カゼをひいたのか歯の痛みなのか、昨日から偏頭痛がして鼻がぐずぐず、調子がイマイチです。多分誰か(妻ではありません、念のため)からもらった風邪ですね。鎮痛剤で抑えながら、何とか庭の手入れと8日の準備をしていました。
庭はこの間の「戦争法案」反対の取り組みで荒れ放題だったので、ここいらでちょっと片付けておかないとあまりにみっともないし。コスモスや雑草を取り除いてすっきりさせようという作戦ですが、なかなかコイツらはしつこいのです。まだ2日間ほどかかりそうです。
8日の準備というのは、8日に予定している「呼びかけ人会議」の準備のこと。「町民の会」の代表の宅を訪問して、Oさんとこの間のとりくみの総括や今後の方針についてあれこれ相談していたのです。
これからの活動の大目標は「戦争法」そのものの廃止ですが、そこまでには当然時間もかかるし、田舎でのとりくみでは都会とはまた違った戦略・戦術が必要です。じっくり構えて、体制もしっかりして、周到に一つ一つ活動を積み重ねていかないといけませんね。
ここしばらく不破哲三さんの「スターリン秘史」を読んでいました。最近第4巻が出て、現在その丁度半分くらいまで読み終えたところです。
第1巻は、レーニンの死後、スターリンが権力を自分に集中し、それにとどまらず自分の政敵あるいは邪魔者をすべて抹殺(大テロル)していく過程をディミトロフ日記を縦糸にして辿っているのですが、こんなことがあり得るのかと思うような戦慄の内幕が次々と暴露されていきます。
第2巻以降は、国際共産主義運動の中でコミンテルンを私物化し、挙げ句の果てにナチスドイツと手を組んでヨーロッパ領土分割を企む様を様々な史料を駆使して明らかにしています。
これまで当然視されていた歴史的解釈をも書き換える分析も行われていて大変説得的。第2次世界大戦中から終盤にかけての、「帝国主義的」ともいえる貪欲な領土拡大欲によって、隣接する諸国を我が物にしていく様は異様です。
スターリンの巨大な犯罪が現在まで全面的には明らかにされてこなかったことによるマイナスの影響は未だに続いているのです。この問題にここ数年の全精力を注いだ不破さんの力作が「スターリン秘史」であって、これは戦後の歴史を考える場合に極めて重要な視点を与えてくれることになるだろうと思われます。
ちなみに、この一連の作業の副産物として生まれたのが「『科学の目』で日本の戦争を考える」という講演(小冊子になって販売されています)。これも日本のあの戦争の概観を捉え直すには大変ためになるし刺激的な著作です。
ロシアでもなくヨーロッパでもなく、日本の共産党においてスターリン批判がここまで完璧に行われているという事実は、日本共産党の理論的な高さのみならず、志と倫理観の高さの何よりの証明ではないかと私は思うのです。
昨日夜、YouYube「生放送!とことん共産党」を妻とみていました。最初ブスッとして登場した小林節さんが次第に志位委員長と意気投合して、こっちがビックリするようなことを連発していくのはなかなかの見物で、まさに小林節(ぶし)でしたね。
かつては改憲論者・集団的自衛権論者だった小林さんのような憲法学者も、今ではこうして共産党の幹部と心を通わせて自由闊達に対談をするほどになっていることに感慨深いものを感じます。1時間くらいの対談があっと間に過ぎますからみなさんも是非。
対談中の上のスナップ写真、二人の表情が何ともいえないですねえ。参考までに、この写真は録画対談の必要な場面をストップして、CapWriteという画面キャプチャソフトでパチリとやったものです。「コバセツかわいい」とコメントした人も。
「さわってみよう、見てみよう、共産党。さわってみたら噛みつかれなかった」(小林節)
ところで、SEALDsの奥田くんの通う大学に彼に対する殺害予告の手紙が届いたというニュース、この国を覆う「狂気」の一断面を表しているように感じます。民主主義を暴力で潰していくのがファシズムの手法。安倍の独裁もその一断面ですし、それに抗う人々を暴力で恫喝する勢力の存在もそう。そこには日本国憲法を暴力的に破壊していく衝動しかありません。
もし、自民党がまともな政党であるならば、その政治家は意見が違っても「君を命がけで守る」と言えるはずですね。あらゆる人々が試されています。ともかく、断固たる反撃を。
と思ったら、福山・息吹結婚ニュースに対する菅官房長官のコメント。国家主義者の面目躍如です。