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  11月29日(土)
すでに11月も最終版、冬型の気圧配置が強まって午後からは風も強まり寒くなってきました。昨日まではどんよりとした厚い雲に覆われて強い雨も時折降っていたことからすれば、今日は日差しもあって明るい一日。寒くても日差しがあれば日中は過ごしやすくなります。
北アルプスも爺ヶ岳から鹿島槍、白馬にかけてかなりの積雪に覆われて真っ白です。木枯らしが吹いて池田はもう冬の景色になりました。

このごろの私は、ちょっとグータラしていて、時間の使い方がどうにもだらしがない。毎日の目標が定まらないまま時間が過ぎていくという感じなのです。
当面の私の第一の目標といえば、第一にウェブサイトの作成技術をあげることなのですが、何から始めるか焦点が定まらないためにあれこれ本やサイトを見ているうちに何となく時間が過ぎていく。これではちょっと寂しいですね。
目下、BIND2を使ったサイトを作ってみようかと考えているところ。観光協会のリニューアルは、完全にタグ打ちで分かりやすい構成にすることを目標にしていましたが、商品をあつかうショップやレストランとなると事情が変わります。見てくれが一番ですからね。しかし、ソフトをゲットするとなるとまたまたお金がかかるということと、こうしたソフトを使うとそのソフト臭さが鼻につくことがあるので、十分気をつけなければなりません。ま、使ってみなければわからないとこがあるし、使い甲斐のあるソフトではありますから、もうしばらく検討を重ねることにします。
二つ目の目標は来年春のニュージーランド行きに備えて、英語力をアップしなければならないということ。こればかりは覚えてもすぐ忘れる私としては大変苦しい目標で、ボディランゲージをメインにどうしても覚えなければならない表現だけを集中的にやろうと思っています。
幸い、池田町の中学で英語を教えているカナダ人のRさんが多少は面倒をみてもいいと言ってくれているので、いいチャンスだから頑張ってみようかな。
その昔は、英文で日記を書いてはMikeに添削してもらっていたこともありましたけど、止めて久しいこのごろ、だいたい英文に接することがほとんどないし、第一英語を読もうとするとものすごく疲れてしまいます。出来ることならやりたくないけれど、コミュニケーションの手段として簡単な表現くらいは身につけておきたいし。これもボチボチやっていくことにします。
というわけで、どちらもなかなか足が前にでない。時間だけが過ぎていくのでした・・・。
ありゃ〜〜、もう12月だぁ〜〜〜!

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空気読めない、解散やれない、漢字読めない
永田町に流行の方程式

HTMLの練習でした。



  11月24日(月)
塾に来たFくんが開口一番「やりましたよ」という。数学で100点をとったのです。もともとパーフェクトに近い点をとってはいましたが、今回の思い入れはひときわ大きかっただけに嬉しかったのでしょう。彼は生徒会長にも立候補しており「当選したらお祝いをする」とつい言ってしまっていたので、多分来週はお祝いのケーキでも買っていかないといけなくなりそうです。
そのクラスで麻生さんの漢字の読みの「実力」がちょっと話題になりました。中2の女の子たちは「麻生さんなら許せるよね。間違っても庶民的だし、かわいいし」。私が「何が庶民的だよ、毎日すごい料理を食べていて」というと、「そうだよね、何千円もするサンドイッチを食べていると言っていた」・・知っているんじゃないの。よく聞くと、あのマンガチックなルックスに親しみが持てていいらしい。「小沢さんは好きになれない。何となく怖い。近づきにくいかんじがする」と言うので、漢字の読み間違いを「許せる」のもどうやら相対的な評価なのでしょう。
きのう個人指導していた高2の男の子は「詳細を『ようさい』というんだから信じられない」と呆れていましたから、多くの中高生たちはちゃんと見ているんですね。麻生さん。

ところで、今日町の「町づくり推進室」から「池田町総合計画審議会」の委員に選ばれたという通知が届いていました。以前公募があったので応募していたのです。公募枠は2名、そのうちの一人になったというわけ。委員は全部で15人です。
これから以後10年間の池田町をどうするか、その基本計画の策定に関して意見を述べるわけで、その役割はかなり重要。私自身の意見はもちろん、ほかの町民の意見もできるだけ公平に反映されるように努力するつもりです。
今日はさっそく町のこれまでの計画などをダウンロードして印刷、明日から少しずつ研究を始めることにしました。町の現状と今後の課題、施策の方向などについて、研究したことや考えたことをここにも少しずつ書いていくことにします。


  11月23日(日)
朝5時、外に出ると二十五夜くらいの月が小さく輝き、満天の冬の星座です。と言っても私にわかるのはオリオンと北斗七星くらいで、あとは星々。たぶんマイナス3,4度くらいまで気温が下がっているのでしょうか、霜が降り車は凍てつき、全くの真冬です。
私の体感では昨年よりも寒さが厳しいと思うのですが、記録によれば昨年もちょうど今頃強い寒波が来て同じくらいの気温まで下がっていたんですね。昨年は25日から30日まで沖縄に行っていて、あまりの気温差に「これから冬は沖縄で過ごし、夏は池田で過ごす」というライフサイクルを真剣に考えたことでしたが、今年の寒さを考えるとやっぱりそうするのがいいのかな。そうは言っても、ハルちゃんを沖縄に連れて行くわけにはいかないし、当分は仕事に精を出して蓄えもしなければならないし・・・・。二人とも仕事をやめて年金だけの生活になったときには、一年の半分を沖縄でつつましく暮らすというのも悪くないですね。冬の暖房費分を交通費に回せば何とかなるでしょうから。

