先日予告した通り、ひとまずこのブログを今日で終了することにします。このような拙い記事を長い間お読み下さった方々に心から感謝申し上げます。
このホームページをはじめたのは東京で勤めていた会社を退職することを決めてから間もない60歳間近のある日。手作りのホームページの本を買って簡単なサイト運営を始めたことが出発点でした。目的は離れて過ごす家族や友人たちに私たちの暮らしを知らせることでしたが、いつのまにか「安曇野」からは遠く離れた一種の「政治ブログ」になってしまいました。
ホームページを開設してからほぼ16年。過ぎてしまえばアッと言う間としか感じられませんが、いざ読み返してみると、そこにはさまざまな出会いがあり、新しい生活のスタイルがあり、それまでおろそかにしてきた家族の再結集の出来事が詰まっています。記事があるからこそ生々しくよみがえる記憶もたくさんあります。記録の大切さを痛感させる日記にもなりました。
30年来の友人であるMNEMOさんからは、「自らの考えの発信や他への働きかけをネット上でしないなんて許されない。SNSでもよいから継続することを”要求する”」というかつてない”厳しい”ご意見をいただきました。MNEMOさんならではの友愛に満ちた励ましと、嬉しく受けとめました。
私自身、極右的な言説がネット上で蔓延し、科学と理性、道理をないがしろにする軽薄な風潮がはびこる今日、ネット上でそれと対決し、平和を求め人間の連帯をつくりあげる声をあげる人々を増やさなければいけないのではないかと書きました。自分自身がそれとは逆行する行動をとることになるわけですから、全く忸怩たる思いがあるのですが、さりとて自分自身の中にあるマンネリ感は如何ともしがたく、またこれからの生活の作り方(経済的な面でも、行動としても)にじっくり向き合いたいという気持ちも大きく、先日書いた理由とも合わせて、レンタルサーバーを利用してホームページのすべてを手作り(html、css)でやるというスタイルからはひとまず撤退しようと決めたのでした。
私には短文で端的に何かを訴えるという技はとてもできそうにありません。またそれを必要ともしていません。日々の出来事について私なりの見解を訴えたり、取り組んでいる活動の紹介をしたりしようとするには、一定の量(もちろん質も)の表現が必要になります。薗部さんのようにフェイスブックも使いこなせれば魅力的ですが、それほど書くこともない私にはブログ(簡易日記)が私には一番適しているかもしれませんね。研究してみることにしましょう。
いずれにしても、近いうちにブログまたはフェイスブックで自分の考えや活動を紹介し、いろいろな人々との連帯を求めることができるようにしたいと思っています。その時はまたよろしくお願いいたします。