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  3月30日(金)
オークションの出品物について質問が二つあり、それに答えたりしているうちに、現在8万円まできましたよ。あと2日。日曜の夜できまりです。果たして最低落札価格を超えられるかどうか。
かなり興味のある出品であることは事実のようで、相当多数のアクセスがありました。このマシンをかわいがってくれるマックユーザーに引き取られていってほしいものです。

実は私、初めはマックユーザーとして出発しましたが、その後ウインドウズやリナックスも使い始めたために、持っているソフトは相当なものになります。たとえばグラフィックやウエブ関係だけでも、MacではAdobe Creative SuiteやDreamWeaver、Fireworks、Flash、WindowsではMacromedia(現Adobe)Studio2004、Contribute3など多数。
ところがWeb制作で実際に使うのはPhotoshop, Illustratorくらい。あとは全部タグ打ちなのです。これでは、何のためにソフトを更新し続けているのかさっぱりですよね。これが10年くらいずっと続いているわけです。
PhotoshopもIllustratorも、シロウトの扱いから全く外には出ていません。Officeソフトにいたっては、まるで使ったことがないというもったいない状態。
持っているだけで満足という趣味的な場合もないわけではありませんが、コンピュータ本体と同じで、ソフトも使ってなんぼ、しかも使いこなしてはじめてソフトというものですからね。
OldMacを手放そうと考えた一つは、これから手持ちのソフトをじゃんじゃん使って何か仕事をしようと思ったからでありました。
きっかけは、町の観光協会のウエブページの作成のお手伝いをすることになるかもしれないという話が出てきたからだったのですが、そもそも、私の技量ではその水準ではありません。そこで、これをよいきっかけに本格的にウエブページ制作の勉強をしてみるかという気になってきたのでした。Old Macを卒業しようと考えた一つの背景説明でした。

いよいよ県議会議員選挙、市町村議会議員選挙の本番になってきました。共産党ファンクラブの事務局を担当している者としては、立候補予定者に上位当選をしてもらえるように努力しなければなりません。
町の選挙となると、いろんな立場、いろんなしがらみがあるようで、これまでも何人かの人が自宅まで挨拶に来ました。共産党以外は、たんなるあいさつで政策抜きでしたね。町の選挙といえど、政策なしで仮に当選してから何をしようとするのでしょうか。
とりわけ、宗教団体を支持母体とする某政党の支持者は矛盾や腹立たしさを感じないんですかねえ。それが宗教の強さ(=怖さ)と言えばそうなんでしょうが、年金改悪の先陣を切り、教育基本法改悪や労基法改悪の先頭に立つ悪政を推進しながら、それを「未来に責任」と言い切る破廉恥には開いた口がふさがらない。地方ではそれらに全く口をつぐんで、地方は地方と言うつもりなのか。
ま、こういっても「糠に釘」「のれんに腕押し」じゃない、”何とかの面に何とか”でしょうし。事実で打ち破っていくしかないのでしょうね。


  3月27日(火)
3月が早くも終わりに近づいて本格的な春の訪れです。ときどきはまだ霜の降りるときもありますが、朝もかなり暖かく感じられるようになってきたので、ここしばらく庭の手入れに時間を割いています。
ラベンダーの苗や庭木はは昨年引っ越してから植え直したものばかりなので、今年は一体どうなることか。
ここ数日は、ビオラやパンジーなどの苗を買ってきては植えつつあるところです。きれいに咲きそろうといいですね。


さて、いよいよ今日から手持ちのOld Macたちをオークションに出し始めました。最初は、私の最も大切にしていた豪華版SE/30です。手放すときは、「一番」からでしょう。やっぱり。
当然のことながら、このマシン、マックのオークションとしては多分この一年で最もエキサイティングなものの一つになりますよ。何といっても、まずほとんどと言っていいほど手に入りませんからね。マニア垂涎の究極のマシンです。それほど価値のあるものなんですよ〜〜。と力説。オークションの行方を注目していてください。
最低落札価格(かなり高め)を超えてどこまでいくか。それとも超えられず沈没するか・・・。あるいはまた、あまりに高価なために、シ〜〜ンとなってしまうのか。
ちなみに、3年くらい前一度これを出品したことがあって、そのときは最落価格10万円に対して最高入札6万5千円で見事轟沈。そのときは2度と手放さないと誓ったのでした。でも3年という月日が少しずつそのかたくなな心を融かしてくれたのでした・・・(頭がおかしくなってきたらしい)。
しかし、なんでそんな高価かつレアな物を出品するのか・・という疑問が当然でますよね。私も実はその考えに長い間捕らわれていて、今のいままで手放せなかったのでありました。

