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  8月30日 (火)
昨日から28日に行われた「平和講演会」の講演内容を9条の会のホームページにアップする作業を断続的にやっていて、なかなか日記を更新する余裕がありませんでした。
この平和講演会は池田町有志による実行委員会が主催、町の教育委員会が後援してひらいたもので、「イラクの子どもたちとなかよくする会」のメンバーである西村陽子さんが講師でした。
2か月ほど前から実行委委員会を結成して準備、さまざまな団体や個人によびかけてきたのですが、午前中に防災訓練があったために出足は今ひとつ。それでも約80人が公民館に集まって熱心に西村さんの話に耳を傾けました。一生懸命に準備し何とかやり終えたという感じでホッとしました。


ただし、私の仕事は講演会が終わってから始まるのです。西村さんから預かった膨大なイラクの写真をもとに講演の概要をホームページに残し、参加できなかった人にも見て貰おうという仕事。写真の1つ1つに西村さんのコメントをつけていくので結構時間と労力がかかります。現在まだ仕事が3割程度。一週間ほどかかってようやく出来上がるかなというしんどい仕事にとりくんでいるわけです。

「平和講演会」 イラクよりの報告ーーイラクの子どもたちに思いをはせてーー

ところで今日は総選挙の公示日。テレビではMr.KOIZUMIの自民党をぶっ壊すコマーシャルが何度も何度も流されていい加減うんざり。しらけてしまいます。
確かにこの選挙の意義は大きいし、一票の重みがかつてなく大きくなっていると思うのですが、その反面、選挙制度のあまりのひどさと政党助成金の問題を考えると結局民意はどこかに行ってしまい、政権政党に極めて有利な選挙になっていることを指摘せざるをえません。メディアはこれには全く触れずじまい。各政党に公平にという装いをとりつつ選挙の根本にあるこの2つの問題を避けていては結果的に自民・民主の2大政党制という枠組みに国民の意識を流し込むこと結果になってしまうでしょう。
とすれば、私の最も注目するのは比例区の得票です。ここにどれだけの国民的な意識が結集されるのか。端的にいえば、翼賛的な議会の真の批判者がどれだけ得票できるかが最大の焦点だと私は思っています。
奇しくも投票日は9.11。ツインビルが無差別テロによって崩れた記念日であり、またチリのアジェンデ政権がアメリカの肝いりの軍部によって破壊された記念日。自民・民主いずれにせよ議席の大半を占め、日本の憲法第9条が「終焉」する記念日とするわけにはいかないでしょう。


  8月28日 (日)
今日は町内の防災訓練の日。前々から私が出る予定にしていたのですが、昨日からまた腰が痛くなり(ひどくなる予感)妻に出てもらうことになってしまいました。私と母は家の下敷きになる役です。
大地震が来たらどうするかは防災の日に限らず、しっかり考えて十分な対策を取っておく必要がありますね。我が家では家具の倒壊を防ぐ対策は以前にやったのですが、緊急持ちだしと怪我の対策がまだ手つかず。この日をきっかけに、あらためて対策を練ることにします。

テレビをつけると「マニフェスト」が大はやり。この前の選挙から「マニフェスト選挙」だと言うのですが、何でこんなイタリア語を流行させるのか私には全くわかりません。「重点政策」とか「公約」でいいんじゃないの?
「とくに実現性の高い公約」などというわけのわからない注をつけなければならないほど「公約」の影を薄いものにしてきたのは今までの政権政党だったんじゃないのでしょうか。コトバを変えればかっこいいとかその中身が変わるとでも思っているのか。
ジーニアス英和辞典によれば説明は次のとおり。
manifesto [mnifstou] [名]政策、宣言(書)、声明(書) || The Communist Manifesto 共産党宣言

志位さん(共産・委員長)だったか、いつか司会者に「共産党のマニフェストは?」と聞かれて「我が党は政策がマニフェストです。ちなみにマニフェストの本家本元は共産党なのです」と答えていました。ジーニアスを待たなくても確かにそうですね。

ところで先日我が家に投げ込まれた某政党のチラシ。それには「生活者の視点で」「日本を前へ。改革を前へ。」と書かれていました。
裏面は「郵政民営化」特集です。「なぜ今、郵政民営化が必要か?」という項目には「先送りすれば旧国鉄のように国民にツケが」「このままでは、郵政事業の柱である郵便が赤字になると見られています。民営化が遅れた国鉄の場合、20数兆円もの国民負担が強いられました」と書いてありました。
旧国鉄財政の収支も考えず赤字新幹線網を張り巡らしたのは誰だったのか。民営化されたあとローカル線はどうなったのか。旧国鉄と郵政事業を一緒くたにするこの政党の感覚はどうよ。
そもそも郵政事業は独立採算で国民の税金は一銭も使っていない。採算割れしている僻地・山間部の郵便局も郵政事業の公的運営のおかげで完全に維持できているのです。
「郵便局の存続」や「雇用の継続」など国民の不安を解消したのは**党です。・・・そうですか。それなら何故民営化する必要があるのでしょう。
このチラシを詳細に読めば郵政民営化のねらいは結局次の一点に集約されることになります。
「郵便貯金と簡易保険で集められた約340兆円もの資金が民間に流れれば、個人や企業に貸し付けられるなど有効利用されるようになり、日本経済を活性化できます」。
はあ。これが「生活者の視点」???ウソでしょう。
年金法の改悪ではこの政党「百年安心の年金」と公約していたのが記憶に新しい。フタをあけてみたら実態はどうだったか。百年先はおろか数年先も見えない大改悪のエンジンを吹かしていたのではなかったのでしょうか。ある宗教団体の信者だということをもって教義ではなく政党の政策を無条件で信奉させられ、もしそれに疑問を感じないとしたら・・・恐ろしいことではありませんか。


