to bottom

azumino.jpg


  5月31日 (火)
いま最もホットな話題となっている本は何でしょう? 私は躊躇なく高文研が5月26日に出版した「未来をひらく歴史ー東アジア3国の近現代史」(日本・中国・韓国=共同編集)を挙げます。注文しておいた本が今日到着したのです。出来たてのホヤホヤ。
これは3国の研究者・教師たちが3年間にわたって10回の国際会議をひらき、頻繁にインターネットなどを通して討論を重ね、共同編集・執筆した史上初めての近現代史入門書です。しかも日・中・韓の3国で同時発行。
中学・高校で歴史の副教材として活用されることを念頭に置いていますから中学生でも3年生くらいなら十分読めるくらいのレベルで平易に編集してあります。しかも共同の認識を土台とするという点で徹底していますから、アジア史の通史として誰が読んでも読み応えのあるものに仕上がっています。
当然のことながら権力の側の歴史認識=いまはやりの「自由主義史観」とは全く異なります。徹底して民衆の視点にたち、かつ実証的な歴史学の成果をふんだんに取り入れた記述になっており、教えられることがたくさんあります。特に若い人に読んでほしい本としてはイチオシです!! できれば例の「新しい歴史教科書」と読み比べてみることをすすめます。それがいかに陳腐で非科学的で右翼的なプロパガンダのためだけの代物であるかがわかるはずです。
さらに3国間で研究を積み重ね詳細なアジア史の共同著作が出版されること私は期待しています。





日本や中国・韓国の執筆者が日本の若い読者のために記した序文の一部を以下に紹介します。

<中国の執筆者から>
中国と日本とは、はるか昔から歴史的に深くかかわりあってきた国です。しかし、不幸なことに両国がともに歩んだ近代の歴史の中に、文明が破壊された多くの痕跡があります。それは戦争の爪痕です。
戦争のない平和なアジアと世界を実現することは、善良な人すべてが望むことです。私たちが共通の願いを実現できるかどうかは、私たちが歴史から「学ぶ」ことができるかどうかにかかっています。
私たちは若いみなさんがこの本から中・日・韓の共通の歴史を十分に理解し、有益な知識を身につけ、それを生かして3国共通の未来に向かって考えてくれることを心から望んでいます。

<韓国の執筆者から>
”近くて遠い国”という言葉をご存じでしょう。韓国で、日本を指すときによく使う言葉です。・・・おそらくは、かつて日本が韓国を侵略して植民地にしたという記憶のためでしょう。
最近、韓国と日本は、以前に比べればずっと活発に社会的・文化的な交流をしています。そのことで、ずっと近くなったということができるでしょう。しかし、心を開いて付き合うには足りない部分がいまだにあります。その足りなさを満たすために、若いみなさんが先頭に立ってみませんか。そのためには、韓国と日本、そして東アジアの3国の間に生じたかつての歴史を正しく理解して、望ましい未来を描いてゆかなければならないでしょう。

<日本の執筆者から>
今何よりも大切なのは、中国・韓国の歴史を知り、お互いがどのように関わりあってきたかを知ることです。近現代の歴史において、日本が中国や韓国に対してどのようなことを行ってきたのか、その日本の行為によって今日なお癒しがたい悲しみや苦痛を受けた人々がいること、その事実をしっかりと認識し、歴史認識を共有することが求められています。
この本を、自国中心の歴史を克服し、東アジアの視野から歴史を学ぶためのステップにしていただけることを願っています。「国際社会において、名誉ある地位を占めたい」(日本国憲法前文)という思いを実現するため、歴史に学び、中国・韓国の人々との交流をもっともっと広げていきましょう。


サイバー高文研


  5月30日 (月)
夕べは痛みであまり眠られず、あっちへゴロゴロ、こっちへゴロゴロしていました。
午前中母を宅老所に送り出してからかかりつけの整形外科へ。相当に深刻だという話をしましたらまたレントゲンを撮ろうということになって数枚の写真を撮影されました。その後それを見ながら解説。例のごとく中学生の写真を横に並べてのお話でした。診察の結果は、何らかのはずみで椎間板が炎症を起こし座骨神経に触れて痛みが広がったのだろうということ。安静第1。貼り薬、内服薬、座薬などの処方箋をもらい、さらに痛み止めの注射をしてもらって高い料金を払って帰ってきました。
どうも私の腰は相当にすり減っているらしい。腹筋や背筋をよく鍛えて骨を支えられるようにしていかない限り何度も同じことを繰り返すことになりそうです。これまでは痛みを忘れると、適度な運動を続けようという気持ちも消えてしまっていましたが、どうしても実行にうつさなければ苦しむのは自分だということになりますね。とにかくしばらくは痛みがしずまるまで静養。静養。

静養ついでに、ずっとねらっていた囲碁ソフトをダウンロードで買っちゃいました。その名も「銀星囲碁5王座」という仰々しいもの。何なに? 序盤で3,4段の実力?? それは即買いですよね。怪しげなソフトではなく、真面目な作りだし実績もあるので2,3年前から欲しかったのですが何しろかなり高い。妻がこちらに来たら彼女はボーリングの全国制覇をめざすのだから、私も「ひかるの碁」をめざしてレッツゴ。そのためにちょっと無理して買いました。といっても数千円ですけど。
母を寝かせてから3局対戦しました。結果は私が黒の互先で私の2勝1敗。かなり強いことは事実です。それなりに高価なソフトだけあって盤面も音もリアルでなかなかの打ちごたえ。対局を始めるときに「お願いします。お先にどうぞ」と言うんだものね。笑っちゃいました。囲碁をこれから勉強したい人にはおすすめです。
これまではTurbo Linux上でUnix系のGnuGoで遊んでいましたが、それよりもはるかに強いので面白い。それでも序盤3,4段はウソです。私の力はせいぜい3,4級だと思っているのでこのソフトも実力はそれくらいでしょうね。しかし、これまで遊んだどのソフトよりも気が抜けない。早く本当に2,3段の実力を持つソフトが登場してくれないかなあ。
当たり前ですが囲碁は人間同士で勝負するもの。これはあくまでお勉強と息抜きソフトですから・・・念のため。




  5月29日 (日)
今朝から本格的な腰痛。ぎっくり腰ではなく座骨神経痛に近い。今回は足の付け根の方まで痛みとしびれがあるのでかなり深刻です。多分バケツでの水遣りがたたったのだろうと思います。
どっちを向いてもどのような姿勢でいても痛いので午前中はうずくまってウンウンうなっていましたが、午後からは「じっとしていても痛いのなら何かをしていても同じだ」と考えて、底をついていた食料の買い出しや庭の水遣り(水道)、いちごの摘み取りなどをやりました。もちろん痛いので、何度もかがんで態勢を立て直しです。スーパーでもときどきうずくまるので怪しまれたんじゃないかな。
苺はすぐに赤くなるので毎日摘まないといけません。少しずつですが新鮮な果物が食べられるのはうれしい。ビタミンは腰痛にも効くかな。
どこかが常時痛いというのは相当にエネルギーを消耗するものですね。体の痛みだけは鎮痛剤でも投与しなければとれません。今日は日曜日だし、ともかく明日まで我慢我慢。一人だけなら我慢のしようもありますが、母がいるのでこれはなかなかつらいところ。妻に電話しましたが、妻も病持ちですので明日は病院へ。これは同病(妻は腰痛ではありませんけど・・)相憐れんでまず今日を耐えることにしますか。