なぜ、今オークションなのかというと、いかにOld Macといえど所詮は機械、いつかは壊れる運命にあります。オブジェという考え方もありますけれど、コンピュータは動いてなんぼのものです。骨董品とはわけが違う。持っているだけでうれしいというMacUserではあったのですが、何しろ維持するだけで結構なお金がかかります。いつまでも、ただ持って嬉しいという年でもなくなってきましたから。どうしても必要で、欲しいという人に譲るべき時にきたのだと悟った次第です。悩みに悩み、迷いに迷って、ようやく手放すことを決心したのでありましたよ。私の気持ちをくんでもらえる人にぜひ落札していただきたいものですね。
というわけで、このサイトでの「マックのお部屋」も収束に近づいています。新しいコーナーが必要になるかもしれませんね。
SE/30のあとはどうするのかって?そりゃまあ、結構なコレクションですからね。ぜ〜〜んぶ売れたら(とらぬタヌキ・・の話)Vistaのための最新のマシンか、IntelMacを買いたいなあ〜〜。
このサイトを偶然に訪れてくださったかたでマックユーザーの方がいらっしゃったら、ぜひ一声かけてください。ひょっとしたら掘り出し物を格安でゲットできるかもしれませんよ。
今日出品したのは、先程書いたSE/30とIIci, IIsiなどのアクセラTurbo601。これまた68030機をいきなりPowerPCにするという夢のカード。レアです。こんなのを結構ため込んで、喜んでいたのであります(妻も知らなかったはず・・・)。
でも誰か買ってくれるのかなあ・・・。昔100万円、いま100円なんて世界ですもんね。コンピュータの世界は。あ〜〜あ。




  3月26日(月)
昨日のこと、妻がソファに座って新聞を読み、私が立って窓から外を見ていたときに「グラグラ」ときました。初めはちょっと揺れたかという感じでしたが、10秒ほどしてから大きな揺れが。私は立っていたのでそれほど強い地震だとは思わず「震度2かせいぜい3だね」と言っていたのですが、座っていた妻はかなり強い揺れを体感したようで、驚いていました。
富山の娘の家や妹宅にも電話をして安否を確かめようとしましたが、回線が混雑してさっぱり。かなりたってからの情報では金沢よりの高岡より富山の方が揺れが大きかったらしい。それにしても地震だけはいつどのようにやってくるかわからないので怖い。

新聞報道(信濃毎日、毎日)では、地震の原因について次のように書いていました。

日本列島は、地球表面を覆うプレート(岩板)の境界が集まった場所にある。地下深部へ沈み込む太平洋側のプレートに押され、常に東西方向に圧縮されている。圧縮のひずみが極限に達すると、大陸側のプレート内部に出来た傷(断層)の比較的弱い部分がずれ地震が起こる。


しかし、一方で「地球の内部で何が起こっているのか?」(光文社新書)では次のように指摘されています。

1983年の日本海中部地震をきっかけに、日本海東縁部の地質構造や地震活動の見直しが行われ、中村一明(東京大学)、小林洋二(筑波大学)らによって、ここが誕生間もないプレート境界ではないかとの提案が新たにされた。
すなわち、日本海を含むユーラシアプレート(現在はユーラシアプレートを細分化し、アムールプレートとする考え方が有力)と、北米プレートの一部(オホーツクプレートとする考えもある)と考えられる北海道と東北日本の間で衝突が起き、その圧縮力によって海嶺が隆起し、また、一部の日本海の海底は東北日本の下に沈み込みを開始しているという考えである。この考えはその後、多くの研究によって検証された。




