end

azumino.jpg


  9月30日(水)
先に町に提出したハーブセンターに関する意見について、9月18日に町から礼状とともに検討委員会の議事録が送られてきました。これは9月議会の一般質問で何人かの質問に関連して町が約束していたもので、検討委員会答申とともに5回の議事録が同封されていました。
しかし、町のホームページにはこれに関しては答申のコピーが発表されているだけです。
そこで今月の15日に、町長宛に別記のような質問書を個人名で提出し、それへの回答を要望しました。
今日町に問い合わせたところでは、町長の方針を受けて、ハーブセンターの経営に参画する企業・団体への指定管理者募集要項の案ができたところで、それを踏まえて回答しようと考えていたところで、あとしばらく待ってほしいという返事がありました。
担当係長の話は、「忙しかったので」と言い訳をしつつ、今後の進め方としては企業であれ任意組合であれ、経営参画の意志があれば募集できる形式にし、プレゼンを行ったうえで審査を行い12月議会で決めるというスケジュールを考えているという返事。
これまでまったく音沙汰がなかったので、無視されたのかと思っていましたが、どうやらそうでもなさそうなので安心しました。果たしてどのような回答がとどくのでしょうか。

2009年9月15日
池田町町長 勝山髞V 様

ハーブセンター意見書の扱いおよび町の今後の対策について

ハーブセンターについて以下の通りご質問いたします。

1.先にハーブセンターについての意見書を提出しましたが、その後の審議経過や提出された意見書の扱い、答申内容が一切わからないままとなっています。
重要な問題についての検討内容や町としての方針が情報公開されないままであるのは、いかなる理由によるものか、ご質問いたします。

2.ハーブセンターについては、町民の共有財産であることから、今後の経営形態の決定にあたっては慎重な対応が望まれます。意見書の中でも、これまでの町としての総括や責任、それらを踏まえた町としての観光政策の一貫性、そしてそれをハーブセンターにどう生かしていくのかについて意見を述べました。これらについて、何ら担当課を通して責任ある対応は示されていません。単に検討委員会の資料として参考程度にされたものなのかどうか、町としての扱いについて質問いたします。

3.ハーブセンターについては町としてしっかりした方針のもとに対応すべきだと考えます。単に他の企業または団体に委託すれば済む問題ではありません。
「ハーブセンターに対する町の方針」についてお伺いします。

追記 文書にてご回答くださいますようおねがいいたします。

以上




  9月28日(月)
なんだか慌ただしい毎日です。まもなく9月も終わり。
塾では生徒たちが「成績が下がった、チョー悪かった」と報告してくるので、内心「もうちょっと努力しろよ」と言いつつも、ぐっとこらえて「今度がんばればいいさ」と激励。あと半年もない入試までの日程で、果たして昨年までと同じようにいくのかちょっと心配になっています。

昨日の午前中は、池田町の広津で「ガイドマスター研修会」が開かれました。これは、来月18日の広津トレッキングの事前研修をかねた道祖神の見学のイベント。新しくガイドマスターに加わった仲間達10数人が、講師の小出久和さんの指導で広津地区に散在する道祖神を巡り歩きました。
この地区は山の中ですが、かつては養蚕業などで栄えた場所。各集落の入り口には疫病や災害が集落に来ないようと双体道祖神が置かれていたのですが、過疎がすすむにつれ道祖神もかなり風化して痛みが激しくなってきています。
講師の小出さんは、双体道祖神の研究家で、信州はもとより今は静岡まででかけて道祖神の分布を調べているとのこと。来月テレビの「熱中人」に登場するという予告がありましたから、もう全国的な有名人ですね。とにかく道祖神については博識で、池田のすみからすみまで道祖神のことは知り尽くしています。
地元にこうしたたくさんの道祖神があることは知られていても、それがどこにあり、今どうなっているかはほとんど知られていません。ガイドマスターがこうした研修を行って現地調査をすることは、これらの保存にとっても重要な意義のあること。保存活動に力を入れなければならないと思わされたことでした。
この日に撮ってきた写真は「ウオーキングのホームページ」に掲載しましたので、関心のある方はどうぞご覧ください。



