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  9月29日(金) その2
注目は民進の解党と右翼政党「希望の党」への吸い込まれという「現象」に集中していますが、重要なのはこの選挙が「森友・加計議疑惑」の追及をかわし、改憲への地歩を固めたい安倍政権の「私利私欲」によって引き起こされたこと。従って、安倍政権をいかに追い詰め政権の座から引きずり下ろすかが最大の課題です。
私たちが2,3年にわたって要求し続けてきた、立憲主義の破壊、日本国憲法の蹂躙という安倍政権の大罪にどう審判を下すのかが問われることになりますが、「希望の党」はこれには何らの回答も示していません。それどころか、安倍補完勢力となることは昨日も書いたとおりで、国民の要求からはほど遠い。
国内では、こうした再編劇とは無関係なところが1つだけある。それは沖縄です。前回の4人の当選者の再選を期していま万全の体制が敷かれつつあるのは心強い限りです。
タイムスによれば、小池百合子氏はかつて沖縄担当相だったときにかりゆしウエアの普及に尽力したというので都知事になったときに喜ぶ声があったといいますが、実際には県民の要求とは相反する主張の持ち主。ひどいもんです。沖縄のメディアを敵視した発言はもっと知られていい。教育を巡って「国旗・国歌」強制への強硬な発言もありました。
ツイッターでの彼女の発言を少し紹介しておきましょうね。何年か前までは”正直”でしたよ。ウソもこの人が言うとホントになるのかな??

2010年6月3日
スパモニの感想:普天間問題で鳥越さんが「辺野古では流血騒ぎになる」と発言。座り込みの1列目は沖縄のおじい、おばあの皆さんだが、2列目からは「県外」からの活動家がずらり。カヌーを操り、環境アセスのやぐらに登るのもプロ。この実情が報じられることは、ほぼ、ない。三里塚闘争の図式。
2010年3月11日
『朝鮮学校の無償化、首相「法案成立後に判断」』(朝日) それはないでしょ!! 絶対反対! 反日教育を進めている北教組の傘下にある北海道の高校も同類。
2011年8月26日
本日、サンフランシスコ講和条約発効日である4月28日を主権回復記念日として祝日とする議員立法を総務会で承認し、衆議院に提出いたしました。祝日が多すぎるというなら、借り物の憲法記念日5月3日を祝日から外します。
2012年5月22日『野党案「丸のみ」浮上 社会保障・税の一体改革や子ども手当 政府・与党、局面打開に望み』 (日経) → 喫緊の課題は「社会保障」もさることながら、国家の「安全保障」です。丸のみするなら、自民党の「憲法改正草案」を丸のみすべし。このままだと憲法改正の実現まで、十年かかる。
2012年8月16日
尖閣へ1時間程度で到達できる航空機の存在こそが総合的な「抑止力」として効果的。一方で県民大会でオスプレー配備に反対する沖縄は、何を、どこから守ろうとしているのか。ちなみに尖閣は沖縄県石垣市登野城。無人とはいえ、沖縄県に属しているのだ。野田政府に課せられた説明責任は大きい。
2013年7月15日
昨日、岩手入りの前に、靖国で手を合わせてまいりました。今、生かされているのも、先達の歴史あってこそですから。
2016年6月22日
北朝鮮の明白な挑戦がありながら、野党一本化、打倒アベで突き進む一群は平和ボケの極みかと。


こんなバカバカしい書き込みを綴っているのも、小池百合子という人物をよく知ること、一時の空気に左右されて大事なことを見失いたくないからです。これ以上のことについてはこちらをどうぞ。参考にさせていただきました。



  9月29日(金) その1
現在進行中の「野党再編」といわれる混迷が起こったのは何もこれが初めてではありません。現在の離散集合につながる前史があります。とりわけ1980年代の終わりから90年代半ばにかけてのめまぐるしい動きはなかなかとらえどころのないものですが、よく中身を見てみると、この国の支配層が、金権腐敗にまみれた自民党のほころびを社会党も取り込んで保守2大政党制という枠組みでとりつくろい、延命を図ろうと仕組んできたことがよくわかります。この過程では、現在「時の人」になっている人物が大勢現れてきて注目されます。

というわけで、Wikiなどを参考に今から30年ほど前の出来事をおさらいしておきましょう。

まず、1988年にリクルート事件が起こり政治腐敗に対する国民の怒りが沸騰。翌年89年7月の参議院選挙で自民党が歴史的大敗を喫し宇野首相が退陣し海部内閣に引き継がれます。
世界的には冷戦が終結、90年にはゴルバチョフ政権が誕生し世界情勢が激変していきます。
92年には金丸信の佐川急便事件がおこり自民党副総裁を辞任し議員も辞職します。この年5月には細川護煕が日本新党を結成。7月の参議院選挙で4名が当選。小池百合子現東京都知事もその中に入っていました。
その年の暮れになると、12月に羽田孜、小沢一郎らが経世会を抜け「改革フォーラム21」を結成。自民党が単純小選挙区制を柱とした方針を打ち出します。
93年に入り、社会党・公明党が小選挙区比例代表併用制法案を衆議院に提出。しかし宮澤内閣が単純小選挙区制にこだわり政治改革関連法案が不成立となります。そこで、社会、公明、民社など6野党・会派が内閣不信任案を提出、改革フォーラム21も同調して6月に不信任案が可決されてしまいます。
自民党から武村正義、田中秀征ら11名が離党、続いて羽田孜、小沢一郎、渡部恒三など44名が自民党を離党して新生党(党首羽田孜)を結成。連立政権をめざすことになります。
6月末には社会、新生、公明、民社、社民連5党党首会談を行い「非自民非共産」勢力結集で合意が成立。そして7月の総選挙で、日本新党は参院からの転身組(細川、小池)などを含め35人が当選。公募組の中では当選は枝野幸男だけでした。
選挙直後には新党さきがけをとりこんで「さきがけ日本新党」へ。新生党代表幹事であった小沢一郎の仲介で8月に細川を首班とする非自民、非共産8会派連立内閣が誕生。日本新党はその後、日本新党・民主改革連合、日本・新生・改革連合などと院内会派を広げていくのですが、「発展」はそこまで。
94年に入ると1月に小選挙区比例代表制度と政党助成金制度を柱とする政治改革4法案が成立。
消費税を「国民福祉税」と衣替えして税率を7%に引き上げようとしたために、国民の支持を失い、さらに細川個人の佐川急便グループからの献金問題で4月には細川内閣が総辞職。わずか8ヶ月の短命内閣でした。
細川内閣が総辞職にともない羽田孜が首班指名を受けた直後に、日本新党は新生党、民社党、自由党、改革の会と衆院院内会派である改新を結成、一方社会党と新党さきがけは野党に。
5月には日本新党の前原誠司が枝野幸男・荒井聰・高見裕一らとともに日本新党を離党し、民主の風(院内会派)を結成、2ヶ月後には新党さきがけに合流します。
6月には自民党が羽田内閣の不信任案を提出し羽田内閣が総辞職、自民・社会・さきがけによる村山内閣が成立します。12月に入ると、日本新党は解党、翌日新進党が結成されるのです。代表は細川護煕、副代表は江田五月、小池百合子ら.
その後96年には早くも自社さ連立のほころびが拡大し、社会党の右転落と党名変更をきっかけに組織は分裂。社さ両党から多くの議員が離脱して民主党を結成。10月の総選挙(はじめての小選挙区比例代表制)では社さ両党が大きく議席をへらし、自民党が議席を回復、新進党から自民党に戻った議員を含めて過半数を確保することになります。

小沢、前原、枝野、小池といった面々が国民の要求よりも自己都合、いかに政治家として生き残るかを至上命題として動き回っている様子がよくわかるのではないでしょうか。出たり入ったりは彼らのいわば常識であり、それが生き残る「すべ」なのです。ただ当時と違うのは、政党助成金があること。民進党という形はただそれだけのために残さざるを得ず、おそらくこのためにその使途をめぐって抗争とスキャンダルが起こりうると私には思える。
今日の情勢を見るにあたって、是非ともこうした過去の動きを頭に入れておく必要があるのではないでしょうか。



  9月28日(木)
昨日から今日にかけての中間政党のごたごたを見ていると、そこには「市民」の要求はどこにもない。「安倍内閣を倒す」、「政権交代」というのは言葉だけは勇ましいけれど、その実態はいかにも貧困。安倍内閣をなぜ倒さなければならないのか、その政策の何を問題にするのかとなると、何も見えてこないからです。