この本にある上の図では、日本海東縁部のプレート境界に連続して、西日本に伸びる境界も記入されています。上記の本ではこのことについて次のように書かれています。

さらにこのこと(日本海東縁部変動帯の変形も東北日本の内陸部の変形もほぼ同時にはじまったこと)は、日本海東縁部変動帯が新潟から近畿、そして中央構造線に伸びる変形地帯と連続しており、日本海中部地震や北海道南東沖地震、新潟地震、兵庫県南部地震もその境界での一連の地震であるという考えに発展した。この一連の変動地帯は、我が国でも最も活動的な地域の一つであり、地震被害のポテンシャル予測などに重要な示唆を与えるものだ。この境界で起こった2004年10月23日の新潟県中越地震もこのことを強く認識させる結果となった。

新聞の記事では太平洋側からのプレート沈み込みの圧力で大陸側の弱い部分にひずみや断裂が生じて、その結果地震が起こるという説明になっていますが、先の本ではもっと複雑なメカニズムが働いていそうだと予感させます。しかもこれらの予測を最新の知見で解説しているだけに説得力があります。
こうなると、次の大地震は我が家の直下で起こりそうな気配ですね。いよいよ本気で対策を考えないといけません。


  3月21日(水)
塾で教えていた生徒の進学先がすべて決定。全員合格というわけにはいきませんでしたが、まずまずの成績でした。8名のうち5人が高校生になってもそのまま数学を教えて欲しいというので、昨日はその打ち合わせに行ってきました。
何だかかつての仕事のスタイルに戻ってきているようだし、誰かさんからは「おいおい、足を洗ったはずではなかったのかい??」と言われそうで、ちょっとくすぐったい気持ちですが、ま、ここまでくればなりゆき。何とかなるでしょう。とはいうものの、高校生に対する数学の授業となると、やや心許ないところもあるので、再び(?)大学入試問題集で最近の傾向を調べ始めました。
具体的には数研出版の「I/II/A/B」と「III/C」の各入試問題集を初めから解いているというわけです。まだはじめたばかりですが、私立の入試には50年ほど前の問題かと見紛うほどの「どえらい」古くさい問題がまじっているので全く面食らってしまいます。3年ほどのブランクのあと、さてうまくいくのでしょうか。

つる細工が一段落(もういやになった)したあと、今度はガイドマスターのWebづくりとチラシづくりに取りかかっています。この4月から池田町も観光に本腰を入れるという話なので、ガイドマスターの出番がいよいよやってくる予感がするからです。
私の役割は自然といまやっているような仕事になりつつあり、実際にやってくる人を案内するよりはデスクワークのほうが性に合っていますから、楽しんでやっております。今日完成したチラシ(案)は次のようなもの。


いかがですか? 池田町に来てウオーキングを楽しみたいと思っていただけますか?
先日のガイドマスターの会合の席上で、池田町とガイドマスターの会が日本ウオーキング協会に加盟したという報告がありました。
来年には全国規模(一説には1000人くらい)のウオーキング大会が開かれる可能性があるというので、今年中にはプレ・ウオーキングの催しをやってどこまでやれるのか感触をつかむのだと説明がありました。これはまたすごいことになってきましたね。何しろ我が家の前を通る「美しい日本の歩きたくなるみち500選」長野県トップですもんね。私もちょっと力を入れないといけません。

できあがったチラシ案を持って、商工会のYさんとしばらく話をしてきたのですが、その際に、私のある構想をやや冗談めかして伝えてきました。それは前にもこのページで書いたことがあるはずの「グリーンマスター構想」です。要するに住民パワーを結集して池田町を文字通り「花とハーブ」で埋め尽くそうという大目標です。そのために、核となるボランティア組織として「池田町グリーンマスター」を作るというものです。
すでに「ガイドマスター」制度が発足して経験をつんでいます。池田の観光を担って車の両輪のように機能していけば、それは素晴らしい町づくりにつながっていくことでしょう。Yさんも結構乗り気になって話を聞いてくれていました。
私の構想は次のようなものです。これはどこかのパクリではなく私の完全なオリジナル構想であることをここで強調しておきましょうかね。ウエブ上でも検索はいっさいせず。これからいろいろ探してみますけど・・・。

