(仮称)「いけだフロラガーデン(花と森の公園)」構想(私案)

                                              2009年3月13日

1.意義

(1)「池田町には花とハーブらしきものはどこにもない」という否定的な意見を乗り越え、町民に夢と希望を与え、町民の総意を結集することができる可能性をもつ。
(2)将来の子どもたちに残せる巨大な財産をいまなら作ることができる。この時期を逃せば永久にこの構想は日の目をみない。
(3)一部の人にだけ利用できる箱物ではなく、自然の生態系を十分に生かした自然と調和する「池田町」らしい公園にすることができる。
(4)町民のあらゆる階層の知恵と力、エネルギーを注ぎ込むことができ、町民のシンボルとしての価値を付与することができる。
(5)池田町、松川村、安曇野市を結ぶ観光のルートをつくることができる。

2.(仮称)「いけだフロラガーデン(花と森の公園)」構想

1.社口原全域を地権者の承諾を得て「いけだフロラガーデン(花と森の公園)」にする。
設立のために3,4年の構想・認知・準備期間、造園期間をおく。
2.公園の造成(植林、植え付け手前まで。上水道、トイレなどの基本的生活環境含む)は国などの補助を得て町が担当する。設計・施工については専門家の意見を取り入れる必要があるが、可能な限り町在住の専門家の知恵と知識を取り入れる。
3.造園、管理についてはNPO法人「フロラいけだ(仮称)」が町と協同で管理する。
4.公園の理念と構想については以下の通りとする。
(1)自然の生態系を損なわないことを前提に、花(バラ・ラベンダーを中心)とハーブ、池田の草木であふれた公園とする。町全体を文字通り「花とハーブ」で満たす基地の役割を持たせる。
(2)バラ園とラベンダー園を中心に、四季を通して季節ごとに楽しめるハーブ・草木を配置、できるだけ自然に近い豊かな植生を感じさせる公園をめざす。バラ園もラベンダー園も長野県一の規模と美しさを誇れるようにする。
(3)自然保護と安全に配慮し、一定の駐車場を置く以外は車の通行を規制、園内徐行とする。装飾・電柱なども厳しく規制。
(4)町民が憩え、誇りに感じ、かつ何度でも訪れたくなるような憩い・潤いと活力を得られる広場とする。将来の池田町民や未来の子どもたちへの贈り物とする。
(5)運営の中心はNPO法人「フロラいけだ(仮称)」が担うが、町民全ての共有財産として維持運営することをめざし、多くの町民のボランティア参加を募る。町民にバラの出資者・里親になってもらい、みんなの財産である意識を高める。
(6)当面過度の観光地化をさけるために、大規模な駐車場をつくらないなどの必要な手立てをとる。
(7)バラ園のみ期間有料(町民半額、中学生以下無料)とし、入場料、園内での販売収益を公園の維持管理費にあてる。バラはハウス内栽培も行い、出荷できるようにする。また業者と提携しラベンダーも香油材料として出荷する。
(8)園内に将来簡単なレストラン、売店、休憩所など(景観にマッチしたもの)を作れるような配置を考え、出店する事業体を募集する。ただし出店者は園の趣旨に賛同し協力するものであることを前提とし、町とNPOが選定する。
(9)北アルプスの景観をそこなわないように留意するとともに、「ウオーキング」「サイクリング」の休憩地点としての位置づけも持たせる。
(10)「クラフトパーク」・「いけだフロラガーデン」、「ハーブセンター」の三角ゾーンを結んで、その中にさらに花とハーブを広げるとともに、観光客をこの一帯に誘導する。

3.NPO法人「花と緑の会(略称 フロラいけだ)」設立趣意書(私案)

1.目的
池田町に「花と緑」を広め、美しい町づくりをすすめることを目的とする。

2.事業
@「社口原」に町が造成する「いけだフロラガーデン(花と森の公園)」の管理運営の委託を受け、趣旨を尊重してその維持管理にあたる。収益は維持管理費以外については町に還元する。5年以内に収益をあげられる体制をつくる。当面、出資金、寄付金、町などの補助をあおぐ。
Aハーブセンターと協力して「花の育苗センター」と「土作りセンター」を運営(可能ならば一元化)し、花とハーブの普及につとめる。また池田町にあった花、草木の研究を行うとともに、ハーブの効用について普及活動を行う。
B 時期をみて、「フロラガーデン」以外にも、適度な大きさの花壇や緑地帯をつくり池田全体に花とハーブを広める。
C 春に「ローズフェスタ」(野外演奏会、バラ・ハーブの展示即売など)を開催する。
D お菓子(比較的長持ちするもの)を開発し販売する(菓子店と協同)。(仮称)「風の花園」「いけだ三姉妹」。これを喫茶部・園内ショップで販売するとともに、ネット販売(全国通販)に力を入れる。

3.組織
@ 趣旨に賛同する20人程度のメンバーを組織する。理事長、副理事長、複数の役員、監査役を置く。常駐役員には必要な手当を支給する。
「ガーデン管理」「ガーデン運営」「企画・広報」「ボランティア担当」「普及担当」「販売」などいくつかのパートを置き、責任体制を明確にする。
A ボランティア組織「フロラいけだ」「フロラいけだ・ジュニア」を組織、「フロラいけだ」の中核メンバー「フロラマスター」を町長が認定し、花とバーブの普及の先頭にたってもらう。「フロラマスター」の特典は定期的な「バラの花束」とハーブのたね。
「フロラマスター」は公募し、定期的に研修・実習を行い技量を高める。
「フロラいけだ・ジュニア」は小中学校の生徒の全員を想定(町長が認定カードを渡す)、年に1,2回園内でボランティア活動を行ってもらう。学校にはバラを贈呈。

                                                             以上