは、「軽労働が多くなった」からではありません。第一に、産業構造が重化学工業から情報・サービス産業へとシフトし労働の態様が様変わり、それに伴って非正規雇用やパート・アルバイトなど安価な労働力が要求されるようになったこと、第2に現在の低賃金労働の常態化のなかで、女性が働かざるをえない環境が作り上げられてきたこと、第3にそうしたことと深くかかわって、女性の社会意識がたかまり、社会進出が促されてきたことなどが要因です。
 性差別、就職差別、家事労働にかかわる差別、育児・子育てへの男性参加条件の不足、企業への育児休業制度の周知不徹底など克服すべき課題はまだ根強くのこっています。
この課題は、男性の側の過密・長時間労働、不安定雇用化など労働態様の厳しさを克服することと切り離すことができません。そうした問題をトータルにとらえた男女協同参画のとりくみとすべきでしょう。

(14)p.19 (1)消防・防災・防犯体制の整備
自主防災組織の「現実的な体制づくり」をうたっていますが、とくに大地震を想定した防災対策は急務といえます。
この点については、住民の側の対策の問題は当然ありますが、行政がこれについてどのような基本的な対策を講じるか示すべきです。

次は、2008年3月11日読売新聞の記事です。
「国内最大級の活断層である糸魚川―静岡構造線断層帯(全長約150キロ)のうち、北部の約50キロ(長野県小谷村〜松本市に至る)の断層がずれただけでもマグニチュード(M)8級の地震を起こす可能性が高いことが名古屋大学などの解析で分かった。
政府の地震調査委員会は同断層帯についてM8級の地震を予測していたが、ずれる範囲は特定していなかった。
同大は北部と残りの区間が連動した場合には、さらに規模の大きな地震となる恐れがあると指摘する。
同断層帯では巨大地震が1000〜2000年前に発生した。研究チームは北部の55キロを歩き、地形を観察し、巨大地震1回における土地の隆起量を1キロ弱おきに調べた。
その結果、隆起は約0.5〜5メートル強の幅で確認されたが、特に長野県白馬村や池田町の周辺は5メートル前後と大きく隆起していた。これは地下の断層のずれの量で見ると12メートルに達する。
各地点のずれ量から、北部の断層が一気にずれた場合の地震の規模はM8.3程度と推定した。」

この記事に基づけば、想定を超えた震災が起こりえます。
小中学校の耐震化、集落センターや自治会集会所の耐震診断と耐震化などはとくに急務であり、政府や県にも働きかけていかなければならない課題です。こうした自治体側の震災など大災害への周到な構えと備えが自治会、住民の意識向上を促し、自主的な防災体制が形作られていきます。
今後10年間の基本計画であれば、それにふさわしい記述が必要なのではないでしょうか。

(15)p.19 (3)開かれた町政と・・・
 「特にホームページは・・」のくだりについて、単に迅速な更新だけでなく、コンテンツの充実と見やすいリンク、さらに情報の蓄積も重視すべきです。

(15)p.20 (5)財政の健全化 7行目
「地方交付税と町税が今後10年間で大幅に減額することが予想されます」
現在の政権と政治がつづくことを仮定すればそうかもしれません。しかし、問題は将来減り続けるだろうと国政のやり方に従順に従うのではなく、一方では増額を求める他市町村との連携や国への要望、税制改革の地方からの要求などを積み上げ自己決定権を高める必要があるでしょう。そうではなく、国が決めたことだからと従うだけでは、ますます自治的な能力を失い、財政再建も「削減」だけを追い求める結果を招きかねません。
もちろん、目の前の財政困難を克服することは当然の課題ですから、上に述べた観点を一方で持ちつつ、本文に記載されたように、無駄をはぶき効率的な行財政運営に努力する方向を示すことが必要です。

4.文章上の問題点

(1)p.1 より経営的な視点 当日口頭で述べた通り。

(2)p2 上から8行目から
「また当町は・・」の段落が長すぎて読みづらい。
「・・・米どころとして知られています。近年では中山間地において基盤整備が行われ、恵まれた気象条件下で高品質なブドウが生産され、各方面から高い評価を受けています。また、果樹・野菜・きのこなども多面的に栽培されています」などのように改める。