中学生・高校生たちはまもなく始まる期末のテストにむけて真剣そのもの。今日は高一の授業でしたが、ほとんど自習。まわりながら質問に答えるという形式になってしまいました。「ハ〜〜」とため息をつきながら渋々やっている男の子。そうかと思うと範囲をほとんど終わってどんどんすすんでいく女の子。いろんなタイプの子たちがいて、いずこも同じ期末風景です。
その塾で金曜日に授業をしていたら、少し前から雪が降り始めたと思ったらあっという間に数pの積雪。どんどん降ってくるので帰りが心配になり、オーナーの許しを得て早めに切り上げることにしました。何しろまだ普通タイヤなので夜遅い雪道の運転にはまったく歯が立たない。さっそく昨日タイヤ交換にいってスノータイヤに履き替えました。これまで雪中や凍結でのスリップで何度も死にそうな目にあっているので、寒冷地ではこれだけは仕方がありませんね。安全第一です。
雪が日を追って山を下ってきます。







  11月21日(金)
冬型の気圧配置が強まって、朝から強い風が吹いています。日本海からの北風が北アルプスにぶつかり、雪を降らせてその向こうに抜けていく。その湿った雪雲は、池田町に届く前にぜんぶ雪となって北アルプスに降り注ぎ、池田は晴れ。従って池田町は晴れてはいるけれど気温が非常に低い内陸型の気候です。今日はその典型的な日。日差しがもう少し強くなって気温が上がればまだ外にも出たくなるのですけど・・・。


夜ワインを出してきた妻が「一緒にちょっとだけ」と言う。全く飲めない私に酒を勧めることはあまりないので「何のお祝い?」などとトンチンカンなことを言って、そのときは全く気がつかない私。きっと妻はがっかりしていたのでしょうね。

いまから37年前名古屋に住んでいた私と妻は当時「沖縄返還同盟」の活動で知り合い結婚したのでした。そのときのことを少しずつ思い出しています。
大学を出たての私は名古屋の高校に就職、その学校の総務部長だった人が近くのアパートを紹介してくれました。そのアパートに住んでいたTさん、Aさんが沖縄の出身で何かのきっかけで彼女らと知り合い意気投合したんでしょうね。地域の仲間たちと沖縄の本土並み返還を求める運動にかかわることになりました。それをさかのぼる数年前に沖縄から単身名古屋に出てきて看護学校を卒業、南区で看護師をしていた彼女もまた職場を中心にその活動に関わっており、同郷のよしみでそのアパートに来ることがあったのです。
私たちのグループにいた一人から会議のたびに「スゴイ女がいる」と口癖のように聞かされていたので、さぞかし男のような豪傑だろうと想像していたのですが、目が大きく目鼻立ちのはっきりした沖縄女性で「スゴイ」とも何とも。
程なくして私たちはゴールインすることになります。当時はやりの会員制で約300人が会場に集結。にぎやかに結婚式をあげたのでした。
その会場になったのは名古屋市千種区の理容会館。しばらく前に名古屋に出かけた妻が、電車から「結婚式をした会館が見えて懐かしかった」と言っていました。確かにその気持ちわかります。何しろ手作りの式で「おめでとう」という飾りすら自分で書く始末でしたから、どんな式だったか想像がつきますね。
それからもう40年近くの歳月が流れ、妻には言うに言われぬ苦労や苦しみを与えてしまったこともありましたが、それでもまた初心にもどって妻と沖縄を見つめることができる自分がいます。
今日、結婚記念日。


  11月18日(火)
中学生たちはまもなく始まる期末テストにむけて懸命に問題に取り組んでいます。・・・と思ったら、女の子たちが休憩時間に性教育の授業の話題をめぐって白熱した「討論」をしていました。私は予想問題をつくっていて聞くとはなしに聞いていたのですが、「中学生ではキスまではいいですよね」とついには私に水をむけて同意を向けてくる。いきなりの質問に私は「・・・」。こんな話題になるとずいぶん盛り上がっていました。
その生徒たちが7時頃部屋に入ってくるときに「雪がふっているよ」と報告。確かにチラチラ白いものが。相当に冷え込んで、大町では明日までにはひょっとして少し積もるかもしれません。
例によって池田は冬の星座が見えるほど晴れて、冷え込みが一段と強まる気配です。いよいよ本格的に暖房の必要な時期になってきました。

今日は朝から夕方まで、この8日に行われた街中めぐりウオーキングの報告ページを作成していました。解説文は省略して写真のみとりあえずアップして今日は終わり。一枚一枚の写真をPhotoshopで修正しながらリサイズしてページに収めていくので結構時間がかかります。できあがってしまえばどうということはないのですが、誰がどうみているかわからない公のホームページだけに気をつかいます。来年にむけて、PRの効果が少しでも上がればと期待しています。

