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  5月31日(木)    
何でもありの町長選挙なんですかね。今度は「明るい会」についてのとんでもないデマが飛んでいるといいます。この手のデマは、それなりに意識していないと流せないものです。
「池田町の共産党は後援会には入れないから、『明るい会』をつくって松沢を応援している。資金も党本部から出ている」というもの。先日のチラシと言い、このデマと言い、最低のやりかた。当選できればなりふり構わないという低レベルぶりです。これはさすがに無視できません。

まず、役場の職員のみなさんに、次いで町民のみなさんに、両方(「明るい会」「現職後援会」)のチラシをよく見比べてほしいということをお願いしておきましょう。

「明るい会」は直接後援会に入ってなかなか活動しづらい議員や町民有志によってつくられた勝手連組織。後援会ではなく「よりよい町政」をめざし、思想信条に関係なくつくられた個人加盟団体です。政策としては松沢陣営に共感し、ともに明日の町政をつくっていこうと話し合って、政策や町政上の問題点などについて検討しているのです。自民党支持者から無党派の人、共産党籍のある人までさまざま。根も葉もないデマにひるむような面々ではありませんが、何も知らない人は「やっぱり松沢は共産党か」とついつられて思わされる人もいないわけではないでしょう。共産党もまたこれには断固たる反論、反撃をしなければなりませんね。あまりに低レベルだから黙っていればいいなどと思っていると、どんどんエスカレートしてくる。

これまでの選挙戦の様子を振り返って何が問題になっているかを明らかにしておかなければなりません。

先日の現職のチラシによって、両者の争点がいっそう不鮮明になったと一般には受け止められていようです。むしろ現職がやる気になったとさえ、受け止められる可能性がありますからね。では、一体争点はどこにあるのか。
役場のみなさんや議員のみなさんならすぐに分かることが2つあります。
1つは議会での答弁と今回の大風呂敷とも見える「政策」「構想」との整合性です。まずこれは完全に分裂しています。
ここに書かれた多くのことは「カネがないからできない」と言ってきたことばかりではないですか。今回それを手のひらを返したように「あれもやります。これやります」とは一体どういうことなのか。しかも、数年後の「夢構想」まで。夢を描くのは結構ですが、財源抜き、現状分析抜きの構想には開いた口がふさがらない。
2つは、そのカネはどこから出てくるのかという問題です。
国の交付金?特定目的積み立て?財調のとりくずし?このままいけば際限のない借金地獄に陥ってしまいます。果たして現職はこれがおわかりなのでしょうか。
しかも、つい4年前「池田の財政は大変だ。夕張の二の舞になる」と言っていたこととの関連はどうなのでしょう。ちょっとばかり財調が増えたからといって、大盤振る舞いをはじめたらそれこそ池田町の財政は「夕張への道」(夕張のみなさんには失礼を承知で書かせてもらいました)に突き進んでいくのではないのでしょうか。これにまず現職は答えなければなりません。
もし答えられないなら、これほど町民を愚弄した「政策」はないことになります。

選挙戦を通して明らかになったことの2つ目は、両候補の品性の相違です。松沢候補については、一年以上ものおつきあいから、その情熱と実行力、頭脳の明るさはよく分かっています。誠実さは太鼓判が押せます。
しかしもう片方はどうか。これまでの4年間の「おつきあい」から見えてきたことは無数。
まず何よりも今回の選挙にあたっての現職またはその取り巻きから出てくる低レベルの「反共デマ」。よろしいですか。このウソとデタラメの言動の「質」こそ現町政の「質」なのです。
この際はっきりさせなければなりません。これは、揚げ足取りでも、陰口でもなんでもない、公的な場での誰もが知っている「不始末」その責任を追及して一向に構わないのです。もちろん節度をわきまえての話ですが。
「何も迷惑をかけていない」と平然と答えるのですから、池田町民もナメめられたものですよ。中には、これを告発するのは「池田の恥だから」と擁護しさえする。他市町村の方々は十分すぎるほど知っていて池田町の町民を嘲笑しているのに、です。もうちょっと怒ってもいいんじゃないですかね。私は真剣にそう思います。

「池田町町政研究会」は4年前、「一人あたりにすると大阪の2倍ほどの借金がある」「池田町は財政危機で一人あたり120万円程度の負債をかかえて、大変なことになっている。一人あたりにすると大阪の2倍ほどの借金がある。前町長はそれに対して何もしてこなかった。町政を圧迫している施設の民営化をはじめとして、財政再建にとりくむ」「町の発展には近隣の町村との合併はさけられない」と言って当選した現職町長に触発されて結成されたといっても過言ではない。それ以来、真剣にこの町の財政と向き合ってきました。
前町政の後半では、大型の公共事業も控えてきたために急速に累積債務を減らすことができました。おかげで現町政はそのおこぼれに預かって借金を減らしたかのように振る舞えたのです。
しかし、現町政になってから国からの地方交付税やその他の交付金が増えたこともあって一定の余裕が出てきた。それにあぐらをかいたのが現職。このままやれると踏んだのでしょう。だが、もしこの「政策」に沿って大判振る舞いが続けば、池田町の財政はとんでもないことになりかねません。
理由は簡単、臨時財政対策債をめいっぱい使って借金をすれば、表向き財源をつくれるからです。しかも、国からの交付金でいくつかの公共事業や町づくりができると踏んでいる。町の財政構造を根本的に変えることをせずに、これをやったら、そこから生み出されるものは後世へのツケだけです。私たちの研究会はこの点を明確にした上で、30年後を見据えた抜本的な池田町の創造計画を提出したのでした。
私たちの主張する「街中再生プラン」は、それだけが単独であるわけでは決してありません。
まず、美術館など既設の施設の徹底的な見直しで財政負担を極力減らし、場合によっては大幅に財源を作り出す政策を考える。
第2に、池田町をどのような町にするのかという点では、自然生態系を守り、農村・里山の良さを最大限に引き出す農林業政策とエネルギー政策を柱に置く、続いてハーブセンターと直売施設を軸に池田町の農業や商業の発展を促す。それらと結合して、街中の再生に取り組むという展望を示しました。
そして、これが決定的なのですが、計画を討議し、立案し、実行する主体はあくまで町民だということです。役場はコーディネートし、促すことに徹すべきです。もちろん議論をリードしていく局面がないわけではありません。事務局の果たす役割が重要になる場合もあります。それでも、松川村が「すずの音ホール」を建設した際のように、町民の意見が優先されるべきなのです。この点に自信もなく、すべて企画会社に丸投げしかねない現町政では、どんな計画も町民利益といずれは相反する局面を迎えることになる。池田町はそれだけのあやうい現状にあるということです。
こうした提言に謙虚に耳を傾ける意思があるのであれば、私たち町政研究会は現職であれ、新人であれ、喜んで議論のテーブルにつくでしょう。