  8月25日 (木)
我が家の庭先に、あろうことかもう一匹ネコが出没するようになりました。完全に真っ黒なネコで暗闇にいると目だけが見えます。
少し前までは隣のネコや近くのネコに追われて逃げ回っていたのですが、どうしたわけかこの黒ネコとは相性がぴったりなのか片想いなのか、後について纏わりついているのです。黒ネコの方は悠々として相手にするわけでもなく、どうやらエサの残りがお目当てらしいのですが、今では我が家の準一員となった黒白ネコの方(まだ名前がない・・私は「なつ(夏)」と名前をつけようと思っています。ネコの「なっちゃん」。)は相手に気があるらしく、しきりにじゃれようとして付いていくのです。
今日そっと観察をしていたら、なっちゃん、好きなエサなので今までは絶対に残さないであっと言う間に食べたのに今日は何と半分残した!!そして、遠くを見ているのです。さも、あの黒ネコが来て食べて欲しいとでも言うように。案の定しばらくしたら、警戒しつつやってきて食べ始めたのでした。それをじっと見ているなっちゃん。なんじゃこの構図は。ネコの友情? 初恋? 
奥さんからは「2匹も飼うのは絶対ダメだからね」と念を押されているので、優しい顔を見せるわけにはいきません。もっとも、ちょっとでも近づく動作を見せたら、すぐに逃げ出してしまうので飼うどころではありませんけれど。池田には結構沢山のネコがいて、複雑なネコの世界が広がっていたことを気づかされているこの頃です。


一台余っていたパソコンを引き取っていただける方が見つかったので、今日はそれを持ってセッティングに出かける予定になっています。
これが手元を離れると予備のWindows機がなくなってしまうので、一昨日のこと押し入れに入れてあったLinux機を取り出して、それにWindowsをインストールしようとしたのです。ところが電源を入れたとたんどこかで「パチッ、バチバチ」という異様が音が。今にもショートして火を噴き出しそうな気配だったのであわててスイッチを切って調べてみました。ところがまったく原因がわからない。一体何の音だったのか。
私の予想では、多分ハードディスクが壊れた音だったのではないかと思ったので、予備のものを付け替えてみるとBIOS画面だけは出てくるし、ハードディスクのフォーマットもできるのでやっぱりそうだったのでしょう。
ところがこのハードディスクも不良セクタがあるらしく放っておいたものでインストールが最後まで続かない。結局また新しいものを注文して後日インストールし直す羽目になってしまいました。
参考までにこのハードディスクは2台ともMaxtorです。どうもこの会社のものは有名な割に故障が多いようで好きではありません。ここ最近の私の好みはWestern Digitalになっています。それにしてもパソコンは本当に金食い虫だ!!


  8月24日 (水)
昨日からジメジメ・ジトジトの天気。時折晴れ間ものぞくのですがすぐに雨が落ちてきてまるで梅雨のようです。台風の影響で雨がひどくならなければいいのですが。
おかげで野菜だけは生育が早く、中でもオクラは豊作。キュウリに代わってオクラばっかり食べる生活に変わりそう。トマトはジュースにしたらうまいので、生で食べるよりジュース作りに励む方が多くなっています。
ついでに報告をしておけば、先日我が家に来ていただいた「金ベエさん」ご家族の金ベエさんからは掲示板でうれしいお便りをいただきましたし、奥様(ジェンダー差別的・封建的呼び方でごめんなさい)からはハガキでごていねいなあいさつを頂きました。その中で「忘れられないのがトマトジュースの味、本当においしかったです」とありました。うんうん。満足。そう言っていただけて嬉しいです。ほんとおいしいもんね。

さて今日は例の池田町の「ガイドマスター」登録者の第一回目の研修がありました。そ〜〜なんです。ついに登録してしまいました。それも締め切りギリギリに。
今日の研修では町の商工会代表から趣旨の説明のあと二人の方の刺激的な講演があり、池田町の観光開発の方向と今後の考え方についていろいろと教えてもらいました。
そもそも私自身は池田町の住民になってまだ間もないわけで、あれこれ知っているわけではありません。しかし、こうしてネットで情報を発信していると否応なしにいろんな面に目がいき沢山の人と交流することができます。
今日の研修会に参加して、そうした人の輪を大切に出来る機会がまた1つできたわけで、ガイドになるならないは別として池田町との関わりとしては第2ラウンドの開始を予感させるものになったと思いました。
おまけに研修会のあと、池田に来てまだ間もないということで「大糸タイムズ」の記者の方から取材を受ける羽目になり、見せたくもない写真まで撮られてしまいました。どんな記事が載るか乞うご期待。