第1。小池さんは自民党時代に安保法制法案に賛成しています。立党記者会見でのべた「現実的な外交、安保政策」とは間違いなくアメリカ追随の軍事力増強政策です。
第2。消費税増税は先送りと言っているもののやめるとは言わない。では国の財源としてその穴埋めをどうするのか、不要不急の軍事費を削るとか、大企業の優遇税制を是正するなどということは口が裂けても言えない。だとすれば、自民党の言い分とほとんど変わらないということになりはしないか。
第3。原発ゼロの公約は、正しくは「原発ゼロへの行程表の作成」。現在運転している原発の停止を含め○○年までに原発をなくするというのならわかるけれど、それには口を閉ざして「行程表」だけを作成しても何の意味もない。いくらでも先延ばし可能だからです。
おそらく国民に対しての目くらましの役割しか果たさない。自然エネルギーの比重をどう高めるのか、安定的な電力供給をどのようにすすめるのかについての政策がなければ、これまた言っただけの無責任な政治となりえます。裏で糸を引く連合がこの政策について問題視していないのだとすれば、連合も容認の政策というだけのこと。
第4。憲法に対する姿勢。自民党と何ら変わらない改憲の立場です。小池知事は9月22日の定例記者会見で「いろいろな観点から(憲法)改正の余地がある」「憲法9条の1点のみに議論を集約させるということが、この国を思考停止に陥らせてきたのでは。総合的に見るべき。議論を避けてはいけないと思っております」とのべ、改憲の運動を加速させる意図を隠していません。
安倍内閣の改憲論に対して「9条だけに焦点を当てていいのか」「9条を前面に出すとこの国はすぐ思考停止に陥る」と言ったと伝えられていますが、もともと彼女は「憲法9条改悪を中心にした『自主憲法制定』を一貫して主張」した「日本会議国会議員懇談会」元副幹事長ですから、改憲論については札付きのタカ派です。
実際、次は2000年11月、衆院憲法調査会での発言。当時の東京都知事・石原慎太郎氏が参考人として招かれ、現行憲法は破棄せよという持論を開陳したのを受けて次のように語ったのでした。
「いろいろと御示唆いただきました。結論から申し上げれば、いったん、現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく、私はその方が、今のものをどのようにどの部分を変えるというような議論では、本来もう間に合わないのではないかというふうに思っておりますので、基本的に賛同するところでございます」(AERA2016年11月11日)
とはいえ、ゴリゴリの改憲論者とは異なる日和見主義的なところもあるというのは青木理氏。要するにその時々でどのようにすれば自己保身、出世が図られるのかを考えて動いているということなのでしょう。
第5。歴史認識で歴史修正主義者としての側面を色濃く打ち出してきていること。自民党との親和力は極めて強い。
そのことをはっきりと示したのは、歴代都知事が毎年送付してきた関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文送付を見送った一件です。9月1日の記者会見で朝鮮人虐殺への認識を問われ「いろんな史事として書かれているものがございます。歴史家がひもとくもの」と、安倍内閣と寸分違わぬ答弁をしているのです。

人々は政党間の無原則的な集合離散を見せつけられ、それが普通だという感覚に慣らされてしまう。政治がポピュリズムの波で泥だらけにされ、大事なことが隠されていく。メディアはそれを心して報道しなければならないのですが、これまた視聴率をかせぎたいテレビ局は、スクープを求めて政界再編劇を面白おかしく伝え、大事な本質を見失わせるお手伝いをしてしまう。
この国の未来をどうするのか。大メディアに頼らない市民レベルの議論を深く広く広げる努力をする以外に道はありませんね。



  9月27日(水)
天気予報通り、午後遅くから雨。午前中も畑に行って昨日の続きの土おこしをしていたのですが、雲行きが怪しいので早々に帰ってきました。
稲刈りの季節のために農業用水は一切止められていて、野菜栽培に支障をきたすほど。幸いおとなりのキュウリ農家の方が井戸水(蛇口が借りている畑にもついている)を使っていいよといってくれているので助かっています。

夕方何気なくテレビを見ていたら、民進党が希望の党に合流するのではないかというニュースが流れて「おやおや」と思いながら見ていました。考えて見れば前原代表になってからその予兆はあったし、直前の訴えでも「どんな手段を使ってでも」と意味深なことを話していましたから驚くほどのこともないのでしょうが、それにしても民進党内は大混乱でしょうね。
その後の情報を整理してみると、どうやら政党としての「合流」ということはなさそう。というより不可能です。従って前原代表が明日の両議員総会で説明するのは「統一名簿方式」で希望の党の公認を取りたければ、いったん無所属になり希望の党として出馬するというやり方の様子。遅くの報道では、党首自身が無所属で出るということらしい。訳がわかりません。
希望の党側からいえば、丸ごと来てもらっては困るというのですから、民進議員の半分は残ることになる。では、民進党として出たい候補者はどうするのかといえば、どうやら民進としては公認しないというのですから、総選挙政策自体を民進党としては行わないということにならざるを得ません。どっちにしても民進党は完全に死に体。ご臨終。
民進党を支持してきた数多くの人々に対する完全な背信行為。同時に、過去2年にわたる政党間の野党統一の合意を完全に反故にする「裏切り」に他なりません。野党だけではなく、その動きの原動力となった市民レベルの個人・団体との協議や合意も捨て去ることです。

全国的な組織も政治資金も持つ野党第1党が、いま出来たばかりで海のものとも山のものともわからない政党に合流しその公認を得るという、過去に例のないような無様で異様なあり方に民進党の党員、支持者は疑問を抱かないのでしょうか。党員・支持者だけではなく、野党統一の一翼として期待を寄せた多くの市民の気持ちを逆なでし、裏切るものでしかないのですから。
目の前に素敵に見える(!)女性(男性)が現れ、そこに「希望」があるとばかり矢も楯もたまらず地位も何もかも棄て全財産を持ってそのもとに走っていく男(女)のような情けない姿を想像します。そこには政治倫理も民主主義もない。
そもそもその党をどうするのかは、最高決定機関である大会で決めるべきこと(最低でも中央機関で議決すべきこと)で代表が一任を取り付けて決めるなんてことは近代政党ならあり得ない。そんな常識はわかっている議員もいるはずですから、民進党内はもう収拾がつかないでしょうね。
民進党がこのざまですから、「しがらみ」だらけの寄せ集め「『希望』の党」が国民の要求との矛盾をひろげ、分裂騒ぎが持ち上がるのは時間の問題だろうと私には思えます。
その理由は、第1に図体がでかくなったとしても「小池私党」の域を出ないこと。これまでの延長線上で非民主的な運営が常態化するだろうことは目に見えています。
第2に、希望の党の綱領。よーく読んで見ましょう。にわか仕立てで意味不明、言葉だけが浮ついているこの一文に未来を託すだけの力があるのかどうか。私にはこの綱領からはどんな未来もみえてきません。まして希望などもてるわけがない。第一、「しがらみ政治」とは何で、どうやってそれを脱却するのかさっぱりわかりません。
「社会の分断を包摂する、寛容な改革保守」ってなに?「格差を是正するために過去の国民分断政治をやめ、社会的弱者に目がゆきとどく政治を目指す」というのならわかる。さらに、「現実的な外交、安保政策」とは何か。安倍政治とどこがどのように違うのか。「税金の有効活用」ってどんな使い方?・・・
ついでに、この党の設立会見で小池代表が言い放ったのは、「日本をリセットする」。何のこっちゃ、です。そういう一方で、「(改革の)精神のベースにあるのは実はこれまでの伝統や文化や日本の心をまもっていく、そんな保守の精神だ」というのですから、安倍となんら変わらない。ほとんど無内容な会見でした。
第3は、票ほしさに合流していく立候補者たちによって、またまた寄せ集めのごった煮が出来上がるということ。結党時点ですでに過去の「新党」「民進党」と同じ矛盾を抱え込んでしまっているからです。
しかし、いざ総選挙となって、有権者の目から見れば安倍よりはましだろうと、それなりの受け皿になることは当然ながらあり得る。あり得るどころか、希望の党に入れるという人が無党派層の20%近くになるというのですから。しかし、ホントにそれでいいのかどうかは、よくよく考えてみなければいけないですね。東京都知事選挙と同じことになります。

思惑が狂ったのは安倍本人だろうけれど、大きな歴史の流れでいえば、この国を支配している権力の側は少しも痛まない。むしろ保守2第政党ができあがる方がありがたいと思っているのかもしれません。まんまとその策に乗って、右往左往している議員、候補の方々は早晩痛い目に遭うことになるでしょう。



