紅葉の中房温泉郷[10月]      | 戻る | ホームへ  |

このコンテンツもちょっと間遠になってしまいました。できるだけ安曇野の風景や草花などをお届けできるように努力していきますのでご期待ください。
今日は穂高温泉に行くつもりが、車を走らせているうちにもっと奥の中房温泉まで行こうという相談がまとまって、有明山の麓から山に入っていきました。
雨や雪が降るとよくこの道は閉鎖されてしまいます。前回来たときも台風の影響で通れなくてそのままUターンしたことがあったので、今日こそはと意気込んででかけたのです。
さて崖っぷちの細い山道にどんどん入っていくのですが行けども行けども温泉に出ません。それもそのはず、山麓から約10キロの標識があるではありませんか。
道を覆う出っ張った岩。その縁は底なしの谷。一車線あるかないかの山道ですので本当に怖い。ときどき車とすれ違うのでよく前方を見ていないといけません。
しかし山を上るにつれて、それはそれは素晴らしい景観が眼前にひろがってきました。舞い散る落ち葉。錦織なす樹々。遠くにそびえる荒々しい岩肌。
見とれていると崖から転落しそうになるので、道が少し広がっている避難場所で車を止めて外の空気を吸ってきました。さわやかな冷気があたりに広がって心地よい。
山道を登るにつれて紅葉が深まっていきます。1000メートル付近は今が見頃といいますから、このあたりがそうなのでしょう。それにくらべふもとはまだ紅葉にはちょっと早い感じです。
以前、鬼無里から白馬方面に紅葉を見に行ったのは10月末でしたから、向こうも同じように紅葉が始まっているのでしょう。一週間後くらいにまた見に行ってみることにしましょう。
ところどころに沢があって、雨が降ると多分滝のように雨水が流れ落ちるのでしょう。「水が飛び出すことがあるので注意」などという掲示も見られます。
それよりも怖いのは落石。車の真上に迫る出っ張った岩がいまにも崩れそうなところあり、注意のしようがありません。急な傾斜の山腹を縫うように作られた道なので避難するところもほとんどなく、これは怖いところです。ふだん温泉の人たちはここを毎日通っているのでしょうか。
そうこうするうちにどんどん道は狭くなるし、温泉はまだ先だし、とうとう温泉までたどり着かないうちに時間切れとなって引き返すことにしました。
怖いのを別にすれば、ここは紅葉を楽しむには素晴らしい場所ですね。温泉には一泊でくることにしましょう。ただ、次の日台風などで通行止めにならない日を選んで。