  5月29日(火)    
現在の現・新町長候補の得票予測では現7対新3という情報がある町長選挙、あと1ヶ月を切っていよいよ中盤から終盤へとさしかかっています。
旧サポートセンターでいっしょに討論した仲間や被災地支援で大奮闘した皆さんを中心に、講演会とは別に新人候補を応援する勝手連をつくって、終盤の押し上げをはかることになりました。といっても、新しいことではなく、2,3ヶ月も前から準備してきたことですが、ようやく火がつきはじめたところ。今後フル回転で動くことになるでしょう。

ところで、現職は「育てる2期目。大切な2期目です。元気な池田をつくります」というタイトルを掲げ、「北と南に大きな夢構想」と大風呂敷を広げたチラシを配り始めました。
その「夢物語」の1つの内容は「町なか再生計画」。公民館の建て替えを核に3〜5年でミニパークをつくったり商店街を活性化したりと、我が町政研究会も真っ青≠フ大構想です。
もう一つはワイナリー建設で観光客を誘致、雇用も促進しようというもの。「花と文化とワインの郷づくり」というハチャメチャ≠ネキャッチ・コピーがさりげなく。いかにもK候補という感じですね。これらがひょっとして議会で意味深につぶやいていたあの隠し球?
別の片面にはピッチャーに扮した現職と「4回を失投もなく力一杯投げ込んで来ました。・・いま投手交代、本当に必要ですか?」というキャッチ・コピーが。いくつかの政策らしきことが列挙してありました。一つひとつはその通りに実行されれば、大変結構なことです。ここでも我が町政研究会の政策提言と見まごうばかりの立派な政策が。18才までの医療費無料化まで書かれているではありませんか。新人候補とどこが違うのか、むしろ現職に任せた方がもっと政策が進むのではないかと思わせるような「立派な」政策のオンパレードです。町民が見たら涙を流して大喝采・・・とさせたいのでしょうね。その魂胆みえみえ。

しかし、私に言わせれば「ゆえに、投手交代が必要なのです」。自分が有能な投手だと大見得を切るような「投手」では困るのです。この意味おわかりですか。我々町政研究会の政策提言とどこが違うのかと質問される向きがあるかもしれませんね。決定的な違い、本質的な違いがおわかりにならないようでは、安心して町政をまかせることはできないのです。

現職はかつて、自分を電車の運転手にたとえたことがありました。今度は野球の投手。考え方は同じです。電車では町民は乗客でしたから、野球では町民はおそらく観客なのでしょう。内野手・外野手は町の職員ってわけですかね。
どんな政策をどのように並べようと、現在の町政の最も欠けている点であり、新人候補との決定的な違いは「町の主人公は誰なのか」という点の認識なのです。
今度のチラシをよくごらんください。項目としてはただ1箇所「町民参加」というコトバは出てくるものの、具体的な中身ではまるでない。そもそも基本理念としてそうした意識はこのチラシから(つまり現職の頭から)完全に欠落しているのです。
だから、野球のすべては投手の挙動にかかっているというわけ。野球には全員野球というコトバもあるくらいだし、だいいち監督もいるのに、です。
まず町民参加というのはただの飾り文句では断じてありません。地方自治の主体に関わる重要な点なのです。
第2に、この町民参加というのは極めてダイナミックで豊かな内容と方法論を持っています。実は「町民参加」という言い方も正しくない。「町民主体の自治体運営」というのが地方自治本来の姿です。だから、たとえ紙に「町民参加」と書いてあろうが、これまでの現職のやり方をつぶさに知っている私としては、もし現職が当選したとしてどのような「町民参加」になるのかは、おおよそ推測ができるのです。

町の財政については、このチラシでも実質公債費比率が下がったことと、積立金が23年度見込みで過去最高額になったことを誇っています。積立金が増えたってことは、それほど豊かな財政であったのか、必要なことも削って積み立てたのか、借金して積み立てたのか、それともやるべきことをやらなかったのか、と聞いてみても仕方のないことでしょう。商工会青年部や女団連が求めた公開討論会をお断りになったそうですから。

さて、町づくりの主体は誰なのかという問題は次のような問題を派生する。それは行政や議会の情報公開という問題です。確かに「公正・公平な行政運営」という項目に「情報公開、町民参加の協働の町づくりを推進」と書いてはある。では聞きますが、いままでは町民参加でなかったから、これから町民参加に切り替えるのですか?さらに聞きますが、町民は観客ですか?都合のよい情報は公開するが、そうでない情報は隠し通すのですか?これって、情報公開とはいいませんよね。
現町政になってから積立金も増えたが、同時に年度ごとの借金も大きく増えているのです。勝手連「明るい会」のチラシはこの間の事情について、次のようなグラフをニュースに掲載しています。これは為にするデータではありません。事実を伝えているだけです。