さて国会は麻生・小沢の党首会談の結果、民主党の「審議拒否」でまたまた馬鹿げた状態に。この小沢さんの頭の中は常識でははかれないようにできているらしい。だいたい一党の党首のツルの一声で国会を止めるなどというのは党利党略以外の何ものでもないし、しかも「テロ特措法延長法案」と「第2次補正」とを取引材料に自分の主張が受け入れられないとダダをこねるという態度は、民主党という政党のレベルをこれ以上ないほどにはっきり示しています。逆に自民党を利することに気がつかないのかしらね。密室の党首会談ではなく、すべての政党の党首討論をひらけば小沢さんの底が知れるからできるだけやらないように動いているんでしょうか。党首も党首、民主党も民主党。選挙をのばせばのばすほど、どの政党が本当に国民の要求を掲げて地域から職場から奮闘しているのかが見えてくるということでしょう。
この問題での井上参議院議員のメルマガがとどきましたので、一部を紹介しましょう。

ため息、怒り、慰め……。今日は参院内に様々な声が渦巻きました。
昨日、民主党の小沢代表が突然、党首会談を要求し、会談の後に「二次補正が提出されなければ、新テロ特措法、金融法案の採決に応じない」と宣言したことで、参院全体が朝から空転したからです。

わが党はテロ新法について、田母神問題の解明も不十分であり、さらに徹底審議が必要だとして採決に反対してきました。しかし、反国民的な内容の第2次補正を提出しなければ採決できないとして、採決の条件にするのは全く筋違いの話です。私は、外交防衛委員会では、採決はせずに質疑のみ行うよう求め ましたが、結局、質疑・採決ともにおこなわれませんでした。

だいたい委員会の審議日程は与野党が協議して決めているもの。それを一つの党のリーダーの号令で反故にするというのは、あまりにも乱暴です。しかも、二次補正を出さなければ2法案の採決に応じないというだけでなく、それ以外の委員会も審議しないというのは二重に道理がありません。

朝、委員会前に今日の議事日程を確認する理事会に向かうエレベーターで一緒になった民主党の議員たちからは「ハー」と大きなため息も漏れました。道理の無いことを理事会で主張するのはつらいものです。しかも、昨夜の段階では参院の民主党には「衆参ともすべての委員会で審議に応じない」と連絡があったようですが、実際は、衆院は今日の審議は予定通り行われました。

<中略>

国民の怒りの前に解散も決断できず、先送りしても展望も開けず迷走する麻生総理。前半国会では、解散をお願いする立場でなんでも審議に協力し、途中から突然「強行」路線に転じて迷走する民主党。迷走のぶつかり合いの下で、犠牲になるのは議会制民主主義と国民の暮らしです。

わが党は、徹底審議を通じて政府・与党を追い詰める「王道」をまっしぐらに進みます。




  11月17日(月)
最近ちょっと油断していると、開いている戸のすきまから近くのネコがハルちゃんのエサを狙って入ってくる。気がついて追い出すとそれを追ってハルちゃん(手前)が威嚇。相手の黒猫は同性のオスなんでしょうね。牙をむいて応ずる黒猫は迫力満点。この日は見合っているだけで、それ以上には発展しませんでした。


近所の農家の方が、柿の枝を切るので落とした柿を取りに来るようにとわざわざ案内をしてくれました。昨日は妻が大きな樽に一杯もらってきました。それで終わりかと思っていたら、今朝またその方が「もう落とした柿を片付けるから必要だったら取りに来て」と連絡してくれ、今度は私が取りにいきました。
畑には大きな柿の木が3本。うち一本はすでに丸坊主になってしまって周りには落とした柿が散乱。その中からきれいなものを選りすぐってもらってきました。おかげで家中柿だらけ。私と妻は柿の皮剥き職人みたいになってしまいました。
池田にはどの家にも一本以上の柿の木があって、今年はとくに沢山の実がついています。ところがそれらは殆ど木についたまま鳥のエサに。私や妻などはつい「もったいない。取らないなら、いくらでも取って干し柿にするのに」と思ってしまいます。
畑にはまだ2本の柿の木があって実がすずなり。「昔は出荷したりしていたが、今では年だから実をとったり手間をかけることができなくなってしまった」というその方。「いくらでもお手伝いしますよ」と言ったものの、自分のものではないもどかしさ。あいかわらず柿の実たちは木の上でつるし柿になるのを待っています。


今日はまたガイドマスターの仲間のTさんが、頼んでおいた「池田の野鳥」の写真を届けてくれました。池田に住む野鳥愛好家の田中宏一郎さん(誰かに名前が似ていると思ったら我らが田中耕一さんだった)が苦労して集めた写真です。
先日はTさんが蝶の写真をたくさん提供してくれ、今回は野鳥。次は植物でしょうね。さっそく私がサイトを運営している「池田町里山ウオーキングガイド」のホームページに載せました。素晴らしい写真ばかりです。ぜひごらんください。


  11月16日(日)
朝からわずかに雨が落ちるあいにくの天気。部落の泥あげの作業日で、朝8時から麓の水路に向かいました。30名ほどが集合、重機2台を使って泥で一杯になった農業水路を深く掘ってもとの状態に復元する作業に汗を流しました。
何しろ40年ほど前に水路が完成して以来一度も泥揚げをしたことがないという状態らしく、県・国の補助金がでることになってようやく修理やこうした復元ができることになったようです。したがって恐ろしいほどの泥の量。とても人力だけでは太刀打ちできません。1時頃までかかってようやく何とかきれいな状態にできました。おかげで腰の痛いこと。
日曜日は塾が二コマあるハードな労働日です。朝の作業が影響してはいけないので、作業後はお風呂に入ってちょっと横になってから出かけました。
前半は高2生の個人指導。後半は高2グループの数学です。どっちも数年ぶりの授業なので頭もずいぶん鈍っており、ちょっと難しくなると思考停止状態に陥ってしまいます。気合いを入れて集中して問題に取り組まないといけません。来年は彼らも受験なので、それ相当の準備も必要になるわけで、時間の使い方に工夫が求められそうです。
その帰り、いつも大町から県道明科線に入って池田まで車を走らせるのですが、県道に入って池田までにすれ違った車は今日は何と6台だけ。いつも少ないとはいえ20台ほどすれ違うのです。雨模様で冬が近いせいなのか、特別の日だったのか、いずれにしても人口密度の低さを感じさせられます。田舎では夜9時を過ぎるともう深夜ですから、車の少ないのは当然なのですが、あまりに少ないとやはり何となく寂しいものです。

