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  6月30日 (水)
6月もとうとう終わり、明日から7月です。これまでだったら期末テスト対策に追われたり、月末から始まる夏の講座の準備をしたりして「夏を制する者は・・・」という雰囲気がありましたが、ここ長野池田町ではのっぺりとした平板な感覚しかなく、何度も書いたようによほど自覚的に主導的に行動していないと季節感にすら鈍感になってしまいそうです。かろうじて季節感を支えているのは周りの田んぼや野菜畑や動物たち。米づくりや野菜・果樹栽培で生計を立てている農家の場合は季節感そのものが重要な問題でしょうから、もう少しそうした感覚を磨かないといけないと思わされています。
今日は母を宅老所に連れていったあと松本のハローワークに行って人材銀行に登録をしてきました。松本では予備校や塾関連の仕事はありそうですが、池田から足をのばすにはちょっと遠いかなという感じ。もっとも車で40,50分のところですからたいしたことはないのですが、冬が心配です。猶予期間はまだまだありますからゆっくりさがすつもりです。
松本はさすがに大きな町で久しぶりに町田とか相模大野に来たような気がしました。美ヶ原とか霧ヶ峰は意外と近いのでいずれゆっくり散策に来る予定をくみましょう。母の帰りが迫っていたので今日は早々に退散。

ところで、ずっと気になっていたことの一つに読売新聞の「憲法改正2004年試案」がありました。これは今年の5月3日憲法記念日に読売新聞が発表したもので全文を読んでみたいと思っていたのです。多分、自民・民主・公明などの「改正試案」の最大公約数を先取りしたものになっているだろうし、1994年に最初の「試案」を発表して以来この新聞社のいわば執念ともいうべき活動ですからそれなりに力が入っているのだろうという興味もありました。現行憲法の条文を吟味する一つの切り口にもなるだろうと考えたからでもあります。
読んでみての感想です。唐突で何ですが、「アマデウス」という映画の中に、モーツアルトがサリエリの音楽を評して「この音を聞いて出てくる言葉はただ一つ・・・サリエリ」というセリフがありました。この試案についてモーツアルトがもし読んだなら「この文字を読んで出てくる言葉はただ一つ・・・ヨミウリ」とでも言ったかどうか。多分もっと辛辣なセリフを吐いたでしょうね。そんなところでした。絶対に軽視できない大変な問題を提起していることは間違いないのだけれど・・・。
これは若い人に是非読んでほしいですね。そして真剣に考えてほしい。現行憲法とどう異なり、どう重なるのか。何が問題で何が隠されているのか。字面はいいように見えるが実はなかなか興味深い表現が随所に出てきます。
さすがに基本的人権や世界の恒久平和という抽象的概念は否定しようがないのでしょうが、具体的にそれらは見事に後段でひっくり返されていきます。
「自衛のための軍隊の保持と国際貢献のための海外派遣」「非常事態における自衛隊の派遣と非常時立法(有事立法)との連動」「自助・共助による社会保障」「家族の重要性の再確認」「民族の歴史、伝統の継承、国土・文化遺産の保護」などが組み合わされるといったいどうなるのでしょう。「環境権」だとか「国際貢献」だとか「」情報化社会への対応」などと新しい装いをこらしてはいますが、誰が何のためにそうするのか、何故そうしなければならないのかという問題は意図的に除外されていますから、あくまであたりさわりのない付け足しにしかなっていません。
後日あらためて検討を深めてみることにします。これらは実はまもなく行われる参議院選挙の重大な争点の一つ・・日本はどこへ行くのか・・・でもありますから。みなさんも是非一度はお読みになることをおすすめします。そして大いに議論すべきです。

読売新聞「憲法改正2004年試案」<http://www.yomiuri.co.jp/teigen/2004kenpo/main.htm>
読売新聞「憲法改正1994年試案」<http://www.yomiuri.co.jp/teigen/1994/94main.htm>
読売新聞「憲法改正2000年第2次試案」<http://www.yomiuri.co.jp/teigen/2000/main.htm>  


  6月29日 (火)
今日はまた何と暑い日。風があったので外の木陰の方がしのぎやすいほどで、家の中はぐんぐん温度が上がってしまいました。やむなく障子を閉め切ってエアコンをかけておとなしくしておりました。日が沈んでようやく母を外に連れ出して歩行訓練や車いすで散歩をしてきました。
すぐ近くの田んぼは目にも鮮やかな緑一色の稲、稲、稲。まだちょっと暑い風が吹いていたとはいえ、ようやく普通に過ごせるようになってきました。こんな時、都会ではエアコンなしでは10分も過ごせないでしょう。さすがに田舎は土が多いために暑くてもそれほどひどく気温も上がりません。私だけならエアコンなしでもいいのですが母には相当こたえるはずで、こまめに室温の調節をせざるをえません。誰ですか、ここではエアコンなんて要らないよって言ったのは。早めにとりつけておいてよかった!!雨と太陽の繰り返しで、作物は急速に生長をしてもはや食べきれなくなっています。
今日見たらトマトが色づき始めました。ちょっと早くないかい? こんなもんかな。あんまり大きな玉にならないので残念ですが、真っ赤になったトマトをたべたい。


今日のニュースでもうすぐ収穫という桃が1000個も盗まれたと報じていましたが、組織的に農作物を狙っている悪質な集団がいるんですね。出来心で1個2個というレベルではなく、組織的な犯罪。こんな輩はつかまえて木にくくりつけ頭をまるめてサラシてやりたいですね。私なら桃に送信器を仕込んでおくけどなあ。もし我が家のトマトをとっていくようなヤツがいたら、どうしよう。こんな貧相なトマトじゃお願いしても持っていってくれないかな。ともかく桃であれトマトであれ、丹誠込めて育てたものを奪っていくのは許せませんね。

さてイラクでは昨日突然の政権委譲。形式的にはイラク政府に統治権を与えることで、混迷の度を深めるイラク情勢を何とか打開しようとするアメリカの悪あがきのような展開です。爆弾テロや誘拐・殺害などの犯罪が横行する中で、イラク国民不在の主権委譲劇。形は変わってもアメリカの10数万人の軍隊を背景とした実質的占領統治である事実には全く変わりがありません。ほとんど傀儡政権のようなイラク政府ではますます収拾がつかなくなってくるのではないかと心配です。

昨日つかまえて箱に入れておいたカタツムリに逃げられた! 今朝見たらもう影も形もなし。うずくまって寝ているからそのままいると思ったのに逃げ足の速いヤツだ。 庭にいることは間違いないから、雨が降ったらまた姿を見せてくれるでしょう。   


  6月28日 (月)
朝お隣のAさんとOさんが私の庭の前で小柿を見ながら何か話し合っている様子。ただの立ち話にしては・・・と思って出てみると、案の定小柿の葉に「アメリカシロヒトリ」が巣くっていたので駆除しようとしていたところだということでした。畑の野菜ばかり見ていたので全く気がつかなかった。早めに発見できたのでラッキーでした。お二人に感謝です。それにしても、どこからどのように害虫が飛んできて卵を産み付けるかわかりません。十分注意しないといけないと思わされました。


その後、雨でどんどん伸びた雑草を取っていましたが、大きな石の脇に・・・・いたいた、かたつむり。
前に娘夫婦と孫が来ていたとき、娘が「この子にカタツムリを見せてやりたいのだけれど、どこにもいない」と話していたのがずっと気がかりだったのです。貝をしょっていないナメクジならいくらでもいるんだけれど、かたつむりは本当に見かけませんでした。偶然みつけて箱に入れしばらく様子を見ることにしました。
「角出せ槍出せ頭出せ」の歌の通り首をぐっと伸ばして目を突き出している様子を見ていると、気持ちが昔々に戻っていくようです。しばし見とれていました。さっちゃん、これどうしたらいいのかな?