【目標】
池田町をキャッチフレーズの通り「花とハーブ」にあふれた町にする。
【構想】
(1)池田町住民から構成される「グリーン・マスター」制度を発足させる。
(2)本部をハーブセンターに置き、ハーブセンターは、グリーンマスターの力を借りて文字通り花とハーブについての活動と情報発信センターの役割を担えるように機能を抜本強化する。
(3)グリーンマスターは、池田町の既存の施設や業者、自治会などと協力しつつ、花とハーブを町民に普及することや各種のイベントを催す中心・中核となる。
(4)住民の町を美しくしたいという願いに依拠し、あくまでボランティア団体として活動する。
【具体的な活動】
(1)各家に花とハーブを普及する先頭に立ち、まず各自で実践する。そのための研修会を月例会としてひらく。
(2)住民からの花とハーブに関する相談にのる。また池田の花とハーブの実態を調べ行政に反映する。
(3)全国の先進的な例に学ぶため、見学・研修を行う。講演会や実習を行う。
(4)町として「花とハーブ・フェスタ・イン・池田」を開催する。
(5)将来的には、ハーブセンターを中心に大規模なラベンダー・ガーデンやハーブ園を整備、全国発信する。
(6)池田町の里山・山林・河川敷などの植生を調査・研究し、環境保護に貢献する。
(7)ハーブの苗をたくさん育て、池田の住民には定期的に無料配布の会をひらく。それを広報・普及の一つの柱にする。
【備考】
グリーンマスターは、それぞれの得意分野・関心分野に応じて、花とハーブ育成・普及班、植生調査班、アロマ班、情報・広報班などにわかれて活動する。


さて、いかがでしょう。壮大な構想ではあります。うまくいくといいですね。
ただし、その際に注意しなければならない点が一つあります。それは「外来種が在来種を駆逐するような稚拙な方法は絶対にさける」ということです。「わざわざ外から花を沢山持ってきて飾り立てる必要はない」という意見も聞きます。これは正論です。野の花の美しさは何にも代え難い。
しかしまた、里山は人の手を加えて里山になるのであって、すべて自然のままというのは私に言わせれば一種の「原理主義」です。自然の摂理に反しないようにしつつ、美しく心あらわれる里山を演出するのは必要なことだと思います。
10年後、20年後、50年後の子孫にどのような環境を残すのかという問題意識もしっかり持ちつつ、環境を整えていく仕事にたち向かわなければならないのではないでしょうか。
「グリーンマスターの会」はそのような討論の場でもありたいですね。

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ところで、今日Windowsの画面を開いたら、IE7をインストールするかどうか聞いてきた。新しもの好きの私としてはすぐにOKを出しましたが、今回のアップグレードは今までとちがって、極端に厳しい認証を要求してきました。よーするにOSがちゃんと認証を通った物かどうかをチェックしているというわけ。私のWindowsは勿論高いお金を出して買ったものですから認証を通るのは当然ですけど、そのあとがひどい。
IEのMIDI プラグインにエラーが出て、サッパリ。結局私のサイトからMIDIは外さなければならなくなってしまいました。QuickTimeのプラグインだけの問題ではなさそうだし・・・。PDFのビューワーでも問題が発生しだしたし、IE7は食わせ物。これはVista用にチューンナップしてあるはずのものですから、XPでの動作は保証外というのですかね。もうちょっとちゃんとしてほしい。


  3月17日(土)
一昨日から妻がボーリングの全国大会に出かけ、母もそれに合わせてショートステイなので、3日ほど私一人で羽根をのばしています。そうは言っても、急にポツンと一人取り残されたようで何だか異様な感じです。それに結構あれこれと用事があってあっという間に2日が過ぎ、明日はもう二人とも帰ってきます。明日も午前中は町内の行事があり、午後から高遠菜穂子さんの講演会に出かけるので、すぐに夕方になってしまうでしょう。つかの間の一人暮らしというわけです。ま、たまにはこんな時もいいのかな。

