米国務省のケビン・メア日本部長が「沖縄の人はごまかしとゆすりの名人だ」などと発言していたことについて7日、県内各界で反発が広がった。県議会は緊急に各派代表者会議を招集し、8日の本会議で抗議決議案を全会一致で可決することを決定。那覇など3市町村議会も可決の見通しとなった。
在沖米総領事在任中も沖縄を蔑視する発言を繰り返していたメア氏が、米政府の対日政策実務責任者となった現在も同様の発言をしたことに、県民は強い怒りと米政府への大きな不信感を募らせている。
仲井真弘多知事は7日朝、発言について記者団に問われ「何をかいわんやだ。(総領事時代に)沖縄で何を見、聞いていたのか」とあきれた様子で語った。県は8日以降に総領事館を通じて発言の事実確認と米政府の認識を照会、日本政府にもメア氏発言に対する認識を問うことにしている。
県議会は7日午前、8日の本会議日程確定のための議会運営委員会を開いていたが、全委員が発言に「即刻、抗議決議すべき」との意見で一致。閉会後すぐに大城一馬委員長が高嶺善伸県議会議長に報告し、議長が各会派代表を招集した。
各会派の代表からはメア氏への怒りが噴出。「このような人物を日本部長にしたオバマ大統領の任命責任も問われる」「日本外交の体たらくがこのような発言を許した。外務省に抗議するよう強く申し入れるべきだ」などと意見が出され、8日の本会議への抗議決議案の緊急上程を決定した。
決議案は、メア氏の発言を「基地のない沖縄を切に願っている県民の強い願いを踏みにじるものであり、県民を愚弄(ぐろう)する侮辱的発言で断じて許せない」と強く非難した上で、発言撤回と謝罪を要求する内容。メア氏本人のほか、クリントン国務長官とルース駐日大使宛てとなる見通し。近く上京する県議代表団が直接、大使に手渡すため大使館を訪問する方針だ。
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