今日は初めて豊科の割と大きな本屋に寄ってどんな本が出ているか見てきました。岩波のブックレットを3冊とInDesignの解説書を一冊買って今日は終わり。またときどき来てみることにしましょう。できるだけ図書館を利用していますが、どうしても図書館にないようなものだけ買うことにして。
その後家に帰ってからは愛機のSE/30にかかりきりになってしまいました。たまに起動してやらないと機嫌が悪かったのですが、今日はまるでだめ。ハードディスクを認識してくれないのです。ちょっと重症のようなので、仕方なく起動ディスクから起動してOSの入れ直し。これがまたやっかいでした。詳しく書いていると一冊の本が出来そうなのでここでは一切省略しますが、OldMacのありとあらゆる知識を総動員してもわからないことが出てきて困難を極めました。ようやく夜遅くになってソフトもインストールし終わってほぼ解決。それでもまたしばらく起動しないと同じようなことになるのかな。どうやら「売りさばいて生活の足しにしよう」としている私の気持ちを見透かして、そうさせまいと抵抗しているらしい。  


  6月27日 (日)
今朝のNHKの討論会で、小泉さんはしきりに「憲法を読んで国民は自衛隊は戦力にあたるのかどうかわからない。実にあいまいな表現だ。どこの国でも自衛のための戦力をもつことは当たり前だ。9条の後段を自衛隊を戦力として認めるようにすることが必要」「他国から攻められたら素手でたたかえと言うのか」という言い方で、日本が攻められたときに米軍とともに自衛隊も自衛力を行使できるようにすることが集団的自衛権なのだという論法を展開してしました。これには当然ながら民主党、共産党、社民党から反論がでて小泉さん黙り込んでしまう一幕もありました。しかし、小泉さんの論理はある意味では俗受けするし、意図的な北朝鮮脅威論のおかげで共産党や社民党のものいいはいかにも非現実的な為にする批判という空気がつくられてきているわけで、決して軽視するわけにはいきません。自衛隊の創設から現在までの歴史、有事法制の歴史をよくよく見ておかないと「現実的」な既成事実の前に拝跪することになってしまいます。



昨日は夕方母とともに安曇野平野をずっとドライブしてきました。松本の手前で右に折れ波田町へ入り、そこから25号線に入り三郷村、堀金村、穂高村と山沿いを走ってまた池田町にもどるコース。何かめぼしいところはないか、いわば探検のドライブでした。でも期待したほどには何もなくりんご園や桃園がずっと広がっているばかりで、ちょっとがっかり。あらためてドライブ・スポットを調べてまた行ってみようと思います。
リンゴ園でリンゴの生育を見てきましたが、このリンゴの木、不思議な形に整形してあるんですね。写真でもわかるとおり枝をねじ曲げてすべて下に垂らしたような形状。それでいて頑丈でしなやかな枝振り。秋から冬にかけてどんなリンゴを実らせるのでしょうか。楽しみです。  


  6月26日 (土)
今日、町の無線放送で、花見(けみ)地区の水路でホタルが飛び交いはじめ「ホタル祭り」が始まったことを伝えていました。
花見地区は私の住んでいるところから歩いても15分くらいのところ。今度新しく購入する予定の高台の土地から3,4分くらいのところにあります。そこでは専用の水路がつくられ蛍の幼虫が保護されているのです。
夜8時過ぎ、母が食事をしたあとテレビを見ているのをいいことに、一人で超スピードで偵察にいってきました。水路の近くに行くとすでにたくさんの子ども連れの見物客が。あちこちで歓声があがっていました。「すごい、すごい」「わー、きれい」「みてみて、あっち」などと口々にいいながら、水路の横をゆっくりと歩いていきます。水路にそっていくつもの蛍がフワリ、フワリ明るい光を明滅させてとんでいました。雑木にとまってピカリ、ピカリしているホタルもいます。こうした風景になかなか出会うことのない現代っ子(私たちも含めてですが)にとっては、まさしくここは別天地です。
近くでは夜店がでていてお祭り気分。なんだかホタルもダシに遣われているような気がしました。もっと静かに情緒豊かにしっとりと見たいものですね。2,3日したら今度は母を連れてゆっくり来ようと思います。向かいのOさんも一緒に見にいきましょうとさそってくれていますし。
今では農業用水の流れはものすごく速く、とてもホタルの幼虫が住むこともできないし、ましてそのエサとなるカワニナなどの生物もいません。生物の多様性が失われて久しい田園地帯に、何とかそれを復活させようという試みはとても貴重だし、もっともっと追求されるべきだと思いますが、同時にホタルの生存をおびやかしてきた現代の農業、産業のありかたそのものを今一度見直してみる必要があると思われてなりません。
私がまだ小学校にあがらないくらいの頃は、家の裏の川にはホタルやフナ・コイなどがたくさんいたし、トンボのヤゴ、ホタルの幼虫なども容易につかまえることができました。ホタルを団扇に止めたり虫かごにたくさん集めたりするのが普通の光景だったのです。いつのころからか、その川は暗渠となり、虫たちは姿を消し、農薬や構造改善のために農村からも追われ、わずかにいくつかの場所で細々と生きるか、または保護されて生きることになってしまいました。ホタルが何処にでも生まれ人間と共存できる環境、それはむしろ人間にとってこそ一番必要な環境なのではないのでしょうか。  


  6月25日 (金)
ガーン、ガーン。ショック。大打撃。もう立ち直れないかもしれません。近所の年配の女性から”老人クラブ”に誘われてしまいました!!! 「60過ぎているかと思った」だって・・・。ドッカーン!! 誰か慰めて下さい。
「そう嘆くな。人はそうやって自分の年と向き合っていくんものなんだ」ですか。よけいなお世話である。慰めになっていない。え? どっかから「長野じいちゃ〜〜ん」という孫の可愛い声が・・・。ま、これは許そう。近所の人のお誘いは聞かなかったことにしよ。筋トレ。美メイク・・・さっちゃん、よろしく。

予報通り梅雨空がもどってきました。田舎にいると、梅雨こそ日本の米を育んできた、まさしく恵みの雨という気がします。毎日手入れをしている庭の野菜たちも喜んでいるように思えてきます。雨が降った後の雑草の生育は猛烈に早い。雨なのに庭ではスズメが何羽もエサをさがしにきています。スズメってミミズをたべるのでしたっけ。家の庭は掘り起こすとミミズだらけ。こんなにミミズがいるなんてびっくりです。せっせと土を耕してくれる生き物ですから感謝・感謝。梅雨空のもと、我が家の庭は目下ミミズと雨ガエルとスズメの天国です。

さて、昨日は水曜日の代わりに宅老所の「たかちゃん家」に来てもよいと知らせてくれたのでその好意に甘えることにし、私は久しぶりにのびのびと白馬村までドライブを楽しみました。
目的は我が家に植える「ブルーベリーの苗」を見ることでした。しかし、露地栽培のブルーベリーは実もまだ早くどの店も閉店。あと一ヶ月くらいはかかるという話でした。そこで目的を急遽変えてあちこちのうまいものをさがして食べ歩き。都会のみなさんには羨ましいほどの贅沢(お金の問題でなく)をしてきました。その詳細は「安曇野の四季」にアップしましたのでご覧下さい。帰りがけには「黙土焼き」という焼き物を作っている陶芸家篠崎さんの家に寄ってマグカップを一つ買ってきました。重厚で素朴な土の感触がたまらなくよい。
黙土焼き・篠崎さんのホームページ http://www.h5.dion.ne.jp/~mokudo/

