手編みかご作品展示会[2月]      | 戻る | ホームへ  |

最近偶然知り合った手作りかごの先生(実はビーズ編みが専門)のご招待で、穂高町のとあるギャラリーまででかけました。遠くから古い民家の材木を運んで作り直したというしゃれた家で小さいながら中はなかなかに憩える空間になっていました。
このギャラリーのご夫婦はご主人が木彫り工芸品を、奥様は編みかごなどを作っては展示・販売しておられるとのこと。半分は貸しギャラリーで、今回その半分を借りて4人の作家の発表展示会が催されたのです。入ってみると私の作ったものとはケタ違いの芸術的な編みかご作品がずらり。
手編みというのは一つとして同じ形のものはないから味があります。壁にかけてよし、テーブルにおいてよし、花を生けても小物を入れてもそれぞれに味わいがあるので、この蔓草は装飾にはもってこいの素材です。枯れた木のような色をした部分とまだ緑をした長いツルの部分とがあります。時間がたてば緑色の方も枯れた色になるのだそうです。
素材の何とかフジという草はそこいらにいくらでも自生しています。冬でもつるは緑色をしてしっかり生きていますから、すごい弾力がありしなやかです。しかも枯れ葉の下に同じ太さで10メートル近くも伸びているので取るのもそんなに苦労しません。ただ、素人の人はよく間違えて別のツルを取ってくるので要注意だとおっしゃっていました。
展示されていたものは、何とかフジという草以外にフジのツルやそのほかのツルも利用されていたようで、大きいものから小さいものまでいろいろ。どれも素材の色や形、太さをうまく利用して、これが手編みかとおもうほど精巧な折り方が工夫されいました。それだけでも見応えはありますが、花を飾るとまた素晴らしい。
こうしていろんな作品を見ていると、なんだか自分でも出来そうな気がしてきます。しかし、実際にやってみると基本の形を作るのさえ本当にむずかしくまた時間がかかります。私もここ数日で3,4個のかごを編んでみましたが、どれとして上手くできたものはありません。それもそのはずで、最後の仕舞い方がよくないために形が崩れてしまうのです。展示されたものはどこでツルを継いであるのか、どうやって最後の仕上げをしてあるのかがわからないようにできています。
この大きな丸いものは照明用の飾り。中で明かりがほのかに見えて最高に素晴らしい。今度はこれに挑戦しませんかと先生。うん、やるやる。
ビーチボールを中に入れ、そのまわりにまず骨組みになる太めの素材をまきつけ、そのあとなんとかフジを自由に巻き付けていくのだそうです。できあがったらビーチボールの空気を抜いて終わり。そんなにうまくいくのかな。
まず、素材をたくさん集めてこないと。うまく出来るようになったらみなさん一緒につくりませんか。