我が家の苺です。見かけはひどいですが、なかなかうまいんです。いらっしゃいませんか。早く来ないとなくなちゃいますよ。

           *****************************

夜はYBSドラマ特別企画「美空ひばり誕生物語」を見ておりました。妻は大のひばりファンですので、これは見ておかないと話題が通じないと痛む腰をさすりながら・・・。
これまで何度もひばり特集が組まれていましたが、今回のドラマは戦争中の生活から始まって生い立ちを丁寧にたどっており説得力のあるものに仕上がっていました。そうそうたるキャスト。ディレクターの力の入れようが伝わってきました。
ひばりといえば、私が中学生だった頃はすでに銀幕のスターでもあり「時代活劇」を見に行ったことをいまだに覚えています。私はひばりは好んで聞くということはありませんでしたが、人の心をつかむという意味では優れた大歌手であることは間違いがありません。
蛇足ながら杉並区に住んでいた頃、安アパートの上の階に住んでいた婆さんが朝から晩までひばりの歌を大音量でかけていて文句を言いにいったら、その江戸っ子婆さんに逆に部屋に引きずり込まれて交際を迫られました。トラウマになっています。


  5月28日 (土)
ほとんど雨らしい雨が降らず、近所のみなさんも通りがかりに「降らないねえ」「水遣りで腕が痛くなっただ」というのがあいさつがわり。
今朝は借りている畑に水をやりに行ってきました。周りが田んぼなので水はかなりしみてくるとはいえ、植えたばかりのネギがちょっと心配でした。おとといあたりから腰が痛くなって無理はできないのですが、コルセットをつけて100メートルほど3回も往復したらもういやになった。今日も畑の守り神様がいらっしゃったし(この前より短く感じた・・・)。イチゴを摘んで早々に切り上げて帰ってきました。
イチゴは旨いところを鳥がつついて穴だらけのものが目立ちます。遠く離れた畑に植えるもんじゃないですね。肥料の具合がわからないので、どうもできがうまくない。来年はプランターでしっかり管理して大きな粒の美味しいイチゴをつくろう。

話は変わりますが、いま地域(大町市と北安曇郡)で「九条の会」の旗揚げが企画されており、いつもヒマな私が成り行きでそのホームページをつくることになってしまいました。現在準備中ですが、いざやり始めてみると自分でHTML講座なるものを書いておきながらその内容を結構忘れているんですね。これはもう相当頭の細胞が破壊されてきているらしい。それでも何とかトップページだけはつくってみました。
日本全国の都道府県・市町村や分野ごとに会が組織されつつあり、1つの新しい流れとして大きくなろうとしています。日本中を覆い尽くす巨大な運動に発展して欲しいですね。とりわけ若い人たちがその担い手になってほしいものです。

長野大北地域「九条の会」ホームページ準備号


  5月27日 (金)
晴天が続くと庭の作物の水遣りが大変です。水道を使うとその料金がべらぼうに高くなるので、前を流れている農業用水を利用することになります。
すぐ前をきれいな水がふんだんに流れているというのは便利この上ないことなのですが、何しろ20〜30回はバケツで往復するので結構大変。どうしても水が行き届かないところやバケツを使うことができないところは水道にたよることになります。今朝起きたら腰が痛い。どうもまたぎっくり腰がいつ起きてもおかしくないような状態なので要注意です。
ただ、水遣りのおかげで野菜類はいまのところ順調に生育しています。気温が高くなると成長も早く見る間に大きくなっていくのがわかります。太陽の恵みは全くたいしたものですね。


家の設計を担当している設計士が私の原案をもとに図面を書いてきてくれましたが、いまいち。簡単に妥協するわけにはいかないのでこれから1ヶ月ほどが正念場です。総面積は限られているので、その枠内でどれだけ効率のよい住みやすい家を造るかが勝負。図面とにらめっこの日が続きます。

          ****************************

図書館で借りてきた「大東亜戦争の本質」という本を2,3日前から読んでいます。靖国問題の外堀を埋める作業中なのですが、あれを読むとこれが必要、これを読むとあっちがという状態で収拾がつかなくなりそうで困っています。
この本は同台経済懇話会が発行しているもので会長は元大本営参謀の瀬島龍三氏。巻頭の一節も彼が書いています。
Webサイトの説明では同台経済懇話会というのは「陸軍士官学校(経理学校・幼年学校を含む)OBで、経済界で活躍中の有力者による経済団体」ということのようです。
この本で書かれている瀬島氏のあの戦争に対する認識は日本の支配層や「新しい教科書をつくる会」などの認識そのもの(「欧米の圧力・経済封鎖のもとで開戦を余儀なくされた自存自衛の戦争」「日本の目指したものは各国が同等の立場で相携えて新しいアジアを建設すること」「結果としてアジア各国の独立に大きな貢献をした」・・)で新しいことは何もありませんが、軍部の中枢にいた著者の現在の認識を知る上では重要な文献だろうと思います。
問題は、骨の髄まで戦前をひきずっていることです。そのままといってよいかもしれません。あれは米英によって強いられたいわば避けられない戦争だったのであり、行き過ぎもあったがすべてが悪かったわけではない。むしろ極東軍事裁判史観が日本人の頭を洗脳し戦後の日本を覆い尽くしたことが日本をダメにした。日本人は自虐的となり左翼に惑わされ日本人としての「心」を失ってしまった。それゆえあの戦争を正しく評価してその「心」と自信とを取り戻す必要がある。彼がこのように力説するとき、現在の日本の支配層が何を考えどう行動しようとしているのかを垣間見る気がします。
策略でもなんでもない、本心からそう思っていることがなおさら怖い。あの戦争には侵略性などいささかもなかったのだと主張するとき、戦前・戦中の絶対的な権限を持つ天皇制も、特高警察も、治安維持法も、教育の現場も、そしてもちろん戦場での非人間的な行為の1つ1つも、被害を受けたアジアの人々の顔と心も何も彼には見えてはいません。確かに支配者の側に立つ人の心性とはどのようなものであるかを考えさせる本ではあります。

          @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

午前中松川村のIさんから囲碁の会に来ないかと電話があり、ちょっとだけ顔をのぞかせてきました。先日のウォーキングの際に知り合った方からのお誘いでした。今日は母が宅老所に行く日なので送り出しがあるためその前にほんのちょっといってきただけですが、これからは何とか参加できるようにしたいもの。
参加者は結構高段者なので私のようなヘボ碁では足を引っ張りかねません。楽しくお付き合いさせていただけるように少しは勉強もしないといけませんね。
午後からはお向かいのOさんのお見舞いに行ってきました。彼のマレットゴルフ仲間のYさんもいっしょです。かなり痩せてはいましたが、思ったより元気で足取りもしっかりしていたので安心しました。
彼の英会話の先生(穂高町の牧師さん)も加わって話に花を咲かせてきました。このぶんでは退院も近いのではないかと思われるほどでした。
帰りがけその英会話の先生に「英語を教えて」と言うと、「どうぞどうぞ」と何とも気さくな牧師さんでありました。

松本からの帰りはちょっと雨が落ちてきましたがすぐにあがって、雲間から幾筋もの光がさして素晴らしい夕景色になりました。



トップページの写真を壁紙にどうぞ

安曇野の夕暮れ 1024×1012
安曇野の夕暮れ(同じものでサイズが異なります) 1680×1138


  5月25日 (水)
次は読売新聞の社説の一部です。

中国の呉儀副首相が、直前になって小泉首相との会談をキャンセルし、帰国した。町村外相が言う通り、「最低限の国際マナー」に反する行為だ。
戦没者の追悼はそれぞれの国の文化、伝統に従って行われるものだ。首相の靖国参拝には、日本国内でも賛否両論がある。その論議はあっていい。だが、他国の干渉によって決めることではない。
中国原潜による日本領海侵犯、東シナ海の日中中間線付近での一方的なガス田開発、反日デモによる日本の大使館や総領事館に対する破壊行為、そして、今回の非礼な会談キャンセルである。