ところで白馬村では全くその気配のない「ブルーベリー」、池田町ではもうかなり出回るようになってきました。農協の直売所には一箱400円くらいで売られています。新鮮で甘酸っぱく、これに目のない私はつい食べ過ぎ(すみません、みなさん)になってしまいます。目がないのでブルーベリーをたべて目をよくするんです。何をアホなことを言っているんでしょうね。
私はそのまま食べるのが好きですが、ジャムにしてよし(15分くらいでできるのだそうです)、ヨーグルトにいれるもよし。腹一杯食べるぞー。のりこさ〜ん。もうすぐ1キロ送るからね。  


  6月24日 (木)
千客万来だった一週間の疲れがでたのか、昨日母はずっと眠り続けて起きたのが午後2時。途中また寝て、夜はさらにぐっすり眠り、今朝は9時現在まだ起きる気配はありません。疲れているときは機嫌が悪かったり足腰に力が入らなかったりするので寝たいだけ寝かせるようにしています。ぐっすり眠れば精神的にも安定して朗らかになります。昨日は宅老所に行く日でしたが結局起きなかったために行けませんでした。心配した所員の方がわざわざ寄ってくれて血圧を測ったり体温を測ったりして下さいました。ありがたいことです。

「かの国を想う。この国を盗る」
さて、今日は参議院選挙の公示日。来月11日までの選挙戦がはじまりました。
今回の選挙ほど争点がはっきりしており、生活密着型の争点で争われる選挙はありません。もちろんその筆頭は年金問題です。朝日、毎日新聞は「年金改革・多国籍軍参加が2大争点」と書き、読売新聞は「小泉内閣の3年間の実績や、年金制度改革、イラク多国籍軍への自衛隊参加など」を争点と書いています。
確かにそれらは当然すぎるほど当然の大きな争点であることは間違いありませんが、実はもっと重い争点、つまり今後の日本社会そのものの根幹にかかわる争点があることも見逃すわけにはいきません。「憲法問題」です。
なぜこれが「重い」争点になるのかというと、この選挙で安定過半数を自民・公明・民主がとれば、今後3年間衆議院解散がない限りこの国は超「政治的安定期」(自民・青木幹事長)に入るからです。つまり9条改憲の土台がこの選挙で作られることになるからです。自民党の青木幹事長はその点をあけすけに語っているわけですね。また衆院憲法調査会の中山太郎会長も「7月の参院選は、国民が憲法改正を発議する権利を当選者に与える。衆院解散がなければわれわれ(衆議院議員)も発議者になる」と率直・明快に語っています。
この参議院選挙では、年金問題は当然すぎる大きな争点ですが、次期参院選までのわずか3年間に与党・民主党が「憲法改正」の発議まで行おうとしている状況を考えれば「憲法問題」もそれに劣らぬ重要な争点と言えるでしょう。
年金問題は次のステップとしての「社会保障制度全体の一体的な見直し」(3党合意)に直接つながっています。そこでは当然消費税の増税が予定されていますから、目先の問題のみを争点として見るのではなく、私たちの暮らし・いのち・平和をどうなるのかを問う選挙として位置づけ、それぞれの党の政策をじっくり検討し選挙に臨まなければならないでしょう。
え? 私ですか? 私の政党選択の基準は先の争点は当然として、もう一つ「政党助成金」を受け取っているかいないかにあります。国民のふところから活動資金を勝手にとってその使途さえわからないこの「政党助成金」。それを黙って受け取る政党は信用できませんね。  


  6月23日 (水)
近くに美術家具を製作している服部工房があります。ふとしたきっかけで引き受けることになった服部さんの個展のチラシ、完成したはずだったのにまたまたクレームがついて作り直すことになってしまいました。
ほんのちょっとした指示違反でも修正・加工代がかかってしまうので作り直した方が結局早いというわけです。長い期間DTP関係のソフトをさわったことがなかったし、前の職場では印刷屋さんの好意で融通がきいたので多少のミスは直して貰っていましたが、今度はそうはいかないようです。直しは主にイラストレータでの透明効果に集中しました。要するに透明や影付きなどの効果をつけるときはすべてビットマップ画像で入稿すべしということです。とにかく素人にとって商業印刷向けのDTPは面倒です。今度はただ背景を変えるだけだったのですぐに終了。速達で郵送して一件落着。もうミスのないことを願いましょう。ウエブ用になおしましたのでご参考までに。服部さんのウエブサイトに載るまで代わって勝手に宣伝しますね。

服部守正さん(美術工芸・家具)の個展案内
万代久子さん(草木染・織画)の紹介
 


  6月22日 (火)
政党では共産党のみの推す「豊かな狛江をつくる市民の会」の矢野市長が3選を果たしました。本当にわずかな票差ですが、自民・公明・民主・生活者ネットの連合を破った意義はまことに大きなものがあります。喜ばしいことです。矢野市長は共産党に党籍を持つ全国でも数少ない市長ですが、誠実で人間味のある人柄と二期にわたる市民本位の実績に党派を超えた支持が集まったのだと思います。市民を裏切り莫大な借金財政をつくった元市長。その支持母体が責任を矢野市長にかぶせる破廉恥なデマ宣伝を繰り広げたことは前にもふれましたが、それにも屈せずに勝利したわけですから、まさに住民の良識の勝利だと言っていいと思います。この狛江市では「共産党なのに」ではなく「共産党だから」という実績を数々作り上げてきていることに注目しましょう。おそらくこれからの様々な地方レベルでの選挙ではいまだに「人柄はいいのに共産党だからねえ」という「いわれなき先入観」のようなものが支配することがあります。そうではないことを絵に描いたように示したのがこの東京狛江市の矢野市政であり、今回の選挙だったでしょう。矢野市長のご健闘を心から願います。

さて今日は昨日とはうってかわってすがすがしい朝を迎えました。風はまだ少し強く吹いていましたが空気はさわやかで緑が目の中に広がり、雲をいただいた山々の遠景が鮮やかでした。


午後からは強い日ざしが照りつけ真夏日となりましたが、日が沈むとまた気温も落ち着いて過ごしやすくなりました。テレビでは東京の気温の変化が例年より1か月早いというデータを示していました。今度の台風の進路といい気温の変化といい、どうも地球規模の気候変動の一つのような気がして仕方がありません。リンゴの産地も50年もしたら長野や青森ではなく北海道になるだろうという予測もうがった見方ではないように思えます。長野はミカンの産地にでもなるのでしょうか。いやな予感がしますね。
昨日台風をついて富山に帰った妻からは無事着いたという電話があり、夕べはホッとして寝ました。今日は妹と母とでクラフト・パーク、ラベンダー・ガーデン、おやき村と定番のコースをまわり、おいしい空気と食べ物を満喫してきました。午後4時過ぎ松川駅から岐路についた妹もまもなく家に到着するはずです。
一週間続いた訪問客の毎日が終わり、明日からまた母と二人の生活にもどります。  


  6月21日 (月)
午前中はまだ曇り空でしたが、午後から相当に強い雨が降り始めました。夕方から夜にかけてこちらにも影響がでるかもしれません。風よりも雨がひどくなる心配があります。ちょうど妻が富山に戻る時間とぶつかるので大事なければいいがと話し合っています。

池田町では昨日町長選挙が行われ、現職の山崎氏が当選しました。現職の強みとはいえ対立候補と300票差という僅差でからくも当選という様相。争点はかなり多くあったはずですが、現職は積極的に政策をアピールすることもなくこの種の選挙としては低調に終わったというのが率直な印象でした。現職の山崎氏には対立候補への票の重みを受け止めて今後の町政の舵取りをすることが求められます。
自立だから自動的に結構だということにはなりません。そのための町政の財政問題や今後の町作りの方針を積極的に住民に訴え納得ずくですすめる立場が必要です。また今後予想される国の圧力や財政問題を住民自治の原則をつらぬきつつ克服し、魅力ある町作りのエネルギーへと変えていく必要があります。おいしい米作りや美しい町づくりを通して都会とのさまざまな連携を作りあげ住民の活力を引き出すことが大切なのではないでしょうか。