  9月25日(金)
昨日の朝早くから富山・石川に出かけ、今日の夜9時過ぎに池田に無事戻ってきました。目的はいろいろ。まず第1は私の妹の娘に赤ちゃんができたのでそのお祝い。第2は父方の叔母さんが手術をして入院中なのでそのお見舞い。第3は母の妹にあたる叔母さんが先日退院し静養中なのでそのお見舞い方々母の遺品を届けること。第4は先日亡くなった伯母さんの香典を届けること、第5は、もっぱら私のための散髪と眼科の診察・・・順に書いているとものすごく長くなってしまうので、経過だけを簡単に。

昨日はまず娘の嫁ぎ先(理髪店)に行って休憩。時間がしばらくあったのとお客がいなかったのでさっそく私の髪を切ってもらいました。貴重な時間をとっていただいて恐縮です。おかげでスッキリしました。
夕方からは姪の赤ちゃんとアメリカ人のそのお父さんを「見に」出かけました。結構大きなおなかを抱えてかなり長い間辛い思いをしていた姪もようやく予定どおり無事出産。今はもうすっかりお父さん・お母さんになって子どもの世話にかかりきりでした。
夫の赴任先であるアフリカのベナン共和国から出産のために帰国、出産にあわせて彼も一ヶ月の予定で訪日していたので、わずかの時間でしたが、3人になった家族とその両親ともども楽しいひとときを過ごすことができました。お世話になりました。
不思議な巡り合わせで海外に住むことになった姪、そしてその夫君。その子はアメリカと日本の遺伝子を刻印されて、どのような人生を作っていくのでしょうか。









昨日は、娘の嫁ぎ先で泊めてもらい、しばらくその家族と飼い犬、飼い猫(これも家族か)達と話したりたわむれたり。動物も含めた大家族の中で、子ども達は賑やかにすこやかに育っています。





今日は、朝から金沢に向かい、まず眼科をしているいとこの家に。私はさっそく診察してもらい薬と眼鏡を処方してもらいまいした。ずっと目がショボショボして痛みもあったので見てもらったのですが、たぶん花粉のアレルギーだろうということ。また老眼の進んで近視が緩和され眼鏡が合わなくなっているので、ちゃんと合わせた眼鏡にした方がいいと忠告され、しっかり度をはかってもらいました。
本当はホームページの作成のアドバイスをちゃんとしなければならなかったのですが、今回は時間がなくパス。次回にはしっかりサポートすることにしましょう。
続いて白山市に住む叔母の家に。怪我やら脳梗塞やらで入退院を繰り返していた叔母で、ずっと気になっていたので、ようやくお見舞いを果たすことができました。
とても母によく似た風貌や仕草をしているのと、小さい頃から私がずいぶん世話になっていたので、私には大事な大事な叔母なのです。しかも母の兄弟姉妹の最後の生き残り。長生きをしてもらわないと困ります。
母の着ていた服などを持って行ったところすごく喜んでくれて、涙ぐんでいました。
折良くそこへ、先日亡くなった叔母の長女とその旦那さんが寄ってくれて、遅ればせながら香典を届けることができました。









叔母さんの旦那さんが見せてくれたアルバムの中に母の若いときの写真や叔母さんと一緒に撮った写真などを見つけ、一時借りてくることができました。私も見たことのないものがいくつかあってびっくりしました。懐かしい懐かしい場所と顔。色あせた一枚の写真に閉じ込められた被写体の語りの何と豊かなこと。見る人によって蘇るものはそれぞれ異なるように、それだけの物語を凝縮しています。さっそくここにも収録することにします。


14.5歳のときの母


次兄入営の際の写真


20歳前後?


今日訪ねた叔母さんとのツーショット。実家の庭で母35歳前後?