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木曜日のこと、塾に通っている一人の女の子が「先生、Celtic Womanって知ってる?」と聞いてきました。どこかで聞いたような名前だなと思いながらも「わからない」と答えると、「歌手だよ」と言いながら携帯で曲をかけてくれました。「ああ、そうだ、知ってる。誰だっけ・・・(名前が出てこない)・・・イナバウワーの・・」「You Raise Me Up」「そうだった。荒川静香選手がエキジビションで演技をした曲。私の好きな曲だよ」「いい曲だね。涙がでそうになる。でも英語がわからない」・・・
休み時間になるといつも私の知らないような曲ばかりかけては踊っている可愛い中2生からそんな曲名と感想が飛び出すとは思わなかった。しかも携帯でダウンロードして聞いているってのがすごい。私には考えられないようなことをやっています。

荒川選手が踊った曲はCeltic Womanのバージョンです。私自身はこの曲はずっと前からSecret Gardenのアルバム「Once in a Red Moon」で知ってはいましたが、この会話をきっかけに改めてiTunes Store で調べてみると、あるわあるわ、ものすごく沢山の人たちがSecret Gardenのオリジナル曲をカバーしているのですね。これは知らなかった。私自身はこれに加えてせいぜいIl DivoとWestlifeの歌くらいしか持っていませんでした。いろいろ聞き比べてみても、やっぱりオリジナルのブライアン・ケネディの歌が素晴らしい。
ネットで調べてみると、この曲と歌詞の好きな人がたくさんいて、いろいろと情報を発信しています。「この曲の好きな夫が毎日毎日この曲しかかけないので耳にタコができてしまった」という感想もあったりしてなかなかほほえましい。確かにこの曲には人の心をとらえる深い味わいがありますね。
Secret Gardenのメンバーであるロルフ・ロヴランド(Rolf Lovland)は人の心を打つメロディーを次々と生み出す才能に恵まれたすごい作曲家だと私は思います。
ちょっと古いけど「a night with Secret Garden」はおすすめのDVDです。
ただし、このDVD、Amazonではリージョン1(Region 1=U.S. and Canada only)となっていますが、私の持っているものはRegion :Allですし、cd Universeでも「DVD Encoding= All Regions」と書かれていますから、大丈夫日本のDVDプレーヤーでも見られます。ただし言語に日本語は含まれていないのでご注意を。


  3月14日(水)
昨日たまたまテレビをつけていたら、あの全日空機の胴体着陸のシーンが映し出されていました。後輪は出ていたので、全く車輪なしの着陸と違って大事故につながる恐れはそれほど高くはないとは思っていましたが、異常な事態であることには変わりがなく、推移が気がかりでずっと画面に釘付けになっておりました。
おそらく厳しい訓練を何度も受けていたからでしょうか、そのランディングの技術は見事という他に言葉が見つからないほど大したもので、美しさすら感じさせるものでした。機内にいる乗客は生きた心地もしなかったのではないかと想像します。しかし同時に、機長をはじめとするクルーの冷静な対応に、随分励まされていたのではないでしょうか。

さて、ここしばらく真冬並みの寒気に襲われています。2,3日前には大町で2,3センチの積雪がありましたし、北アルプスは山越えの強風で雲が吹き飛ばされています。池田は晴れているけれど、大町から以北は雪という典型的な冬型の天気。この冬にこんな天気がなかっただけに、ようやく3月らしい空模様になったような気がします。芽吹き始めた樹木もしばらくはお休みかもしれません。

このところ、早朝はずっとネコのハルちゃんに振り回されとおし。まず、朝早く私の横に来てにゃーにゃーやりはじめます。「はらがへったから餌をくれ」と言っているのです。私が起きるまでこれが続きます。餌をやって食べ終わると、今度はまたそばにやってきて「外に出してくれ」と鳴きます。ひとしきり遊んでくると、今度は「遊んでくれ」とまとわりつきます。
いちいち寝室から外に出てこれに応えているとめんどうなので、最近は5時頃にいったん起きて、そのあとは居間で寝るはめになってしまいました。
ハルちゃんは7時頃外からお帰りになると、遊んでくれとはいいますが、無視しているとそのうち電気カーペットの上や私の毛布の上に来て、そのうち熟睡してしまいます。毎日欠かさずこの日課が続くので、私はやや睡眠不足。ハルちゃんは、その後午前中ずっとお休みなので、ネコになりたい。このネコ、なんで上を向いて寝るのかねえ〜〜。