夜に入って強風が吹き荒れています。しかし、かなり台風の速度も上がっているようなので明朝には良い天気に戻ってほしいものです。
この強風をついて妻が富山に戻っていきました。出るときには雨はほとんどやんで風だけだし追い風なので割と運転はしやすいのではないかと思われますが、ともかく道中の無事を願うだけです。
妻と入れ替わりに私の妹、つまり母の長女が池田町に来ています。運の悪いことにこんな天気になってしまいましたが、弟が亡くなって以来、こうして3人がそろうのははじめてで、母と息子・娘との水入らずのひとときを過ごしています。  


  6月20日 (日)
今日は昨日よりもさらに暑く、熱風の吹き渡る一日でした。そのためか母が体温のコントロールがうまくいかなくなったらしく、気持ちを悪くして一時どうなることかと心配しました。昨日から来ていた妻と二人でいろいろと介抱をした結果、しばらくして落ち着いたので一安心。初めてエアコンを入れて室内の温度を下げたために元気がもどってきました。こんなことは初めてで、よほど急激に暑さが老体を直撃したのではないかと思われました。妻が来てくれていてよかったです。



さて、暑いさなかのお昼過ぎ、小学一年生がまたまた「あそ〜ぼ」とやってきました。母が休んでいるので、やむなく私はカメラを持って「写真をとりにいく」と外へ連れ出しました。少し回っていると少年はどんどん先へ。東に1キロほどいったところにある畑を見に行くのだという。そのうち畑はそっちのけで畑のすぐ近くの知り合いの家に行くのだと話が変わりました。すでに田んぼ道をずいぶん進んだ後だったので、もう後ろにはもどれず結局そのお宅に連れて行かれるハメに。
ご主人が入院中でおばあちゃんが一人で住んでいるお宅で「いつもこの子がお世話になって・・」と挨拶されてしまいました。おばあちゃんはその子の両親とも親しいので、すでに私のことを聞いて知っているらしい。
そのお宅で、小梅を紫蘇と砂糖で甘く漬けたものをごちそうになりました。すばらしくおいしかった。今度漬け方を教えてほしいと頼んできました。
そこはホタル水路のすぐ近くで、畑を見に行くついでにホタルを保護している水路も見てきました。まもなくホタルの季節。是非見に来なければ。
その子とあんまりおばあちゃん家に長居したため、その子のお母さんとおばあちゃんに大変心配をかけてしまいました。


 


  6月19日 (土)
「イラク多国籍軍への自衛隊の派遣は従来の見解を変えるものではない」−−これは昨日の細田官房長官の発言です。これは3日前に政府が国会に示した「基本的考え方」を踏襲したものです。また18日には政府として正式に自衛隊の多国籍軍への参加を閣議決定しました。<官房長官記者発表>彼らの言い分を読んだり聞いたりすると、ますますわからなくなってしまいます。
従来の見解とは「諸外国の軍隊等による武力行使との一体化の問題」が生じない限り自衛隊の海外派遣は「憲法9条との関係でも問題ない」(H13.12 福田前官房長官)ということではなかったのでしょうか。これだけでも私は重大な憲法違反だと思いますが、それはさて置くとしても、「多国籍軍に加わる」とは誰がどう考えても多国籍軍の司令官(アメリカ)の指揮下に入ることでしょう。軍隊というものはそんなものです。
「オレは事情があって指揮者のいうことを聞かないことがあるよ」なんて言う軍隊があるのでしょうか。指揮下に入って「武力行使との一体化が生じない」ことをまともに考えているのですかねえ。とてもそうは思えません。論理的には全つじつまの合わないことを何故こうも平然と言い続けられるのでしょうか。
考えられることは一つしかありません。私なりに解釈し直せば「アメリカの言うことは全部聞く」ということです。それ以外にありません。何か問題が起こればそれに合わせて"解釈"を変えれば済むだけですから。そのうち次のようになるはずです。「自衛隊は多国籍軍の人道復興支援部分を受け持つのだから、それに対する脅威が生まれたときは人道復興支援に対する脅威として一定の自衛的武力行使を行うこともやむを得ない。これは憲法の枠内であり、従来の見解を変えるものではない」

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昨日から母の妹夫婦・姪夫婦の4人がはるばる金沢から来てくれました。平均年令約80歳とは思えない(失礼)エネルギー。きっと疲れているけれど表にはだすわけにはいかないと我慢してくれていたのではないかと思います。昨日は母も連れて一緒に近くのハーブ園に行ってラベンダーを楽しみ、いい空気をすってきました。今日また朝に会うことになっています。みなさんがそろった写真を紹介しますね。


大型台風接近です。沖縄の家族のみなさんはじめ全国の皆さん、今度の台風は要注意ですね。被害がなく無事であることを願います。  


  6月18日 (金)
池田町はいま町長選挙のさなかです。二人の立候補者がいるのですが、現職の宣伝カーは名前の連呼だけで政策はなんにも。対立候補は宣伝カーはどこにいるのだか。ただ、今日は「合併問題を考える町民の会」(?)の宣伝カーが「いま、池田町は大変なことになっています」と通っていきました。現職は「自立派」ですから、間接的に対立候補に投票をよびかけているのでしょうか。「財政のほとんどは人件費で消え・・・自立派ははじめに自立ありきで・・・」と通り過ぎていきました。
私は引っ越したばかりで、まだ選挙権がありません。町長選挙は傍観するしかありませんが、それにしてもこの合併問題、池田町でもまだ長い尾を引いているのだなと感じました。こんなことで町民の間に深い溝や対立が生まれるのは悲しいことです。畑をしている私の脇を「アンケートをするたびに若者は合併をえらび・・池田町からはもう出たいという若者も増えています」とその宣伝カー。おいおい、池田町が好きでここに引っ越してきた私はいったいどうなるのだ。おまえは若者ではないだろうって? すみません・・・。
ところで、福島県に自立を選んだ矢祭町というところがあります。いまから二年半ほど前に議会は「市町村合併をしない矢祭町宣言」を採択しています。その一項目に、
4.矢祭町における「昭和の大合併」騒動は、血の雨が降り、お互いが離反し、40年が過ぎた今日でも、その痼は解決しておらず、二度とその轍を踏んではならない。
というのがありました。抽象的な「宣言」などではなく、町の苦痛に満ちた歴史から導かれた叫びなのだと思います。
6 矢祭町は、常に爪に火をともす思いで行財政の効率化に努力してきたが、更に自主財源の確保は勿論のこと、地方交付税についても、憲法で保障された地方自治の発展のための財源保障制度であり、その堅持に努める。。
とも。 政権政党の党利党略で合併に従わない自治体への財政的しめつけを行うなどということは言語道断です。地方自治は団体自治であると同時に住民自治の両面を持っているわけですから、単に財政問題だけで合併を議論することは住民自治の原則からはずれ、結局は国のいいなり行政へと転落していくことになるでしょう。
池田町の問題とは少し離れますが、私がこの間まで勤めていた職場のすぐ隣の東京狛江市で市長選挙がたたかわれています。ここは前の市長がバカラ賭博で信じられないような借金をつくったことで有名ですが、現職矢野市長は二期に渡って莫大な借金を食い止め減らすことに成功してきました。さて、対立候補(自民・公明・民主・生活者ネット)は何と言っているか。「現在の財政破綻状況は矢野市政によってつくられてきた」・・。もう開いた口がふさがらないとはこのことです。実はこれに類したことはどこでも宣伝されているのですね。この池田町でも同じでしょう。政府による「合併の強要」は明白であり、「先に合併ありき」というのがこの「平成の大合併」の姿なのに、それを反対に言うのは為にする議論です。真に将来の町の姿を考えるならば、事実と道理をふまえた議論を重ねなければなりません。
「大変なことになっている」という財政状態は池田町だけではありません。どの市町村でも政府の「三位一体改革」とやらで財政問題は大変なことになっています。合併すればそれは解決するのか。また自立の道にはどんな困難があるのか。それらを十分吟味せず、問題をすりかえ、焦点をずらし、本当の改革の方向を見失わせるとすれば、その責任は重大です。