  9月26日(火)
今日は朝から雲1つない快晴。日陰はひんやりとしてさわやか。もうほとんどの田んぼでは稲刈りが終わり、ハゼ掛けをする農家は木に掛けたり、干した稲を脱穀したりと大忙しです。今日も朝から午後3時頃まで、土を掘り返し石を取り出す作業でクタクタになってしまいました。

昨日は安倍首相の解散会見前に小池東京都知事が記者会見。唐突に自分が代表として「希望の党」を立ち上げると表明。それまで若狭衆院議員や民進から抜けて合流した細野議員の動きを「リセット」して「私が立ち上げる。直接絡んでいきたい」とやった。
これが今日のニュースショーでは結構波紋を呼んでおり、読売などの紙面を紹介しながら、若狭・細野じゃインパクトがない、こりゃ自分がやらないとどうしようもないと思ったんじゃないかとか、政治手法としては実に冷徹、この人他に信じられる人いないんじゃないのとかという評論が飛び交っていました。
綱領も組織方針もないこんな党にどうして合流しようと考えるのか、さすがにニュースショーでは「生き残りですよ」という冷めた意見も。だいたい、そもそもの初めから政党としての体をなしていない。公党というより小池私党、他の議員や職員は使い走りという感覚なんでしょう。究極の「政党」の私物化です。北朝鮮のあの方と何ら変わらないんじゃありません?
共産党の小池さんの評価「議員になりたい人の”希望”の党であって、国民には不幸の党だ」というのが一番ぴったりしています。だいたいほとんどの議員が日本会議系で、右翼的な人物ばかり。民進党内で「こりゃもう解党して新党に合流するしかない」という悲惨な声がもれているというのですから、情けない実状としか言いようがない。
野党共闘と候補者の一本化を求める市民レベルの声に応える道は、こうした小池私党にうろたえず、軸足を市民の側において選挙をたたかう以外にない。民進党が小池私党に引きずられ選挙協力を得ようと色目を使ったりすれば、それはそのまま民進党の終わりの始まり。
そうではなく、安倍改憲の動き、安保法制でアメリカの戦争に日本を引きずり込む戦争政策、国民生活はそっちのけでお友だちのために税金を使う国政の私物化などに毅然と対決する姿勢を貫くならば、必ず国民の支持をひろげ、ひいては政党としての基盤を強固にするはずです。
その見本が日本共産党。この政治を何とかしたいと願う人々の気持ちにぴったりこたえる方針と政策を持ち、かつ長期的なビジョンもしっかり示すことができるのは、結局日本共産党しかない。そう結論づけざるを得ません。



  9月25日(月)
安倍首相の記者会見での、あのいつもの調子を聞いていたら気分が悪くなった。それにしても気安く「革命」を呼号してくれるじゃないの。「生産性革命」「人づくり革命」??・・・いつから自民党は革命政党になったのですか。
記者会見での後半は、北朝鮮問題に集中。曰く「対話のための対話には意味がない」「今後ともあらゆる手段による圧力を、最大限まで高めていくほかに道はない」のだそうです。では最大限まで圧力を高めるとはいかなることなのか、その説明は一切ありません。
現在北朝鮮は、アメリカが北朝鮮を「口撃」し軍用機を近海に飛ばすなどの挑発的行為をしていることに反発、いっそう緊張を高める態度に出ているわけで、圧力の強化がそれをくい止める何らの保障もないのです。にもかかわらず安倍首相は「圧力、圧力」とそればかり。それは間違いなく軍事的圧力を指すのでしょう。
別に中国の肩をもつわけではありませんが、中国の外交筋が韓国との協議の席で「まるで米国に戦争をさせたがっているようだ」と発言したというのも宜なるかな、です。日本の立場は国際的にはかなり特異なものであることは広く知られたことですから。

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さて、トランプ大統領のツイッターで北朝鮮に関する部分をすこし抜き書きしてみました。新しいものから順に。( )内は「日本語訳」さんによる「翻訳」。

9月24日
Just heard Foreign Minister of North Korea speak at U.N. If he echoes thoughts of Little Rocket Man, they won't be around much longer!
北朝鮮の外相の国連演説をさっき聞いた。彼の言ったことがチビのロケットマンの考えどおりなら、連中がのさばってられるのも、そう長くはない。

9月22日
Kim Jong Un of North Korea, who is obviously a madman who doesn't mind starving or killing his people, will be tested like never before!
自国の国民を飢えさせたり殺したりすることをなんとも思わない金正恩は、明らかに頭がおかしい。今までに見たことのないような審判を受けることになる。

9月19日
The has great strength & patience, but if it is forced to defend itself or its allies, we will have no choice but to totally destroy #NoKo.
アメリカは強さとともに忍耐力を持っているが、自国や同盟国を防衛せざるを得なくなれば、北の完全な破壊以外の選択肢はないであろう。

9月17日
I spoke with President Moon of South Korea last night. Asked him how Rocket Man is doing. Long gas lines forming in North Korea. Too bad!
昨晩、韓国の文大統領と話して、ロケットマンが何をしているか聞いてみた。北朝鮮じゃ、ガソリンスタンドに列ができてるそうだ。気の毒にな。

9月5日
I am allowing Japan & South Korea to buy a substantially increased amount of highly sophisticated military equipment from the United States.
日本と韓国に、アメリカから購入する最高度の先進的兵器の大幅な増加を認めているところである。

9月3日
South Korea is finding, as I have told them, that their talk of appeasement with North Korea will not work, they only understand one thing!
私が言ってやった通り、北朝鮮に対する韓国の対話路線は効果があるまいな。そのことを韓国は悟りつつあるところだ。連中にわからせる手は一つしかないな。

8月30日 The U.S. has been talking to North Korea, and paying them extortion money, for 25 years. Talking is not the answer!
アメリカは北朝鮮と交渉を続けてきた。そして、ゆすりに応じて金を出してきた。25年間もだ。話し合いは解答にならん!


この国でもトランプの書き込みについてはいろんな評論がされていますから私から何か直接言うべきことはありません。そのかわり、 9月23日の毎日新聞に載った柳田邦男氏の一文「権力者の精神性=心に響かぬ言説の貧困」をあげて、安倍もトランプも同類なのだということを確認するにとどめましょう。

毎日新聞 深呼吸 権力者の精神性=柳田邦男



  9月24日(日) その2
熊本で全国に先駆けて衆議院での野党共闘が実現しました。参議院選挙でも全国にさきがけて熊本で野党統一候補が決まり、これがきっかけとなって全国すべての1人区での野党共闘が成立したのでした。熊本での候補者棲み分け・野党統一候補決定の意義は極めて大きい。必ずや全国に波及することになるでしょう。
民進党前原代表は「驚いている。党本部がまったく知らないところで進んでいることであって、しっかり事情を聴きたい」と語ったそうですが、それは民進党の事情。地域の声と運動が本部をはるかに超えて進んでいるということでしょう。
熊本日日新聞によれば、全県4区のうち1区、4区は民進党候補、2区は社民党候補、3区は共産党候補で一本化するのだという。民進熊本県連は党本部が共闘方針を決めなくても「県独自に共闘を進める方針は変わらない」というのですから内情は複雑ですが、参議院選挙での教訓を全面的に生かした決断ではないかと高く評価できます。

長野県内では2区(中心地区)の市民団体が記者会見し、民進党・共産党に長野2区での候補一本化を要請(28日)することを表明しました。全国的にもこの動きは活発になっており、可能性のあるところから足を踏み出すことが大事な情勢。

この野党統一候補の先鞭は実は熊本ではなく先の衆議院選挙で沖縄がつけたもの。今度の衆議院選挙でも「オール沖縄統一候補」としてたたかうことになります。
妻が10月中旬に沖縄に行くことを決めたのは安倍が解散を口にするずっと前、よりによって選挙最終盤は多分選挙活動づけになるかもしれませんね。沖縄での取り組み方をよく研究してきてほしいものです。



  9月24日(日)
毎日、ただひたすら畑で耕作に専念。イチゴを植える場所を少なくとも8畝。タマネギ、ニンニク、ラッキョウを植える場所を少なくとも6畝、さらにエンドウのための畝を1畝必要です。
現在のところ、イチゴ用に5、それ以外に3畝までしか出来上がっていません。10月初めにはイチゴを植え終わり、妻が沖縄に出掛ける中旬までにはすべて植え終わりたいので、作業を急いでいるのですが、何しろただ耕すだけではなく、石灰をまいて施肥をし、さらに耕耘機をかけてさらに畝作り。その作業を延々とやらなければなりません。
畑での作物づくりとは何とも苛酷な作業の連続です。もっとも、実りの季節を迎えて美味しそうな実や葉に育ってくれればそれらの苦労も飛んでしまうのですが、それもつかの間、またまた次の作業が待っているという次第。本当に健康なうちですね。