  9月23日(水)
シルバーウイークという変な名の大型連休も今日で終わり。2日前から来ていた娘と孫達も今日帰るというので、いま妻とお土産を買いにでかけています。
上の女の子は大変お淑やかになり、下の男の子はヤンチャ坊主になって、子どもの成長というのは日々刻々変わるものだと実感させられます。ただ、下の子はホルモンの関係で成長に問題があり、毎日注射しながらの生活。医療の力でうまく解決できそうではあるのですが、娘夫婦も悩みながらの子育てになっています。日々の子育ての悩みや成長の軌跡を残しておきたいというので、最近ブログを書き始めた娘。これで家族がブログやホームページでつながったことになります。毎日の様子がわかるのでうれしいことです。

今日は朝からあいにくの(作物には待望の)雨。周辺の田んぼではこの連休を利用してかなり稲刈りがすすみ、刈り後の藁を焼いたり、刈り取った稲をハゼ掛けにしたり、それぞれの風情。あと半月もすればすっかり稲刈りも終わって、いよいよ秋本番ということになるのでしょう。
ところで、近くの田んぼでは若い夫婦が、かなりリアルな案山子を作って評判になっています。先日妻と見に行くと、その夫婦が一体を修理中でした。「たくさんの人が触っていくので倒れてしまった」のだそうです。
実は昨年、秋のウオーキングの際に同じ場所で、おばあさんがいすに座りうずくまって草取りをしている風。思わず声をかけそうになって、よく見ると案山子。なかなかおもしろい発想と作りなので結構人気が高い。今年は「おばあさんが動かないでいる。何とかしてやってくれ」「3日間朝から晩まで絵を描いている人がいる」と駆け込んできた人がいたとか。それで「これは案山子です」という案内板をつくることにしたのだとか。昨年はおばあさん一体だけ。今年はいろいろな案山子(かかしと言えるのかどうか・・・?)が増えて楽しめます。いっそ有志が総出でおもしろい案山子をつくってコンクールでもしたらおもしろいかも。









  9月18日(金)
かねて予約していた注目の囲碁ソフト「天頂の囲碁」が今日届きました。ちょっと仰々しい名前のソフトですが・・・。
届いたのは日も暮れてから。その直後にファンクラブの会議があったので、帰ってからさっそくインストールして対局。いきなり負けてしまった。
いい加減な打ち方ではまったく歯が立たない。「銀星囲碁」はだいたいどう打ってくるか予想できるので、しばらくすると飽きがきてしまいますが、このソフトはなかなかどうして、評判通り結構強いらしい。このソフトの中で読み上げを担当しているカワユイ万波(マンナミ)佳奈、奈穂姉妹が対談で「コンピューターも強くなった」と言っていましたが、まったく同感です。3局やって、最後にようやく1目半勝ち。それも私の黒番。今度はじっくり研究してやってみることにしましょう。
梅沢由香里さんもすてきな人ですが、万波佳奈ちゃんも・・・。こんな人に囲碁を教えてもらいたいですね。あはは、見とれて囲碁にならないか。
それはともかく、忙しくて碁会所に行っていられないという初心者には十分な実力を持った囲碁ソフトの登場です。

その昔、私が囲碁というゲームを見たのは大学の時でした。当時大学の数学科では結構強い人がいたらしく、盛んに対局が行われていたらしい。「らしい」というのも、その頃は、将棋は父から教わっていたので少しは知っていたものの、囲碁なるものは近づきがたく、これをやる人は別の人種のように思っていたので、まるで関係ありませんでした。
それが教員になって一年目。職場で「囲碁をやらないと仲間に入れてやらない。さあ打て」とまったく乱暴なやり方で無理矢理打たされたことがきっかけで、この囲碁の世界にのめり込む羽目に。それから何年かは夢中で勉強して3,4級までに。
しかし職場が変わってからは、また遠ざかってしまい、たまに打つ程度で2,30年が経過。池田町に来て、ボケ防止をかねてコンピュータ相手に遊んでいたところへ、一年くらい前から月に一度の例会に誘われてまた始めたというわけです。
コンピュータ相手では、子ども達がやっているコンピュータ・ゲームと何ら変わらない。碁敵(ごがたき)というコトバがあるように、囲碁の醍醐味は人間対人間のかかわりにあるのですから、子どもたちにもこうした世界の楽しさがもっと広げられるといいなと思います。