ここ数日来、ずっとファンクラブのニュースの作成にかかりきりになっており、今日の朝ようやく印刷に回すことができました。選挙がどうなるのかさっぱりわからないので、編集にも相当な影響がでてしまいます。いろんな面で今日は一つの区切りの日。ほっと一息です。


  11月13日(木)
今日は気持ちのよい快晴。朝は霜が降りそうな程寒いのですが、日が昇るとポカポカしてきて日向ぼっこにはちょうどいい陽気。ネコを抱いてボーッとしていると、ついウツラウツラしそうになります。山々は針葉樹を除いて茶色くなって、落葉のまっさかり。まもなく箒のできあがりです。




今日の午前中、参議院での外交防衛委員会の模様をしばらく見ておりました。麻生さんは前空幕長の論文や統合幕僚学校長時代の言動などについて「不適切」とは言うものの、幕僚長を解任したことや定年退職させた(!)ことをもって「処分」としたというびっくり仰天の態度に終始。制服組トップの暴走が文民統制の原則からどれほど逸脱し深刻な問題をはらんでいるかについての認識はゼロ。自民党内から前幕僚長の言動を擁護・援護する発言が相次ぐ事態がその深刻さを物語っています。

これについて山口大学の纐纈教授は次のように指摘していました(9日赤旗)。

自衛隊の制服組に、私が『自主防衛派』と呼ぶ人たちが相当数存在し、表に出る機会をうかがっている。
『自主防衛派』とは、日本の過去の侵略戦争を美化する歴史観を強く持ち、旧日本軍との連続性を容認し、同時にアメリカとの関係もある程度までは相対化して、場合によっては自衛隊を『国防軍』に変えたいと思っている人たちです。今回これがかなり確信的に表に出たことを注意しなければならない。


一方、西尾幹二センセイのブログには次のような記述がありました。

アメリカ発の金融危機がどこまで深刻で、どのように今後の世界を変えていくかはまだ分らないが、・・<中略>つまりわが国はこれから困難な状況を迎えるとともに、好機をも迎える。好機とはいうまでもなく、アメリカの事実上の「保護国」にある立場からの脱却、すなわち「独立」のチャンスの到来である。
田母神航空幕僚長の論文は普通に立派なことを語っていて何も問題はない。しかるに日本政府はなにかに怯えて、彼の地位を外し、彼は解任はされなかったが、定年退職の形式でやめさせられた。政府としては苦肉の策だろうが、なぜそんなにビクビクするのか。アメリカから一歩ずつでも「独立」した方向へ進もうとする今の日本人の精神的情勢がまったく分っていないのである。


これも一つのイラダチの表現でしょう。自衛隊の幹部、右派知識人たちが戦前の意識を温存しながら現在の自公政権の行き詰まりと右往左往に焦燥感を募らせ苛立っているという局面は、ある意味で大変危険で恐ろしい。いつどのような形で暴走するかわからないという側面を持っているからです。

田母神「論文」(大学受験の小論文なら間違いなく落第)には、参考にしたと思われる「『昭和の戦争』について」と題する「講義原稿」があります。これは大正大学福地惇教授の手になるもので、西尾センセイのブログにご丁寧に全文載せられています。
「平成18年4月17日に防衛庁・統合幕僚学校・高級幹部課程における講義題目「歴史観・国家観」の講義案である」とわざわざ断っていますから、自衛隊内ではこの内容で講義が行われたのでしょう。今日の参議院外交防衛委員会での答弁からすると、陸海空の幹部百数十名ずつがこの講義に出席していることになるんでしょうかね。
この「講義」の内容たるや戦前の亡霊かと紛うばかりの時代錯誤、歴史の改ざん、決めつけで塗り固められ、とても歴史学の舞台では表に出られないようなシロモノ。しかし、靖国派、「自主防衛派」、歴史修正主義の面々の考え方、思考回路を知る上ではかなり重要な「講義録」であることは間違いありません。
冒頭と最後の記述をちょっとだけ紹介しておきましょう。どんなものかは原文にあたってみられることをすすめます。まあ、読むにはちょっとした”覚悟”がいりますけど・・・。

はじめに 歪曲された歴史観・国家観

本講義の目的は、第一に「昭和の戦争」は「東京裁判」の起訴状と判決に言うような侵略戦争では全くはなく、「自存自衛」のための止む終えない受身の戦争だったこと、第二にそれが了解出来れば、現憲法体制は論理的に廃絶しなくてはならない虚偽の体制であると断言できることを論ずることであります。「昭和の戦争」の本質を語ることで、現在の国家の指導者は勿論、国民大多数が持つ「歴史観・国家観」が、その国家・国民の命運を大きく左右する程に重要であることを主張したいと思います。