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ところで、”私にとって”のビッグ・ニュースがひとつ。「iPod 20G」を買ってしまいましたあ〜〜!!
私自身は初代のiPodからのユーザーだったのですが、一年ほど前に第3世代のiPodをネットで売ってしまい、しばらくはパソコン内のiTunesだけで我慢していました。しかし、妻が新しい車を買ったのでその車の中でいろんな曲を聴きたいということや私の英語の勉強の道具として使いたいということもあって、またまた購入してしまったのです。
本体もソフトも進化して、もうディスプレーもカラー!! タッチ方式からプッシュ方式に戻るなど使い勝手の面でも安定した使い心地を実現しており、なかなかよい。
さっそくiTrip(FMトランスミッタ)を使ってカーラジオに電波を送ってみましたが、私の車でさえ音楽も大変きれいな受信状態でこれまた満足。英語の勉強は口実だったりして・・・。


ドライフラワー・アレンジメント作品No.27作りました。こちらです。


  8月23日 (火)
一昨日のどのテレビ局(多分フジテレビ系「情報ライブEZ!TV」)だったか忘れましたが、ある報道特集のなかで、訪日中のイラク抵抗組織の指導者マジド・ガウード・ドレイミさんが出演していました。彼は非暴力の政治組織IFF(Iraq Frame Front:燃えるイラク)の議長で、イラクの実情とサマワでの自衛隊の役割について知らせることを目的に来日したと報じられていました。
既に全国数カ所で講演会や話を聞く会などが開かれ、その案内や概要はネット上で公開されつつあるようです。

非戦を選ぶ演劇人の会
マジド氏講演補足資料

彼は講演の中で「イラクでは自衛隊はイラク人の復興支援については何一つ役割を果たしておらず、結果としてアメリカ軍と同じことをしているにすぎない、自衛隊へのイラク人の反感は日々募っておりこれまで日本に対して抱いていた信頼感はすっかり失われている」などと話していました。
またそこでは触れられていませんでしたが、ネット上では彼の情報として、サマワは米軍のバンカーバスターなど劣化ウランを使った爆弾攻撃によって放射能汚染が進んでいるのに、その実態はほとんど知らされていないことや、そのために自衛隊員も大変危険な状態におかれているということが書かれていました。

私はそうした話を聞きながら、いよいよある妄想をたくましくしています。それはイラク抵抗勢力の攻撃で自衛隊に死傷者が発生するXデーのことです。自公政権はそれを待っているのでは・・・。

"隊員はイラクのテロ組織によって犠牲になった、彼らは復興支援をしている隊員を殺傷した。武力を行使できない無抵抗の隊員を殺傷されたのをこのまま見過ごしていいのか。そもそもこんな屈辱的な姿にしたのは押しつけられた憲法があるからではないか。国際貢献の業務に従事する隊員は自らを自衛できるようにするべきである。いまこそこの憲法を独立国にふさわしいものに変え、国際貢献を積極的に果たせるようにしようではないか。”

それにしてもあり得るシナリオだなあ・・・。国民受けしそうだし。靖国にも出番がありそうだし。
あ〜あ、こうしたことが私の単なる妄想に終わりますように。




  8月20日 (土)
妻が朝から富山に出かけるので散歩はお休み。それにしても朝から真夏の太陽が照りつけて暑いこと。さすがに夜は少しひんやりして朝はびっしりと露がおりていますが、日が高くなるにつれてちょっとでもお日様に当たると汗が流れます。
昨日で北アルプス展望道路も一応の終点である「仁科天満宮」に到着したので(実際にはこのロードの終点は大町の「山岳博物館」らしい)、神社の境内を見回って帰ってきました。本殿は国宝になっており、うっそうとした杜に囲まれています。神社を取り囲んでいるのは樹齢数百年という杉のものすごい大木。これを見るだけでも価値がありそうです。薄暗くじめじめしているので、ヤブ蚊に刺されそうになって早々に退散してきました。


このアルプス展望道路を通して歩いてみての感想ですが、実に素朴で開放的でのどかな道です。残念ながら雲がかかったり靄がたちこめて視界がわるかったため北アルプスは望めませんでしたが、秋ともなればいっそう気持ちのよい散歩道になるはずです。
展望がすばらしい、山沿いの道をほとんど水平に歩くので起伏がなく歩きやすい、車がほとんど通らない、農家の人たちとの交流もできるし、畑に咲いているいろんな花を観賞できる、道祖神や古墳などにも触れることができる・・・といいことずくめ。ただちょっと難点はトイレがない。標識がなく迷ってしまう。景観が天候に左右される、雑草などを刈って花を植えたりしたらもっといいのにというところがある・・・といったところか。いずれにせよ、散歩道としては素晴らしい道であることには間違いがありません。


  8月18日 (木)
朝の散歩を昨日から復活。朝6時くらいから7時過ぎまで近くを歩き回っているのです。当面の目標は「日本の歩きたくなる道500選」の1つに選ばれた東山山麓線を踏破することです。
かなりの距離があるので、昨日歩いた終点まで車で行ってそこから山麓線を歩きまた車まで戻ってくるという方法で全線踏破するというやりかたです。終点まであとわずかになったので明日あたりで終わるかもしれません。終わったら今度は写真や地図入りでガイドのサイトが作れるようにこの道を詳しく調査して歩こうと思っています。
折しも池田町ではいま「ガイドマスター」という池田町ナビゲーターを募集しています。明日が締め切りなんですが、登録しようかどうしようかまだ迷っています。妻は登録しなさいよと言ってくれているのですが、いざ他人に池田の観光や文化を紹介するとなると結構大変だし、気ままに歩くのとはわけが違うのでおっくうなのです。でも、こうして自然の中を散策するのは楽しいし、そうした気持ちをいろんな人と共有するのも悪くないし・・・。明日まで考えよっと。