現職になってから「新しく借金して過去の借金を返す」という状態になっていることには口をつぐんでいますから、正しい情報公開はできないということなのでしょう。ある人が言うように、「4年前『夕張のようになりかねない財政状況だ』といって当選した現町長だが、今まさに夕張のような状態をつくっているのではないですか?」。このことを町民はもっと自覚しなければならないのです。
公開討論会ではこうした疑問に率直に答えて欲しかった。町長、是非思い直して討論会をやってください。町政には異なる立場であればこそ討論して合意点を見いだす努力が不可欠なのです。



  5月27日(日)    
先日の金環食がまだテレビでもときどき話題になっています。「感激した」「宇宙の神秘に触れた気がする」とか、わざわざこの日に金婚式を上げた夫婦もいたとかというニュース。
確かにまれにしか見られない現象だし、その美しさからいえばたとえようもないという点では私も強い印象を受けますが、私の感想はその現象そのものよりも、何年も前から何日の何時何分何秒からこの地域で日食が観測されるという科学的な予告ができるというすごさの方に打たれる。今日の科学水準ならそんなことはわけないことだと言ってしまえばそれだけのことですが、物理・数学を駆使して一秒の誤差なく食の始まりと終わりを予告できるのは人間の知の力でしょう。それだけの知力を持っている人間が、こと人間同士のことになるとからっきし出来が悪いのでは、そりゃ金環食に笑われる。私には太陽が大きな口をあけて笑っているように見えたんですけど・・・。

さて、昨日、今日と地元の3紙が我が町政研究会の記者発表について報道してくれました。これまでの被災地支援などではほとんど取材態度には変わりがなかったのですが、今回は記者の姿勢によってずいぶん違う。上から昨日報じられた信濃毎日、市民タイムス、今日の大糸タイムスです。いかがですか。






まず信濃毎日は、どうしても町長選挙に結びつけたいらしくタイトルも「来月の池田町長選」。これまで2年半をかけて準備し、たまたま発表がこの時期になったというだけなのに、「発表する方はそうかもしれないが、見る方はそうは思わない」という論理でこんな報道に。
この時期だから、両陣営にはしっかり中身を受け止めて欲しいという趣旨のことは発言しましたけれど、問題はビジョンと政策の中身。会は調査・研究団体なので町長選挙とは関係がないという趣旨を「会は町長選には中立の立場」と書いてあたかも政治団体であるかのように報じてしまうなど、もう少し丁寧な解説をすべきだと思われました。
その点、市民タイムスはまだ正確に表現はしてくれていますが、ただ今後の町政フォーラムのことがメインとなりビジョンの意義や町づくりの方向の積極的な提起についてはほとんど触れていない。
一番素直に、記者発表の趣旨を受け止めて記事にしてくれたのが大糸タイムス社。無理矢理町長選挙に結びつけたり、町民の関心はそちらにあるのだと言わんばかりの取材態度ではなく、会の発足から今日までの経過も含め、何を町民に訴えたかったのかもきちんとまとめて紹介してくれています。大変好感が持てる。
ただ、この冊子は現在ほとんど品切れ状態で、まもなく増刷が完了し、配布できることになります。

今日の午後からは「高瀬川上流ダム問題を考えるつどい」が開かれ、妻と参加しました。約200人が集まり盛況でした。
池田町は、これまでの議会での町長答弁を聞く限り「電力会社が過去の調査結果を踏まえ安全だとしている」という域からは踏み出しておらず、自己検証しようという意思がない中で、こうした市民サイドのシンポジウムが開かれる意義は大きい。とくに小坂教授の活断層の分布やこれまでの地震活動の増え方などのお話を聞けば、ダムそのものだけではなく上流の土砂災害の影響などをさらに詳細に調査・分析しなければならないことがわかります。
今回のようなシンポをさらに市民レベルでの具体的な調査・研究活動にむすびつけ、行政を動かしていくことが必要だと思われました。



  5月26日(土)    
借りている畑の面積が相当にあるし、妻がトマト農家に参入したので、その手伝いもあって畝づくりがなかなかはかどりません。
今日も午前中は畑に行って畝づくり。このところまとまった雨がないので、マルチをかけようにもチャンスがありません。
イチゴの出来はいまいち。生育期にちゃんと肥料をやらなかったことと、道路工事の影響で雑草取りができなかったことが重なって、粒は小さめ。それでも毎日とってきて美味しくたべています。鳥が先か人間が先かの勝負。
昨年はトウモロコシがやられたことからわかるように、夜の間にいろんな動物が出没するらしい。鳥、小動物とのたたかいです。


ところでバラ園のバラ株が今年はずいぶん大きくなりました。アンネのバラはもう花を咲かせ始めています。これから乾燥期の水遣りが心配で、来週には水場の確保の作業をどうしても済ませなければなりません。それにしても、もう少し作業ボランティアを増やさないと、管理がなかなか大変。バラ園の面積を増やそうと計画はしているのですが、人数と予算の関係でどこまでできるのか。お手伝いいただける方ぜひご連絡ください。