むすび 現下の課題

最後にもう一度言おう。満洲事変から支那事変、そして大東亜戦争に関して我が国は侵略戦争の計画は何ももたなかったのである。だから、これらの戦争は我が日本にとっては「独立自衛」を求める以外の目的はなく、侵略戦争との意識は何もない戦争だったのである。モノの見事に誤解に基づく理想世界の拡大を欲した米国と、共産ロシアの二つの謀略勢力に支那大陸の戦場に引き込まれて、結局は押し潰されたと言える。

戦後日本の政治家・官僚は祖国の歴史への理解度も国家・国民を正しい道に導こうとする勇気も洞察力も足りない。自尊心を失い国益追求への強い意志も失い、低次元の利害調整や私益追及に汲々たる木偶の坊が多過ぎるのである。その基盤には国民の歴史観の歪みが厳然としてある。
日本民族最大の敵は、実は我々の足元に蔓延っている。我々にとって本当に大事な現下の課題は、「GHQ占領憲法」と「東京裁判史観」が、日本人から自信と勇気と品格を奪い去り、自虐的な卑怯者にしてしまった元凶だと言う真実を大悟することである。正々堂々の解決策は、国民精神と国家体制を祖国の歴史と文化・伝統の正統性に復古することである。


なるほど「御用学者」っていうのはこんな出番があるんですね。妙に納得したことでした。

あ、そうそう、テレビでも大いに盛り上がっていましたっけ、わがフロッピー麻生さんの漢字読み珍回答、「詳細」(ようさい)、「頻繁」(はんざつ)、「未曾有」(みぞゆう)、「踏襲(ふしゅう)」、「有無」(ゆうむ)。もっとやってえ〜〜。



  11月7日(金)
ずっと晴天続きで昼にはかなり強い日差しになっていたのに、今日の早朝から久しぶりの雨模様のようです。植え付けた玉葱やイチゴなどには恵みの雨です。池田は紅葉のピークを過ぎてまもなく冬景色に入ります。一雨来るごとにその移り変わりも加速していくのでしょう。
飼い猫のハルちゃんは、毎日のようにハンティングを楽しんでいるらしい。ちょっと目を離しているスキにスズメの注ェが散乱。ネズミでないだけまだよしとしなければなりませんけど、よく獲物を仕留めてくること。今朝もまだ暗いうちに私を起こして腹ごしらえをさせたあと、いそいそと外に出かけていきました。そこらのトンネルに入ってネズミを探しているのではないでしょうか。雨の日はネズミもよく出ることを知っているみたいだし。

観光協会のホームページのリニューアル版作成の協力をしていることは前にも書きました。できるだけ写真で池田町のよさを知ってもらおうと、写真のコーナーを充実させているところです。
このコーナーに知人から沢山の蝶の写真が寄せられました。彼が日頃から撮りためた貴重な写真ばかり。いつも庭先で見る蝶は数種類しかいないと思っていたら、こんなに種類がたくさんあったのですね。びっくりしました。どの個体もぜ〜んぶ美しい。とりこになるわけですね。
協会のホームページ公開に先がけてこのページのみ紹介することにします(制作者権限、ただし写真版権は知人にあります)。下の2枚の写真だけは、私が今年の夏に我が家の庭で偶然撮ったものです。前にも紹介しました。二番煎じ・・・・・(´_`;)

フォトアルバム 池田の蝶




月に1〜2回届いているWorldwatch Instituteからのメール、たいていは読まずに保存だけしておくのですが、「待ち望んでいた好機」というタイトルだったので今号はちょっと開けて読んでおりました(もちろん辞書と首っ引き)。
環境保護研究機関であるだけにオバマ候補に対する環境政策への期待感もものすごく高いことがよくわかりました。内容はあらまし次のようなもの。翻訳はいつもの通りいい加減ですよ。
だいたいはわかるのだけれど、 the transition comes not a moment too soon.ってところがよくわからん。MNEMOさん、沖縄のお兄さん教えてください。

The Opportunity We've Been Waiting For

The election of Barack Obama as the next U.S. President opens up enormous opportunities for America - and for the world. With the economy in shambles and the world's ecosystems in even deeper debt, the transition comes not a moment too soon.
At a time when millions of people are losing their jobs and traditional manufacturing industries are shrinking, the transition to electric cars, energy-efficient green buildings, wind power, and solar energy represents the largest economic opportunity the world has seen in decades. U.S. leadership in building a green economy will inspire similar efforts from Europe to China - and will allow the world to address the looming climate catastrophe.
Worldwatch and its partners are excited to provide our newest leaders in Washington with a road map to a green economy.