さて、毎日のように書いている政局のこと。今日のニュースではまたまたいろんなことがありました。綿貫新党=「国民新党」の結成。自民党やマスコミから「選挙互助会」と揶揄されるし、他の「造反組」は冷ややかだし盛り上がりはいまいち。小泉自民党は露骨な「刺客」戦略で、私の住む長野2区などは本命が立候補見送りを表明して自民党の県組織に激震が走っている始末。
さらにはライブドアの「ほりえもん」が色気を見せているという話。彼にしてみれば、自分の経歴に箔をつけ、金になり、知名度をいっそう上げることができればいいわけで、この世の中をどのようにしたいかなどとはおよそ縁がないでしょう。こんな輩は落選させるに限ります。
おまけに北海道では「ムネオ・ハウス」で「高名」をとどろかせたあの方が自然食品会社のような名前の新党を結成し、立候補表明とか。いろいろと話題の多い選挙になってきているみたいですね。それだけにこの選挙の問うものをゆめ忘れてはいけないと思うのです。

KOIZUMI流の「自民党をぶっ壊す」作戦は私に言わせれば「気骨ある人材」を排除して中央に忠実な人間だけで陣営を固め、国民いじめと改憲の路線を突っ走る体制を強化しようというもので斬新でも革新的でもありません。アメリカでいえばネオコン的人材で自民党中枢を固めるという作戦にすぎません。危険なだけです。
いま民主党の岡田さんは「私を総理に」と熱っぽく訴えていますが、郵政民営化をしないのですか、するのですか。消費税アップをするのですか、しないのですか。憲法9条を変えるのですか変えないのですか。サラリーマン増税をするのですかしないのですか。教育基本法の改定に賛成なのですか、反対なのですか。靖国神社の首相参拝に賛成なのですか反対なのですか。・・・・聞くだけヤボか。選挙目当ての「いいかっこしい」ではあまりにみっともないと思います。


  8月16日 (火)
宮城県沖地震で負傷者や家屋の損害があり、新幹線がストップして帰省客が長時間足止めを食らうというニュースが午後からずっと流されています。死者のでなかったことがせめてもの救いでしたが、地震の怖さをあらためて実感しました。
仙台といえば私が学生時代に5年間過ごしたところです。その一年目に新潟地震があり仙台でそれを体験しました。
ボロい木造のサークル部室の2階にいたときのことです。ものすごい揺れが来て今にも建物が倒壊しそうになり、これはヤバイと命からがら外に出ました。しかし1分経ってもまだ揺れはおさまらない。近くの鉄筋アパートがガタガタ音を立てて上下に揺れているし地面も大きく揺れていて立っていることが出来ないほど。こんなに長く揺れる地震は初めてでした。
夏に富山に帰省した折、新潟駅とその周辺を見て、その地震のすさまじさに息をのみました。ビルは倒壊したり地面にめり込んだりして大変な惨状。一方の仙台が今でいえば震度6弱くらいの地震でもそれほどの被害がなかったのは固い岩盤の地層があったからだろうと推測していましたが、それは今回の地震でも立証されたようです。
私の体験は阪神・淡路大地震の体験者から見ればまだかわいい規模なのですが、問題は天災を人災にしてはいけないということです。いつかは襲ってくる可能性があるわけですから、いつ来てもいいような備えとこころの準備だけはしておきたい。またまたそのようなことを考えさせられました。

国政では亀井・綿貫新党結成のニュースが報じられていました。しかしこれは小泉政権のあまりに強権的な手法が生み出したものに過ぎず、これに目を奪われるわけにはいかないことは自明です。
テレビでは選挙に臨む各党の訴えも報じられていましたが、私自身はマスメディアが決して触れないある一点に注目しています。それは「政党助成金」という税金のばらまきです。
日本共産党を除く各政党が嬉々として受け取るこの資金は年間総額で約320億円(国民一人あたり250円)にものぼります。重大なのは国民一人一人の意思にかかわりなく支持しない政党にも規模に応じて支払われることです。
政党の運営の基本が国民個々と結びついて政策を練り、献金を募り、支持を広げるというところにおかれるのは当然だろうし、「民主主義の国の政党が、活動資金を国家権力に依存することはあり得ないはずだしあってはならない」(ビジネス誌『エルネオス』2004/11月号)はずですからね。それゆえ、この税金の返還を求める訴訟すら起こされているくらいです。
「小さな政府」とか「官から民へ」と呼号する自民党のこの政党助成金への依存度は2年前で約6割ですから、言っていることとやっていることが正反対です。公約にこの政党助成金の廃止を掲げない政党は根本的に信頼できない。これは私にとってある政党が信頼するに足るかどうかを判断する重要な指標の1つです。これをお読みになっているみなさまはどのようにお考えでしょうか。


  8月15日 (月)
富山にもどって弟の法要を行い、お墓参りをし、家の庭の草取りなどをしてまた池田に戻り・・・と慌ただしいここ2,3日でした。息子が帰り、母もショートからもどって、ようやくまた普段の生活にもどりました。
富山から池田に戻る途中、新潟県境あたりで激しい雨が降っていました。ちょっと過ぎるともう地面も濡れていない局地的なものでした。おそらく今日あちこちで降っている雨も同じようなものなのでしょう。