引用するほどの内容ではありませんが、靖国神社問題が他の神社と同じような性格をもち、首相は単に神社に参拝しただけとでもいうのでしょうか。そうではないでしょう。問題が靖国神社だからこそこの新聞の社説はやっきになって首相を擁護しなければならないのではないですか。
国内最大部数を誇る読売新聞の社説がこうして政府・自民党以上に戦前的歴史的認識を持ち「メディア」として存在し続けていること、こうした論調がさしたる批判もなしに野放し状態ということに戦慄を覚えます。
しかも、改憲の先陣を切って「改憲試案」すら作成するハッスルぶりですから、後世の歴史家は何と評価するのか見てみたいものです。書くもアホらしいのでこの問題はこのくらいで。

今日は朝からかなり冷たい風が吹いていました。昼過ぎには日差しがかなり強くはなったものの気温はさして上がらず20度ちょっと。過ごしやすい一日でした。午後からフラワーアレンジメントのお勉強にでかけて作品を1つ作ってきました。その帰り借りていたビデオを返してついでにいくつかまた借りてきました。今日はビデオ三昧。





  5月24日 (火)
土曜日から池田に来ていた妻が富山にもどり、あとは引っ越しまで1ヶ月を残すだけとなりました。無事に富山に着いたとさきほど連絡がありホッと一安心。

さて、テレビでは中国外相の小泉首相との会談キャンセルでもちきり。
首相「会談すればいいのにねえ。話せばわかるじゃないですか」「野党の審議拒否がうつったんですかねえ」
麻生総務相「この種のマナーとしては常識を外れているし、対中感情が悪くなるのを助長するのに貢献したと感じる」。
町村外相「おわびの一言もない。『外交的なマナー』なんて言葉を使わなくても、人と人とのつきあい方、信頼すべき人間同士のつきあい方がこういうことか、という思いがする」
小池環境相「理由が明確でなく、外交上、中国にとってはマイナスだ。対話が重要なのだが、意に沿わない発言をするからと対話を切ってしまえば、ますます(関係改善が)遠のいてしまう」
中川経産相「率直にいって大変びっくりしている。個人的にはショックを受けている」
などなど。
中国側は今日未明になって、キャンセルが緊急の公務ではなく小泉首相の「他国への干渉」発言や靖国参拝固執が会談の条件を無くしたと発表しました。中国側のドタキャンに鬼の首でもとったような政府閣僚の発言は脇に置くとしても、中国のやり方はいかにも小児的ですね。首相に会って正式に厳しく抗議するというのが正しい対応のあり方でしょう。
同時にこれは小泉政権にとっても大きな失態であると知るべきです。

しかし、それにしてもなぜこれほど首相の靖国神社参拝が大きな外交問題になるのか。中国はなぜこれほどまでに激しい反応をするのか。首相のいうようにこれ(靖国参拝)は日本のみの国内問題なのか。首相の個人的な問題にすぎないのか。また中国と韓国だけの問題なのか。
私の見るところでは、日中戦争・アジア太平洋戦争についての認識においてこれほど戦前との連続性を示す政府は世界に例がありません。靖国神社問題はいわばその象徴となっているのですね。
戦後生まれの私たち(私も戦後生まれです!!)にはこの靖国神社の実像についてはほとんど知りません。戦犯を祭っているといわれても、死んだ人間なのだから他の戦没者と等しく供養されていいのではないかという誘導にも「素朴に」乗ってしまう危険があります。それゆえ、この問題について調べて考え、考えて調べ、そして一人一人の考えをまとめ決断を下さなければならないと私は強く思います。

「私たちの両親祖父母は誤った戦争をし、沖縄、広島、長崎を体験した。それからわずか59年後のいま、わたしたちは新戦前時代にいる」---これはノンフィクション作家であり、絵本作家・画家でもある下嶋哲朗さんの述懐です(「世界」1月号)。「皇民化教育が行き着く最後の場。そこは靖国神社」とも。
彼はまた、沖縄靖国訴訟原告の一人大城実(元沖縄キリスト教短期大学学長)さんが次のように問いかけているのを紹介しています。
「小泉首相は、国のために死んだ人たちに頭を下げるのは当たり前だ、と言い放つ。言葉尻はそうだ。しかし本当にあなたたちは国のために死んだのか?むしろ国が間違ったことをしたために死んだんじゃないのか?」「犬死に」ではないのか・・・と。
耳を傾けるべき言葉がここにもある。


  5月23日 (月)
先日東京の友人薗部さんから「障害者自立支援法」に関するメールをいただきました。それには現在国会で強引に成立が図られようとしているこの法案の問題点や運動の紹介などを広めることを目的とした独自のサイトを作ったということと、それを沢山の人に紹介してほしいという趣旨が記載されていました。そこで以下にそれを転載します。

----
5月12日花冷えの日比谷公園でしたが、全国各地から6600名を越す参加者がつどい「障害者自立支援法」を考えるみんなのフォーラムが大きく成功しました。
その後、世論は大きく動き出しました。

当日の様子は「速報」でお知らせしましたが、同時に開設した「ネット版・聞いてください私たちの声」には、110件をこえる意見が続々と寄せられております。

衆議院厚生労働委員会の審議でも「応益負担に異議あり」「慎重審議を」の声があふれています。国会審議はまだまだ続きます。さらに「政省令」も大きな問題となります。

そして本日20日、5.12フォーラムの全貌を、つぎの特設ページで公開することができました。
特設ページへのリンク

どうぞ、ご活用いただき、より多くのみなさまに、この問題を広げていただき、応益負担に異議ありの世論で国会、省庁を動かしていきたいとおもいます。

なお、音声と動画は、来週のバージョンアップで(^_-)
----------
薗部 英夫 (SONOBE hideo)
日本障害者協議会(JD) 理事・情報通信委員長


この問題については私も何日か前に書きました。社会保障の根幹には憲法で保障された生存権が厳然として存在します。ただでさえ所得の低い障害者やその家族に「応益負担」を押しつける政府のこの法案は基本的人権の根幹である生存権を根底から踏みにじるものです。

衆議院を通過し、現在参議院で審議中の介護保険法案の悪質さもこの「自立支援法案」と同根です。施設入所のお年寄りから年金額を超える人さえ出るほどの多額の利用料をとり、さらに私の母のような一時使用の際も食費負担がかさみ、結局利用をしたくてもできなくなるケースが続出する結果となります。
デイ・サービスの利用について中村老健局長は「デイ・サービスの平均的な月の利用回数は月8回だ。23日とか毎日というのは、むしろケアプランに問題がある」と答弁して追及され、あとで訂正する始末。まるで介護の現場をわかっていません。
社会保障の重要な柱である障害者福祉、老人介護、年金などで本来政府が果たすべき責任をことごとく放棄し、利用者と国民に重い負担を押しつけようとするやり方は断じて許すことができません。


  5月21日 (土)
なぜあの長いヤツを見るとチキンになるのか。夕べからいろいろと考えておりました。これからの長いつきあい、友達になる方法はないのか。せめて平和共存できる条件は??
まず、なぜヘビをみると怖いのかを考察してみました。