そうそう、昨日ランプシェードをウエブ上で検索していましたら、偶然「わちがい」で開かれている明かり展について書いたブログを発見。私のランプシェードが写真に収められていました。名も知らぬ方にこうして紹介していただけるのはうれしいものですね。


  3月10日(土)
3日間、狭心症の疑いがあるということで検査入院をしていた妻が昨日無事「生還」してきました。
くわしくは、多分妻が自分で書くのだろうと思うので結論だけにしますが、要は心臓をとりまく血管に”詰まり”が出来ている可能性があるので、カテーテルから造影剤を入れてX線で検査をするというかなり大がかりな検査をしたのでした。
検査前に妻は「もう家に帰れないのではないか」などと考えたとも言っていましたからさぞ心細かったのでしょう。でも、何ともないという結果が出て、退院時はさすがにホッとした表情をしていました。実際何事もなくてよかった。
高齢者が自宅にいて、介護をしているどちらかが倒れたとすると、もうそれだけで大変なことになってしまいます。いきなり負担が10倍くらいになりますからね。二人で一人の面倒を見ていたものから、一人で二人の面倒を見なければならないということになります。直ちに財政的な負担が押し寄せます。体力が問題になります。
私がもし倒れたとして妻の負担を考えると、想像を超えるものがあります。しかも世の中にはそうした事例が山のようにある。個人の力を超えてしまう部分は社会的に援助できるようにすべきだと強く思わされました。

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このところ安倍首相の「従軍慰安婦」に関する発言が国際的に大きな波紋を広げています。
五日の参院予算委員会でも、「官憲が家に押し入って人さらいのごとく連れて行くという強制性はなかった。狭義の強制性を裏付ける証言はなかった」と答弁、河野談話に真っ向から異論を唱える立場を鮮明にしました。1993年の河野談話は政治的に配慮したものにすぎないと言わんばかりです。
私としてはこの発言の一事で、日本の首相としての資格はないし、直ちに辞任すべきであり、同時に国内では大した問題として扱われていないこと自体が大問題だと考えています。
しかし、インターネット上を調べてみればすぐにわかることですが、学者先生を初めとして右翼的な人々がはしゃぎ回って、なぜこれほどに「強制連行はなかった」「存在したのは売春を職業とする慰安婦とそれをとりしきる業者だけだ」という主張が根強くあたりまえのようにはびこっているのでしょうか。
これも私の問題意識としては、戦前との連続性の問題ですね。天皇の軍隊=旧日本軍についての世界史的認識の欠如と人権意識の欠如としか言いようがない。
「慰安婦狩りのような強制制があったという証言はない」という発言に至っては、無数の被害者の証言をいっさい無視し、それらの証言が虚偽だと断定するに等しいもの。人権感覚だけでなく想像力も欠乏しているのでしょう。さもなければ、旧日本軍{皇軍}がそのようなことをするはずがないとでも言うつもりなのか。
河野談話について「強制はない」派の人々は「韓国からの圧力でにわかに作られたずさんなもので、およそ科学的なものとはいえない」としています。河野談話とともに出された「内閣官房内閣外政審議室」報告(「いわゆる従軍慰安婦について」)についても同様の評価が多いようですが、一体何を読んでいるのか、呆れるばかりです。当時の政府自身でさえ、詳細な調査のもとにこのように国家と軍による強制的な「慰安婦」制度の存在を認めていることから出発しなければならないでしょう。