さて今日は太平洋戦争終結から60年目の日。ここ数日60年を記念する特集番組がいろいろとテレビで放映されていました。
今日のNHKの討論番組ではアジア各国の留学生なども参加して耳を傾けるべきたくさんの意見が出されていました。
いずれも焦点になっているのは「靖国神社問題」。今日は現職の閣僚や「みんなで・・・」という議員たちや、石原都知事が参拝したこともあって全国「靖国」をめぐるさまざなま集会も行われていました。
テレビや新聞を見ていると、戦争を2度としてはいけない、憲法9条をしっかり守っていくべきだという世論と、その反対の世論とのせめぎ合いがかつてなく激しくなっているといよいよ実感します。
NHKの番組を見ていての感想をすこしばかり。意見を聞いていると、いまだにアジアへ日本が出ていってやったことの「光と影」を問題にする人がいるんですね。要するに「侵略というけれどインフラの整備とか近代化への貢献とかいいこともたくさんやっているではないか」という議論です。そう言えば侵略責任の半分は軽減されるとでも思っているのでしょうか。おそらく「事実として言っているだけだ」と反論するのでしょうが聞くに堪えない議論です。侵略者は侵略者のためにならないことは絶対にしないという冷厳な事実こそが大切でしょう。
さらに「靖国」についていえば、戦没者の追悼慰霊の施設として必要ではないかという議論が繰り返し述べられていましたが、靖国神社は戦没者一般の「追悼・慰霊」の施設ではなく、軍属・軍人の「英霊顕彰」の特定宗教施設です。つまり戦前から今日まで「戦争犠牲者」を褒めたたえ祭る施設でありつづけているのです。したがってこれを一般的な「慰霊・追悼」にすりかえる議論には十分注意する必要があると思わされました。

さて、総選挙問題では郵政民営化反対議員に対する「刺客」に注目が集まっていますが、そうした国内問題の影になってイラクでの自衛隊問題が消えてしまっているのがちょっと気がかりです。
数日前サマワでかなり大きなデモがあり警察の発砲で死傷者が出たという報道がありました。デモの要求は「生活インフラのすみやかな復旧」です。8割が失業者というサマワでは復興をサボり続けている行政当局に対する不満が極度に高まっているといいます。そのサマワで「復興支援」をしているはずの自衛隊が実際にやっていることはイラク人でもできる軽度の作業だけですから、当然矛先は自衛隊にも向いてきているのです。自衛隊が結局は米軍の支援に来ているという実態が次第にサマワ市民の間に浸透してきており怒りの矛先が自衛隊に向くのも時間の問題という報道も見られました。
一方の自衛隊は第7次の第一陣200人がサマワ入りをしていますから、相当に危険な状態になってきていると見なければいけません。いったん自衛隊に対して口火が切られれば今度はテロの恐怖と向き合わなければならなくなる道理です。
戦後他国の人を一人も殺傷したことのない日本が初めて他国に銃口をむけ被害を与える可能性も無視できません。そうなってからでは遅い。


  8月12日 (金)
前線の影響で昨日は一日雨。かなり激しく降ったので気温が下がるかと思ったのですが、ただ蒸し暑いだけ。気温は確かに30度を切っているのにちょっと動くと汗がでてきます。

明日は亡弟の3回忌。まる2年がたってしまいました。その間弟の死因である「中皮腫」という当時は聞き慣れない病名が今では誰知らぬものがないほど悪名高い病気になってしまいました。2年早ければ原因の究明とか対処法とかがもっとあったはずなのに何とも皮肉です。

ところで今日の信濃毎日によれば、同社が実施した県民世論調査でいささか気になる結果が示されていました。
憲法について見直す必要があるかという質問に対して「ある」が31.1%、「どちからといえばある」が39.9%、「どちらかといえばない」が10.9%、「ない」がわずか6.4%。また9条を見直す必要があるかという質問に対して「ある」が32.6%、「ない」が46.3%という結果でした。
憲法を見直す必要があると答えた人の多くはその理由として「既定が実態に合わない」と答え「あらたな権利・義務を盛り込む」必要があることを挙げています。「アメリカの押しつけだから」という理由は極めて少数です。
9条の見直し賛成の理由では約半数が「自衛権と戦力の保持を明記すべき」と答えながら一方で「自衛隊の役割や補強に歯止めをかけるべき」であると答えているのです。
また、アンケートの後半では「知る権利」「プライバシー権」「環境権」など新しい権利を憲法にくわえることについてどう思うかと聞いているのですが、過半数が「法や制度を充実させ憲法を変える必要はない」と答えて、先の憲法見直しの理由との大きな乖離を示しているのが面白い。
これらの結果を見る限り、何となく今の憲法は実態に合わないのではないか、実態に合わせて変えた方がいいけれど9条はさわってほしくないというのが県民世論の目下の大勢でしょう。一言でいえば未分化な状態です。全く流動的です。
憲法の見直しが権力の側からの強力な誘導で9条改憲をターゲットに、それを成し遂げる手段として「憲法が実態に合わない」というキャンペーンを張っているわけですから、一面それに引きずられつつ、しかし一面では大きな不安も抱いているという現状が浮かんできます。
この衆議院選挙の結果次第では自公政権・民主党の改憲・創憲路線に大きな打撃を与えることができるはず。よくよく各政党や立候補者のみなさんの言い分を聞いて、これまでの行動と照らし合わせて見なければなりませんね。