1.(形状)細長くて足がない。
2.(動作)太い棒が音もなくずるずる動く。ときどき瞬間移動する。
3.(雰囲気)頭の形がこわい。鎌首を持ち上げて威嚇。巻き付かれたり噛みつかれそうな気になる。
4.(性質)つい毒蛇ではないかと疑ってしまう。
5.(いま流行のサプライズ)足下から突然現れる。普段はじっとしているにの近づくと音もなく突然動き出す。
6.(記憶)遠い人類の祖先は先に進化していたは虫類に襲われた。その記憶が遺伝子にすり込まれている。
7.(情報操作)もの心ついた頃からヘビは怖いものだという情報操作が行きとどいており、「ヘビ=怖い」は条件反射になってしまっている。

これじゃ、平和共存どころではないですねえ。しかし、田舎暮らしをするにはどうしてもつきあわなければいけません。何とかおつきあいを願う方法はないものか。考えてみました。

1.形や雰囲気はヤツの責任ではない。これは創造主(神)の責任である。
2.むしろ怖がっているのはヤツのほうだ。怖いのはイラクなどで平気で人殺しをするような人間の方なのだ。しかし私は人殺しをしないし平和を望むから平和共存の可能性はある。
3.あぜ道にいるような連中はたいてい性質のおとなしい気の優しいヘビさんたちであり何にも悪さはしていない。昔から田舎の人々は畑の守り神としてあがめていた。
4.足がないのになぜあんなにすばやく動けるのだろうかとか、ちゃんと3食食べているのだろうかとか、冷え込む夜はさぞ辛かろうとか、相手のことをもっと知り、彼らの身になって考えてみよう。

私にとっては当面の切実な問題であるものですからついくだらないことを書いてしまいました。

へびを飼おう
へびの真実



さて、どうでもいいようなことを書いて、ふとつぎのようなことが頭をよぎりました。それはこの私の日記についてのことです。日々の出来事と政治的な記事の間にくるものが驚くほど少ないという事実。つまり、私自身の内面についてほとんど語っていないということです。
毎日の生活に葛藤がないわけではない。悩みがないわけでもない。私自身の生きてきた日々のなかで傷つき苦しんだことがなかったわけでもない。人を傷つけたり苦しめたりしたことの方が多かったかもしれない。しかし私自身の問題からいえば、それを語りうる時間をいま作っているのだ、二人で作ろうとしているのだということで了解をしていただく他はないのです。もちろんこれはウエブサイトでの独り言の宿命みたいなものでもありますが。
私のサイトを訪れた人が「癒し系」という表現をしたことがありました。よい意味でそう言ってくれたことは十分にわかってはいますが、私は「癒す」とか「癒される」とかということがそんな簡単にできるものだとは思いませんし好きな言葉ではありません。そんなサイトは鼻について癒しでなく嫌みでしかありませんから。「癒し」というのは自分自身の内面での壮絶な闘いのなかでさまざなま人や自然の中に自分を投影したときにはじめて生まれるまれな働きだと思うからです。私の願いはそんなところにはなく、ただ訪れた人がふと気持ちを和ませる、気持ちが温かくなる、そんなサイトにしたいと願っているだけです。どこかに共感できるものが作れたらいい。それは自分自身による自身への厳しい目が無ければ実現しないでしょう。イヤミが先に立つようにならないように心してこれから生きていくつもりです。


  5月20日 (金)
健康診断の第2弾、胸部レントゲン写真の日でした。といっても町の検診でとる写真は一枚だけ。わずか3分くらいで終わってしまいました。そんなもんかな?これで異常がわかるんかしらね。
その帰り、昨日の強風でタマネギがどうなっているのかを見に行きました。畔には草も相当に生い茂ってどうも何か潜んでいる気配。
あぜ道をおそるおそる真ん中まですすんでいったところで、やっぱりいました。約1.5メートルくらいのヤツです。私に気がつくとものすごい勢いで水の張ってある田んぼの中へスルスルと逃げた・・・かと思ったら、ちょっと田んぼに入ってチロチロと舌を出してこっちをうかがっている。と思うと次の瞬間にまたこっちへものすごい勢いですっ飛んできた。動きが何ともすばやい。毒蛇ではないとわかってはいても肌はチキンになっておりました。べつに今日の金曜ロードショーのアナコンダのように襲ってくるわけではなくただ自分のねぐらへ戻ろうとしていただけのようですが、あの冷たそうな皮で覆われた太い胴体を見ているとゾッとします。帰りの方が怖かった。足下をみないように細い畔をわたってスッタカタと車までもどりました。冷や汗がタラーッ。やっぱりヤツは苦手です。早く秋になってくれないかなあ。
そうそう、タマネギは無事でした。



直売所でいろんな人の話を聞いていると、今年は「キュウリ」の生育が全然ダメで困ったという人が多い。早めに植えた人ほどそうらしい。かなり前に植えた我が家の庭のキュウリはもう青息吐息です。
気象庁の1ヶ月予報によると5月に入って冷たい大陸の大気におおわれることが多く、まだ気温の低い初夏が続くということのようです。隣の方も「今年は変だ」としきりに言っていました。例年になく寒いというのです。
私はそれほどには感じないのですが、野菜を見ていると、種類によって生育の度合いがかなり違います。春蒔きのほうれん草は全く芽を出す気配なし。ジャガイモも半分。エンドウはついに半分が枯れてしまいました。元気なのはトマトとアスパラ菜という野菜くらいです。野菜たちが何かを警告していなければいいのですが。もうちょっと様子を見ることにしましょう。

国会では郵政民営化法案を通すための特別委員会の設置を自民党・公明党が強行。民社・社民は審議拒否という異常事態となっています。自民党内で異論があるとはいっても民営化の基本について絶対反対を主張する勢力はいないわけで、結局多少の粉飾修正を施してチョンというシナリオなのでしょう。
銀行・証券会社・外資系金融資本が莫大な郵貯の資産に目をつけ「民業圧迫」という口実のもとにそれらを食い物にしようということは明々白々です。
国鉄が民営化され、赤字路線がつぎつぎと切り捨てられ、安全より収益という体質が蓄積される中でどんなサービスが向上したのでしょうか。郵政民営化の方向は国鉄の分割民営化のときよりもっとそのねらいは露骨です。莫大な赤字を抱えた国鉄を切り売りしたのとは違って、郵便貯金という莫大な資産をもった郵政事業を民営化しようとするものですから、これだけ見ても自民・公明はまさに財界・多国籍資本の「政治的代理人」の役割を果たそうとしていると私には思えてなりません。こんな無法を許すわけにはいきませんね。
数年後には郵便窓口が削られていくか、さもなければその存続のために多額の税金が投入され、そのための財源として10%を越える消費税という方向もありうるかも。大企業優遇税制の是正、累進課税の強化、米軍への思いやり予算の全額削除などで数兆円の税収増額も楽に可能なのに、いまの政権のやっていることはまるで正反対。あんまり庶民をナメなさんなよ。


  5月19日 (木)
昨夜から未明にかけて台風並みの強風が吹き荒れました。植えたばかりのトマトやきゅうりがどうなっているか心配でしたが、まだ背が低かったために何とか無事でした。もう一つの畑のタマネギはかなり倒れているのではないかと思われます。
早朝には風もおさまって台風一過のような雲の流れ。昼過ぎには相当に暑くなってきました。



BGMを季節に合わせてちょっと軽快でにぎやかな曲にしてみました。作曲者のBlue Piano Manさん、本当にいつもありがとうございます。感謝しています。
そうはいえ、BGMが中心のようなホームページは好きでないので、これはたまの気分転換。別に気分がハイってわけではありませんから、念のため。じゃまなときは一番下のコントローラーで音を切ってくださいね。