我が家の庭にある樹齢40年ほどのアケビがいつものように大きな実をつけ、きれいな紫に色づいて秋を感じさせてくれます。お隣さんに飾りように進呈し、さらに懇意にしている近くのそば屋さんにも観賞用にと届けました。お店を訪れる人をきっと楽しませてくれるでしょう。今年は例年になくたくさん見事な実をつけてくれました。


昨日は地域の防災計画を話合い、今後予想される地震の規模についての話題が1つの焦点になりました。しかし、これから予想される災害は大地震だけではありません。
今から4年前の2013年にスイスの再保険会社スイス・リーが「自然災害リスクの高い都市ランキング」を発表し、その中で東京・横浜が世界一リスクの高い都市に挙げられたことが当時話題になったようです。上位10位までに日本の都市が3つ(東京・横浜、大阪・神戸、名古屋)も入っているのです。
スイス・リー社のホームページではそのレポートについての概要を紹介したページがあり、「破壊的な洪水、嵐、高潮、地震、津波」の全5危険を総合的に判断した指数も示しています。

東京だけではなく、日本の都市は自然災害に対して極めて脆弱な構造を持っていることが世界的にすでに認知された事実であるということは、現在のアジア情勢を考えるうえでとても重要な意味を持っている・・・9月22日の守田敏也さんの論考(「明日に向けて(1426)」を読むと、単に大地震や津波にどう備えるかだけではなくいろいろと考えさせらます。
守田さんは、このような脆弱な都市構造を持っている日本は、他国からの攻撃がもしあった場合に日本を軍事力で守ることはできないことを指摘し、次のように述べています。

前回の記事で日本を軍事力で守ることは到底できないことを述べました。とくに防空体制に必須な旧陸軍の分類による「消極的防衛」・・・都市構造を空襲から強くすることなど現代ではとてもできないからです。
そもそも第二次世界大戦時に比しても、日本は空襲に対して格段に脆弱さを増しています。原発や石油コンビナートをはじめ攻撃されたらひとたまりもない構造物が海岸線に林立しているからです。
これらを空襲を避けるために疎開させるなどまったく現実味がありません。外交で、絶対に空襲など受けないようにすること以外に、この国をリアルに守る道はないのです。
そればかりではありません。実は現代の日本は自然災害に対しても極めて脆弱な都市構造を持ってしまっています。これらの弱さをたたかれたらやはりひとたまりもありません。


このあと、守田さんは、首都東京が地震だけではなく、水害に対して実は治水といえば明治以来大河川の堤防の「かさ上げ」に明け暮れ、流量の増大との悪循環の結果、「日本を攻撃するのに、軍隊も核兵器も必要ない。無人機が一機、大潮の満潮時にゼロメートル地帯の堤防を一カ所破壊すれば、日本は機能を失う」(東京新聞)という事態に陥ってしまったことをのべて、次のように結んでいます。

日本には戦争など行う余裕などありません。確実にやってくる東海、東南海、南海地震に備えなくてはいけないし、各地で「想定外」のことが起こり続けている現実を踏まえて、災害対策に大幅に予算を振り向け、人員を拡大すべきです。
政府のみならず、すべての政党、団体、そして諸個人にこのことを訴え続けていく必要があります。


守田さんは、北朝鮮の挑発行為に対してどのように対応すべきかについて、1つ前の論考「明日に向けて(1425)」でくわしく書いていて、これもまた傾聴に値する意見です。
防空には「攻勢的防空」「直接防空」「消極的防空」の3つの考え方があることもこの記述で初めて知りました。北朝鮮がもし日本をミサイル攻撃するとすれば、原発を狙えばそれでいいという趣旨のことを以前書いたことがありましたが、守田さんはそれを都市構造の問題と防空という視点から詳細に解明してくれています。
ここで示されている防衛大学教官、軍事研究家の柳澤潤氏 の論文も大変興味あるものでした。



  9月20日(水)
トランプ大統領の国連での品のない愚劣な演説が取りざたされていますが、それに負けずに安倍首相が9月17日のニューヨークタイムス、オピニオン欄にある一文を投稿したことが話題に。
「この歴史と継続的なミサイル発射と核実験を考えると、北朝鮮とのより多くの対話は出口のない無益なものに終わるだろう(More dialogue with North Korea would be a dead end. )。いま、北朝鮮に最大限の圧力をかける時だ。それ以上の遅延はない(Now is the time to exert the utmost pressure on the North. There should be no more delays.)」というのが彼の主張の眼目です。
トランプ政権へのエールのつもりなのだろうが、米軍艦船への給油を実施し安保法制の具体化をすすめる安倍政権のもとでは、仮に偶発的な衝突があったとしても日本が攻撃の対象になることは火を見るよりあきらか。
中国・ロシア等に対して平和解決へのイニシアチブをとる意志はみじんもなく、経済・軍事で北朝鮮を圧倒的に制圧することだけが念頭にある安倍政権は、海外から見れば実に異様な存在なのです。
その安倍が、財政再建も何のその、野党の体制が整わないうちになりふりかまわず解散総選挙というのですから、究極の自己保身としかみえません。要するに、国民はどうなってもいい、政権政党と大企業が生き残ればいいという一種の「破滅願望」の裏返しなんでしょうかね。
ちなみに、安倍が投稿したニューヨークタイムス紙が今年はじめにこんな風刺画を載せましたっけ。”トランプいいなり”といったところでしょうか。



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ここ数日、畑仕事の合間にやっていたのは、23日の自主防災会役員会に向けての地区防災計画素案の作成です。
企画班の責任者である私が骨子をつくることになっていて、「やむなく」こしらえたというのが実状。いろいろネットで調べてみてもひな形になるようなものは一切ないし、それより狭い地域で自主的に防災計画をつくってそれを年々練り上げ、自前で避難訓練などをやっているところはものすごく少ないのではないのが実状ではないのでしょうか。
だとすれば、他地域に先駆けてモデルケースとして作りあげてしまえばよいということです。私に思いつく限りでの方針書を先ほど完成して、総務班、事務局長に連絡したところ。果たして23日の会議でどんな反応がでるのやら。

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アップル社が12月にiMacProを発売するのだという。iMacもついにPro路線ですか・・・これは驚きですね。スペックも驚きなら値段も破格。最低55万円らしいのですが、最高額はアメリカのメディアが推計したところ約190万円になるというのです。そりゃまあ、コア数が最大で18(44万円相当)もあり、メモリが128G(30万円)、4TB SSDストレージ(約40万円)その他、気が遠くなるようなスペックと値段が並んでいます。もちろんこれは最高額ですから、いくらでも廉価版を作ることができますが、それにしてもアップルは何を考えているのかな。
スティーブジョブズ亡き後、新しいものより既存のデバイスをアップグレードすることで生きながらえてきたアップルですが、初期の頃マックが一台100万円くらいした時代に戻ろうというつもりなのでしょうか。「持っていること」がステータス・シンボルであった時代にです。
しかし、よほど映像(3D、VR、映画、アニメなどのクリエーター)や音楽のプロででもない限り使いこなせないほどのスペックを持った機器を一般に販売する意味が今日果たしてあるのかどうか。もはや金持ちのシンボルとしての意味しか持たないのではないのかとさえ思えてきます。ジョブズなら何というのでしょうね。
この黒iMac、確かにこれまでのアップルの粋を集めたような美しい筐体と中身を備えたプロ仕様ですから、そのスジの方々にとっては垂涎の一品であることは間違いない。
もし私がまだ40台か50台でそれなりに稼いでいたとして、これを買おうと思ったでしょうかね。まだiMacが出ていない頃、パワーブックやパワーマックを次々と買っていた頃なら思い切って買ったのかも。だがいまは、確かにスゴイとは思っても、手が出ないのだから仕方がない。