しばらく前に印刷が完了し、配布を開始した「町政ビジョン2012」。予定しながらのびのびになっていた記者発表を、昨日ようやく行いました。来てくれたのは信濃毎日、市民タイムス、大糸タイムスの3社。
私の説明のあと記者のみなさんから質問を受けたのですが、質問はもっぱら町長選挙とのかかわりばっかり。確かに記者や町民の関心事はそうかもしれませんが、私たちとしては「どんな町づくりをすすめるか」について積極的な提案を行ったつもりだったので、やや期待はずれ。
町政研究会のメンバーが共産党やその支持者であることから、この時期に記事にするとどうしても町長選挙の特定の予定候補とのかかわりが問題にならざるを得ないという「心配」があるということでした。「あなたは共産党に入っているのか」とか、「会としての候補者擁立も考えなかったのか」などという質問も。「おいおい、ちょっと待ってよ」、と言いたかったけれど、ぐっと堪えました。
私からは「会はあくまで調査・研究を目的としているので、特定の候補を応援するとか、特定の団体のために提言をするということではない。むしろ、選挙でいえば、どの候補にもどの団体にも同様にこの問題提起を受け止めてもらい、生かすところは生かしてほしい。また町民のみなさんにも、この提言を素材に選挙を機会に町づくりをいっしょに考えてほしい」と答えました。

ところで、いまたたわれている町長選挙、M陣営は共産党とは距離を置いているのに、K候補は「Mは共産党だ」といっているわけですからわけがわからん。この選挙いったいどうなるんですかね。
党派ではなく、私は個人として誰が信用できるのか、どちらがスジを通した主張ができるのか、いまのところそこにしか基準はないと思っています。町政研究会の提言に対してどの陣営が真剣に耳を傾けてくれるのか、生かしてくれるのか。問題を議論し深め、ともに方向を見いだす度量を誰がもっているのか、または持っていないのか、大変興味深い。
「一期だけで辞めさせるのはかわいそうだ」とか、「借金を減らし貯金をふやしたから支持する」だとか、「共産党といっしょにやっている人間には町政はまかせられない」とかというレベルで町民が現職を再選させるということになれば、それはこの町のそれだけの民度が示されたということですかね。ともあれ、この町のいろいろな縮図がこの選挙で見られそうです。



  5月23日(水)    
さきごろ妻が「加工トマト」の栽培を依頼されて農協の準組合員になり、畑の畝とマルチづくりに農協から来てくれました。ところが妻は用事で不在。勢い私が立ち会わされる羽目になって、しばらくマルチかけのお手伝いをしました。
畝は約10メートルが5本。42センチ間隔に穴をあけて5月末に苗を植えるのだそうです。あとは妻の仕事です。
畑ではイチゴが初収穫。これからどんどん赤くなるので、毎日収穫しなければなりません。何しろ鳥たちも狙っていますから。今朝朝食時に食べたらうまかった。あと一週間もすれば摘み取り体験ができるかも。

今朝は昨夜の雨も上がってすがすがしい空気に覆われています。我が家の庭付近の花を一挙ご紹介しましょう。






















  5月21日(月)    
昨日の20日は、前日の半分くらいの参加でウオーキングが行われました。薄曇りで山の頂は見えませんでしたが、ウオーキングの日としては上々、3コースに分かれてそれぞれ出発しました。
一番長いコースは21q。歩き慣れた人たちですから、最初のうちは固まって歩いていましたが、まもなくそれぞれの歩きになって、写真を撮る私としてはどうしようもないコース。12qコースは2班に分かれて、ガイドマスターの説明を聞きながら、ほぼ固まって歩いていましたから、私の仕事はもっぱらこの人たちの先回りをして要所要所で写真を撮ることでした。しかし、場所、タイミングをみなければならず、これも結構難しく、なかなか思い通りにはいきませんでした。
3つめの5qコースは陶芸の体験つき。ガイドを入れてわずか4名でしたが、最後の陶芸体験が私にとっては一番興味深かった。相道寺焼きの師匠からコーチを受けて、一同悪戦苦闘。「9割は先生にやってもらった・・」と述懐していましたが、それでも実に楽しそうでした。








さて、今朝は「世紀の」とも「奇跡の」とも形容される天体ショー「金環食」の日です。池田ではほとんど雲もなく、絶好の観測日和。観測用のグラスがないので昔ながらのガラスにロウソクのススで。ピンホールで車に像を写して写真にも撮りました。6時20分過ぎ右上からかけ始めて、7時半頃には最大の日食。北アルプスは食の最大の時のものです。






全国では、かなりの地域で金環食が見られた様子。名古屋では前回が平安時代。東京で次に見られるのが100数十年後(?)だといいますから、やはり世紀の天体ショーだったのですね。
私自身は、ずっとずっと昔、子どもの頃にやはり同じようにススガラス越しに日食(部分)を観測したことがあったのを思い出しました。娘と孫は、たまたま学校が休みなので岐阜の友人宅を頼って、観測に出かけると言っていました。うまく晴れ間がでるといいですね。
太陽が月と比べて直径が400倍、距離も400倍という偶然と、月の軌道が地球のそれとわずか5度違うだけという惑星・衛星の成り立ちから、まれに見る天体ショーが生まれたのだと、2日前だかにテレビでは解説していました。そういえば、こんなこと、普段はほとんど考えませんものね。こんな時くらい、宇宙に心を馳せるのも悪くない。そもそも私自身の若き日の「夢」であったはずですから。



  5月20日(日)    
Sarah Brightmanの歌に「Time To Say Goodbye」というのがあります。テレビのコマーシャルソングにもなっているので、よく知られていますね。このtimeは男女の「お別れのとき」ですけれど、別の意味で「Time To Say Goodbye」というべき局面に。もちろんこんなロマンチックな歌でたとえるようなことでは全くありませんけど・・・。

