ニューヨークタイムス 社説

           日本での歴史のごまかし

                                                      2014年12月4日

以下の訳文は、あくまで英文の学習用であり、記事の概要を知るためのものです。拙い訳ですから誤訳・意訳などが随所に見られるはずです。よって他への転用やブログなどでの掲載はご遠慮願います。

原文(英文) Whitewashing History in Japan

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安倍政権によって勢いづく日本の右派政治勢力は、日本軍が何千人もの女性を戦時慰安所で強制的に奉仕させていた第2次大戦での不名誉な歴史を否定するために威嚇的キャンペーンを繰り広げている。

主な日本の学者やほとんどの外国人研究者は、「慰安婦」からの多数の証言に基づき、その制度(軍慰安婦制度)がアジアの前線にわたって日本軍兵士が女性達を性的に虐待するのを許したことは歴史的事実として確立していると認めている。

これらの出来事を戦時中の日本の敵国によってでっち上げられた大規模なウソとして扱おうとする政治的な努力が勢いを増している。女性たちを強制的に売春させたことに対する1993年の謝罪を逆転させようとする歴史修正主義者とともにである。
国家主義的な情熱をかき立てようとする安倍政権は、今年初頭、日本が女性たちを性奴隷として強制したとする1996年の国連人権委員会報告の見直しを求めようとしたが、その企ては拒絶された。だが国内では、右派勢力は朝日新聞を激しく非難し続けている。
彼らは、慰安婦制度のより大きな歴史の真実を否定するために、朝日新聞が1980年代および90年代に掲載した記事を撤回したことにつけこんでいる。

安倍政権は、戦時中の歴史をごまかすことを求める勢力に迎合し火遊びをしている。元朝日新聞記者の植村隆氏は、超国家主義者がいかに彼や彼の家族に対して暴力的な脅迫行為を行ったかを述べつつ、「彼らは私たちを脅して黙らせたいのだ」と語った。

中国や韓国からの批判や米国の不満を受けて、安倍首相はこの3月、謝罪(河野談話)を継承すると語った。これ(河野談話継承)は日本は韓国および他の諸国の数万人の女性たちが性奴隷として強制されたことを認めるものだ。どれだけ歴史修正主義者が画策しようが、これが歴史の真実だ。