  9月17日(木)
一週間ぶりです。今日は、清々しい秋晴れの一日。雲一つない晴天になりました。
農家の皆さんは、そろそろ稲刈りの時期。稲の生育を見守りながら稲刈りの日を準備万端待っているのでしょう。早いところでは9月早々に終わっています。いつも藁をもらう近くの農家でももう何枚かの田は稲刈りが終了し、藁をもらってきました。
この一週間、割と天気が良かったので、私は連日畑。何とか秋野菜を植えられるだけの畝を作ることができました。
イチゴは貧相な苗なので、どこまで育ってくれるかわかりませんが、植え替えを終わってあとは苗の生命力に期待するだけです。
ふとアケビをみると、何と鮮やかな紫色の実が一房。昔はかなり実をつけていたのに枝を切りすぎてもう2,30年以上も実をつけていなかったのですが、今年ようやく実をつけたアケビ。来年からはかなり収穫できそうな予感です。





あまり気持ちがいいので、久しぶりにクラフトパーク周辺まで写真をとりに。何人もの人がカメラを持ってあちこちに並んでいました。





今日撮った写真は何枚かまとめて次に紹介します。下の「安曇野の秋」をクリックしてください。クリックして現れた画面には写真がたくさん並んでいますが、始めの写真をクリックすると、次々とスライドショーで写真を見ることができます。

写真・・安曇野の秋

**************************************

15日、16日は池田町議会の一般質問の日でした。ここ何回かは病気のために傍聴できませんでしたが、ようやくずっと座っていることができるようになったため、久しぶりに2日間とも出かけていきました。
9月議会の一つの焦点はハーブセンターの今後の運営についての町の対応でした。
ハーブセンターについて質問したのは、甕(もたい)聖章議員、桂川哲三議員、山本久子議員の3名。
共通してハーブセンターを町としてどのような施設にするのか町としての具体的な方針を追及していました。
これらに対する町長の答弁は、まとめると@「ベスト」の選択として町のコンセプトを理解してもらえることを前提に、優秀な企業に経営を委ねる。Aすでにこれまで問題点の十分な議論が行われているので、あらためて町民に方向を問う必要はなく、改革のスピードを速め企業探しをすすめる。B最終決定は庁議で行う、というもの。
甕議員は、町民参加による経営を求め、農場も適正な価格でさらに規模を広げることも考えるべきだとし、桂川議員も、民営化の前提として町の対応を具体的に示してこれを町民に知らせる必要があること、来年4月オープンには時間的な無理があり、町が一定期間直接経営することも含めて、町が何らかの関わりをもって責任ある対応をすべきだと追及。
山本議員は、検討委員会の答申は形だけのものになっているのではないか。またハーブセンターの問題点や審議経過が町民に知らされておらず、審議経過を含めて情報公開し町民の協力を求めるべきだ。ハーブセンターについての町としての方針が明示されていなし、民間企業に出てきてほしいというだけでは前に進まない。また庁議で決めるのは問題だと町長の見解をただしました。
それぞれの質問者が一番聞きたかったのは、町がこの施設をどうするのか具体的に示せということでしたが、町長の答弁は詰まるところ「企業が名乗り出てくれるのを待つ」ということで、何ら理由も示さずこれが「ベスト」だと繰り返すばかり。「観光の拠点、町の産業の発信地、道の駅の機能」という方向に理解を示してくれる企業とは一体どのようなものなのか。それが現在の建物だけではなく、農場の経営も含めて事業を担い、トータルに町の顔としてハーブセンターを発展させられるのかどうかきわめて疑問です。
「町が直接かかわるといいことは何もない」が「建物や土地は町の所有であり、担当してくれる企業とは運命共同体のようなものになるのだから、応援しバックアップする」という町長。こんな程度に抽象的な言い方しかできない以上、結局のところ民間丸投げになるしかありません。
これらのやりとりを聞いていて私が感じたことは、町の発展の道筋を具体的に描く力の不足。それは過去のさまざまな負の要因を自己分析し、緻密な計画に練り上げていく能力の不足に他なりません。「赤字を続けているからこれからの脱却は一刻の猶予もならない。だから民間に任せてうまくやってもらう」・・・優秀な民間企業ならば、町のこうした政策立案能力の欠如を見抜き、安易に引き受けようとはしないでしょう。もう少し知恵の回る企業なら、むしろそうしたことを見越して、逆に思うように施設を利用して利益を上げることに使うかも知れません。いずれにしても、現在のハーブセンターが果たしている町の顔としての役割を損なっていくだろうことは明白。
現在町がとるべき道は、ハーブセンターが町民の共有財産であることを踏まえたうえで、検討委員会の答申に沿って問題点と町の基本方針を明確に町民に示すること。そして、一年程度の猶予期間(その間は直営)を持ち、十分な準備を行った上で民間(町民参加含む)の経営参加を求めていくことしかありません。