今日、現職の町長が新人の候補を「あれは共産党だ」とある酒席で触れ回っていたという複数の証言を聞きました。鼻白む思いで聞いていた人も多かったのではないかと想像しますが、「町長、そんなこと言って、あんたの品性にかかわるよ」と忠言した人がいたかどうかは定かではありません。
この人は出馬を表明してから町内を回っているときにも「新人候補の背後には共産党がいる」としきりに言って回っていたことはつとに有名。そのときはまだサポートセンターのデマとか、新人は町のことがわからないなどということも言っていたようですが、今回はもはやなりふり構わぬ「アカ攻撃」一本。
今日、新人候補に会って、こんな話があると話していたら後援会のみなさんも「もうそれしか言うことが無いんだろうねえ」と呆れていました。政策を何一つ言うことができないでこんな低次元の話につきあっていられるかとも思いますけれど、当然ながらこの種の「反共攻撃」は軽んずることはできません。なぜなら、デマというのは何も知らない人にとっては結構効き目がありますから。

さて、これをお読みの町民のみなさんはもちろんのこと、この人のもとで働いていらっしゃる方々に心して考えていただきたい。この人は何をもって新人候補は共産党だと言うのか。なにゆえ、こんな程度のことしか言えないのか。
私が想像するに、サポートセンター問題に私がかかわったこと、続いてそのメンバーを母体にして生まれた被災地支援ネットワークに私が一定の役割を果たし、ボランティアとして共産党や支持者のみなさんが多数加わってくれたことを理由にするしか思い当たる節はありません。だとすれば、これは自分が何もできなかった「やっかみ」なのか、「うらみつらみ」なのか、いずれにしてもこれには徹底して反撃するしかありませんね。

まずはっきりしておきましょう。こと選挙に関しては、私は新人候補を応援はしても後援会のメンバーではないし、地域の共産党も後援会には加わっていませんから、現職の「言いふらし」が事実だとすれば故意に相手候補を貶める行為です。明白な誹謗中傷・名誉毀損の行為ですから、私としては、報道機関も交え何からの公開質問状を出すことを考えましょうかね。きっちり答えてもらうことにしましょう。

事の本質はどこにあるのか。
まず第1は、町民を信頼することができないということです。
後援会の皆さんも言うように「政策で勝負できない」ために、古くさい反共攻撃に頼らざるをえないということです。そう言えば相手はひるんで力をそがれるに違いない、と読んでいるのでしょう。
この低級なやり口の底には町民への徹底した不信感、町民蔑視が透けてみえます。つまり、「相手を共産党だとののしれば自分に支持が集まると思っている」のですから、聞いている人の立場、考えはどうでもいいのです。政策を訴えて支持を獲得する選挙の大道に立てないということは、相手を一人の社会人として見ていないと言うことであり、同時に相手を説得する自信がないということの裏返しです。
だから何故共産党がだめなのかは決して言わない。いや言えない。事実は全くそれとは異なっているのだし、言えば論破されるに決まっているからです。相手をたたき、自分への同情をさそうしかないのです。語るに落ちたとはこのことです。
第2に、相手陣営にくさびを打ち込んで力をそごうという「反共攻撃」です。
この程度のことしか思いつかないのは、現職の町長としては情けない限りですし、それを支持する一定の町民がいることも事実ですから、放置すれば結構増殖する素地があるのです。地域の共産党としても絶対に看過できない問題です。いわれのないデマ宣伝には断固反撃するべきです。新人候補に対する名誉毀損であるだけではなく、共産党に対しても著しく名誉を毀損する行為なのですから。
彼は「何ゆえ新人候補が共産党か」ということは絶対に言わない。言えるはずがありません。言えば自分の立場がなくなるからです。ただ、相手は共産党だ、背後には共産党がいる、それだけ。力を持っている地域の共産党や支持者が本気を出して参戦してくるのが恐ろしくてしかたがない。ただそれだけです。
彼が本当に町政に精通し、部下にこれからの池田町のあり方や進むべき道を熱意を込めて語るならば、次の選挙に向けて説得力を持つに違いないのです。どこでも同じ低レベルのことしか言えず、池田町の現状の分析もできない町長に、部下としてどれほどの魅力を感じられるのでしょう。
池田町は、自治体としてなすべき仕事を放置している間に、どんどん他の自治体から追い越され、地盤沈下を続けていることにそろそろ気がつくべきではないのでしょうか。
今度の選挙は、まさにそうした池田町の将来にかかわる重要な意義を持っていると心得て、誰が町長になるのかを注視してもらいたいものだと切に望みます。



  5月19日(土)    
朝から素晴らしい快晴になりました。今日と明日は町の恒例のイベント「北アルプス展望ウオーク」が開かれるとあって天気が気がかりでしたが、昨日とは打って変わった好天にスタッフも参加者も大喜び。予定外の当日参加も多く、約150人が雄大な北アルプスを眺めながらウオーキングを楽しみました。
私は昨日要請されて車で移動するフリーのカメラマン。歩かなくてもあっちへ行ったりこっちへ回ったりと大忙しでした。何しろコースが3コース、自由に歩くメンバーも沢山いてどこでどのように写真を撮るかが難しく、それだけで疲れてしまいました。
気温はさほど上がらず爽やかな風も吹いて、これほどのウオーキング日和もないだろういうくらいの絶好の1日。遠くの市町村から参加している人の方が多いほどで、もっと町の人たちがこのようなイベントを楽しまないといけないなと思わされました。
ガイドマスター会のメンバーは参加者の先頭に立って案内係をつとめ、町の職員も大勢参加して懸命に参加者の世話やもてなしをしていました。明日は今日よりは参加者は少ないようですが、良い天気で無事終われるように願うだけです。