今日は朝からずっと草取りやら畑の手入れやらをしていました。ついでに向かいのOさんちの草取りも。暖かくなると作物の生育も早くなるので、これからが楽しみです。
それにしても野菜作りっていうのは本当に気の長い仕事です。自分の予定にあわせて作れるわけではありません。植物の遺伝子にこっちが合わせなければならないわけで数ヶ月がかりの仕事です。気候が不順にだったり災害がおこればとたんに生育に狂いがでてくるので、これはもう子育てと同じ。毎日毎日顔を見て声をかけて、水をやり肥料をやって、病気になれば手当をして・・・。食べるときは手を合わせなければいけませんね。


  5月18日 (水)
靖国神社の問題を調べるためにいろいろ本を読んでいるところなのですが、歴史認識の問題や宗教の問題とモロにぶつかるので結構難儀な仕事です。別に論文を書おうとしてわけではないので大したことじゃありませんけれどそれにしてもこの問題の根は大変深い。
肝心の靖国神社自身のホームページはどうもいまもってサイバー攻撃にさらされているらしく、ひんぱんにアクセス不能になるので不都合です。こういう卑劣でウジウジした嫌がらせではなく堂々と彼らに立ち向かうべきですね。
その靖国神社のホームページには、太平洋戦争について「自存自衛」の戦争であったと書かれています。自民党や「新しい教科書を作る会」などの共通した歴史認識です。つまり「あの戦争は侵略戦争ではない」と明言しているのですね。歴代首相や「みんなで靖国・・・」の議員たちの靖国神社参拝の根源にある歴史認識はこれです。だからこそ大問題になっているのに全くその意識がありません。これではアジアで笑われ外交的に孤立していくのも当然ということでしょう。それゆえいっそうアメリカにすり寄って可愛がってもらおうというのですかね。

ちょっと唐突な話になりますが、数日前のこと、日本共産党の本部で不破哲三議長のある講演会(「時局報告会」)がひらかれました。私が学生の頃から上田兄弟(兄が上田耕一郎さん、弟が不破哲三さん)のファンであったものですから、今回の講演も注目していたのですが、期待に違わず刺激的なものでした。何とウエブサイトで直にストリーミング放送で実況中継されるのを見聞きすると隔世の感があります。
この講演会には各国の多数の外交官も招待されていて、報道では中国・インド・欧州連合(EU)・ロシア・インドネシアなど14カ国の外交官、4社の外国メディアが参加したと伝えられていました。
テーマは「戦争終結60周年 アジア諸国との最近の関係をめぐって」。時宜にかなったテーマだし、その内容もあの戦争の評価、靖国神社の問題点、日本外交への提言と盛りだくさんで耳を傾けるべき確かな内容を持っていると思わされました。
共産党はアジアやアラブ圏をはじめアジア・アフリカ・ラテンアメリカ諸国との外交という点では他党のまねのできない多面的な活発な外交を展開していて、国内とは比較にならないくらい高い評価を受けているんですね。連休にラスベガスに行ってバクチをやったやらないなどといって騒いでいるどこぞの政党はツメの垢でも煎じて飲むといいです。
不破さんは講演の中で例の「自存自衛」という戦争の「大義」についてつぎのように述べています。
「当時の日本の戦争指導者たちは、戦争の『大義』を示すものとして、『自存自衛』という言葉をよく使いましたが、『自存自衛』というのは、いま私たちがいう『自衛』ーー外国から自国を守ることとは、まったく違うのです。”日本が存立するのに必要な領土は、武力ででも手に入れるぞ”というのが『自存自衛』でした」
これを理解するには当時の「生存圏」「生命線」とういう言葉がキーワードになるということは重要です。つまり日本が勝手につくった生存圏を守るというのが「自存自衛」ということの中身です。



不破さんは靖国神社の本質の解明にもかなり時間をさいていますが、結論として靖国神社というのは「日本の戦争は正しかった」という、ヨーロッパで言えばネオナチにも匹敵する精神を広げるという「特定の政治目的を持った運動体」なのだと指摘しています。これは極めて重要なポイントだと思います。ホームページを見れば靖国神社が「戦争肯定論」のセンターとしての役割を果たしつつあるという実感がわいてきます。



「戦没者全般に対して敬意と感謝の誠をささげるのがけしからんというのは理由がわからない。いつ行くかは適切に判断する」「どのような追悼の仕方がいいかということを他の国が干渉すべきでない」
これは16日の衆院予算委員会での小泉首相の答弁。私も中継で聞いていましたが、ムキになって答弁しているという感じでしたね。
「罪を憎んで人を憎まず」だそうです。これを聞いていたある新聞記者が「それを言っちゃ、おしまいだよ」とつぶやいたとか。「中国や朝鮮やそのほかのアジアの国の人たちが言うのなら話はわかるけど」って。その通りだよね。まったく・・・。
アメリカが仕組む戦争を「正義の戦争」と無批判に追従し・・・いやすでに一体化しているから追従というのは当たらないか・・・またも戦争へと突き進もうという彼らの本質をはしなくも露呈した一言でした。(画像は「講演の要旨」より)

靖国神社のウエブサイト(最近アクセスできないことが多い)

不破さんの講演要旨

          ****************************

今日はフラワーアレンジメントの練習日。お気に入りのカップにバラのてんこ盛りの豪華な一品を仕上げてきました。先生曰く「今日は大サービスよ」。
作品はこちらです。


  5月17日 (火)
朝は霜注意報が毎日でるくらい冷え込み、昼はTシャツ一枚でも暑いくらいの陽気。今日も朝から素晴らしい快晴になりました。
草取りや畑の手入れをはじめたこともあって疲れが残り、ちょっと体調不良です。ここしばらく家の設計にかかりきりになっていたものですから、それも原因の1つかもしれません。何となくからだがだるく眠いのです。気候に慣れてくればまたシャンとするでしょう。

昼には家の建築予定地に行って自分の設計した家がどの位置でどの程度の広さになるのかを計測してきました。家の縦横の長さのヒモを作って、それを地面に置いてみたというわけです。
地面はものすごく広く見えるのに実際に家の外側のラインにそって石を並べてみると、家のでかいこと。周りにもっと庭が取れると思ったのに、そうでもない。平屋にすると結局こういうことになるんですね。草花から畑からなんて何でもかんでもやれるわけではないことは当たり前ですし、老後を見据えて居住性を重視すべきことも当然です。しかし一方でせっかくの景観もできるだけ生かしたいしまわりに庭や畑などもそれなりに作りたいし・・折り合いがなかなかむずかしいですね。パソコンの画面を見つめながら悩んでおります。





ところで我が家の前の道が「歩きたい道全国500選」に長野県トップで入選したことは何度かお知らせしましたが、今度の日曜日には町の主催で全コースの記念ウォーキング大会が行われることになっています。大変魅力的な企画で何百人も参加するのではないかという話もあるほどです。私も参加したいんですが、全部で20数キロ歩くというのですから今の私にはちょっと・・・。せめて応援に行ってくることにしましょうか。車で行ったら「ひやかし」にしかならないかな・・・。


  5月15日 (日)
家の設計というのは本当にむずかしい。家の総面積が決まっているのでいかに条件を満たすように部屋を配置していくか、2階をつくるか平屋にするかなど・・・いろいろと考えていくときりがなく、昨日は頭が痛くなって寝てしまいました。おかげで今朝まで頭痛が取れず朝寝坊。。母もあまり精神状態がいいとは言えずお互いにイライラしていました。そんな時もあるかとまたまた二人で長時間のお昼寝を決め込んで、気がつくともう夕方。早めの夕食をしたあとは母も割と元気になって「さんまのカラクリTV」に釘付けとなっています。ちょっと安心です。