< 参考 >
「市町村合併をしない矢祭町宣言」

 国は「市町村合併特例法」を盾に、平成17年3月31日までに現在ある全国3,239市町村を1,000から800に、更には300にする「平成の大合併」を進めようとしております。
 国の目的は、小規模自治体をなくし、国家財政で大きな比重を占める交付金・補助金を削減し、国の財政再建に役立てようとする意図が明確であります。
 市町村は戦後半世紀を経て、地域に根ざした基礎的な地方自治体として成熟し、自らの進路の決定は自己責任のもと意思決定する能力を十分に持ております。
 地方自治の本旨に基づき、矢祭町議会は国が押しつける市町村合併には賛意できず、先人から享けた郷土「矢祭町」を21世紀に生きる子孫にそっくり引き継ぐことが、今、この時、ここに生きる私達の使命であり、将来に禍根を残す選択はすべきでないと判断いたします。
 よって、矢祭町はいかなる市町村とも合併しないことを宣言します。


1 矢祭町は今日まで「合併」を前提とした町づくりはしてきておらず、独立独歩「自立できる町づくり」を推進する。
2 矢祭町は規模の拡大は望まず、大領土主義は決して町民の幸福にはつながらず、現状をもって維持し、木目細かな行政を推進する。
3 矢祭町は地理的にも辺境にあり、合併のもたらすマイナス点である地域間格差をもろに受け、過疎化が更に進むことは間違いなく、そのような事態は避けねばならない。
4 矢祭町における「昭和の大合併」騒動は、血の雨が降り、お互いが離反し、40年が過ぎた今日でも、その痼は解決しておらず、二度とその轍を踏んではならない。
5 矢祭町は地域ではぐくんできた独自の歴史・文化・伝統を守り、二一世紀に残れる町づくりを推進する。
6 矢祭町は、常に爪に火をともす思いで行財政の効率化に努力してきたが、更に自主財源の確保は勿論のこと、地方交付税についても、憲法で保障された地方自治の発展のための財源保障制度であり、その堅持に努める。
以上宣言する。
平成13年10月31日
福島県東白川郡矢祭町議会
 


  6月17日 (木)
時間はあるようでない、ないようである、そんな不思議な存在です。「時間とは物質の存在様式である」と看破したのはF.エンゲルスですが、その顰みに倣えば絶対的な時間が私の暮らしを決めるのではなく、田舎での私の暮らし方(広い意味での)が私の時間を決めているのではないかと思われるこの頃です。そうだとすればいかにゆったり流れるように見える時間でも、自分の時間を自覚し濃密に生きることをやめれば、ただ平板に無意識に流れていくのが時間というものでしょう。忙しいときほどたくさんの仕事ができるというのはやはり真実ですね。
さて、今日は梅雨の晴れ間もようやく終わりになりそうなぼんやりとした空模様。明日から母の妹たちがわざわざ金沢から車で来てくれるので、少しは部屋を片づけなければと、朝から掃除・洗濯・買い物など忙しくたちまわっておりました。
前に私の娘夫婦が来てくれたときに立ち寄ったサクランボ農家に行って、また買えるかどうか聞いてみました。すると、今年は春になって寒くなり雪が降ったり急に暑くなったりして天候が不順だったため、サクランボがほとんど病気にやられて全滅に近いと嘆いていました。「もう、くやしくって」とその農家の奥さん。丹誠込めてつくった高価な果実がどんどんダメになっていくのを見るのはさぞ辛いものがあるだろうと思いました。「来年こそは」と固く誓っていると言っておられました。
さらにお菓子を買うためにいつもの「おやき村」に寄りました。そこでも「去年のラベンダーは本当に素晴らしかったが、ことしは全くだめ・・」とやはり今年の天候のおかしな振る舞いを嘆いていました。
一年だけの野菜などはそれほど大きな打撃を受けるわけではないのですが、何年にも渡って育てている果物や花は気候に左右される確率が高いので、農家にとっては毎日毎日が大切であり、まさに格闘の日々なのだと思わされたことでした。  


  6月16日 (水)
朝、向かいのOさんに会ったら、昨日もうLANケーブルとオプティカル・マウスを買ってきたというので、さっそく8時半からパソコンの講習でした。
お年をあらためて聞いてびっくりし直しました。みなさん、81歳ですよ。どうみても60代くらいの若さです。精神年齢はもっと溌剌としているかもしれません。好奇心の固まりみたいな人ですね。
私の持っていたルーターをつないで設定をしようとしたのですが、結局IDやパスワードを記載した用紙が見つからず、インターネットの設定は一週間お預けになってしまいました。その間を利用してMac OSX Panther のガイドブックを読んだり、キーボード入力の練習をしておいてもらうことにしました。
母を宅老所に連れて行って帰ってきたら、昨日の奮闘の疲れからか、ついうとうとしてしまい2時間ほど寝込んでしまいました。その後はずっと日暮れまで畑。耕していてごろごろ出てきた石を畑の周りに配置したり、花を植える畝をつくったりしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。


夜は、朝日系列の「テロXデー」を見ておりました。参院選前があぶない。それも地下鉄でテロの可能性が高い、などとセンセーショナルに報道するのを見ていると、つい田舎に引っ越してよかったなと思ってしまう私です。しかし、よく考えて見ると、何故テロが日本で起こるのか、その根本には全く触れておらず、それからどう身を守るかという話に集中してしまっています。これは大きな落とし穴。何処ででもテロが起こるわけではありません。問題の所在は明らかです。
テレビなどでは自衛隊のイラクへの派遣が日本の自・公政権の自主的判断で行われたようになっていますが、一貫したアメリカの対日政策、支配戦略という問題には全く触れられていません。ニュースでは米軍の韓国からの兵力削減・再編成が話題になっていると伝えられていましたが、それによって、日本の米軍基地、港湾・空港がより重要になっていくことには何も触れられませんでした。これほどの米軍基地が他国におかれ手厚く保護されている国は他にはないことも、憲法よりも安保優先の日米同盟というシステムが構築され、最近の有事法制と連動してアメリカの戦争に日本が自動的に巻き込まれいく仕組みが出来ているということも、ほとんどタブーとなっています。
先の「テロXデー」でも、状況を自ら判断し機敏に非難行動を起こすことの大切さが強調されていましたが、テロへの備えに力を注ぐより、テロを招かない政治体制をこそめざすべきでしょう。
ちなみに、みなさん、スーパーへ行って魚売り場、野菜売り場、加工品売り場をのぞいてみてください。「チリ産」「カナダ産」「ノルウェー産」「中国産」「韓国産」・・・日本のものはどこにあるのですか・・・。これほど日本の食料事情を悪くして、国土を荒廃させて、どんどん海外進出をはかっていく日本の商社・企業。正当な「貿易」によるものだから問題はないと彼らはいうのでしょうが、その陰にどれほど他国の富・資源を奪う行為が横行しているのでしょう。自らの足下をしっかり見て、くらし・平和の問題を真剣に考えていかないと、おそらく10年を待たずに日本は・・・。テロどころのさわぎではないですね。  