  8月9日 (火)
KOIZUMIさん、昨日は記者会見で郵政法案は否決されたが「それでも地球は動く」などとガリレオを引き合いに自分の持論を展開していました。ガリレオも真っ青の開き直りです。
昨日の解散から一日あけて今日は選挙に向けた動きがいろいろと報道されていました。「造反」議員の公認をめぐって分裂含みの自民党、政権交代のチャンスと連呼する民主党、国対委員長が民主に寝返った社民党などいろいろ。
報道ステーションに出演した武部さん「今度の選挙は郵政民営化に賛成か反対かの選挙だ。官主導か民主導か、大きな政府か小さな政府か。民営化に賛成する候補がいないと困るからすべの選挙区に公認候補を出す。法案に反対した議員は党議違反者なのだから公認しない」と豪語。公明と一体であることも強調していました。
小池環境相の鞍替え出馬で大波乱の東京12区では公明党幹事長代行太田さんが支持者から小泉首相の強権的な手法について「あんたらがたださないといけないのではないか」と噛みつかれ返答に窮する一こまも。見ている人はちゃんと見ているということでしょう。
今回の選挙は行き詰まった自公政権に対して国民の生活や平和という観点から審判を下す意味では極めて大きな意義を持っていると私は思います。武部さんが言うような「郵政民営化に賛成か反対か」などという単純なものではありませんからね。


今朝から妻が富山に出かけています。娘のところにはトウモロコシやキュウリ、トマトなどをどっさりと車に積んで。
トウモロコシは今が旬。なかなか美味しいのでつい食べ過ぎになってしまいます。畑はもちろん無農薬なので虫はいるけれど完熟・新鮮・うまいの3拍子です。だれか食べにこないかなあ。

昼過ぎヘルパーさんが来てくれてからフラリとドライブに出かけました。どこに行くあてもなかったのですが、クラフトパークの南側を運転していたら「安曇野東山包美術館」に出ました。
はじめはコーヒーでも飲もうかと軽い気持ちで入ったのですが、つい展示も見てしまう羽目に。展示は大森貝塚で有名なモース博士の写した写真の中から何点かを選んだ「100年前の日本の写真展」をやっていました。
かなりこだわりのあるお店とギャラリーでオーナーの一人のOさんからいろいろと話を聞くことができました。ここは改めてちゃんと取材して美術館のコーナーで紹介することにしましょう。何しろ安曇野はいろんな美術館やこだわりの店がたくさんあるので楽しみです。今度は妻と一緒に行くことを約束して帰ってきました。


  8月8日 (月)
郵政民営化法案参議院で否決。なかなか見応えがありましたね。
「なぜ公務員でなければ郵政事業ができないのか。民間人でできないのか。公務員を減らそうと言いながら結局は既得権を守ろうとしているのではないか。自由民主党は民営化に賛成する候補しか公認しない」と小泉さん。相当に憔悴した顔でしたよ。国会の後の記者会見では結局開き直りに終始していました。
しかしその頭の中には、手軽で利用しやすい公的機関である郵便事業を破壊することへの庶民の不安や国民の財産を民間という名の日米金融資本・生保関連企業に売り渡すことへの怒りが底流にあることには思いも及ばないのでしょう。
もはや命脈尽きたのは小泉政権だけでなく自公政権そのものです。サラリーマンへの大増税や消費税増税への既定方針、年金や社会保障の改悪の数々、そして武器産業の育成や米軍の基地強化に国民の税金を湯水のようにつぎ込む戦争政策とアメリカの顔しかうかがわない深刻な対米追随性。極めつけは9条改憲の明確な意思表示。こうしたさまざまな反国民的な政策に対して断固たる審判を下す必要があります。
しかしながらすでに一部の比例代表を取り入れつつも基本的は小選挙区とされた衆議院選挙制度のもとで民意は極めて不十分にしか反映しない仕組みにされてしまっていることにも留意する必要があります。おそらく自民か民主かという「2大政党」の演出がいっそう露骨になるのでしょう。
本当にそれでよいのか。今回の選挙はこの「2大政党」という虚構もあぶり出すことになるでしょう。民主にしても同じではないか・・・と。


昨日は午後から「大北九条の会」主催の「戦争体験を聞くつどい」が開かれ、大町まで出かけていきました。
戦争体験を持つ3人の方のお話を聞くことが中心でした。詳細は私がつくっているホームページ上での記録をご覧下さい。
私はホームページの作成者として取材をすることが仕事でしたのでメモや写真に忙しかったので、かなりこの集会の成果と問題点について考えさせられました。
第1は戦争体験を語るには発表する人がそれだけの心の準備とレジュメを準備している必要があること。少なくとも数人の異なる体験が取り込まれなければならないこと。そして事前に打ち合わせが行われて参加者が具体的なイメージを描けるようにすべきであること。こうしたことなしに体験を語っても、ただ思い出話の延長にすぎなくなるだけです。事務局の努力とはうらはらに印象の薄いものにならざるをえません。今回のつどいは事務局や発表者の熱意とは別にそうした問題をかなり感じさせました。
第2は、あまりにも年齢構成がいびつです。老人クラブになっている。確かに事務局を担ったり、地域の運動を支えている人の高齢化が進んでいることは否めないけれど、それにしてももっと若い世代に魅力的な企画を取り入れ、20代から40代のメンバーが運動を支えるようなスタイルに接近させて行かなければならないでしょう。その具体的なとりくみを欠いてはやはり自己満足の運動にしかならない。
このことは会のメンバーへの提言というだけではなく、私自身の今後の指針でもあるわけです。その意味では8月末の池田での「イラクよりの報告」を1つの画期とすべきでしょう。