  3月4日(日)
相変わらず5月の陽気。お昼過ぎには20度くらいになりましたよ。午後Tシャツ一枚で畑の手入れをしていたくらいです。毎日水遣りが必要なほどになってしまいました。1か月どころか2か月も例年より季節が早まっています。このままいくとどうなってしまうのでしょうか。
今日の午前中、梓川のお花の先生のお宅で「つる細工」の講習があるというので、頼まれていた材料の「蔓」を届けに行ってきました。ところが着くと同時に、先生が「今日の講師やってもらえない?遠くから知人が来るので、時間が重なってどうしても出来なくなって・・・」と私に助っ人を求めたのでした。そんなわけで、材料を届けるだけのはずが、お二人の”おばさま”につる細工を教える羽目になってしまいました。
それはともかく、先生のギャラリーに細い「トンボ」が一匹入り込んでつる細工にとまっていました。「もうトンボ??」と聞くと、「2匹いたけど、一匹外に出した。でも外に出すと死ぬと誰かが言ったので、これはそのままにしてある」と先生。やはり季節はおかしい。



家に戻ってから、いよいよ畑の手入れの開始です。冬中、畑の中に野菜くずや残滓を捨ててきたので、まず畝をおこして石灰をまいて土壌を整えなければなりません。このあとしばらくして堆肥などをやって種まき。あんまり急激に暖かくなっているので、いったいいつ頃からどのように種をまいたらいいのか面食らってしまいます。とりあえずダイコンやカブ、小松菜などの野菜から開始しますか。春の小松菜はやわらかくて美味しいですし・・・。
どうやら家のすぐ上の畑を借りられそうなので、そっちもこれからの仕事になりそうです。たくさん収穫できるといいのですが。

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ところで話は変わりますが、新聞をよんでいたら何と懐かしい名前が出てきた。その名も「学研GIC」。「学研子会社:虚偽説明で業務の一部を6カ月停止処分」というニュースの中で出てくる子会社がこの「学研ジー・アイ・シー」なのです。
どうして今頃になって業務停止なんて言っているんでしょうかね。そもそも、まだこの会社が存在していたこと自体私には信じがたいことでした・・・・。
実はですね、何を隠そう・・・今を去る10数年前、私もこの悪徳会社の1社員だったことがあるんでありますよ!!たった一か月ではあるにせよ、一生懸命業務に打ち込み、かついたたまれずに辞めてしまったという前科が私にあるのです。
何故私がそんな会社に在籍したかという問題はこの際触れないことにして、そもそもこの学研という会社そのものが、悪徳の体質を昔から持っていたとしか私には思えない。今頃業務停止にしたところで、すでにほとんど実態が無くなっているこの会社、あんまり遅すぎませんかね。
この会社に入社すると、まず一週間、みっちりと営業研修を受けなければなりません。前に化粧品会社のマネージャーをやっていたという女性が、この学研GICとは何であるか、営業とは何か、顧客をどのようにゲットしていくのかというノーハウを一から私に教え込むわけです。
学研GICはその頃からメインの商品として「大学現役合格システム」という高額のテキスト販売を中心業務にしていました。学研の開発したと称する大学受験用のテキスト群を総額数十万円で売るのです。その際に、西新宿のセンタービルにある学習塾でいつでも直接個別指導のサポートが受けられるというおまけが付いています。(現在のシステムとは少し違っているようです)
何故このようなシステムが有利なのか・・・忙しい高校生活の中で、自分のタイムスケジュールにしたがって学習ができるシステムであること。著名な教師が執筆をした優秀なテキストであり、いつでも質問ができるようになっていること。・・・しかし、あんまり高額ですよね。・・・いやいや、このテキストとシステムに従って学習すれば、必ず現役合格が約束されます。予備校などへ通って学習するよりもはるかに効率的に安価に学習できるのです。
このバカ高いテキストを売るには売り込みトークが必要になります。”言葉たくみに”いかにこのシステムがすぐれているかを説明する必要があるわけです。マネージャーの前で、その練習をさせられます。「どんなに詳しくこのシステムを説明しようと思っても、相手は聞く耳を持たなければそれで終わりです。子どもと親に対して夢を語れるかどうかなのです」・・・マネージャは語りのポイントをバインダーを見せながら説明します。バインダー・トークってんですよ。とにかく、大したこともないテキストを、これほど優れたものはないという物に変えなければいけませんから、大変です。胃がいたくなります。
研修が終わると、次は電話でのアポ取り。ここでも電話トークのノーハウを教え込まされます。かつての学研イメージを最大限に生かしつつ、お子さんの学習に素晴らしい実績を上げているシステムがあるのでぜひ一度説明を聞いて欲しいとアポをとるのです。業者から仕入れた高校名簿をもとに電話するのですが、名簿そのものも、電話ごとにデータを書き込んで学校の教師よりも詳しい情報に仕上げていきます。担任は誰か、友人関係はどうか、誰がどのような塾に行っているか、など・・・。一年のうちに何度かくりかえし、あっさり電話して何となく親しみを感じさせているという作戦。
だいたい、電話すると「間に合っていますから、ガチャン」というのが圧倒的。初心者は、だいたいこれでへこたれてしまいます。ベテランは心臓が強い。マネージャは言います。「何故ガチャンとなるか。それは次の説明に相手に同意を求めたりして、一呼吸置くからです。ポイントは相手に有無をいわさず、必要なことをたたみ込んで同意させる技術が大事なのです」
次からそれをやると、確かにガチャンは少なくなった。でも「学研?ああ、あの労働組合つぶしで有名な会社か」と来たもんだ。
私が電話トークであれ、バインダー・トークであれ、一番胃が痛くなったのはやはり「ウソ」を言わなければならないという一点だったように思います。第一こんなテキスト群で誰でも現役合格できるなら世の中の塾や予備校は全部廃業だ。私の専門の教科で見ても、ありふれた解説しか書いてない。