  6月15日 (火)
最も好戦的な人間ほど平和を口にする。環境を破壊する勢力が環境権を主張し、教育を破壊する人たちが教育について雄弁となる。自ら自主的な憲法を作る能力もなく、占領軍のリーダーシップを仰ぐしかなかった無能な人々が自主憲法を語る。世はまさに逆転の世界です。
昨日、参院本会議で自民、公明、民主の賛成で有事法が成立してしまいました。20世紀末のガイドライン以来アメリカの意向を自らくんで、戦争出来る国、戦争する国へと法制の「整備」を積み上げてきたわけですが、ここで思うのはやっぱり「戦争というのはこうして準備される」ということですね。誰も「さあ戦争をしよう」とか「私は戦争が好きだ」などとは言いません。必ず「攻められたらどうするのか」「手ぶらでどうやって日本を守るのか」という「わかりやすい」理由が前面にでてきます。しかし、実際にやっていることは、アメリカが他国に先制攻撃を行って日本に脅威があると勝手に政府が「予測」すれば自衛隊が米軍を全面的に支援し、同時にさまざまな有事法が発動されるという「国家総動員法」まがいの態勢づくり。情報は管理され、言論の自由が脅かされ・・・。「日本を守る」どころか進んでいることはまるであべこべ。繰り返して何度でも言いましょう。戦争はこうして準備される!!


さて、今日も最高の初夏の日和。朝はかなり冷え込みましたが、昼近くにはもう外は暑いくらいになりました。部屋の中はすずしいので気持ちがいい。ミニ菜園ではようやく収穫ができはじめました。いかがですか。ずんぐりむっくりのキュウリや二十日大根など一日の食事には十分な野菜です!! 
今日は母を連れて昼からラベンダーを見に出かける予定です。ラベンダー・スティックをつくらなくちゃ。


今日は大変忙しい一日でした。朝早くに起きて依頼されたチラシ原稿を届けてようやく一つの区切りをつけました。午後からはお向かいのOさん家にApple PowerBook 17inchが届いたので我が家に来てもらって設定と解説。予想通りでかい。広い。きれい。いいな〜〜〜PowerBook!! 向かいのOさん、生まれが1923年だと言うからすごいですね。よもやま話をしながらだったので結構時間がかかりました。最近は大変仲良しになってよく往復しています。
それにも一区切りがついた午後4時頃から母を連れてラベンダー・ガーデンに出かけました。恒例のソフト・クリームを食べてからラベンダーを摘みました。コップ一杯とって500円。しかしすごい日ざしで一杯にならないうちに引き上げてきました。スティックを巻くリボンを買おうとしてお金だけ出し、そのまま帰ろうとして売店の若いお二人に笑われてしまった。これも暑さのせいです。
その後、水野建設の事務所に寄ってスティックの作り方を習いました。事務員の可愛いNさんが手際よく教えてくれたし、途中から事務所に戻った社長さんも直々に講習をしてくれて楽しいひとときをすごしました。もっとも母は事務所の窓際にすわって「早く帰ろう」の連発。どうやらラベンダー・スティックには全く興味はなかったらしい。
家に帰ってから、私は母そっちのけでスティックづくりに夢中になっていたのでした。手間暇かけてつくる手作りの感触もいいし、いい匂いがする飾りになるというので結構人気があるという話でした。おかげで私の部屋はいまラベンダーの香りがいっぱいです。たくさん作ってプレゼントにでもしようかな。


 


  6月13日 (日)
久しぶりに午後からさわやかな青空が広がりました。母は、外に連れ出しても歩くのが億劫なのかいつも嫌がって車いすから立とうとしません。何とか「歩く練習をしないと寝たきりになるぞ」と歩く意義を説明し、ようやく歩き始めてもなかなか足が前に出ないので、「帰ればアイスクリームが待っている」とかといろんな理由をつけては歩く距離を伸ばしています。
そのアイスクリームを買うために車を走らせ、ついでにハーブセンターのハーブ園に寄ってきました。
今日は日曜日ということもあって家族連れがたくさん来ており、なかなかのにぎわいでした。折しもラベンダーが満開。いたるところに紫の長い穂が風に揺れてすばらしくきれいでした。
ハーブセンターには県道をはさんで西側の売店・ハーブ加工場と東側のハーブ園があります。いままでは売店の方ばかり行っていたので今日はハーブ園に寄ったというわけです。
ハーブ園はちょうどラベンダー祭りの最中でラベンダーの摘み取り、株の掘り売りなどに人気が集まっていました。大きな温室内ではブーゲンビリアなどの亜熱帯植物も茂り、ちょっとした植物園。外ではいろんなハーブや野草が観察できます。
私のようにアイスクリーム買いのついでに寄るなどという不見識な心得ではゆっくり野草観察やラベンダーの香りを味わうなんて出来るはずがありませんね。今度はゆっくり来ることにしましょう。

 


  6月12日 (土)
今朝あんまり寒いので片づけたストーブをまた引っ張り出してしまいました。外は冷たい雨がしつこく降り続いています。
昨日は近所の葬儀でした。「隣組」(町内の同じ班)10数軒のメンバーが当日の受付を担当、多数の弔問客の対応に追われました。葬儀はしめやかに行われ、とどこおりなく終了しました。
昨年の弟の葬儀では、もともと浄土真宗の土地柄でしかも昔からつきあいのあったお寺の住職に導師を努めていただき、葬儀屋がすべてをとりしきってくれたのですが、近所の関わりはほとんどなく、親族が殆どの事務処理を担当しました。こちらでも最近は葬儀屋にまかせることが多くなっているようですが、それでもとなり近所のつきあいはまだ強く残っていて、当日は仕事を休んで手伝いをした人もかなりいたようです。共同体というより同一体のよう深いかかわりは田舎とはいえ地域の関係として適切ではないと思われますが、池田町で残っているようなつきあいの仕方はお互いに節度をわきまえてしかも隣の不幸を我が事のようにして手伝うもので、ほどよい心地よさを感じさせるものでした。町内のつながりを深める一つの機会にもなっていることに気がつきました。。


さて、池田町はラベンダーの最盛期に入っています。ハーブセンターや夢農場がラベンダー祭りなどで雰囲気を盛り上げています。しかし、あいにくの雨で大変寒いので多分出足はいまいち。早くからっと晴れて欲しいものです。

話はガラッと変わります。今私の手元に一台のレコード(LP)プレーヤーがあります。これは私が名古屋で就職して一年目、冬のボーナスを全部つぎ込んで買ったものです。当時の初任給は月3万円ほど。このプレーヤーがいくらしたのかはもう忘れてしまいましたが、恐ろしく高価だったことだけは覚えています。パイオニアのC-250Aという当時初めて売り出されたコンパクトステレオ・プレーヤです。したがってこのプレーヤー約35年前の恐ろしい年代物ということになりますね。
10数年ほど富山の家の倉庫で眠っていたものを、先日10数年ぶりに妻に池田まで運んでもらったのです。
アンプ・FMチューナーはほとんど無傷でしたが、期待していたレコードプレーヤ部分は残念ながら使い物にはなりませんでした。ターン・テーブルがのろのろと動く状態でオート・リターン、カットもだめ。これはもうご臨終かと思い、パイオニアに電話して修理を依頼しました。しかし結果は、もう部品はなく修理対応もできないというつれない返事。
そこは執念。何をしたかといいますと、まず違った会社の古いジャンク・レコードプレーヤを安くオークションで落札したのです。実は私の持っているものがてっきりベルト方式だとばかり思っていたのです。つまり他社のプレーヤーでも部品をとれるのではないかという魂胆。しかし、いざ我が愛機を開けてみるとまるで構造が違う。それでもジャンク品をヒントによくよく観察をしているうち、ターン・テーブルに動力を伝えるのは小さいゴムの円盤であとは時計と同じ歯車などのメカだけ。これは油切れしか原因は考えられないという結論に達したのでした。そこで近くのメガ・マートで180円のミシン・オイルを買ってきて油をさしまくった次第。ちょっとさしすぎになりべたべたになってしまいましたが、次第に回転がよみがえってくる!! はじめはまだ回転にムラがありましたが、1時間もかけているともう完全に元通り。レコード・プレーヤー蘇り作戦は大成功でした!! 感動!! 30年前の懐かしのフォークを聞いて涙を流しております。