庭では昨年お隣から株をもらったジャーマンアイリスが大きな見事な花を咲かせました。


ところでほぼ植え付けが終わった我が家の家庭菜園。経過は順調・・・じゃないんですねえ。最近失敗が相次いでショック。
ずいぶん前に植えたエンドウが全然育たず何本かは逆に縮んでいくしまつ。またキュウリの苗も葉が白く変色して全く大きくなる気配なし。肥料のやりすぎなのか通気性の問題なのか土のPHがあわないのか・・もうちょっと様子を見ますがひょっとして植え替えが必要になるかも。
しかし、そのほかの作物は今のところうまくいっている様子です。
トマトはしっかり根付いて少しずつ大きくなっているし、種を植えたアスパラ菜や小松菜は勢いよく芽を出しています。
トウモロコシの種をトレイに入れて発芽を促進していますが、昨年よりははるかに早く芽を出し始めています。近くで借りている土地でもタマネギは順調な生育。しかし、隣の田の水が影響しているのかジャガイモの発芽はどうもいまいち。イチゴはうまくいくのかどうか。実は大きくなりつつあるように見えるのですが・・・。農家のみなさんの作物を見ているとさすがです。全然野菜の勢いがちがいますもんね。
そんなこんなでハプニングの連続ですが、取り入れの時期がやっぱり楽しみです。



夜はデンゼル・ワシントンの「ボーン・コレクター」を見てそのあとは二期会の「魔笛」ハイライトのハシゴでした。
「魔笛」は、桃太郎「タミーノ」と宇宙服・孫悟空の「パパゲーノ」、お人形「パパゲーナ」におったまげたました。モーツアルトがあくまで観客を楽しませようと心を砕いた大衆劇だからどのように演出してもいいのでしょうけれど・・・。これまでいろんな舞台を見てきましたが、この舞台は何となく漫画チックで歌と釣り合いがいまいち。ザラストロの迫力のなさには閉口したがそれ以外の出演者の歌唱力は抜群なのだからもうひと工夫あってもよかった。私の頭の中からベルイマンが抜けないからなのかな。


  5月13日 (金)
雨があがって少し晴れ間がでたのでラベンダーガーデンまでカモミールを摘みに行ってきました。夢農場のホームページに摘み取りが始まったと書いてあったのでついフラフラと出かけてしまったのです。
昨年と同じ景色。白い花で一杯の斜面を見ていると1年前のことが浮かんできます。
摘み取りは事務所で許可をもらう必要があるので、ガーデンの事務所ではなく会社の事務所の方にまず行って様子を聞いてきました。事務全般を一人でやっているNさんと設計をお願いしているTさんがいました。「いまカモミールを摘んできたばかり。飲みます?」とNさん。持って行った大判焼きをいっしょに頬張りながら、さっそくカモ茶をごちそうになりました。
今年はラベンダーの生育が昨年よりもっと悪いそうで心配だと言っていました。確かに隙間が多く若葉の成長も少ないように見えます。ラベンダーが売りの農場ですから、何とか盛り返してほしいものです。
畑の事務所の人に「怪しい人じゃないって言っておくから」とNさんが言ってくれたので、そのままカモミール畑へ。30分ほど花を集めてきました。これで当分おいしいハーブティーを楽しむことができます。



池田から東山を越えて農場に行く道の両側にはところどころ山フジや山ツツジが咲いてとてもきれい。アケビも小さい花をたくさんつけていました。若葉の緑が鮮やかでその間からはウグイスの鳴き声が。しばらくの時間でしたが初夏の山の緑と空気を満喫することができました。





「安曇野の四季」に何枚かの写真(「初夏の花たち」)をアップしました。ご覧ください。

         ******************************

話は変わりますが、東京でUSENに勤めている甥っ子(弟の長男)がいます。連休に会えなかったために昨夜電話してみたのですが、午後10時半を過ぎてまだ会社にいました。いかに好きな仕事とはいえ会社と心中することのないようにと念を押して電話をきりましたが、いささか心配です。
電話したきっかけはたまたまウエブ・ブラウジングの途中「無料ブロードバンド放送=パソコンテレビ・GYAO(ギャオ)」に入り簡単な手続きをして映画を観たり音楽を聴いたりしたことにはじまります。
甥っ子が連休に帰られなかったのはGYAOの担当で忙しいからということをチラッと聞いていたので、どんなものか一度試しておこうとやや興味本位に入ったのですが、いざ見てみるとなかなか面白く充実しています。
まず音がいいし、ストリーミングに最適化するためのソフトの導入など最新のテクノロジーを取り入れており、映画も十分楽しめます。
映画や音楽などのコンテンツはまだわずかですが、甥のYくんの話ではこれからどんどん充実させていくのだと言っておりました。
彼の担当は音楽で、現在一人で編集しているのだとか。
音楽番組ではTHE ARMS CONCERT〜三大ギタリスト夢の競演〜というのが魅力的。「1983年、元スモールフェイセズのロニー・レインの呼びかけにより開催されたチャリティー・コンサート。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの三大ギタリストの共演が実現した奇跡のステージ。スティーブ・ウィンウッド、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツ等ロック界を代表するスーパースター達が集結!」というふれこみです。こんなステージが無料で聴けるのは一体どういうわけ?
いろんなジャンルがあるので、今後の発展が楽しみです。MNEMOさん、テルくん、このステージの価値はシロートの私にはよく分かりませんが、かなりシブイんでないかい?
Yuちゃん、掲示板にでもいろんな情報を書いてくださいね。楽しみに待っていますから。
ただ大きな不満を言わせてもらえばMacOSX(10.3)のSafariでもIEでも視聴できない!! これはMac ユーザーとしては大問題です。ストリーミングに最適化すると言ってもWindowsのActiveXのコントロールをしているだけで、MacのQuick Timeでの優秀なストリーミング技術に対応していない。これはいかにも片手落ちです。早急に改善を。
アーティストの写真勝手に使わせてもらいました。悪しからず。

パソコンテレビ GYAOのサイトはこちら


  5月12日 (木)
富山に滞在していたときからずっと読み続けていたのが村上龍の「半島を出よ」。ようやく昨夜遅くに読み終えました。上下2巻の分厚い本だったことと、本を読むことがおっくうになっていたこともあって結構時間がかかってしまいました。
何とも殺伐としたストーリーでしたが彼なりの精密な調査に裏付けられているため結構ストーリー展開は面白い。しかし読み終えてやっぱり「はて・・・」となってしまいます。
「財政的にも破綻し国際的にも孤立」し、有事にも右往左往する日本政府という設定。そこへ「北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の”反乱軍”を名乗った」(括弧内は本の帯の解説)という近未来の物語の始まり。「さらなるテロの危険に日本政府は福岡を封鎖する。逮捕、拷問、白昼の銃撃戦、非占領者の苦悩と危険な恋。北朝鮮の後続部隊12万人が博多港に接近するなか、ある若者たちが決死の抵抗を開始した」とつづきます。
実は村上龍の作品は初めてでしたのでそれなりに興味はあったのですが、問題意識が単純でどことなく浅薄であるためその方向性には全く疑問を感じざるをえません。確かにこのストーリーのような事態が「起こりうる」可能性としては排除出来ないにしろ舞台設定が劇画的で単純すぎます。もっとも「破壊と暴力」は彼のモチーフであるのだろうし設定をどうするかは作者の意図ですから、その世界以外を意識しないように作者はねらっているのかもしれません。目を背けたくなるような場面に引きずり込んで、いまいる世界とどちらが現実なのかと迫るような効果をねらっているのかもしれませんね。
しかし、結局「このような有事の際はどうするのだ」と問いかけているのだとすればその方向は極めて危険なものにならざるをえないわけで、その点は十分すぎるほどの注意が必要だと思われました。