  9月19日(火)
今朝の鳥羽慎一モーニングショーで、野党共闘をすれば自民と野党の議席数が2:1くらいになるというデータが示されたとき、田崎史郎が例のごとく衆議院選挙は理念や政策が一致しないと共闘はできないという民進の言い分を解説、玉川徹さんが「そんなことを言っている場合ですか。自民党は理念も政策もなく解散だと言っている」「民進党が共産党と共闘するのを一番嫌がっているのは自民党でしょ?」「(野党共闘に後ろ向きな)前原さんって隠れ自民党なんじゃないんですか?」と直球勝負。面白かった。
理念や政策が一致しない政党だから共闘が可能になるのであって、すべて一致したらそれは同一政党ということでしょう。そんな理屈もわからない前川さん、共産党は除いて社民、自由と共闘するというのでしょうか。共産党があとからついてくるとでも思っているのか。
[「民進党がこんな状態じゃ、批判的は票は共産党に流れる。勝つのは共産党だ」という解説もモーニングショーで紹介されていました。この点だけは共感できました。
ともかく臨時国会冒頭解散なら、「こんなはずではなかった」と自民党に思わせるような選挙にしなければいけませんね。

沖縄辺野古ではキャンプシュワブ前での抗議・監視行動が粘り強く続けられています。北上田さんの報告では、現在毎日100台以上のダンプが石材を積んでゲートに入っているとのこと。
一体、どのくらいの石材と土砂が必要なのか。北上田さんが公文書公開請求で入手した設計図書にもとづいて試算しています。詳しくは氏の説明を読んでいただきたいのですが、次のように書いています。

計算してみて驚いた。基礎捨石、割栗石、根固用袋材、目潰し砕石、基礎砕石、腹づけ材、砕石舗装等で、実に750,000トン(28万?)もの石材が必要になるのだ。大型ダンプトラックにしてなんと75,000台。1日に100台のダンプトラックを入れたとしても、750日、すなわち丸2年以上もかかるのだ。
実際には日曜日、荒天等の作業休止日や、ゲート前の座り込み等のため週に3〜4日の搬入がやっとだろう。そうすると、石材の搬入だけで4年もかかってしまうことになる。また石材だけではなく、他の資材の搬入も必要だからさらに時間がかかるのは必至だ。


護岸工事が終われば、今度は土砂の埋め立てが始まることになりますから、これまた想像を絶する量の土砂が運ばれる。「陸路からの石材の搬入に4年もかけていては、護岸工、埋立工の完成はそれこそ何時になるか分からない」。よって、「ゲート前での座り込み行動の重要性は明らか」と北上田さんは強調しています。
ゲート前で警備するALSOKのみなさんに何億円もの警備費を支払い、北朝鮮を尻目に海上保安庁が海上抗議行動を規制・弾圧し、機動隊があいかわらず排除行動にいそしんでいる。沖縄タイムスによれば、警備費については官製談合の疑いも指摘され、「陸上、海上の民間警備費が2014年6月〜2016年12月の2年半で少なくとも159億円」なんだそうですよ。
こうした乱暴な工事によって貴重な生態系が失われていく沖縄。こうした実態を私たちはもっと知らないといけないと改めて思わされました。

ところで沖縄といえば、最近公開された映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」が大好評とのこと。
那覇市の桜坂劇場では、上映初日に長蛇の列ができ定員300人のところ400人が詰めかけて入場できない人が続出だったとか。上映前に拍手が起こったのは過去に例がなかったという話もネット上で紹介されていました。
カメジローについてはいくつか映画化されており、2月17日には「カメジロー 沖縄の清青春」について少し書いたことがありました。
この映画は、「第54回ギャラクシー賞月間賞を受賞するなど高い評価を得た2016年放送のテレビドキュメンタリー番組を、追加取材、再編集をおこない映画化」したもの。
妻によれば、子どもの頃沖縄で「カメジロー」といえば政治に関心のない田舎のおばちゃんでも知っていたというくらい有名だったといいます。桜坂劇場での行列は、瀬長氏が那覇市長に当選したあと兵糧攻めに遭ったとき、那覇市民が税金を納めるために長い行列を作ったときの逸話を彷彿とさせます。カメジローの生き方は沖縄の人々の心にしっかりと埋め込まれているのですね。

ちなみに各地での上映予定はこちら。長野は11月25日長野ロキシーで。予告編はこちら。





  9月18日(月)
昨夜暴風警報が出たので、よほどひどいことになるかと構えていたのですが、池田町は全く影響なしで拍子抜けでした。北アルプスのおかげでしょうか。
今朝は西の空に大きな虹が。朝日があたると北アルプス側によく虹が現れます。今日は青空に虹が映えてとてもきれいでした。日が昇る頃は高く大きな虹だったのに、日が高くなるとほとんど水平な虹。そうした変化を見られるのも高台だからこそですね。






数日前から話題になっていた臨時国会冒頭解散が安倍首相の指示で現実になりそう。大義名分は全くない、ただ票ほしさの完全な党利党略解散です。北朝鮮問題を最大限に利用し、民進党の事情を見切って野党共闘の先手を打ち、かつ「日本ファースト」の体制が整わないうちにというただそれだけ。森友・加計疑惑に蓋をしたまま逃げ切りを図るという寸法でしょう。
しかし、今度の選挙は9条改憲を許すかどうか、国政私物化政権を放置するのかどうかを問う重大な意義を持ちますから、単に「政権選択」という課題に矮小化させるわけにはいきません。
政権選択というならば、本気で野党共闘を実現すれば、国民生活を守るうえでも9条改憲を阻止する上でも大きな前進を勝ち取ることができるはず。野党各党には、その課題を正面から見据え本気に安倍政権に対峙できるのかどうかが問われる選挙です。
もちろん、ブレずに国政を真に改革できる力量をもつ日本共産党をさらに大きく飛躍させることは同時に最も重要なことです。だからこそ、自民党・公明党のみならず、「反共」を前面に押し出す政党とのたたかいもまた熾烈を極めることになるでしょう。
日本がどこへ向かうのか、どこへ向かわせるのか、あと2ヶ月もしないうちにわかるときがきます。



  9月17日(日)
今日は台風の影響で雨が降ったり止んだり。夜は松本で仕事があったので、昨日から今日昼過ぎまでずっとその準備で数学の入試問題にとりくんでおりました。かなり頭がさび付いてはいるものの、何時間集中してやってもやり過ぎることがないと感じるのは、楽しいからなんでしょうね。
昨日は妻がでかけていたので、その合間に「奇跡がくれた数式」という映画をDVDで観ました。


難しい数式が出てくる映画じゃないのかと思うかも知れませんが、全くそんなことはない。むしろ主人公ラマヌジャンがいうように「定理は女神が寝ている間に舌の上に置いていく」もので、直感とインスピレーションのたまもの。数学はまさに論理を越えた芸術なのです。
イギリスに渡った主人公を待っていたのは、論理と証明がすべてという古来からの数学の伝統と、インド人に対するいわれのない偏見と差別。
第一次大戦下のイギリスで、彼の才能を見いだして、何とか証明の重要性を納得させようと悪銭苦闘するケンブリッジの数学者ハーディ。ハーディと大学の仲間の若きバートランド・ラッセルとの会話も面白い。
インドに残された母親は自分が棄てられたと思い込んで、ラマヌジャンの妻が書く夫への手紙をすべて隠してしまう。数々の悲運の中でついに病に倒れる。
インドの風景、イギリスの歴史を感じさせる建物のたたずまい、ラマヌジャンとその妻の交流の初々しさ・・・光と色彩の豊かさ・・・すべてに映像の美しさが際立っています。
世の中には人知を超えた、こうした天才が出現するんですね。しかし、その天才もまた人の子、あらゆるものに精通しているわけでもなく、生活力の天才であるわけではありません。それゆえに予期せぬ悲劇に襲われることも多い。モーツアルトもその例に漏れずです。
「神々の愛でし人は夭折す」・・・L.インフェルトが数学の天才ガロアの生涯を綴った本の中で使った言葉。ラマヌジャンの生涯にもまさにそれがびったりという気がします。

映画の公式サイト
対談「ラマヌジャンを語る」(黒川信重+小山信也)



  9月16日(土)
またまた日の経つスピードが速くなってきた。夜が近づくのも早い。畑にいて、日が傾いて帰ろうと思って時刻をたしかめると、まだそんなに遅い時間ではないというように。