途中の休憩地点では、堀之内地区のみなさんが一足早く「かかし」を展示してもてなしてくれました。このかかしは遠くから見ると人間そっくりで、私もかつてだまされてしまいました。同様のエピソードはいろいろあるようで、あまりリアルになると困るというので、相当に工夫を凝らしているようでした。なかなか良くできたかかし群で、今では池田町の有名なイベントとなっています。
八幡社では地域の方たちが祭りの「山車(舞台)」を引き出しお囃子を演奏してくれたり、到着地点では、ハーブセンターを運営する「てる坊市場」などが餅をついて振る舞ってくれたり、花のお土産を渡してくれたりと大サービス。参加者の反応は「コースに工夫があってよかった」という声が圧倒的でした。









  5月16日(水)    
今月の22日に開業する予定の電波塔「東京スカイツリー」が何かと話題に上っていますね。その高さが634メートルだというので、我が池田町でもそれにあやかった場所がちょっと(!)話題になっているよう。下の写真は「信州池田町観光情報ブログ(旧)」に載せられたものです。断り無く(ギブアンドテイクだからいいんです)拝借しました。


平成17年に、昭和の合併を記念して建てられた石柱で、池田町在住のある方がみつけたのだとか。偶然にしても面白い。これからどんどんタワーにちなんだ場所が発掘されていくのでしょうね。
ちなみに我が家の位置情報を国土地理院の地図閲覧サービスで調べてみましたら、次の通りでした。

北緯36度24分45.2秒
東経137度53分54.9秒
標高620メートル


惜しい!!ちょっと残念でしたね。裏山へ登れば634メートルです。それにしても東京スカイツリーのてっぺんと同じくらいの高さに住んでいるのかと思えば、ちょっとおおらかな気持ちになります。

沖縄の基地問題の本質は日米安保条約です。NHKでも民報でもそのことに触れた報道は一切無し。「基地の負担軽減をどうするか、沖縄だけではなく日本全体の問題として考えなければならない」というだけで、根本的な解決の道を示しえないのは大メディアもまた「アメリカの軍事力がなければ日本の安全は守れない」として「軍事力で平和を守る」とする時代遅れの神話にとりつかれているからです。
これに対して、今日の日本で唯一「日米安保条約をなくしたらどのような展望が開けるか」を語っているのが日本共産党。志位委員長が革新懇談会で行った記念講演は傾聴すべき内容を持っていると私は思います。
沖縄県民のこころに添い、沖縄からの軍事基地を一掃する展望を示すのは、ここに示された道以外にどんなものがあるのでしょうか。虚心に耳を傾けてからこれを聞いた上で、反論があれば是非聞きたいものです。





  5月15日(火)    
2週間ぶりの更新です。ちょっと間があきすぎましたね。大型連休をはさんで、この2週間それなりに忙しく、パソコンに向かうと言ってもチラシを作成するくらいで、なかなか落ち着いて何かを書こうという気分になれなかったことも事実。体調不良などと言うことは全くありませんからご心配なく。

今日は久しぶりの雨です。それもかなり強く降って昨日までの晴天がウソのよう。
関東からのウオーキング客のみなさんは今日にあたらなくて本当によかったです。こんな日に歩いてもいいことはひとつもない。晴れた日は、1年で最も輝きのある季節がたのしめますからその落差はあまりにも大きい。晴れた日の朝は、カメラを持った人がたくさん訪れます。こうしてみると我が家の前は、なかなか素敵なポイントなんですね。いまさらながら気づかされています。




11日、13日には、埼玉、千葉、神奈川などから1800名強の方々がわざわざ池田町までウオーキングに来てくれました。クラフトパークから我が家の前を通ってハーブセンターまで約10キロを歩くのです。
ざっと見るところ、参加者の7割くらいは女性。しかも中高年のみなさん。いや〜、この女性パワーは一体何なんでしょうね。どんなイベントでも女性の参加はすごい。夫婦で来ている人も結構多かったのですが、男性はどちらかといえば奥様に連れられて歩いているという感じ。まれに子ども連れの家族もいました。
私といえば、我が家の前で案内係。ちょうどここは中間点を少し過ぎたところで、見晴らしがよく休憩にも最適だから、お弁当を食べる人や一休みする人が結構いるのです。
一番多い質問は私がつくった案内マップを見ながら「いまどこにいるのですか?」というもの。続いて「到着地点まであとどのくらい?」。その他の質問では、「滝沢道祖神を見たいのだがどうすればいいか」「山の名前を教えて欲しい」「トイレは近くにありますか」「山の映り込みの場所は」・・などというもの。中には、「昨年も来ました。ここは最高ですね」と言ってくれるリピーターも。写真を撮ってあげたり、いろいろおしゃべりをして、2時間ほどみなさんにおつきあいしました。
風景もさることながら、ボランティアで要所要所にいて案内したり世話をするガイドマスターのホスピタリティが、都会のみなさんに心地よさを感じてもらえる大きな要素なのでしょう。路上に引かれた案内用の白線や路上に立っている私を見て、それが関東からの2日間の客のためだけのものだと信じられず、「いつもこのように案内しているのか」などと質問する人も。これにはまいりましたね。1日目の1000人は曇りであいにくでしたが、田植えの終わった農村風景を満喫できたし、2日目の800人は雪を頂いた北アルプスを眼前に見て大喜び。最高のウオーキングになったことでしょう。
ただひとこと言い添えておきますが、これだけの観光客を受け入れるには観光協会などの忙しさや心遣いは並大抵のものではないということです。これは観光客を連れてくる旅行社に対しても言わなければならないことだし、町に対しても言わなければならないことです。1日も書いたように、かつてだったら町長に電話して一回りして観光客にあいさつしたり、ガイドマスターのみなさんの労をねぎらうことくらいはやるべきだと言ったことでしょう。ひょっとしたらクラフトパークあたりには行ったのかもしれませんが、どれだけこのイベントの意義や実態を捉えているのでしょうか。