  5月10日 (火)
車が故障したため妻に車で送ってもらって池田に帰ったのが8日。それから2,3日いっしょに池田で過ごし、ついさっき富山に戻って行きました。
なんだかいろんなことがあって慌ただしく、なかなかこのページを更新する気持ちになれず、ずるずると今日になってしまいました。

母にショートステイに出かけてもらってその間に富山にもどったわけですが、主たる目的は妻の退職祝い。家族で無事定年退職を迎えられたことをお祝いしようと兼ねてからの計画を実行に移したのでした。
当日の7日は久しぶりに家族そろって会食。妻は息子・娘からそれぞれの思いを込めたプレゼントをもらってうれしそうでした。


池田にもどって今日、周りの風景はまるで夏のよう。すっかり濃い緑に囲まれていました。しかし気圧配置の関係で冷たい強い風が終日吹いて、夜には暖房が要るほどに冷え込んできました。明日の朝には霜が降りるかもしれないという報道。やっぱりここは池田です。
晴天に恵まれてきのう今日と畑仕事がはかどりました。庭にはトマトやなす、キュウリなどを植え、借りている畑にはネギを植えて結構畑らしくなってきました。前に植えておいたタマネギは随分大きくなりよい玉ができそう。イチゴもあと半月ほどもすると赤い実をつけそうです。
あれもこれもと欲がでてしまいますが、植えられる土地は決まっているので、さて、このあと何を植えようか・・・。夏にはたくさんの野菜が食卓をかざりそうです。


  5月5日 (木)
田植えの終わった田は薄い緑に覆われて初夏の雰囲気を漂わせています。こんな風景のBGMはツバメのさえずりですね。
人間のつくった曲で言えば姫神のアルバム「青い花」がとってもよい。



今日こどもの日。OECDが昨年12月に発表したPISA2003について書こうと思っていたのですが、どうやら時間切れ。富山から帰ってまた書くことにします。とりあえず、PISAのホームページ冒頭の文章を載せてこどもの日をむかえる私自身の気持ちとしましょう。

Are students well prepared to meet the challenges of the future? Are they able to analyse, reason and communicate their ideas effectively? Do they have the capacity to continue learning throughout life?
Parents, students, the public and those who run education systems continually ask these questions.

以下の訳は岩川直樹さんの論文(雑誌「世界」5月号)からの引用です。
「生徒たちは未来の課題に立ち向かう準備が十分にできているだろうか。彼(女)らは自分たちの考えを有効に分析し、推論し、それをコミュニケートすることができるだろうか。彼(女)らは生涯にわたって学びつづける力を身に養っているだろうか。これらは親たち、生徒たち、公衆、そして教育システムを運用する人々が求める問いである」


PISA
PISA報告 Learning for Tomorrow's World ? First Results from PISA 2003

母も定刻にショートステイにでかけました。今から富山に行ってまいります。では・・・。


  5月4日 (水)
しばらく滞在していた息子が富山に帰るのを見送ったあと、松本で入院中のOさんを見舞いに行こうと車を走らせていたときのことです。明科を過ぎたあたりで何だか「ゴン」という音がしたと思ったらエンジン音が急に大きくなりアクセルを踏む度に爆音がとどろき、「暴走族」並になってしまいました。
<マフラーが壊れた>と直感したので、やむなくその場で引き返し農協の修理工場に向かうことにしました。
マフラーが取れて道ばたにゴロンゴロンはみっともないし危ないのでおそるおそる走っていましたが、如何せん緩い上り坂なのでどうしてもアクセルを踏まないとすすみません。そのたびに「ブオオ〜ン、バリバリ」ですから、さぞみなさん迷惑をしていたことでしょう。轟音を響かせながら走る若いみなさんの気持ちがちょっとはわかりましたよ。何だか周りを威圧し支配しているような気持ちになってくるんですねえ。
それはともかく、私は明日から富山に戻る予定にしていたので、困った困った。やむなく富山に向かっている息子に電話をしましたら、まだ白馬の辺りだったのでどうするか相談しました。その結果、さすが我が息子、いやな顔もせずもう一度池田にUターンしてくれました。結局明日息子の車で一緒に富山に向かうことになりました。まさか暴走族を富山までやるわけにはいきません。ちなみに、修理工場で持ち上げて見てみたら、見事にマフラーが真っ二つに折れて、後ろの方がぶらんぶらんとして今にも取れそうになっていました。コワ〜。

というわけで、明日からしばらく富山に戻りますので更新はお休みします。

写真は午前中、借りている畑に行って草取りを手伝ってくれている息子です。




  5月3日 (火)
予想通り朝から何とも言えないよい天気に恵まれた今日。近くの田んぼでは農家の方々が一家総出で田植えや畑仕事に精を出していました。まもなく田んぼも稲の緑に覆われることでしょう。
午前10時頃、予定通り東京の友人家族が到着。昨年の夏以来の訪問でした。
しばらく双方の情報交換をしたあと近くのクラフト・パークへでかけました。沢山の家族連れでにぎわっていましたが、東京などの人出を考えると誰もいないに等しいくらいのゆったりのんびり広々した公園です。日差しはかなり強いのに日陰にいると少し肌寒いくらいの空気。芝生に寝ころんで日を浴びながら遠くの北アルプスや町のたたずまいを眺め、しばし桃源郷の気分を味わいました。





         ******************************

今日は58回目の憲法記念日。改憲勢力による「論点整理」「改憲案」などが次々と明らかにされる中、誰がこの日を祝うのか、誰がこの日の意義を語るのか、大変興味あることです。
自民党などは現行憲法はアメリカによる押しつけ憲法であると言い続けてきました。この問題についてはかつて何度もふれてきましたが、あらためて憲法制定過程について理解を深める必要があるのではないかと思います。
一週間ほど前、「しんぶん赤旗」の月曜インタビューで憲法のGHQ草案作成に携わったベアテ・シロタ・ゴードンさんが登場していました。とても興味深い記事だったのですごく印象に残っています。

ベアテさんは1922年ウィーン生まれ。1945年にGHQの民政局員として再来日し日本の憲法の草案作りに携わります。一回目の来日は5才のとき。天才的ピアニストである父レオ・シロタが東京音楽学校の教師として招かれたために一緒に来日し以後10年間戦前の日本で暮らしています。この間、日本の子どもたちともよく遊び、東京での人々の暮らしをよく体験していたベアテさん。インタビューでは「自分の目で見たそうした思い出なども全部頭に入っていました」と述べています。
ベアテさんは憲法草案のうち女性の権利を担当しています。彼女は英語・日本語を含めて6カ国語を理解し話す驚異的な語学力の持ち主。その彼女が憲法草案を作成するに当たって次のように語っています。
「私は『タイム』で調査の経験がありましたから一番よいのは、いろんな国々の憲法を参考にすることだ、と。ジープに乗って図書館を回り各国の憲法を探し出しました。他のメンバーにもそれらはひっぱりだこ。びっくりするほど良い条項がヨーロッパの憲法にありました。スウェーデン、ソビエト、ドイツのワイマール憲法など、朝から晩まで読み続けました」
ベアテ案はすべての国民の平等を定めた第14条、婚姻における男女平等を定めた第24条として現在なお生命力を持ち続けています。
1946年2月4日からの9日間を彼女は「生涯で最も密度の濃い時間」とよんでいますが、インタビューをした児玉由紀恵さんは「日本国憲法が『歴史の英知』の結晶だというベアテさんの思い」が伝わってくると感動をこめて書いています。