  8月7日 (日)
長野には面白い企画があるんですね。「信州岩波講座」というのを先日初めて知りました。講師も気骨のあるそうそうたるメンバーで、講座にかける意気込みが感じられます。
今日の信濃毎日新聞には、先日開かれたこの講座で小田実さんが行った講演の要旨が紹介されていました。前半は自らの戦争体験、後半は憲法の平和主義の意義といったことに触れられているのですが、その内容にはいたく共感する部分がありました。
彼は「戦争はいやだ」だけでは不十分だといいます。
日本国憲法は、単に「戦争は嫌だ」というんじゃなくて、世界の在り方を変えよう、と言っている。前文に「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」とある。これが大事だ。
憲法が古くなったのではなく、むしろその理念を破壊し骨抜きにしようとする勢力を許した帰結としてさまざまな困難を招いているというのが正しいと私は思います。
敗戦60年、被爆60年、戦後60年(そして私の人生60年)という節目にあたる今年は、この憲法の意義の再確認とその真の再生の年にしなければならないのではないでしょうか。
奇しくも国民の財産である「郵政事業」をアメリカと日本の巨大金融機関や保険会社の食い物にしようとする「郵政法案」そのものによってKOIZUMI政権は「自爆解散」必至というあわれな姿をさらそうとしています。まだ予断はゆるさないものの、議員たちは「解散・総選挙」を既定のものとしてその準備におおわらわ。あしたの参議院本会議がみものです。
もし総選挙が行われるとすれば、国民サイドからいえば悪政をただす千載一遇のチャンスです。
それでもなおかつ自民党・公明党に国民的な支持が集まるとすれば日本という国の民度は国際的には最低レベルということになりますね。そうならないように、出来る限りの力を尽くしましょう。


  8月6日 (土)
今日は60年目の原爆忌。テレビ番組ではジャーナリスト・番組制作者の良心が問われるだけあって最近にない努力が見られると思いました。昨日の戦後60年特別番組「ヒロシマ」やアニメ「火垂の墓」などは必見でしたし、今日はNHKがいくつかの注目すべき番組を組んでいました。
被爆の実相を後世に伝え、決して原水爆の悲劇をくりかえさせてはならないというメッセージを世界に発信することはもちろん大切なことです。また米軍による大空襲の被害と戦争の恐怖を語り伝えることも同様でしょう。これらはどれほど繰り返しても繰り返しすぎるということはありません。
しかし、これらの番組を通してどうしても気になることが1つあるのです。戦争をふりかえるとき、どうしてもあの戦争がもたらした被害の大きさ、戦争下の生活の苦しさや惨めさという側面にだけ目がいき、アジアでの日本軍の蛮行や経済的・文化的侵略行為などについてはほとんど黙殺されてしまうという問題です。
筑紫哲也さんがキャスターをしていた昨日の「ヒロシマ」では原爆投下に至る日本とアメリカの政策決定過程を詳細に跡づけ、アメリカの犯罪を見逃してはいませんでした。しかしそれでも何故日本がここまで追いつめられたかというアジアでの日本軍の侵略行為については触れられてはいません。
昨日のテレビニュースでは、子どもたちに「原爆」を知っているかという質問にほとんどが「知らない」と答える場面が写し出されていました。加害であれ被害であれ戦争の原因とそのもたらした惨禍、今に至る人々の苦しみに寄り添える歴史認識をとぎすまさなければ、決して明るい未来を迎えることはできないのではないのでしょうか。


話は変わりますが、昨日はもとの職場の皆さんが夏期合宿を行っている志賀高原の会場まで出かけました。懐かしい面々に1年ぶりに会ってこようと思ったのです。
予定も何も確認せずにいきなり会場のホテルに行ったのでもとの同僚に会えるかどうか心配でしたが、幸いなことに時間もうまく取れてたくさん話をしてくることができました。規模は昔にくらべて小さくはなっているものの、かつての合宿風景。元気な子どもたちの声がホテルに響いていました。