  9月10日(木)
夕べはもう10月くらいの気温で暖房がほしいほどでした。20度を切ると暑さに慣れた身体には結構寒く感じてしまいます。冬では零下に慣れてしまうと数度の温度でも暖かく感じるのですから、不思議なものです。
今朝は日が昇るにつれてさわやかな秋晴れになり、コスモスが風に揺れて最高の季節です。今日は夕方の仕事がないので、一日外の作業です。昨日から結構はかどりました。
現在やっていることは、春の残骸や草を取り除き、秋から来春のための耕作地を確保すること。あまりに荒れ果てているので、ゼロから耕作するに等しい作業になってしまい、相当に労力と日数がかかるのです。イチゴは最近の日照りでポットの苗がほぼ全滅。来年はほとんど期待できなくなってしまいました。仕切り直しです。




さて、昨日締結された民主・社民・国民新党の政策合意を読みました。自民党政権下での連立合意などとは比べものにならないくらいの「革新性」を持っていると思います。
高齢者医療制度や障害者自立支援法の廃止、製造業派遣の原則禁止を含む労働者派遣法の抜本改正や最低賃金の引き上げ、生活保護の母子加算や復活や「子ども手当」の創設、高校授業料の無料化などの教育・福祉の充実の方向は自民党政権では絶対にできないことでしょうから、その限りできわめて積極的な意義を持っています。
ただ、政策の基本で異なる社民党が無理矢理政権合意にこぎ着けようとして民主党から一定の譲歩を引き出したという文面をみても、結局は民主党のマニフェストに書いてある枠内の合意であり、党首が政権に入ることを通して果たしてその意図を貫くことができるのかどうか。議員定数についての合意はなく、また改憲の方向についても玉虫色で全体に民主党に引きずられていく可能性は強いと見なければならないでしょう。このままでは、社民・国民新党がそれぞれの独自色を出すつもりが、いつの間にか吸収合併ということにならないとも限りませんね。ま、注意深く見守ることにしましょう。

このところネコのハルちゃんの活動が活発です。とにかくネズミを捕まえてきて家の中で食べようとするので、片時も目を離せないのです。
近くの家で飼われている2匹のネコが最近連れだって頻繁に我が家の庭に遊びに来ます。どうも向こうがハルちゃんと反りが合わないようで、ハルちゃんが近寄っていこうとしてもあまりいい顔をしません。そのくせ、我が家の庭でひなたぼっこをしたりしています。だからハルちゃんは、それを遠巻きに眺めているだけ。ネコの気持ちってなかなか複雑ですね・・・・さっぱり、わかりません。





夕暮れは秋色。上空にはうろこ雲が一面に広がっていました。






  9月8日(火)
今日の赤旗を読んでいましたら「若者の保守化というが・・・」というテーマで、一橋大学大学院の古茂田宏教授が面白いことを書いていました。
最近大学のトイレに「トイレで食事をしないでください」という張り紙が見られるのだといいます。事情を調べてみると、学生食堂で一人で食べるというのは「友人のいない孤立したカワイソーな人」というレッテルを貼られるに等しいことで、その視線にさらされることに耐えられない学生が次々とトイレに逃げ込んでくるということらしい。筆者は「他者の『眼差し』に対する感受性のこの異様さには、いろいろ考えさせられるものがある」と書いていました。
他人の視線を異常に気にして他者との同類・同質を求める現代の若者のこうした「特性」はときどき目にすることはありましたが、これほどまでとは思いもしませんでした。大学生でなおこうなのですから、そうした心性はかなり前から形成されつつあったと見るべきでしょう。
今日は高2の授業があったので、彼ら彼女らに感想を聞いてみようと思っていたのですが、あまりの忙しさについ忘れてしまった。いずれ聞いてみることにしましょう。塾に来ている生徒たちには、おそらくそうしたことはないのだろうけれど、心情的には共感できるものを持っているのかもしれませんね。