さて、今日15日は沖縄の祖国復帰40周年の日です。私たち夫婦の結婚が復帰1年前でしたからほとんど復帰からの年月と同じ。名古屋で「沖縄返還同盟」の一員として「核も基地もない」真の復帰を願って活動していた頃を懐かしく思い出しています。
テレビ、新聞などでは復帰からの足取りと同時に、現在の沖縄の現状を伝えるドキュメンタリーや記録映像、記事を伝えています。信濃毎日新聞は数日前からかなり克明に沖縄の現状を紹介、論説でも基地の固定化、辺野古への移設への固執に批判的な記事をたくさん書いていました。
私の気持ちとしてはいよいよ、頭やこころの中だけではなく、生活自体も沖縄にシフトしていくべきではないかという感覚がふくらんできています。

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一方、国会前では多くの障害者の方たちが連日座り込み、マイクを握り、国会審議にむけての請願・抗議の行動を続けていることを知っている人は少ない。商業新聞はほとんど報道しないので、これがどんな意味をもち、何が起こっているのかさえ伝わっていないのです。
衆議院を通過し、参議院で審議が行われようとしてるのが「障害者総合支援法案」。民主党がマニフェストで掲げた「自立支援法の廃止と新法制定」の精神をことごとく踏みにじり、現在の「自立支援法」の一部手直しでお茶を濁そうとしていることに抗議し、その撤回を求めているのが現在の国会前の出来事。私自身も十分な理解を得ているとは思われないので、経過を含めて調べてみました。

現行の自立支援法のもとになる法律が制定されたのは2005年。2006年から本格施行され、2010年には民主党政権下で障害者自立支援法改正案が成立しました。
もともとこの法律は、国の財政負担を削減するために障害者に医療費の原則1割負担を押しつけ、福祉サービスを利用した場合、食費などの実費負担や利用料金を負担する仕組みを導入、さらに福祉サービスを一元化することで「保護から自立」と称して福祉を市場原理にゆだねるなどの問題点を持っていました。
この法律によって、障害が重い人ほど負担が増え、授産施設では負担が工賃を上回る逆転現象も生じたのです。

2008年にはすでに障害者が全国8地域で「障害者自立支援法違憲訴訟」を起こし、同法の廃止を求める運動にたちあがっていました。
全国弁護団のサイトでは次のように書かれています。

「お体の不自由な方は、不自由な分だけ税金をお支払い下さい」という
「”ハンディキャップ”税」「”障害”税」にほかならないのが障害者自立支援法が導入した応益負担の正体です。

障害が重いほど支援の必要性は高くなり、必然的に負担は大きくなります。
それが障害を持つ人の「自己責任」、「受益者負担」だからと政府はいいます。
しかし、障害に起因する社会的不利益を支援するのが公共の社会福祉責任です。
応益負担は法の下の平等に反する、障害を持つ人に対する差別にほかなりません。


実際に同法が施行されていく中で、障害者の間で「公的責任が後退した」、「契約にたどり着く前に福祉から排除される」、「利用料の滞納により支援を打ち切られる」、「協働関係に立つべき福祉事業所と利用者に対立構造をもたらした」、「福祉が商品化した」などの声がひろがり、2009年に誕生した民主党鳩山政権は同法の廃止を明言。2010年1月には原告団と「2013年8月までに障害者自立支援法を廃止し新たな総合福祉法制を実施する」旨確約する基本合意を締結、基本的にこの訴訟は和解したのです。
自立支援法事態も、障害保健福祉施策を見直すまでの当分の間の時限立法として2010年「自立支援法改正法が成立しました。

2010年8月には、政府が設けた「障がい者制度改革推進会議の総合福祉部会」『障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言−新法の制定を目指して−』(以下「骨格提言」)をまとめます。
この「骨格提言」の意義について「きょうされん」のサイトでは次のように説明しています。

まず第一に、我が国の障害者福祉制度史上、初めて当事者が主体となり、障害の種別を超え、法律を共同で創るという、歴史的画期がこの「骨格提言」に込められている。
第二に、障害者権利条約と自立支援法違憲訴訟基本合意という二つの指針が、総合福祉部会のゆるぎない結論を導き出したことである。
第三には、この「骨格提言」を、現実の法案として結実させるために、この秋から来春にかけての運動課題を明確に示したことである。


ところが民主党政権は2012年になって「障害者自立支援法一部改正法案」を閣議決定し即日国会に上程したのです。この法案は、先に紹介した「基本合意」での自立支援法の廃止や、「骨格提言」で盛り込まれた障害者の悲願を「一顧だにせず」(原告団)、しかも懸案の「障害程度区分の廃止」や「サービスの原則無料化」などを盛り込まない「わずか6%の条項に触れただけで、自立支援法を無傷で残す」しろもの。
この障害者関連の法改定は、障害者権利条約批准に向けて、障害者が権利の主体となる法構造に変革することが改革の目的。そのため、骨格提言では重要ないくつかの「きょうされん」常任理事会は次のように訴えています。

真の「廃止」とは、自立支援法の基調となっている障害を自己責任とする考え方や成果主義と市場原理に基づく仕組みによって、利用を抑制したり、障害のある人と事業者の利害を対立させるようなあり方をあらため、障害のある人を保護の対象から権利の主体へと切り替えることである。

これを読むと、民主党の現在の立ち位置を極めて明確に示しています。沖縄の普天間基地撤去問題と同じ構図。こちらはアメリカには忠誠を誓うが沖縄県民には負担を押しつけて恥じない同等の本質を、名前を変えたから「自立支援法は廃止」だなどとうそぶく「総合支援法案」の方は、財界に忠誠を誓うが障害を持つ人たちには負担を強いて顧みない情けない本性をあからさまにしたものといえます。

友人の薗部さんからは、国会前で障害者の方といっしょに連日シュプレヒコールを叫び学生に戻った気分だというメールとともに、次のようなコメントと迫力満点すごい形相の写真が送られてきました。

いわば”マンモスに挑む人類戦士たち”って感じか。
わたしたちはあきらめない。
最後の最後まで声を上げ、闘いつづける。
そして、その向こう側には、きっと希望を拓いていく。

みなさん!
15日、16日の国会行動へ ぜひ、足を運んでください!
ともに、闘いましょう!