  8月4日 (木)
今日もまた暑い暑い。35度近くまで気温が上昇したようでした。しかも湿気がかなりあるのでよけいに暑く感じます。

夕方から一昨日放映された日テレ終戦60年特別ドラマ「二十四の瞳」を録画で見ました。
原作者壺井栄がこの小説に込めたあの戦争の持つ非人間性、いのちの大切さ、教育の可能性といったテーマが子どもたちの表情や大石先生の姿、島の生活や自然を通して感動的に伝わってくる秀作でした。
私がこの小説に触れたのはいつのことだったでしょうか。多分小学生か中学生で一度読んでいたように思います。しかし、正直に白状すると、その当時はおもしろくも何ともなかった。まず何にも考えたことのない頭にとって作品に描かれるエピソードや大石先生の気持ちはただ素通りするだけで感動とは無縁だったように思います。しかし、今日あらためてこの小説をもとにしたドラマをみて、この小説の真価に深く深く気づかされてしまいました。
子どものときにはまだ準備ができておらず、その意味や流れをつかめなくて感動を受け取ることができない本がありました。「にあんちゃん」もその中の一冊でしたが、大学へ入る頃になってようやく目から鱗の受け止め方が出来るようになるのですね。「にあんちゃん」では10才の少女の感性に圧倒されました。そしてこの本もそうだったのです。
「名誉の戦死」の実際が餓死・病死・自決をどれほどの割合で含んでいたか、「銃後」の国民の生活がどのようなものであったか、思想統制・言論弾圧がどこまで人間の姿をゆがめていたか・・・あの戦争の実際に静かに迫る力をこのドラマ・小説は持っています。
一人一人の子どもたちの表情やしぐさが実に生き生きとしてその場に引き込まれてしまいます。「教育の原点」といわれるだけあって、大石先生の溌剌とした子どもたちへの接し方やいのちの大切さを切々と訴える姿勢に、教育のあるべき姿を見ることができます。
反戦の意思を明確に伝えるこのドラマをタイムリーに手がけたプロデューサー・スタッフの勇気と心意気に心から拍手を送りたい。


ドライフラワーの作品No.26アップしました。こちらです。


  8月2日 (火)
早くも8月。どうもすっきりした夏空ではないのですが暑さは第一級です。
昨日はわが20インチ電気スタンド型iMac G4に最新のMacOSであるTiger(OS10.4)をついに新規インストールしました。これまでのJagarでも差し支えはなかったのですが何しろ新しもの好きですのでつい手が出てしまったのです。
OSそのもののインストールはさしてむずかしいことではなくすぐに終わります。問題はその他のアプリケーションのインストールとそのカスタマイズ。中には地図ソフトのように全部入れると1時間以上かかるものもあって結局2日がかりで前のバージョンの状態とほぼ同じ環境をつくることができました。
まずびっくりするのがDashboardという小物アプリの入れ物。ワンクリックで時計やカレンダーや計算機その他さまざまな「小物」が登場するしかけ。デスクトップスクリーン全体が持ち上がってその下からいろんな小物が表れてくるんです。マックらしい小粋なワザにアッとびっくり。
瞬時に検索が出来るSpotlightという機能も評判ですが、これはまだ恩恵にあずかっていません。ガイドブックを見ながらこれからいろんな新機能を見ていこうと思っているところです。全体としてはものすごい進化を遂げているという印象。サーバーとしての堅牢さやセキュリティの確かさだけでなく見た目の美しさ、スマートさ、遊び心・・などの面でも大変優れたOSに仕上がっていると思わされました。
ただし、すべてのソフトが完全に対応しているわけではないし、プリンタードライバの対応や日本語入力システムでの不具合の問題など解決すべき問題点があります。早くアップデートできちんと対処をしてほしいものです。
このOSに切り替える前からすでにiTunesに実装されたPod Castingという新サービスが大変面白い。アップルもなかなかやるもんですね。短いニュースとかトピックとかをウエブ上で公開し、それをただ自由に購読できるだけでなくiPodに自動的に転送しいつでもインターネットラジオ番組をきくことができるという新しいサービスを始めたのです。意識的にここからここまでを録音などと考える必要もなく、番組を選んで転送するだけという手軽さが一番のよさでしょう。私は一度iPodを手放したのでパソコン上のiTunesで楽しんでいるだけですが、使い方によっては外国語の勉強に大変役にたつのではないかと思わされました。


さて、今日の重大ニュースは昨日発表された自民党の「新憲法第一次案」でしょう。自民党のサイトにPDFで発表(現行憲法との対照も載せられています)されていますから誰でもすぐに読むことができます。これからしばらくはこれをもとに批判活動を旺盛にやっていかなければならないでしょう。
一通り読んでみて、第9条の改変が自民党の一番のねらいであることを再確認させられました。
最も重要なことは、国民が権力を縛るという本来の性格から権力が国民を縛るという性格へと憲法の性格を根本からひっくりかえそうとしている点です。これは重大です。
すでに「骨子」でも9条の戦争放棄条項をなくして自衛隊を正式に交戦権を持つ軍隊として認知するという方向は出されていましたが、こうして条文化されてみると「戦時体制」を簡単につくるための憲法改正という意図が見え見えではありませんか。
もちろんこれ以外にも、公然と靖国参拝をできるように政治と宗教の分離をゆるめる条文とか、「公共の福祉」を「公益および公共の秩序」という治安維持的な表現を盛り込んでいる問題とか、あるいは国民の義務を肥大化させていることなど重大な問題点がたくさんあります。それらは当然のことながら絡み合い連動しているのです。
私に言わせればこのような憲法の改変は海外での参戦に道を開く”亡国のたくらみ”。あらゆる種類の旺盛な言論活動と「九条の会」などの国民的な大運動を通じて彼らの意図を徹底的に粉砕する以外にありません!!

自民党 新憲法第一次案[2005年8月1日](PDF)
自民党 新憲法第一次案(現行憲法対照)[2005年8月1日](PDF)




"Candles And Stars" by Mr. Blue Piano Man


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