直接これとは関係がないのですが、最近ある中学では女子生徒の化粧がかなり派手になってきているらしい。「化粧して何が悪い」と開き直られた先生たちはどうそれに対応しているのでしょうね。
「先生達はどうしているの」と聞くと「あの先生は、見てもな〜にも言わない」などという返事が返ってくる。教師の中での対応の食い違いが生徒への不信感を広げているともいえます。
塾の男の子に「化粧している女の子をどう思うか」と聞いてみると「くさい。我慢できない」だって。そばを通ると香水の臭いがプンプンするらしい。塾の女の子たちもそうしたことには批判的で「この学校は終わっている」とさえ言っていました。
この問題は、昔から形を変えていろいろ出てきているわけで、そのレベルに乗っかって反論してもムダでしょうね。塾のオーナーは、「結局親の問題だ」と言っていましたが、その通りだと思います。親も子どもの「わがまま勝手な」論理を打ち破ることができないんですね。「中学生が化粧して何が悪いのか。誰にも迷惑をかけていないのではないか。みんなやっている」と言われると、「子どもは勉強することが本分でしょ」などと、あれこれ理屈を並べても我が子を納得させることは当然できない。「勉強もしている」と言われれば終わりですから。
子ども達をターゲットにした雑誌類がこうした流れを加速しています。特定の雑誌や通販カタログを読んでいるかどうかが集団への参加の暗黙の了解事項となっている。それから外れると先の大学生と同じで「カワイソーな子」というレッテルを貼られてしまう。かくほどに今日の社会のあり方に相当に深く根を張った問題なのです。
「ダメなものはダメ」と毅然と対応することも必要ですが、それだけでは子どもは変わることができません。子ども達の生き方そのものを問う問題なのですから、「そうすることでしか他人と関われない」現在の生き方を変える以外に根本的な対処はないと私には思えます。
これについても、もう少し詳しく生徒達に意見を聞いてみることにしましょう。



  9月7日(月)
昨日、今日と真夏並みの陽気で、昼近くになって外にでて畑をしようとしても暑すぎて大変。すぐに引っ込んでしまいました。秋の作物の準備をしなければならないのに、なかなかはかどりません。
我が家のまわりでは春に植えたコスモスが満開。日当たりのいいところではもう終わりそうな気配になっています。咲きそろうときれいなのですが、その反面、枝を大きく張っているので花が終わってからの後始末が大変です。たくさんの蝶や蜂が密を集めに飛び回っていました。でも写真のナミアゲハの羽根はボロボロ。ちょっとかわいそうでした。






昨日、共産党の赤旗編集局から記者の方が池田町の選挙の模様を取材に来て、私にもお呼びがかかりました。ファンクラブのニュースを作成している関係でいっしょに会員のところを回ってほしいという要請があったのです。
池田町は共産党の比例代表での得票が前回比で35%増と長野県でもトップクラスの伸び率。どんな活動をしてきたのかということらしいのですが、私が見た限りでは二人の議員とその家族の獅子奮迅の努力をのぞけば、全体として「特別に大変な努力」をしてきたということではないので、むしろ他の地域のことの方が気になります。
たぶん、どの政党でも共通することだと思うのですが、住民要求にもとづく地道な地域活動と、それに政策や活動紹介などの情報宣伝活動が普段から継続的に行われてきたかどうかということに尽きるのでしょう。池田の共産党の党支部とファンクラブはそれを実行してきた。選挙というのは詰まるところそうした活動の集約点にすぎません。
私の目には、自民も民主も、公明も社民も地域活動は皆無。住民と深く結びついてその要求実現の先頭に立つという政党本来の姿を実行しているのは、池田に関する限り誰が見ても共産党しかありません。それが十分かと言えば、まったくそんなことはないのですが、曲がりなりにもやってきた。そうした活動が少し少し実を結び始めているということでしょう。民主党には大変な差をつけられたものの、自民党になかり追いつき、公明や社民ははるか後方という状態を作り出すには、長い長い努力があったのです。
とはいえ、池田町の共産党の活動で長野県や全国の教訓になることがあるとすれば、私は二つのことをあげたいと思っています。
一つは地域に責任を負い通信を発行して住民の中にとけこんでいる議員の活動であり、二つは日常的に活動をしニュースを発行し続けている「ファンクラブ」の存在です。ちょうど1万人くらいの住民規模も幸いしているかもしれません。
私は党内のことは分かりませんので、ファンクラブのことだけについて言えば、議員や党支部の皆さんの活動によってこれまで築いてきた「4割の世帯へのファンクラブニュース」配布ということが、大変大きな力を発揮し始めていると思っています。私などはこれまで配るだけだったのに、この選挙でいろんな人と直接話をすることができるようになりましたし。
このファンクラブは、毎月最低一回必ず役員会をやってニュースの編集から活動方針の検討まできちんと討議しています。そして毎月欠かさずニュースを作り届けている。内容にはまだまだ改善の余地はありますけれど、2001年4月の後援会ニュース創刊以来ずっと発行し続けてきているというのは何と言っても大きな力です。
今回取材のこの記事は明日か明後日の「しんぶん赤旗」に写真付きで載るのではないかと思いますので、どうぞごらんください。