世界史の趨勢から何事も学ぶことができなかった当時の権力者達にとってこうしたGHQ草案を「押しつけ」と感じたのは無理からぬことだったでしょう。自分たちのつくった憲法改正政府案が最も良いと思っていたわけですから「押しつけ」と呼ぶには理由があります。
そして、現在の改憲勢力の動向を見ていけば、この憲法制定過程が影を落とし、戦前の憲法を相変わらず引きずっていることに気がつきます。つまり今以て歴史の趨勢から何事も学ぶことができていないということです。
GHQによって草案が示されたと言うことの意味は当時の日本にとっても現在の私たちにとっても実は大変重要であると私は考えています。それは政治や文化・暮らしの隅々にある戦前的なもの(封建的・家父長的・男女差別的・天皇制的・・・)を自らの問題としてとらえ直せるかという問いが当時すでに発せられたという意味においてです。
残念ながらアメリカの対日政策の転換(日本をアジアの軍事的戦略基地にしていくという方向)によってアメリカは憲法草案に盛り込んだ戦争放棄条項などをどんどん破壊していくことになります。そして改憲の方向とアメリカの戦略的方向が一致する(双方向的に)という歴史の皮肉が進行しつつあるというのが現在の局面です。
今日の報道ステーションでは、連休を利用して政治家達が大挙してアメリカの権力者詣でをしている様子が報道されていました。「押しつけ」ているはずのアメリカの権力中枢にすり寄る自民・民主などの政治家たち。その姿はどの国にもない異様な光景です。
憲法制定過程に照らして、ベアテさんらの草案起草者の思いに照らして日本の改憲勢力とアメリカの権力者たちからこの現行憲法を守ることは歴史の進歩を促すという意味で極めて重要な意義を持っている私は感じます。


  5月2日 (月)
若い木々の芽が出始めるとその勢いは加速されてあっと言う間にあたりは緑一色。一年のうちで生命の勢いを最も感じる時期です。
昨日は雨がぱらついて肌寒い日でしたが、今日は日が高くなるにつれてどんどん雲が晴れて夕方には山もくっきり見える素晴らしい天気になりました。しばらくこの天気が続いてくれるといいのですが。
ただ、晴れ上がると夜は放射冷却で極端に寒くなるのが池田の特徴。今晩は相当に冷え込むかもしれません。
母の「ご出産」以来、割と調子がよく今日も宅老所でシングルでお産み遊ばされたようです。今日は出かけるときに迎えに来てくれた所員の方と並んで写真をとりました。なかなか元気でいい顔をして写っています。



今日は息子を連れて梓川のアレンジ・フラワーの先生のところに行ってきました。息子にも1つ何かを作らせようという魂胆でした。しかしそんな時は私の方はあまり見てもらえないので勢い自分でやらねばならず、そうするとすぐに困難にぶつかる自分が見えてきて自己嫌悪に陥ってしまいます。発想の乏しさ、構想力の不足、どうやっても素材をうまく配置できずなかなか苦しいものです。先生は「うん、なかなかいいじゃん」と言ってくれますが自分では納得できないので素直に喜べない。どこがどう違うんでしょうね。
1つ指摘されたのは、「花の向き」でした。みんな同じ方向を向いている。向きを変えるだけでガラッと雰囲気が変わるものだということでした。実際にちょっと手直しをしてくれましたが、それはなるほどと納得できました。まだまだ先は長い。
今日の作品はこちらです。

庭のプランターの中でブルーベリーの花が咲き始めました。小さい木なのに白い釣り鐘状の花が房のようになって鈴なりについています。
トップページの写真は房の一部を拡大したものです。実のなるのが楽しみ!




  5月1日 (日)
「は・れ・たーごがつうのー♪♪あおぞ〜ら〜にぃー♪」って知ってますか?? この歌を歌える人がどのくらいいるのでしょうね。
名古屋での教員時代、勤務校が定時制だったこともあって午前中はフリーでした。そこで職場の仲間から「メーデーに行こみゃーか」とさそわれて毎年青空の下を行進していました。たいていは気持ちのよい五月晴れでウキウキするような気分を味わったものでした。5月1日になるといつもその青空と歌声を思い出します。

さて、昨日はパソコンが息子に占領されていたので日記の更新ができませんでした。実は昨日はいろいろ楽しいことがあったのでさかのぼって紹介をしておきますね。
池田町・松川村・穂高町をはさんで北アルプスに向かい合っている東側の低い山々を東山とよんでいますが、その山際を走っている道(新しい我が家の土地の前の道です)が昨年「歩きたい道全国500選」に選ばれたのです。それを推薦し選ばれる原動力となったAさんを案内人にしてその道を歩こうというウオーキングの集いが昨日催されました。友人から誘われていたのですが母をおいて参加も出来ず迷っていたのですが、折良く前の夜から息子が来てくれたために参加できるようになりました。
友人宅に集まったのは10数人。ほとんどが50代から60代という年配集団です。それだけに顔も広く、田の手入れに汗を流す農家の人たちと挨拶を交わしながらゆっくりゆっくり歩いていくという何とものどかな遠足風景となりました。
東山はまさに沸き上がるような新緑に満ち、農家の庭先の花々は目が痛くなるほどの鮮やかさで日の光を浴びています。田植えが終わった頃からラベンダーの季節あたりがもっとも美しい時期になるのではないかと思われました。毎日ここを散歩できるなんて最高に贅沢ですね!!
「安曇野の四季」にウォーキングの模様をアップしました。こちらです


一昨日から連休を利用して栃木に住んでいる息子が池田に来ています。昨日はウオーキングから帰って一休みした後、弁当を持って二人で有明山麓の有明山神社までお花見に出かけました。母はヘルパーさんがしばらくの間見てくれているので安心です。
お目当ての桜、一週間前はまだ咲き始めだったので今頃満開だろうと思っていたら当てがはずれてもうほとんど散っていました。それでもまだ咲き残っている木の下でお弁当を広げ久しぶりのお花見(お葉菜見)ができました。何組か小さい子を連れた家族が来ておりのどかな午後を楽しんでいる様子でした。


ここへ来る途中、例のアオサギ軍団の営巣地を通りがかりましたのでちょっと車を止めて見学しました。息子は驚いた様子で林に分け入っていきました。私もあとからついていきましたが、すぐそばでギャーギャー鳴き声が聞こえてくる。何かと思ったら高い巣からおっこちたらしいアオサギの雛でした。
もうかなり育っていて背丈は30pくらい。近づくとヨチヨチと逃げていきます。さらに近づくとものすごくでっかいクチバシを思いっきりあけてすごい形相で威嚇します。ぜんぜん弱々しくない。雛ってもうすこし可愛いもんだと思っていましたら、どっちかというと恐竜の子というイメージ。ひょっとしてこれは「翼竜」の直系の子孫ではないだろうか。足なんて恐ろしく巨大ですから。・・・そんな恐竜も巣からおっこちるんですね。生存競争はキビシー。
後日談ですが、このままでは死んでしまうと思った私はこの雛を保護できないかと穂高町の自然保護課に電話をしたのです。当直の人が親切に対応してくれて鳥獣保護の関係者にあたってくれたのですが、結果は×。何と「害鳥に指定されていて農作物に被害を与えて困っているので保護はできない。大きい雛なら親が餌を与えにくるんじゃないですか」という返事でした。そんなわけないだろうと思いながら、仕方がないかとあのキョロッとしたヒナの顔を思い浮かべたのでした。






"Candles And Stars" by Mr. Blue Piano Man


to top