さて、きのうの朝はまたまたあのJアラートで起こされた。警告をしてくれるのはいい。だが、どのテレビも全く同じように政府発表通りのマニュアルを読み上げているのはどうかと思います。
すでに前日から発射のつかみ「発射からミサイルの進路を完全に把握」していたはずの政府に次のことを聞いてみたい。
@北海道上空を飛んでいるのに、なぜ長野で建物のなかに非難しなければならないのか。また東京などで新幹線を止めなければならないのか。
Aミサイルが通過した後も非難をよびかけたテロップを流し続けているのはどうしてなのか。
B落下物があるかもしれない、と言いながら人工衛星より高い超高度を飛ぶミサイルからどのような落下物がいかにして地上に到達するのか。
情報を伝えるなら、ミサイルの飛行経路を刻々画面に打ち出し、「現在のところ安全であり通常の生活に支障ありません」と知らせるくらいのサービスはしてもいいんじゃないですかね。軍事機密?冗談でしょう。そこまで技術は確立されていない?これまた冗談でしょう。
ホントは、「これじゃ危機管理にならないし、第一、国民に警戒心を植え付けられないから、今みたいに”いつどこから、どのように飛んでくるのかわからない”としておく方がいい」と思ってんじゃないのかなあ?
おそらく、「北朝鮮をつぶせ」という声が自然発生的にわきあがってくることを期待しているのでしょう。軍事行動のオプションに抵抗がなくなること、さらに国内の軍事化をすすめる糸口にしたいこと、これより都合のよいチャンスはありませんからね。ネット上にはその尻馬に乗った記事があふれています。

過去の経過なしに今回の事態を見たとき、「北朝鮮狂ったか?いやもう狂っている」と金正恩の「狂気」をまな板の上にあげたくなります。
確かに「日本列島の4つの島は、チュチェ思想の核爆弾によって海に沈むべきだ。もはや日本は私たちの近くに存在する必要はない」と「最も強いコトバ」で日本まで攻撃の対象にしています。このような北朝鮮のプロパガンダの低劣さ、馬鹿馬鹿しさをあげつらうのは簡単でしょうし、正気を疑うほどのことであることも事実。
しかし、「狂気」となれば、その対策は正常な政治の延長線上では不可能ということになります。話合い、交渉などはそもそも成立しないからです。残る選択肢は1つしかありません。そこに向かって周到に準備を重ねているのがアメリカと日本の現実ではないのでしょうか。

私が問題にしたいのは、短絡的で漠然とした恐怖、情念だけの方向付けなどによる思考操作の行き着く先です。
たとえば、小池都政はいまどうなっているのか。豊洲移転をめぐる状況、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式をめぐる対応、都議会での都民ファーストの現状などから見えてくることは、「東京大改革」という漠然としたキャッチフレーズの無内容さでしかありません。いや有害ですらある。
民進党を離党した連中が小池ファーストとも連携して「政権交代できる政治勢力」をめざすというお笑いに近い現状をみるにつけ、同じことを思うのです(こんなのは「合従連衡」とさえ呼ばないだろうね) 。
普通に生活しているものにとって、必要なあらゆる情報を収集するなどということはおよそ不可能です。しかし、メディアは肝心要の正確で必要最低限の情報を提供する義務があるし、受け取る側も冷静に批判的に頭を回転させる必要があります。それを奪い取っていこうとするのが今日の政治や文化の方向ではないのか。これからも監視をつづけることが大事になりそうです。



  9月14日(木)
夕方は松本での「こどもじゅく」。その前に駅前で買い物をしていて空を見上げると一面の「いわし雲」。心地よい秋風が吹き渡っていました。
そろそろ野菜も終わりで、いつも提供してくれている方々からも「なし」。幸い、我が家の畑で2度目に植えたインゲンが大量に実を付け始めたので、最後のトマトとともに持参しました。
塾から帰ったら、いつものMさんが「もち米」があるよと連絡をくれました。あと2,3週間もすれば、我が家の「アズキ」が取れるはずなので、いっしょに持って行くことにしましょう。




「じゅく」では高2の生徒(進学校)が参加していて、いま積分にはいったところ。今日は約1時間で定積分を超特急ですべて説明しました。理解のはやい子なので説明した部分はほぼつかんでくれたのではないかと思っています。
定積分のところは、現在の数学の教科書では生徒にはほとんど意味不明の導入になっており、なぜはじめから面積と関連づけて書かないのか不思議でなりません。定積分の歴史をひもとくまでもなく、求積法というのは微分よりもはるかに歴史が長く深い。
f(x)≧0の場合に区間a≦x≦bでf(x)とx軸とで囲まれた部分の面積が次の式で表されることをきちんと納得づくで説明しきれば、きっと大きな感動を与えることができると私は確信しているのですが・・・。いつだったか教師なりたての頃の授業でクラス中の拍手を受けた体験を書きましたっけ。つい思い出してしまいます。

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さて、こちらでの好天をよそに、台風18号が沖縄宮古島に甚大な被害を与えて東シナ海に入り、さらに発達しスーパー台風並の勢力になって九州を伺う勢い。以前なら沖縄近海で方向を北から東に変えるころから勢力が衰え目も定かではなくなるのに、この台風は逆。大きな目が不気味な感じに見えます。列島を縦断する予想があるだけに、アメリカ並みに2、3日前から避難準備をはじめ周到な対策が必要なのでは?


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東京の友人Sさんが今日から10日間の北欧の旅に出発。「定点観測」(同じ施設を訪問し変化を見ること)を含めて障害者施設や福祉施設をめぐって、@「ノーマライゼーション」思想の具現化を体験、A「インクルージョン」の実際を見聞きすることがその目的なのだそうです。
メールには「障害者権利条約の実現形を北欧で学び、日本国憲法をものさしにして、集中していろいろ考えてこられたらとおもっています。『至福の時間』を過ごしてきます」とありました。大きな収穫があることを期待し、現地からの報告を楽しみにしていましょう。



  9月13日(水)
中高生がスマホを高速で操っているのをみていて、近い将来親指の異常に肥大化した子ども達が生まれてくるのではないかと冗談半分で思っていましたが、どうやらそれは違うらしい。
今日のNHK「ためしてガッテン」によると、最近スマホの親指操作のしすぎで腱鞘炎「スマートフォンサム(thumb)」になる症例が世界中で広がっているのだとか。
これは「ガッテン」の情報ではありませんが、ネット上で調べると2015年にはドコモ由来の「テキストサム損傷」という病名で知られるようになったものの、専門家の中にもそんな病名は存在せず指の変形も考えにくいと答えている人すらいました。このときは、スマホを小指で支えるために、小指の変形が起こりうるという具合に誤解が広がったものと見えます。
今日の「ガッテン」では、人類の進化の過程で親指の持つ役割から解き明かしながら、人間では親指を内側に曲げる筋肉は親指内側の丸い筋肉だが、親指を開くのは手の甲が側の手首から少し下の小さい筋肉であり、ひんぱんに親指を使うスマホやパソコン、ピアノの場合に猛烈が負荷がかかり続けること、そのために手の甲の側の腱鞘に炎症を起こすのだと説明して納得させてくれました。
いままでこんな使い方をしたことのないスマホの片手操作を長時間、しかも親指にのみ負荷をかける使い方では炎症を起こさない方が不思議でしょう。

私も長時間パソコンに向かって文字を打ち続けることがありますが、これまでのところ手首に違和感を覚えたのは数年前の1回だけ。それは原因がわかっていて、キーボードの高さが低すぎて手首が反り返ったことからくる痛みでした。キーボードまでの距離を取り、高さを調節して腕の延長上にほぼ同じ高さで指が来るようにしたら何ともなくなりました。
先日も数日にわたって、8月29日の公民館問題での回答説明会の記録を打ち続けていましたが、どうということはありませんでした。キーボードがずっと前から負荷のかからない東プレの製品なのでほとんどキータッチの際の重さを感じないことと、無理な指の使い方はほとんどしていないことなどがその理由なのでしょうか。
東プレで採用しているような静電容量無接点方式のキーボードはオフィスでのタイピング用に使われていて、その性能と操作性は試され済み。
それはともかく、子どもたちに便利で使い勝手がいいという理由だけで、こうした不自然な指の動きを強制されるようなデバイスは、早急に改善するか手首を痛めるような使い方ができないようにすることが必要になるのかもしれませんね。

今日はいい天気でしたが、妻がいないため1日家にいて大掃除、洗濯など家事にいそしんでおりました。前にも書いたように、複数のことが一度にできなくなっていて、掃除をして外の庭の手入れをして、さらに畑に行ってなどということはまず無理。ハルちゃんも同様で、すっかりものぐさになってしまい、ご同類だねと憐れみあっています。
明日は午前中はバラの会の作業で、夕方からは「こどもじゅく」。夏野菜が終わりに近づいていて、明日は新鮮野菜を沢山というわけにはいかなくなりそう。それでも、今日はお米を30キロいただきました。これから米の収穫が始まるので、そちらにも重点を移していこうと考えています。チラシも作り直さないといけませんね。