夕方の西のかなたは北アルプスの黒いシルエットときれいな夕焼雲。少し茜色に染まった空には無数のトンボが飛び交って、やはり季節は秋です。





  9月5日(土)
昨夜は「第29回高校生クイズ」に吸い込まれておりました。スゴイの一言、高校生の柔らかい頭には限界というものがないんだなと思ってしまいます。
これまでの私自身の経験からも、凄みを感じさせる高校生が何人もいました。開成、ラ・サール、東大寺学園などの高校にはこうした生徒がたくさんいるわけで、その才能が単なる知識の集積ではなく、現代を科学的・総合的に理解し、高いレベルの世界観の獲得へと向かってほしいと願わずにはおられません。
多くの天才たちが、その才能をたとえば兵器の開発で発揮したり、ヘッジファンドで「活躍」したりとマイナスの方向で「開花」させてきたことは周知の事実。東大卒業の多くの人材が中央官庁のエリートとして取り込まれ、今日の日本を作ってきたこともまぎれもない事実です。

さて、9月1日に池田町ハーブセンターの検討委員会から答申が出されました。5回の審議の結果、町に提案されたことは全くのシンプルそのもの。骨子は、私が待ちに意見書として提出した方向とほぼ一致しています。
この答申のキモは「指定管理者制度により、町の考える3つのコンセプト(@花とハーブによる農業振興A観光の拠点B道の駅の機能保持)を十分理解しうる法人等に管理を委ねる」という点。この点はきわめて重要で、仮に町外の企業・団体に管理を委ねるとしても絶対に譲ることはできないところでしょう。
町は、このハーブセンターをどうするかについて、意見を広く公募しながら、検討委員会の審議の模様、出された意見などについて一切非公開。しかも答申直後の9月議会に町の対応を出すというのですから、あまりに拙速といわなければなりません。
もう一つ大事なことは、このハーブセンターが現状のようになった点について町としての総括は一切なく、町としての産業・観光戦略上の位置づけもまったく示されません。これまでの経過を考えれば、町としてそれを示す能力を持ち合わせていないのではないかとさえ疑いたくなります。
9月議会では、町民の共有財産である施設・農園を、しっかりした町の政策のもとで指定管理者制度として公募・審査できるのかどうか、その対策と方針を示しうるのかどうか注視すべきでしょう。


  9月4日(金)
このごろ昼ねむたくて夜目が冴えるという状態が続いて、生活のリズムがかなり崩れてしまっています。午前中であれ午後であれ畑で作業をして汗をかき、シャワーをあびて一休みしているとものすごい睡魔に襲われる。つい居眠りをしてしまうと、その影響が夜に現れるというわけです。昨年はそれほどでもなかったのに、今年は畑をしていても体力が落ちていることがわかる。ずっと入退院を繰り返して正常でない生活をしていたことがかなり響いているのかなと思ったりもしますが、いずれにしても早く解決しなければならない生活のリズムです。というわけで、これも眠れぬまま早朝に書いています。

朝晩はTシャツ一枚では寒いくらいの気温。虫の集く声が部屋の中まで聞こえてきます。家の中までコオロギが飛び回っている。
飼い猫のハルちゃんは、ときどき夜遊びに出かけてネズミを捕まえては遊んでいます。日中にはときどき大きな鳥を捕まえてくることも。大きなものは遊んでいるだけで食べようとしない。その始末をさせられるのは私か妻です。まったく・・・。そのあとはサッサとベッドに入ってあどけない顔でスヤスヤ。相変わらずのマイペースです。