 


  6月11日 (金)
いまほど暮らしの問題が政治の問題であり、政治が暮らしに直結する時期はないように思います。地方自治の問題から国政の大きな問題まで何一つ個人の経済的・文化的生活に無関係のものはないと言っていいでしょう。どんな切り口でもいい、どんな糸口でもいい、自分と政治とのかかわりについて考え、行動に高めていかなければならない時代に入りつつあるという気がしてなりません。予期せぬことが起こったとして悔やんでも後の祭りということにはしたくありません。
著名文化人9氏が呼びかけ人となった「9条の会」が10日発足しました。
朝日新聞 http://www.asahi.com/national/update/0610/042.html(現在はすでにリンク切れ)
毎日新聞 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20040611k0000m040095000c.html
この会は改憲阻止の横のネットワークづくりをすすめること、アピールへの賛同を呼びかけること、改憲阻止のよりどころとすることなどをめざしています。
主義・主張、立場は異なっても9条を守るという一点で結集できる組織が作られた意義は大きいものがあります。改憲勢力が最も力を集中している部分こそこの「9条」の明文改悪にあるのですから、その一点で阻止の大運道を起こすことができれば9条改悪を阻止することは可能です。
問題はいかに多数の国民の意思を結集できるかです。草の根の、網の目の、地域の隅々からの圧倒的な憲法改悪阻止の世論をつくることができるかどうか。お茶の間の話題にできるかどうか。当然ながら頭に描くほど簡単なことではありませんね。
日本の進路=ひとり一人の生活のゆくえを左右するこの運動に、さてどのようにかかわればいいのでしょうか。すでに日本の各地には「第9条の会」のような市民組織がつくられ運動をすすめています。私としては、当面この池田の町で「池田9条の会」のような組織を旗揚げすることをめざしましょう。

 


  6月10日 (木)
信州は蕎麦の里でもあります。「信州信濃の信州そばより、わたしゃあんたのソバがいい」というあのソバです。
相当前ですが、戸隠に寄って蕎麦をたべたことがありました。でもどうにもその味を思い出すことができません。残念ながらこちらに来ても、蕎麦の本来の味がわからずじまいでいるのです。たぶん、ところによっていろいろ製法も違うしつなぎや打ち方も異なるのでしょうね。東京の駅前の立ち食いソバくらいしか思い浮かばない貧弱な体験の私としては本物の味を求めるなど土台無理なことなのかもしれませんが・・・。
実は我が家のすぐ近くに「鬼無里(きなさ)」というお蕎麦屋さんがあります。蕎麦の産地鬼無里村からとったネーミングであることは明らかですが、どんな関係があるのかはまだ聞いてはいません。
ところでこのお蕎麦屋さん、かなりこだわりのお蕎麦で、ゆで加減はやや固め、ものすごい細麺でとてもおいしいのです。緊縮財政の私としてはそうたびたび行くわけにはいきませんが、先日久しぶりに寄って「天蕎麦」を食べてきました。うまかった!!
いずれ、あちこちのお蕎麦を食べ歩いて、そのことについても書くつもりではいるのですが、今日書きたいのはお蕎麦そのものではなく「蕎麦茶」のことなんです。
多分こちらに来てそば屋さんに入るとたいてい蕎麦茶がでてきます。香ばしいあの独特のほのかに甘いあの蕎麦茶。近くの農協でも「蕎麦茶」と称するものは売っていますが、麦茶に蕎麦がまじっているというもの。どうも買う気がしないでいましたが、このお店でようやくおいしい蕎麦茶をみつけました。しかも安い。


上の写真でおわかりのとおり、蕎麦の実がぎっしりつまって400円(300g)。昨日買ってから緑茶は飲まなくなってしまいました。
その横には「ダッタン蕎麦茶」というものも売っていました。ダッタン蕎麦は2000メートル以上の高地でしか育たないという希少種で、「血液サラサラ」のもとルチンが普通の蕎麦の100倍から200倍という驚異のお蕎麦。ちょっと高めだけれど、これもお買い得。また、それをひまわりの種にコーティングした「そば粉豆」もおすすめ。しつこくなく香ばしくてものすごくおいしい。クセになりそうです。またまたコマーシャルでした。

その後ネットで調べたところに寄れば、「鬼無里村出身のご主人が2000年6月より開店したお店。鬼無里村で穫れる蕎麦粉、それも一番粉だけを使う。やや細目のソバはコシも良く噛むほどに味も出る」と紹介されていました。なるほど。
安曇野のお蕎麦屋さん http://www02.so-net.ne.jp/~kokoton/azm/soba/index.htm  


  6月9日 (水)
曇り空で肌寒い朝です。外に出て野菜を見ていたらキュウリがまもなく収穫。次々と大きくなる様子でうれしいものがあります。レタスも青々と葉を広げているのですが、その一株に大きな大きな毛虫が一匹ついて旨そうに葉を食べておりました。 「毛虫君よ、これは私が食べるものだ」と言って駆除してしまいました。毛虫は嫌いです。
昨日まで来ていた娘夫婦が「子どもにカタツムリを見せてやりたいのだが、どこにもいない」と嘆いていました。そういえば、こちらでも一匹も見かけません。どなたか見かけた人がいましたらご一報下さい。農薬の被害者になってもはや絶滅したのでしょうか。
田舎の時間はサイクルが一年です。作物は一日にほんの少ししか生長せず、この作物がよくてもダメでもあとは1年後。のんびりゆったり、じれったい時間の経過です。コンピュータの「秒進分歩」とは180度違う世界です。コンピュータやファーストフードや家電製品に慣れきった人間とはまるで時間が違うのですね。

近所のお家で不幸があり、夕方班のすべての人がそのお宅に集合し納棺・通夜・葬儀について何か手伝えることがないかどうかを相談しました。聞き慣れない言葉も飛び交って様子を見ているだけで精一杯でした。最近は「生活改善運動」のこともあって葬儀のやり方も簡素化してきているようです。しかし、その分香典の扱いなどに関して複雑になっていることもあったりして、まだまだ過渡期にあるように思われました。
明日が納棺、通夜。明後日が葬儀ということです。この土地のしきたりを知っておく意味からも一通りの儀式には出ておきたいと思うものの、母も目が離せないのでこんなときはちょっとジレンマに陥ります。しかし班長さんもよく私の状況は理解してくれていて、無理することないよと言ってくれているので助かっています。  


  6月8日 (火)
近所のお年寄りが亡くなって明日その打ち合わせがあるという案内がありました。ところが変わればしきたりもずいぶん違うので、とりあえず出席してどのように行われるのかを知らなければなりません。町では「生活改善実践要項」という指標が各家庭に配布されていて冠婚葬祭の祝儀、香典などの目安が書かれています。無線放送でも、葬儀の案内があるときはかならず「町の生活改善の定めにより執り行われます」と付け加えられますので、かなり徹底しているようです。これもこの町に来てびっくりしたことでした。反面、昔からの地域の深い結びつきが薄れてしまうという批判もあります。しかし、私自身はこうした指標は根拠のあることであり、合理的に改めていくのは悪いことではないのではないかと思っています。