  9月12日(火)
今日から妻は泊まりがけで東京へ。民医連の全国大会が開かれるのです。というわけで、私はハルちゃんとお留守番。
さいきんハルちゃんは、雨が降ってもほとんどソワソワもなく、寝てばかり。何だか歳を感じさせます。相変わらず私にベタベタして膝の上で寝たいと催促するので困りもの。妻は「もうエサを買ってきてやらない」とヤキモチを焼いています。「ま、拾ってやった恩を忘れていないだけさ」と私。

今日、都民ファーストの会が「新代表に総務会長の荒木千陽氏を選出した」との報道がありました。野田代表は「都の政務担当特別秘書に専念」するために辞任したのだとか。「小池氏もメンバーとなる代表選考委員会などを開き、荒木氏を新代表にすることを決めた」という経緯が共同通信配信の記事に書いてありました。
代表選考委員会で決めるのですか?なんだかヘンですね。大会が開かれたという話は聞きません。
代表をどうするかという人事は党の最も重要な決議事項でしょう。だからどの党も大会を開いて投票で決めます。その過程で選考委員会が開かれるかどうかは、それぞれの党の事情ということでしょうが。
この党の綱領を見ても、何をしたいのか、何を目指すのかはさっぱり分かりません。そしてこの人事のあり方。およそ政党としての形をなしてはいないということだけははっきりしましたね。

東京新聞は昨日の朝刊で、「来年発議」自民変えず 改憲日程ありき 首相否定したが…」という記事を載せました。自民党のもくろみは、@9条改憲などの自民党改憲案をとりまとめて今月の9月下旬から開かれる臨時国会で憲法調査会に提示。A来年1月からの通常国会に改憲原案を提出。発議をめざす。場合によっては国会の大幅延長も。B来年12月の衆院議員の任期満了までに国民投票に持ち込み、衆院選とのダブル投票。

ひょっとしたら、9条に自衛隊を書き込むという1点で改憲突破をはかる可能性があると私は見ています。これなら国民は軽く騙せるという意図が見え見えだからです。それ以外を絡めると難しくなるだろうし。
昨日大町で開かれた講演会で、新潟野党共闘の立役者である新潟市民連合の佐々木寛さんが話していたように、9条にもし自衛隊を書き込むとして、その自衛隊が安保法制によって海外にいつでもアメリカと出て行ける存在になっていることを忘れてはいけない。そのことをきちんと話していけば、必ずそのもくろみを打ち破ることができるのです。
もちろん、9条第2項を死文化させることは言うまでもありません。

8月31日、安倍改憲を阻止するために1点共闘の組織、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が結成され、9月4日にはキックオフ集会が東京で開かれました。
「9条の会」の代表者以外に、瀬戸内寂聴、田原総一朗、なかにし礼、益川敏英、森村誠一氏など、これまで名前の出て来なかったような人たち19人が発起人となっています。いままで他の団体と共闘してこなかった全国「9条の会」がはじめてこの組織に加わり、「先頭に立って活動する」(渡辺治さん)との決意を披瀝。
具体的な「アクション」として、全国3000万人署名行動を提起していますから、その本気度が伝わってきます。

さて、地域でこの行動をどう受け止めるのか。当然ながらこのこのとが運動の成否を決定づけます。安保法制反対運動では、地域によって組織的な取り組みが十分に出来たとはいえず、かなり温度差がありました。
池田町では町の著名人のよびかけで「町民の会」を結成し、全国2000万人署名にとりくみ、大きな成果を挙げることができました。
今度はそれを上回る規模のとりくみであるし、池田町でみるように、必ずしも当時のような熱気があるわけでもない。だが、安倍「改憲」は戦争法どころの問題ではなく、国の制度の根幹を変えてしまういわば安倍政治の総仕上げの企み。この国の生死を決する問題ですから、絶対に阻止しなければなりません、
じっくり策を考え、一気に行動を起こす。心ある人々をすべて網羅して安倍悪政に立ち向かう、そのときは「いま」を除いてありません。



  9月11日(月)
しばらく雨が降らず、そろそろ雨がほしいと思った頃に夕方から雨。夜に入ってちょっと強く降ってきました。
キューバなどで猛威をふるい大きな被害を出したハリケーンがアメリカ南部フロリダに上陸、勢いは弱まったものの警戒が続いているとニュースが伝えていました。
とくに注目すべきは、4,5日前から650万人という信じられない数の人々に避難命令が出され、日中に移動できるように計画された避難行動が実行に移されたこと。見習うべき教訓が含まれていると感じました。
妻の言うには、子どもの頃、台風の通り道(進路変更のポイント)であった沖縄では、体育館に避難していたといいます。現在と違って、まだ木造の伝統的な家でしたから風よけの木や石積みの塀があったとはいえ、大きな被害が出る恐れがありましたから、いわばマニュアル化されていたのでしょうか。
普段、そうした災害に縁のない地域では不意打ちの台風や豪雨、地震などに対してはかなり脆弱だし、第1そんな備えも避難訓練も行われてはいない。
さまざまな災害に備えた対策を地域からつくりあげる努力が求められていると、今更ながら痛感します。

さて、日がどんどん過ぎていく。身体のどこかに不具合があると、動きが緩慢になるためになかなか思うように仕事もはかどらず、ついつい横になっていることが多い。
気がつくと、あたりの田んぼは黄色く色づいて、稲穂が重そうに黄金色の実を垂れています。稲刈りが始まって、あちこちで大型のコンバインが動いている。
畑で作業をしていると、空には無数の赤とんぼ。だんだんその色もあかね色になって、繁殖に余念のないヤツの姿も。秋ですねえ。




離れた畑のことばかりに気をとられて、庭の手入れを怠っていたせいか、ふと気がつくと一昨年仕込んだシイタケの原木に大きなシイタケがニョキニョキ。デカい。手入れが悪いから多分出てくれないかもしれないと思っていただけに嬉しい誤算でした。
焼いて食べたら、みずみずしくて実にうまかった。





  9月7日(木)
朝から雨のためバラの会の作業はなし。雨の晴れ間をぬって妻と畑にいく途中、ちょっとバラ園に寄ってみましたら、やはり誰もいない。「いれば表彰したのにね」と私。
ふと見るとバラ園の端に一台の軽トラが止まっている。まさかと思って近づいてみたら、隣の地所の方がカッパを着て草刈りをしていたのでした。バラ園から下った辺りはかなりニセアカシアなどが茂り雑草も生えていたのですが、ニセアカシアは先日きれいに伐採。そのかわり、そのあたり一帯に「アレチウリ」が目立つようになったのです。
草刈りをやっている方は、雨に濡れながらアレチウリ退治をしていたというわけ。何も雨の日でなくてもいいのにと思いつつ、畑に急ぎました。
すこし雨がぱらついていたもののこちらは短時間の作業だったので、20分くらいで退散。昨日マルチをして植えたキャベツ、レタスに虫がこないうちにとカバーをかけてきたのでした。
今年は白菜は春の白菜から取った種から芽を出した苗が数十株。食べきれないほどできそうです。レタスも苗ではなく種からなので、これまた30株ほど。種からどこまでできるのかわかりませんが、うまくいけば子ども塾に持って行けるでしょう。ただ植える場所をつくるのが追いつかない。明日もまた、腰をいたわりながら畑仕事になりそうです。

今日は幸い雨で畑以外にはどこにも行かずに、ほとんど1日パソコンに向かい先日8月28日の公民館問題での回答説明会のテープ起こしをしていました。実は数日前からコツコツとやってはいたのですが、何しろ3時間みっちりやりとりが続いていたので、これを記録するのは並大抵のことではない。
発声した言語をそのまま文字データにしてくれるソフトがあることはあるのですけれど、むしろ内容を確認しながら記録する方が大事でしたから、気長に打ち続けていたのです。
そこで気がついたのは、かなりやりとりの内容は記憶しているつもりだったけれど、実は肝心なことも含め、ほとんど忘れているということ。よほどきちんとメモをしていないかぎり、その日の雑なメモだけでは絶対に復元できないだろうなと思いましね。
というわけで、今日午後9時頃ようやくすべて終了。ワードの文書としてページ数34ページ。膨大な資料になってしまいました。紙食い虫です。とはいえ、これも貴重な記録。これからの基礎となるものですから大切にあつかわないといけません。