昨日は久しぶりの定期検査の日でした。10時の予約が11時半頃の診察になり、思わず苦情を呈してしまいました。「もう診察はいいから帰る」とブチ切れそうになる寸前名前を呼ばれ、何とか我慢して診察を受けました。診察は5分。「まだ痛みは残っているし、違和感も引き続いている」と訴えましたが、傷がまだ十分に治癒していないことからくるもので、超音波の結果も良好でこれまでのところ問題なしということでした。やれやれ。

その長い待ち時間のあいだ、病院の売店で週刊誌を2冊買って読んでおりました。一冊は「週刊朝日」、もう一冊は「サンデー毎日」。前者は「2大政党制待望論」にどっぷり浸かっていておもしろくも何ともなかったのですが、「サンデー毎日」の総選挙後の評論には結構気合いの入った記事が見られました。「選挙予測が一番はずれたが、今後の反省材料にするので今後ともよろしく」というのはご愛敬。ま、そんなことはどうでもよろしい。
サンデー毎日が一番力点を置いていたのは「小沢代表代行」=民主党幹事長の戦略。巻頭の「小沢一郎こう動く」では、かなりありそうで不気味な予測が大見出しで躍っていました。
この中で紹介されている一つは、党内の事情に詳しい関係者の次のような話。
「官僚機構外し」と同時進行ですすみそうなのが選挙制度改革で、小選挙区比例代表並立制を廃止して小選挙区制のみ(一部二人区をもうけ定数400人に)にする。そのために、公明党・創価学会と連携し公明は衆議院から撤退、公明への協力を前提に参議院だけの限定政党とする。その後来年の参院選挙にあわせて衆参同時選挙を仕掛ける・・・という筋書きです。

確かに、次の総選挙では必ずしも現在のような議席をとれるとは限らないわけだし、財界からの自民党への今後のてこ入れ次第ではかなりの変動が予想されるので、今のうちに選挙制度を何とかしたいと考えても不思議ではありません。何しろマニフェストに書いて支持を得たので大義名分もあり、「政治家自ら身を切る」というのは大衆受けのするキャッチ・コピーですから。
また公明党も、矢野裁判で敗訴した以上、いつ名誉会長の国会喚問があるかの恐怖感にさらされている創価学会の意向でどうとでもなり得るわけだし、また学会幹部が自民党への見切りをちらつかせている状況では自公の連立はすでに過去のものとなったと見るのが当然でしょう。
社民党は民主と連立を組むことでいっそう「民主」化が加速され、いずれ近いうちにその存立意義すら失ってしまうことになるのは間違いがない。党首を先頭にした民主への擦り寄りは見ていて痛々しいですね。

鳩山・小沢路線が見えてくればくるほど、政権の経験のない民主党は国民との矛盾を深めざるをえないと私は思います。その最大の震源地は財源問題と、もとから矛盾をもった政治路線。財源については、予算の組み替えや「埋蔵金」でそう簡単に多額の予算を捻出できるはずがない。もし消費税に手をつけずにやろうとすれば、必要な国民生活関連予算を削るしかなくなるだろうし、それを避けようとすれば消費税に手をつけざるをえません。
政治路線では、アメリカと対等関係と言いながら、アメリカからの恫喝・牽制のもとで実質的には現在の自民党路線と何ら変わらない政策になる可能性が高いし、財界との関係でも「良好」な対応を迫られていますから、税制に手をつけることもできない。これは民主党にとっても大きなジレンマとなるでしょう。
「子ども手当」「高校授業料無料化」「農家への個別補償」で直接現金をばらまきながら、一方で選挙制度をいじって民主党支配の構造を強固なものとしようとする政治が、どんな日本をつくっていくのか。小沢さんの誤算はこの日に始まると言ってもいいのではないでしょうか。

私は今度の総選挙が残した最も大きな教訓は、庶民が「自らの投じた一票で政治を変えることができる」という体験を積んだことではないかと思っています。あれほど強固な基盤を誇った自民党政治が一夜にして瓦解する姿を目の当たりにした経験はまことに大きい。私たちは、さらにその先へ。




top