(3)p3 (4)地域資源の活用・・・一行目末尾から
 「・・・・先人たちの営みを伝える歴史的・文化的・・・」とする。「営み」だけでは意味不明。「過去の営み」でもよいし、「往時の繁栄や人々の営み」でもよい。
 また、「観光利用者の数は伸び悩んでいるのが現状です」はやや一面的。「観光利用者の数は近年横ばいではあるものの、08年にはウオーキングや絵画などを通して観光客の増加の兆しも見られ、今後の観光展開に一定の見通しを開いています」のようにする。

(4)(2)土地利用計画
 全般に一つの段落の文章が長すぎてつながりがわからない。土地利用、森林、農地、住宅地ごとに項目を整理し、@A・・のように整理することがのぞましい。
<一例>「将来の土地利用に関しては、@町土の安全性の確保および(ひらがな)景観や自然を保全する、A無秩序な開発を防ぐルール作りをすすめる、B道路などの基盤整備を促進し企業誘致による町の活性化をはかる、ことを基本とします。これらのために、農地や森林の保全とのバランスに十分留意しつつ、国土利用計画と池田町都市計画プランに基づく土地利用を着実にすすめます。」以下同様。

(5)p.5 15行目 水田の美しさによるところが大きいのです。「の」を追加。

(6)p.6 産業振興ゾーン
 「工業高校等を機軸に地域と・・・」機軸は基軸の誤り。

(7)p.10 (1)自然資源の保全
 アンダーラインは必要か。

(8)p.10 (3)「林務、耕地、砂防の地すべり危険箇所」は素人にはわかりにくい表現。
また、「土石流危険渓流について対策を国県に要望しながら・・・」について、「対策を」を追加。

(9)p.11 (5)下水道の整備 末尾
「農集排を公共に統合」は正確な表現を

(10)p.11 (6)環境衛生 下から2行
「企業等の排水に気を配りながらほたるが舞い・・・」これでは、ほたるが企業の排水に気を配ることになってしまいます。
「企業等の排水に気を配りながら、ほたるが舞い魚が泳ぐきれいな川に・・・」に直す。
素案全体を通して、こうした句読点とくに句点の付け方に不統一がみられ、文章のつながりを損ねているように思われますので、整理・統一を。

(11)p.11 (7)公園、緑地の整備 一行目
「工夫次第で、どこでも自然や景観を楽しむことができます」に。

(12)p12 「自らも学び・・」タイトルおよびタイトル下の解説
 「自らも学び個性を伸ばし創造を育む町にしましょう」は町民憲章の一文ですが、「創造を育む」とは聞き慣れない言葉です。創造は「新しいものを自分の考えでつくること」ですから、育むべきは「創造性」または「創造力」なのではないでしょうか。
 また、「池田学問所は」以下の文章は主述の関係があいまいで意味不明。「向かえ」は「迎え」の誤り。「天明8年、町の人々は浄財を出し合って杉山巣雲を師に迎え、池田学問所を設立しました。そこでは『地域の子どもは地域全体で・』・・この理念を受け継いだ教育の町として、・・・」

(13)p12 (1)友好交流の充実
 「また交流をすすめるときにも、明確な目標をもち、多くの町民が関われるような開かれた体制をとり、双方が・・・」

(14)p12 (3)家庭教育の充実
子ども支援センターを中心に、親・家族が気軽に子育ての相談ができる体制を整え、親が自信を持って子育てができるようにします。また、育児・家庭教育などの学びの場を充実するとともに、親の求める情報をすみやかに提供できる体制を整備します。

(15)p13 生涯スポーツの推進
 このままの文章では、気持ちよい汗をかいてお手伝いをすることになってしまう。
文章の整理、校正が必要です。「お手伝いをする」は未熟な表現。

(16)p14 住宅対策の推進 下から3行目
 「分譲については・・・」の段落のうち「池田町の特徴に十分配慮しながら」はどこにかかるのか。また「やってくる」は口語的。「移住する」とか「住宅を求める」とかに変える。

(17)p14 農業の振興 
1行目「一躍」は「一翼」の誤り。4行目「再構築に務めます」は「再構築に努めます」の誤り。

(18)p17 子育て支援の充実
「子供」は「子ども」に統一。「子どもの権利条約」を待つまでもなく、「子どもの人権」を保証し守ることは家庭でも地域でも必要であって、それを裏付ける施策が必要。表記自体も国内で公的に用いられているものに統一する必要があります。

                                                             以上