記録してあらためてその日のやりとりのポイントが整理できる。もっとも、私が町側とやりとりした部分が半分以上あるので、それを記録するのは何とも妙な感じです。
私はかねがね、しゃべったとおりを文字にして見事に読めるような才能を持った人を尊敬してきましたが、まずそうできる人にはお目にかかったことがない。だいたいしゃべりコトバを復元すると、とても読めたものではありません。
それに照らしていえば、今回の私の質問・意見の表明は自己採点で70点くらいかな。ゆっくり話していたので、聞き取るのも容易だし、主述の関係もまあまあはっきりしていた。しかし、やはり自分で何をどう発言したのか鮮明に聞き取れない箇所があってびっくり。
それはともかく、今回の説明会では、いっそう問題が浮き彫りになったことも含めて、解決までは道半ばという印象をいっそう強く持ちました。
公開はもうちょっと先。校正をして不要なところは省き、分かりやすくすることも必要でしょうね。つまり、記録は記録として保存しつつ、聞き取れない部分やつじつまの合わないところは原文の意味を変えない程度に修正することも必要。ちょっと時間がかかるかもしれません。近く、今回の説明会の関連資料を含め、専用コンテンツで紹介する予定です。

指と腕のスジがねじれてしまいました。



  9月5日(火)
秋野菜と来年のための畑の準備のために結構な重労働をしていて、腰は痛くなる、疲れがなかなか取れない・・・というわけで、パソコンに向かうことが出来ない状態がつづいています。
この間、穂高で3日に杉尾秀哉さんを招いての憲法集会があり、それなりに収穫もあったのですが、結局これについても書けずじまい。何だかちょっと集中力を欠いたこのごろです。

メディアは、連日北朝鮮の核・ミサイル問題について、北朝鮮の挑発行為の背景や軍事的な力量などについて詳しく報道。「北朝鮮と米韓の戦争」という言葉も見え隠れする状況です。
政府は「対話のための対話は無意味」として力での圧力しか念頭にないのですから、メディアはこれに引きずられてはなりません。
アメリカが相手にしてくれないことにダダをこねるかのような北朝鮮の指導部に対して、アメリカのとるべき立場は無条件の対話しかありません。もし、それに反して斬首作戦を含む戦争オプションをちらつかせ、軍事的な圧力を加え続けるなら、何らかのアクシデントをきっかけにとんでもない事態を招きかねないからです。
日本政府は、アメリカのオプションにそれこそ無条件に従うことになるでしょうから、日本にとっても悲劇的な事態を招く。そんなことは絶対に避けなければなりません。
安倍政権は、こうした事態を軍拡への好機とみているのかもしれませんけれど、それこそあの時代に逆戻りさせる最悪のシナリオ。安倍政権の延命を許すわけにはいきませんね。

そんな思いが募ったときには、肩の力を抜いて、こんな歌でもきいてみませんか。





  9月2日(土)
沖縄で基地建設の監視・抗議行動を行っている北上田さんの報告によると、一昨日国頭村の採石場でダンプの運搬に抗議していた一人が道路交通法違反で逮捕され、あしかけ3日たってようやく釈放されたのだといいます。
北上田さんはかねてから高江でのオスプレイパッド建設に使われているダンプに相当数の違法改造車両があることを告発し報道してきていました。私も昨年現地で主として排気口が横向きになった車両を多く見かけましたが、沖縄県警は前後をパトカーで護衛してこうした違法は全くの野放し状態でした。
住民の行為についてはどれほど法律上軽微なものであっても、何日も拘束し威圧し続けているのですから、国家権力というものの本質を実に見事に教えてくれています。
「チョイさんの沖縄日記」で改造ぶりを是非ともご覧下さい。何度もいいますが、前後をパトカーが守って走っているのです。
北上田さんは「沖縄県警は、違法ダンプの運転手を逮捕し、違法ダンプを使った受注業者の社長、そして発注者としての沖縄防衛局長も逮捕しなければならない」と書いていますが、全くその通りです。

ところで、その沖縄。一昨年、昨年と夏から秋に出掛けましたが、今年は以前に書いた事情でちょっと無理。妻は10月中旬から1ヶ月ほど里帰りしますので、私は来年の2月か3月頃に行こうかなと考えているところ。どうなるかはまだわかりませんが・・・。
義兄の情報では、昨年居着いたネコが子どもを生んで、現在5匹になって家の中まで事由に出入りしているとのこと。妻に話したら、「えぇ〜〜〜!!」と仰天していました。
我が家のハルちゃんは飼っていたら情が移ったけれど、もともとはネコ嫌い。いったいどうなることかと心配していました。まあ、なるようになるでしょう。



  9月1日(金)
今日が土曜日だという思い込みから抜けられないのと、身体のだるさで午後遅くまで飼い猫のハルちゃんといっしょに布団の上でグズグズ。昨夜はずいぶん涼しくなってとうとう毛布を引っ張り出してしまいました。
ハルちゃんは毛布が気に入ったらしく、ずっとその上で熟睡。朝になっても午後になっても一向に目を覚ます気配がない。この頃本当によく寝ています。
周りはすっかり秋の気配。午後遅くから畑で少しだけ身体を動かしてきましたが、さほど汗もかかず風に吹かれて気持ちがよかった。赤とんぼが無数に群れて雲の流れにもやはり秋の気配。天気予報によれば、このあとも30度超えはなさそうだということでした。
田んぼでは稲穂がすっかり黄色くなって重そうに垂れているところもあり、間もなく稲刈りもはじまるのでしょう。何だか月日の過ぎるのがずいぶん早く感じられるようです。

さて、今日は防災の日。全国的にさまざまな防災訓練が行われていたようで、中にはミサイル退避訓練も含まれていたようですね。地域の要望や取り組みを反映した、しっかりとした防災計画・避難計画が作成されることが求められます。

民進党の代表選で前評判通り前原氏が当選したと伝えていました。「民進党の終わりの始まり」というのが私の率直な感想です。
前原氏は、「この党をもう一度、政権交代の高みに持って行きたい」「国民のためにすべてをささげて働く覚悟だ」とのべていましたが、同時に野党再編への取り組みも視野に入れていることを公言していますし、共産党などとの野党共闘のあり方には基本的に否定的。この代表選挙は民進党の持つ危うさを露呈したという側面の方が大きいのではないでしょうか。
安倍政権と対峙できるだけの対立軸を示すことが依然としてできず、もし「日本ファースト」という新政党ができればその中身には関係がなくそちらに世論が易々と引っ張られる程度の政党になっていることです。都議選がそれをはっきりと示した。
もし、総選挙で野党共闘に背をむけて共産党抜きの共闘にシフトしていくのであれば、それは自らの没落をいっそう早める結果にしかならないでしょう。野党連合は共産党が望んでいるのではなく、無党派層を中心とした市民連合などの強烈なアピールなのですから、それに答えられないとすれば無党派層からも見放されるということです。
前原執行部はどのような方針で今後の政局に臨むのでしょうか、目が離せません。

毎日新聞は、解散総選挙への3つのパターンが考えられると書いている。最も早いのは9月25日からの臨時国会冒頭解散。狙いは2つ。1つは青森4区、新潟5区、愛媛3区の補選回避。2つは民進党などの体制が整わないうちに「先制攻撃」をかけるというもの。しかし、これは一定の支持率アップが見られるものの、内閣改造から間がなく実績をつくらないうちに解散することになることや、改憲を諦めて早期閑散に踏み切るのは延命のためだと受けとられるリスクが高いので、まず衆議院補選に全力をという声も根強いと書いています。また、改憲論議が拙速にすすむことを警戒する公明党からは早期解散を容認する声もあるのだとか。
第2は、2018年春の18年度予算成立後、通常国会会期末までの間。
これなら、「政権の経済最優先の姿勢をアピールしやすいうえ、自民党が衆院選に勝てば、同年9月の総裁選で安倍首相は3選をほぼ手中にできる」からだという見立てです。
要は次の選挙で2/3を維持できるという見込みがあるのかどうかが最も大きい解散の指標になるというのです。「自民党幹部は『首相が改憲を諦めることはない』と断言する」と記事は強調していました。
第3のパターンは来年9月以降。従来は安倍首相が3選を果たして解散という見方が有力だったが、支持率低下が続くならばこれもなくなり、総裁選後の解散となれば「新総裁」による解散ということになりそうだと書いていました。

新聞報道によるこうした予測は単なる可能性を指摘したものにすぎません。問題は、北朝鮮に対するアメリカ以上に軍事的な前のめりの姿勢、森友・加計学園問題への無反省と言い逃れ、いずれにせよ、自公政権に代わる政治を求めて地域から根強い運動を作りあげるにはどうするのかが問題。9月に入りいっそう鋭く問われてきていると私には思えます。




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