好機到来

次期大統領にオバマ氏を選んだことはアメリカと世界に絶好の機会を切り開いている。収拾のつかない修羅場の経済や負債まみれの世界の生態系からすれば、この転換は直ちにくるというものではない。
幾百万もの人々が職を失い、伝統的な製造業が縮小している現在、電気自動車や省エネ・グリーンビル、風力、太陽エネルギーへの転換はこの数十年来の最も大きい経済的な好機であることを示している。グリーン経済を構築するアメリカのリーダーシップはヨーロッパから中国まで同様の努力を喚起するとともに、迫り来る破局的な気候変動に対処することを世界中に促すに違いない。
ワールドウオッチ研究所とそのパートナーたちは、グリーン経済へのロードマップをワシントンの新しいリーダーに提供できるという期待でワクワクしている。


         **************************

夕方のニュースで自民、民主両党がQちゃんこと高橋尚子選手(引退)に衆議院選挙への出馬を水面下で打診しているというスクープを報道していました。この一事だけでどっちもどっち、アホかいなと思ってしまいます。人数あわせ候補者あわせのその場しのぎ、これに乗るようではQちゃん、これまでの努力を水の泡にしてしまうと自覚しなきゃ。


  11月5日(水)
アメリカ大統領選挙でオバマ氏が大統領への当選を確実に。ブッシュ政権の戦争泥沼政策と格差拡大の新自由主義政策に不満を募らせ、飽き飽きしていたアメリカ国民が何らかの変化を望んだ結果ということに尽きるでしょう。根本的な政治変革につながるものではないにしろ、注目すべきこともいくつかある。
第1は、初めての黒人大統領を選んだということ。人種差別やキリスト教原理主義の根強いアメリカでのこの変化は大きい。人種より何より生活・平和を何とかしてくれという市民レベルの悲鳴がオバマを押し上げたということでしょう。アメリカでの深部の変化が抗えない力を持って吹き出してきたという一面を見ることができます。
第2は、オバマ候補にイラクからの撤兵や低所得者層への対策、地球温暖化対策などブッシュ政権が手をつけようとしなかった問題への言及がかなり多くみられたことです。ここにも、日本以上に深刻な格差の拡大、戦争の影への国民的な不満の高まりを反映しています。ただ、これについては政策と現実政治の進行とは全く比例しませんから、今後に十分注目しなければならないでしょう。
ちょうど60年代JFKが大統領になって、アメリカの理想を説いて国民に幻想をふりまきながら一方でインドシナへの戦争拡大を進めたように、「変革」を口にしながら、実際にはこれまでのアメリカの矛盾を修復するだけという可能性はきわめて大きいことが危惧されます。
いずれにせよ、国民の深部の力が政治を動かす時代になっていることは日本でもアメリカでも同じだという実感を持ちます。

マケイン候補の演説もオバマ候補の演説も、周到に準備されただろうに、実に雄弁に聴衆に語っています。ただならぬ才能とカリスマ性を感じます。また若い男女が候補の応援に駆け回っているのもほほえましい。候補者も応援する側も、選挙についての意識を変えていかなければならないこといろいろと教えており、「お祭り」的な面を差し引くとしてもアメリカから学ぶべきことは多いと思わされました。




  11月4日(火)
今日は一週間ぶりのお休み。夕方から妻とひ〜さしぶりに焼き肉店に行き、たらふくカルビやホルモンを食べてきました。満足。
私は車を運転しているので酒は飲めませんので(ウソです。アルコールはダメなのでした)妻が中生を注文。持ってきた店員が私に差しだそうとするので、妻は「こっちこっち」。どうして酒を飲むのは男の方と決めているのでしょうかね。たいていの客がそうなのでしょうか。まあ、肉が美味しかったから、そんなことはどうでもよろしい。

昼過ぎ縁側で休憩していたら宅急便が。見ると鶴岡の妻の妹からの「庄内柿」でした。あけてみればどうです、この見事な柿。「平種無し」なので食べやすくおいしい柿です。かつて山形に行ったときもたくさん食べさせてもらったことを思い出します。こちらのリンゴしかり、富山の梨もしかり、その土地その土地の特産品は手塩にかけて育てられているので、味も形も最高。
朝には、先日パソコンを修理してあげた方がお礼にとお菓子をたくさん届けてくれましたし、今日は食べ物に「ついている」日らしい。みなさん、どうもごちそうさまです。


さて、今日はアメリカの大統領選挙の日。今年一月に開始された共和・民主両党の予備選挙から数えればかれこれ一年くらいかけてのロングランですから、日数以外にも一体どのくらいの費用をかけているのでしょうか。「前回の2004年の大統領選挙においてブッシュ・ケリーの両候補はそれぞれ予備選挙段階で2億ドルを超える選挙費用を調達している」(Wikipedia)らしいし、今年の選挙費用はそれをも上回るのではないかとさえ言われていますから、選挙本来の姿からどうにもはずれていると私は思うのですが。つまり、それだけの期間をたたかえるだけの資金力がなければ候補者にはなれないという理屈。無所属のラルフ・ネーダー候補などはマスコミなどからもはじめから除外される仕組みになっているわけで、保守同士の金権・パフォーマンスのお祭り選挙という側面を色濃く持っているという実態をまず正しくとらえておかないとオバマ革新、マケイン保守などという話になってしまう。民主党がブッシュ政権のイラク政策を批判して見せようと、以前候補者自身の所信を見比べたように、本質においてさほど変わるわけではありません。たとえオバマ候補が勝利しようと、対日政策は変化するわけでもなく、沖縄でのアメリカ軍の戦略的な位置の見直されるわけでもありません。アメリカの地位が相対的に低下すればするほど、日本に対する軍事的な要求は強まることが予想されるし、財政面での「思いやり予算」の増額などを要求してくる可能性が高い。
そうであればあるほど、日本としてはアメリカべったりの能なし外交をやめて、自主的な判断で平和外交を積極的にすすめる好機ともいえます。総選挙をやるにやれないフロッピー麻生さんには悪いが、選挙をのばせばのばすほど「選挙運動期間」が伸びるわけですから、根本的な政治の改革を遂げるためのチャンスをくれているようなもの。利用しない手はありません。