  5月1日(火)    
数日前、現町長の後援会の内部資料として「後援会町政報告」なるチラシが新聞折り込みされました。内部資料が堂々とこのように一般的に配布されることについては、この際脇に置くことにしましょう。
一面には、「まだまだ道半ば、若者定住促進等のこれからが本当の成果を得られる時」というタイトルが書かれ、その下には町長の挨拶文が記されていました。
裏面には「4年間の実績内容」として、5本の柱のもとにそれぞれ10項目程度の「成果」が列挙され、知らない人が見たらずいぶん沢山のことをやったんだなという印象を受ける、さながらスーパーの安売り広告のような体裁です。1つずつ検証する余裕もありませんが、一目見て果たしてこれが「成果」といえるのかどうか、というのが率直な印象です。何でもかんでもやったことや関係のあることはすべて「成果」にするのですから、大したものです。
その中のいくつかについてはさすがに町長の成果とは絶対にいえないものがあるので、指摘しておくべきでしょう。

第1、「健全財政の推進」・・・これは、過去に何度も書いてきましたが、すでに前町長の時代から決まっていたことで、グラフにしようがどうしようがこの4年間の「成果」ではありません。むしろ新規に町債を発行し続け借金をして貯金している状態なのに、貯金だけをいうのはあまりに一方的ではないでしょうか。
第2、工業振興のために・・・町は何もやっていません。「ものづくり産業クラスター形成事業推進」は前町長の時代から池田町商工会が汗水流してとりくんできたもので、現町長は産業振興をテーマにした会合でも、実にトンチンカンな受け答えをやっていたのではないでしょうか。実態をどれだけ把握し、どのように中小企業のものづくり支援策を打ち出したというのでしょうか。
第3、ウオーキングツアーの開催・・・これはウソです。「ツアー会社との提携により観光バス100台以上の来町」ですって?
前町長が任期切れの2008年4月下旬〜5月上旬に、池田町に初めてクラブツーリズム主催の3000名のウオーキング客が訪れました。我が家の前で接待をしたときのことを昨日のように思い出します。対応に大わらわ、本当に汗水流してのもてなしでした。
今だから白状しますが、前町長には「これだけの人たちが我が町を訪れているのだからせめて休憩所に来て実態を見たり、挨拶をしたりして欲しい」と訴えたことがありました。下の写真は、それに答えて町長がテントを訪問したときのものです。




さて、現町長はウオーキング客がたくさん来ている現場に足を運び、挨拶をしたり実態を見たりしたことがありましたかね(要請されて開会式などで挨拶をするのは当然除きます)。昨年も、我が家の前でテントを出し、ハーブティーの販売をしたのは私たちボランティアでした。
言いたいのはそれではありません。実は、ウオーキング客が来るようになった経過、それから5年間の観光協会(推進本部含む)の職員の不眠不休の努力をご存じなんでしょうか。ガイドマスターのみなさんの献身的な努力をご存じなんでしょうか。これだけの観光客、ウオーキング客が訪れるようになったのは、現町長の「成果」では断じてありません。むしろ町としてなすべきことをしていないとさえいえる。「チラシ」の中でこんな書き方をされたのでは、観光協会やガイドマスター会に失礼だと私は思います。
そして第4、町民活動サポートセンター設立・・・これについては、もう言うべき言葉がありません。この経過ほど現町長と現在の町役場(とくに幹部)の実態を明瞭に示したものはありませんでした。

ここで書いたことはほんの一部。議員から追及されたり、他市町村から追い込まれてやらざるを得なかったことも多々あります。たとえば「住宅リフォーム制度」や「議会生中継の配信」、「予算事業説明書の発行」。
「成果」といえるかどうか怪しいものもかなり含まれている。たとえば、「役場組織の見直し、職員研修制度の確立」・・・本当に制度として確立しているのですか?検証までいかないと確立などと言う言葉はつかうべきではありません。実態を知らないのは町長だけではないのでしょうか。

・・・と、ここまで書いてくると、ひとつ大きな疑問がわいてきます。「4年間の実績」と称するこれらの「成果」の列挙、本当に現町長の評価なのでしょうか。まあ、中身を聞いてみればすぐわかりますけど。

さて、このチラシの表裏を見渡して、町政運営上決定的かつ致命的な問題があることに気がつきます。おそらく現町長は最後までおわかりにならないでしょう。答えは書かないでおきましょうね。町長選挙の重大な争点のひとつですから。
「町づくりを問う時に4年間の時をゼロとし、新たにスタートすることは大きな損失となり、後戻りであり町民益を損なうものと考えます」「町民のみなさまにおかれまして、・・・より良き池田町づくりのご判断に誤りなきよう心よりお願い申し上げます」・・・現町長は挨拶の中で、このように書いています。
4年間どころではない前町長の「時」をゼロにし、新たにスタートを切って大きな損失と後戻りをもたらしたのは他ならぬ現町長あたな自身ではなかったのですか。え?前が悪けりゃ、リセットも必要?そりゃそうですよね。当然です。
この挨拶を読みながら、私もまた「誤りなき判断」を下さねばと思わされたことでした。

メーデー万歳!!




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