アオサギ[4月]      | 戻る | ホームへ  |

有明山のふもとのアオサギ営巣地に妻とでかけました。そろそろ卵がかえっている頃かなと思っていたのですが、まだのようでしきりに枯れ木の枝を運んだり卵を温めたりしている様子。相変わらず沢山のアオサギがギャーギャー鳴きながら上空を飛び交っていました。まるでジュラシック・パークに入り込んだような雰囲気です。
遠くでみると優雅でツルのような雰囲気を持っているのですが、こうして望遠で写してみるといささか不気味な姿形をしており、これはやっぱり遠くから見るに限ると思いました。
鳴き声もギャーギャーとうるさいので、あんまり人には好かれない鳥なのかもしれません。巣の下に不用意に近づくと途端におしっこかフンの攻撃をうけます。それも量がハンパではないのでご用心。
この営巣地にはアオサギの他に、ゴイサギや真っ白なコサギの仲間が暮らしています。これはゴイサギなのでしょうか。サギの仲間なのに首が短くどことなく水鳥の雰囲気を持っています。冠羽がとてもきれいです。
クリックすると拡大します 巣の周りには沢山のアオサギが警戒しているのか首をまっすぐに立てて周りを見回しています。時折飛び立ったり、戻ってきたりするのですが、羽根を広げた姿は何となくツルを連想させます。きっと、巣の中には卵がたくさん入っているのでしょう。
いやいや、よく見ると小さい雛が何羽か見えるみたいです。この写真と下の写真は拡大できるようにしましたので細部を見てくださいね。雛以外にも何か発見できるかも。
クリックすると拡大します 何しろ大きな鳥で羽根を広げると羽音が木のふもとにいる私たちまで聞こえて来るほどです。地上からは優に10数メートルの赤松のてっぺんに巣を作っているので巣の全容はさっぱりわかりません。赤松林は他にもいくらでもあるのに、一番はずれの人目につきやすいところに住んでいるというのは一体どうしたことなのでしょうか。
妻が木の下でまったく無傷の卵を一個みつけました。割れた殻が散乱しているのですが、これだけはどうしたわけかそのまま。温めれば雛がかえるのかもしれません。ただ、他の割れた卵は鶏卵とおなじくらいなのに、これはまた小さい卵。ひょっとしたらゴイサギの卵なのかもしれません。カラスが卵を盗んでいくところを妻が目撃したといっていました。油断も隙もありませんね。
はじめこの卵を持って帰ろうかといっていましたが、まさか卵焼きにするわけにもいかず、さりとて温めて雛をかえすわけにもいかず、結局元の場所において帰ってきました。