そうそう、忘れるところでした。今日午後から役場の「町づくり推進室」に行って「今後の町づくり計画審議委員」の公募に応募してきました。ちょうど昼ヒマだし、観光イベントやホームページ作りにかかわっているので言いたいことはたくさんあるし、いろんな人の意見を審議会に反映できたらいいだろうと思ったからです。たくさん応募した場合は抽選になるということなので、果たして当選できるでしょうか。楽しみです。


  11月3日(月)
例のの田母神航空幕僚長が空将を解任され60歳定年が適用されるというので、本人も知らないうちに定年退職、退職金も満額支払われるというニュース、いやはや「文民統制」が聞いてあきれます。記者会見では謝罪することも自説を撤回する意志もないことを述べた上で、国会喚問があっても出ると悪びれた様子もない。確信犯ですから、人から何を言われようと自説を曲げることはないのでしょうが、その背景には日本の軍隊としての自衛隊の位置が紛れもなく存在しています。
政府の公式見解と全く異なる戦前さながらの国家主義的・超右翼的な見解を公表しながら、定年だからという理由で何事もなかったように見過ごして一件落着とする政府・防衛省の姿は、政府見解そのものを破棄して彼の主張を追認すると言われても仕方がありません。政府によってコントロールできなくなった軍隊はどこへ向かうのか。誰に銃を向けるのか。空恐ろしくなるような出来事ではないのでしょうか。
日本の軍事産業がいっそうの需要を要求し、軍隊は戦争を欲するという構図はアメリカを引き合いに出さずとも、もうあまりにも明らかな歴史的事実です。
日本国憲法に依って立つこの国の進路に関わる問題である以上、国会がこの問題を重視し深く掘り下げて議論するべきです。

さて、朝晩5,6度まで気温が下がるようになった昨日今日ですが、昼はまだ20度以上になるので日向ぼっこをしていると気持ちがいい。うとうとと眠気が襲います。
午前中、妻と食べるぶんの芋掘りをしたり玉葱に水遣りをしたりしました。畑仕事もほとんど終わりです。
これから冬の季節に入れば午前中から午後までかなりの時間が作れそう。そうなれば心配なのは身体のこと。
畑をしていたときは汗にまみれて身体を動かしていたわけで、それが急に閉じ籠もりになってしまえば結果はおのずと明らか。ブクブクになってしまいそうです。すでにその兆候はあるから、これは心して運動をしないといけないですね。


  11月2日(日)
久しぶりに北アルプスの全容が一望できる朝。蓮華、鹿島槍、五竜などが白く雪化粧をして朝日に美しく輝いています。びっしりと朝露が降りて、初霜を予感させるほどの気温の低下です。


ここ数日ほどは畑と仕事の合間に知人から頼まれていた古いマックの修理をやっておりました。対象はPM7600という何世代も前の機種、ハードディスクがクラッシュしたためにそれをつけかえ、さらにOSを入れ直すという作業がメインでした。
何しろ古いHDDですからスカジー接続、今では入手することすら難しい。しかし、そこはマック・フリークの私ですから、屋根裏部屋のガラクタをあさり廻って9GBの貴重なウルトラワイドを見つけ出しましたよ。ところがウルトラワイドは普通のスカジーとはコネクタのピン数やケーブルが全然違うのです。そこでまた探し回ってアダプタを見つけてようやくこの問題は解決。しかしこれを本体に取り付けるとなるとアダプタがじゃまになって金属枠にひっかかる・・・。
メモリーが64MBしか積んでいなかったので、アメリカの会社から128MBを2本取り寄せて増設。これがまたトラブルのもとで、コンピュータが全く反応しない。しかたなく知人宅から我が家に引き取ってきてメモリーバンクに差しなおしたら何事もなく動いたので、一体何がどうなっているのか。
ともかく悪戦苦闘した結果、無事生まれ変わ って快適に動くマシンになりましたからホッと一安心でした。ただ、昔のようにあれこれいじっている時間がなつかしく、またまた改造道にはまりこみそうになりました。趣味でやっていたかつての知識が生かすことができたので、ともかくよかったよかった。



テレビでは麻生政権の新しい選挙対策バラマキ「経済対策」、とくに給付金と消費税に関する評論でかまびすしい。消費税やむなしという世論をつくっているのではないかと疑われるような番組も現れている昨今、厳しい批判の目が必要です。
それにしても、わずかな1回きりの給付金と引き替えに一生ついてまわる消費税をセットにして「これしかない」という麻生政権のやり口は国民をなめきっています。軍事費、大企業・金持ち減税などは聖域として、庶民から税金をむしり取るやり方しか眼中にない自公政権、民主党には何としても厳しい審判を下したい。