私がその後お世話になった進学塾は、これとは全く対照的にこんなに教師に任せていいのと思うほどに柔軟で楽しい会社でした。何しろウソを言う必要がないんですもんね。うれしかったですよ。これは。

その会社に勤めている人は決して悪徳でもなんでもない。やむにやまれぬ事情でそこに職を求め、会社の方針に従って仕事をこなしている。キリキリと痛む胃をさすりながら、トークを重ねているのです。ただ次第に慣れ、感覚は麻痺し、相手を手中に収めていくことに快感を感じていくという人も無いわけではない。天性のセールス感覚を持った人っているんですね。それも私は体験した。しかし、早晩化けの皮は剥がれる。このような詐欺的学習システムが早くこの世から無くなってほしいと私は思います。


  3月1日(木)
今日から3月なんて信じられないような陽気が続いています。体感ではすでに3月が終わり4月に入ったと言ってもおかしくないほどです。夜はさすがに冷え込みますが、昼はウラウラと暖かく、山里の梅の木のつぼみもすっかりふくらんでいました。
右の写真は、蔓を取りに行ったついでに、携帯で撮ったものです。

このところカメラが不調、画像のすべてに虹がかかったように滲んでしまって、全く使い物にならないのです。そこでやむなくNikonのウエブサイトで修理依頼をし、その上でサービスセンターに送りました。
はじめ2万円ほどの修理費がかかると書かれていたのに、実際に返ってきた明細をみると、修理費はゼロ。電子部品を交換したと書いてありましたから、きっと、いくつか同じようなクレームがあったのでしょうか。これでまたきれいに撮影できるといいのですが。
毎日のように使っているので消耗も激しいのでしょうが、ちゃんと敏速に処理をしてくれたのが何より。
つい先日も、このカメラのレンズ・キャップをなくしてしまい、YAMADA電気に問い合わせたら取り寄せで4000円以上かかるという話。これはとんでもないことだと直接Nikonに電話をしました。すると、もうこのタイプのカメラの部品は生産停止になっていて、レンズキャップも在庫がないという連絡。発売からわずか3,4年しかたたないのに、もう部品の生産が終了というのはおかしいではないかと食い下がりました。どうやらこれが効いたようで、あとから電話がかかってきて、工場の方に聞いてみたら一個だけ予備があったので工場から直送することにしたという。しかも代金は送料抜きで500円。あまりの代金の違いにびっくり仰天したものの、ともかくこれはラッキーという顛末でした。しかし、考えてみると、カメラの部品の値段というのはあってないようなものですね。
そんなわけで、ようやく現役復帰したわがカメラ、今ではキャップも携帯ストラップで本体に止められて、もう無くなったりしないようになっているのでした。あしたからまた、あちこちの様子を写真に収めて紹介することにしましょう。




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