庭の雨蛙[7月]      | 戻る | ホームへ  |

田んぼに水が入るとまもなく蛙が卵をうんで無数のオタマジャクシが誕生。足が生えるとそれらは田んぼから周りの畑に飛び出していきます。雑草の生い茂っている私の家の庭は田んぼに近いのでカエルたちの絶好の遊び場。畑仕事をしているとについ踏みつけそうになってしまいます。
不思議なことにいるのは緑色をした小さい雨蛙だけ。他のカエルたちはどうしたのでしょうか。田んぼからカエルの合唱がきこえるのだから他の種類のカエルもどこかにいるはずです。ともあれ雨が降ったあとや朝夕に水遣りをしたあとはカエルも生き返ってピョンピョン跳び回っています。
昨日の夕方どのくらい捕まえられるかバケツをもって追いかけましたが、結構逃げ足が速くつかまえてもバケツからすぐ飛び出してしまうので20匹ほどであきらめました。近くで見るとなかなか愛嬌のある顔をしています。周りの草の色で微妙に肌の色も変わるし、顔つきも一つ一つ違っています。
一体雨蛙は何をたべて生活しているのでしょう。暑い日はきっと草の陰やさつまいもやキャベツの葉の下で息を潜めているのでしょうか。小さい生物のいる庭っていうのはやっぱりどこか気持ちが和みます。
暑い昼さがり、私が近づくとあわてて飛び出して逃げようとするカエルくんがおりました。ジャンプしようかどうしようか迷っているのでしょう。しばらくこの不自然な姿勢で息を整えている様子でした。庭のカエルたち、しぐさにとても愛嬌があります。
これも太陽が照りつけるお昼過ぎ。トマトの葉陰でうずくまって死んだ魚みたいな目をしているヤツがおりました。こいつは近づいても逃げようともせず、ただ暑い日が沈むのをじっと耐えて待っているだけなのでしょう。妙に哀れを誘う表情が何とも印象的でした。
7月も半ばになって日差しが一段と強くなってきました。庭のトウモロコシが勢いよく葉を茂らせ中には穂がみえるようになってふと覗くと、何と奥にすっぽりとはまって避暑をしているヤツが。いい場所をみつけたもんだ。
トウモロコシの葉は冷たいのかカエルたちにとってとても居心地のよい場所のようです。朝たくさんの青ガエルが葉の上にいます。おい、君は一体何を考えているのか、何を見ているのか・・・。