大阪では橋本知事の言いたい放題の暴言は止まるところを知らない。これを放置してはそれこそ「大阪の恥」でないんですかねえ。
「口で言って聞かないと手を出さないとしょうがない」(堺市26日)
「中山発言正しいじゃないですか」(同)
「社会を意識しようと思えば、国旗とか国歌も意識せねばならない」(大阪市住之江区11月2日)
大阪の小中学生の学力が低いから「私は学力を必ず上げます」と大見得を切り、全国学力テストの結果を公表し、「学力向上のための緊急対策」を発表した橋本知事。朝日新聞によれば、この緊急対策には、陰山英男氏らの手法を採用したのだという。
採用始業前に15分ほど漢字や計算、音読を繰り返す「モジュール授業」を導入、教材費や人材の面から支援する。陰山氏と、やはり府教育委員になった元大阪市立中学校教諭の小河勝氏が手がけてきた授業だ。(10月16日)
反復学習を否定するつもりはないけれど、意味のない繰り返しは全くの無駄。そんなもので「学力」が向上するとは思われません。かつて影山氏が書いたという書き取りの百マス練習帳を見ればあきらか。目を覆いたくなる希代の悪文がそれを証明しています。
本当に学力を上げたければ、教員を増やし、それらの教員を信頼して親・教師の取り組みを支援することです。そして、学校現場では、子どもをテストに追いやるのではなく自分の力で課題をみつけそれを追求していく力をしっかり育てていくことでしょう。
さらに教師についていえば、さまざまな民間教育グループの研究成果を取り入れながら自らの教育技量を高めていく「時間」が必要です。学校に縛り付けられ、管理職から監視されるような学校現場に本物の教育が育つはずがない。よって、大阪では知事が髪を振り乱し唾を飛ばして「頑張れば頑張るほど」生徒の学力は落ちていく。もしあがったとしたらそれは、「橋本メソッド」に抵抗しつつ学校現場で本物の学力回復に必死で取り組む教師たちがいるおかげですからね。教育とはそんなものです。まあ、しっかりおやりなさい橋本さん。


  11月1日(土)
ずいぶん寒くなりましたね。朝晩は10度を切っているのではないかと思うほどの寒さ、すでにエアコン無しでは生活できないほどです。
もっとも、真冬になれば2,3度であっても暖かく感じるようになるのですから、あまり寒い寒いとばかり言っていられません。だんだんに身体を気候に慣らしていくことが大事ですから、暖房も控えめにしないといけませんね。
畑もほぼ終わり。今日は最後に残っていたトマトとオクラの残骸を片付け、畑を耕して今年の大きな作業は全部終了です。
秋のはじめに植え付けたプランターのイチゴは、連作のせいか全く生気がなく来春にはどうなることか心配です。しかし、裏の畑にたくさん植えた「地植え+マルチ」の方がすばらしく元気なので、こちらの方からたくさん美味しいイチゴが収穫できそう。白菜も苗で買ってきて植えた方は、すでに玉ができてきて、そろそろ収穫できそうです。白菜が収穫できるのはいいのですが、これからは白菜ばっかり食べなくてはいけないので善し悪し。
ネギはたくさん植えすぎて大変なことになっています。ネギのご所望の方はいくらでもさしあげますよ〜〜〜。

さて、今日信濃毎日を見ていましたら、一面に現役の田母神航空幕僚長がアパグループの懸賞論文に応募した懸賞論文でとんでもないことを書いているというニュースが目にとまりました。見出しは「侵略を否定 空幕長更迭」「論文発表 植民地支配を正当化」というもの。
さっそくアパグループのサイトにアクセスして調べてみましたよ。すると、あったあった。これです。
だいたい、このマンション・ホテル開発企業のアパグループの経営者自体が皇国史観、侵略戦争肯定の特異な立場ですから、それに迎合する論文なら大歓迎ということだったのでしょう。
「日本は侵略国家であったのか」と題する「論文」は、およそ論文といえるものではなく、ウソとデマ・詭弁にみちたもので、文体も幼稚で読むに耐えない代物。これで300万円だというのだからおどろき桃の木サンショの木。
みなさん、いきなり「日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島や中国大陸に軍を進めることになるが相手国の了承を得ないで一方的に軍をすすめたことはない」ですって。
終わりには「日本軍の軍紀が他国に比較していかに厳正であったか多くの外国人の証言もある。我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である」とくる。
中には、日本を戦争に引きずり込んだのはアメリカであり、当時のルーズベルト率いるアメリカ自体が「コミンテルンに動かされていた」という荒唐無稽な話まで持ち出しています(一部の御用学者がお墨付きを与えているらしい)。
ここに書かれている戦前、戦中の歴史観は目新しいものではなく、戦争中から軍部が侵略戦争にくっつけた戦争目的や、国民動員のプロパガンダとして流していた戦争政策をただ繰り返しているものです。元大本営参謀瀬島龍三の著書にも同様の歴史観が述べられているし、右翼的な学者・評論家がすでに歴史学的には決着がついたものを手を変え品を変えて政治的に持ち出しているものばかり。まさに噴飯モノです。
しかし問題は、それだけではない。現役の航空自衛隊のトップがこれを書いたのですから、ドイツであれば塀の内側にしゃがまなければならないほどの犯罪的内容なのです。これをこのままにしておくようなら、まさに「国の品格」が問われることになるでしょう。国際的な信用を一気に失墜してしまうほどの問題だと自覚できているのかどうか。
これが現役の自衛隊トップの認識ですから、現在の自衛隊の内部がどれほどのものか想像に難くありません。しかも、大変気になることもこの論文にはかかれている。それはアメリカとの関係についてです。要するに相対的にアメリカから自立すべきであるという自衛隊内の空気を反映しているのではないかということ。つまり、自前の軍隊としてもっと世界に認められた存在でありたいという焦り、願望、衝動がその中に隠されています。これは警戒を要する。
それもこれも含めて、論文をきちんと読んだ上で、この論文とこれをささえる潮流を徹底して批判し尽くす必要があります。これ無しではこの国は「衰退の一途を辿るのみである」でしょうから。



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