さて、昨日は妻が帰り、入れ替わりにやってきた娘夫婦・孫が先ほど帰りました。家中が賑やかだったのに急に静かになり、またもとの生活が戻ってきました。今日は早朝から購入予定の土地を見たり、ラベンダー・ガーデンに行き緑の景色を楽しんできました。ラベンダーの満開にはまだちょっと早かったのですが、いろんな花が咲いてとてもきれいでした。
このガーデンの一角では「臥龍庵」という安曇野おやきの製造元があり毎朝早くからおやきをつくり焼いているのです。私たちが行ったときはちょうど焼き上がって麓の「おやき村」に運びだそうとしているところで、「おやきが出来ているよ」という声に誘われてみんなで一斉にやきたておやきをほおばりました。そこへやってきた社長さん、いいシーンとばかり孫を中心に携帯カメラでパチリパチリ。よもやま話に花がさいて、結局おやきが朝ご飯になってしまいました。
その後はガーデンの一角にあるイチゴ畑でイチゴ摘み。夢中になって摘んでは口に運びました。
我が家の近くにはサクランボを作っている農家もあり、帰りがけに寄って買ってしまいました。こんなところは安曇野ならではですね。
夏になればまた別の場所で桃やブルーベリーの摘み取りがあります。そしてとどめはリンゴ。食い意地が張っている私にはたまらない場所です!!

 


  6月7日 (月)
青々とした田の中に鷺の一種と思われる大きな鳥がエサをさがしているのか点々と見えます。相当に遠くからカメラを向けているのに、ほんのわずかでも人の気配がするとすぐに飛び立って遠くに着地。田にはいろんな小動物が増えてきていることでしょう。近くにはホタルの里もあるので、6月から7月にかけて見られるかもしれません。


こうした田園風景の中で生活していると、誰かさんのセリフではありませんが「ここは平和すぎて刺激に乏しい」。
しかし、何人か子どもたちの様子をうかがっていると結構問題もありそうです。子どもたちはいろんな情報をテレビや雑誌でリアルタイムに仕入れることができます。しかし周りはあまりにもそれと違いすぎる「のんびりゆったり」の環境。一方では様々な購買意欲をそそる都会型・消費型の宣伝映像がお茶の間を席巻し、他方ではどうやってもそれをすぐに手に入れることも見ることもできない環境。ある意味では子どもの心には結構大きなフラストレーションがたまっていくのではないのかと思わされます。近くの子が「小学生になったら携帯を買ってもらうの」と言っていました。確かにいつも接している近くの小学生の子たちは高学年ともなると私の顔を見ると必ず大きな声であいさつをしていくし、礼儀正しいことは都会とは比較にもなりません。小さい子たちも人なつっこくかわいい。にもかかわらず、どこか行動に矛盾を感じることがあるのです。それがどこからくるものかまだよくわかりません。ゆっくり観察することにしましょう。  


  6月6日 (日)
いよいよ梅雨入りですね。昨日までの夏空が今日は梅雨の曇に覆われて時折小雨がぱらつく天気でした。
今朝は町内総出で集会所の草取り、桜の木の枝打ちを行いました。朝8時、全員がそろったところで班長が私をみなさんに紹介してくれました。大演説をしようかとも思っていましたが恥ずかしいのでやめて、簡単に一言だけ挨拶をしてあとは黙々と働きました。町内のみなさんは要領を心得ているので仕事もテキパキとすすみ約1時間で作業は終了。
午後は妻と母と3人でドライブに出かけました。このところ連日あちこち観光に出かけています。昨日はラベンダー・ガーデンのある陸郷から生坂村に入り、犀川にそって明科まで行き池田町までもどってきました。今日はまた穂高から温泉郷の入り口まで行き。山麓線を南下してガラス工芸館「アートヒルズ」まで行ってきました。温泉郷の周辺には美術館、工芸館、絵本展示館など沢山の美術・工芸品のギャラリーが集合していて楽しめます。
今日「アートヒルズ」に行った目的は、かねてからの約束だったプレゼントを見に行くことでした。いろいろ店内を回った結果なんとか可愛らしいプレゼントを見つけました!! ようやく約束を果たすことができますね。プレゼント期間中に掲示板を訪れてくれたみなさん、楽しみにしていてください。


 


  6月4日 (金)
実際ここで書くのも鬱陶しいのですが、少しだけ紹介することにしましょう。今日の**党のウエブ・サイト「デイリー・ニュース」からの引用です(青字の部分)。以下省略した箇所は「・・・」で示します。

「参院厚生労働委員会は3日、・・・年金制度改革関連法案について、小泉純一郎首相が出席して締めくくり総括質疑を行った後、与党側が審議打ち切りの緊急動議を提出して採決し、自民、公明両党などの賛成多数で可決した。」
野党議員の質問が残っているにもかかわらず、しかも年金法案政府案のごまかしが明らかにされながらも公聴会も開かないで質疑を打ち切ったことについては書かなくてもいいんですか?

「採決に先立ち、質問に立った公明党の遠山清彦氏・・・に対し、坂口力厚生労働相(公明党)は『(年金制度を)少子高齢社会に見合ったものにするため、負担の上限と給付の下限を示した。その数字のプレゼンテーション(説明)の仕方に十分でなかったところもあるが、(改革の意義を)ご理解いただき前進しなければならない』と述べた」
この八百長(死語?)質問の終了間際に質疑打ち切りの動議を出したんでしたね。年金は数字こそすべてではないのですか。プレゼンの仕方の問題でなく、法案が押しつけようとする制度そのものに欠陥があったから朝日新聞も「モデル世帯の厚生年金の給付水準について、政府・与党が掲げた『現役世代の50%確保』が受給開始後1〜12年で崩れることも審議途中で明らかになった」と書いていましたよ。民主党議員が、年金を底なしに引き下げていく「マクロ経済スライド」の仕組みについて質問したところ小泉首相、答えられないどころか「年金には物価スライドがあるんですよ」と答弁したとか。どっひゃー。これもプレゼンの不十分さなのですか?? 世論の6,7割が反対するこの法案を「意義を理解して」前進するとはどうすることですか?

「年金法案は、・・・(2)給付水準は、厚生年金は現役世代の平均手取り収入の『50%以上』(モデル世帯、受給開始時)の確保を法案に明記。国民年金でも、納めた保険料の1.7倍の年金額を確保(3)基礎年金の国庫負担割合を段階的に2分の1へと引き上げる道筋を明確にし、・・・」
赤字の部分に注目です。開始時で50%(現行はほぼ60%)と変わりましたね。ついこの前まで「現役世代の5割は確保します。百年安心」と言っていたのはどこのだれ?? それでは開始後20年ほど経ったら何処まで下がるのですか。モデル世帯でも40%まで下がり、男子単身者や共働きの夫婦の場合はもっと悲惨なことになるとバレたら、そりゃやっぱり困るもんね。これは黙って強行採決しかないわ。ついでに年金一元化にむけて消費税の増税もしなければならないし。

もうアホらしいからやめます。最後に一つだけ。
「以前流出した、池田大作が細川内閣の成立前々夜に、学会の婦人部の幹部たちを前に話したテープを党の調査会で聞いたことがある。
『皆さん、いよいよこの国は私たちの手の内に入ってきたね』
彼が得意げに言うと、幹部たちが『ワーッ』と拍手する。・・・
あれを聞いての肌が粟立つような恐怖は、忘れられるのものではありません。
私の議員生活の中でも、選挙の度に彼らの不気味さは身をもって味わわされた。」

これを書いたのはだれ?? えっ、共産党? 民主党? いえいえ、都知事さんですよ。慎ちゃん。「亡国の徒に問う」(文春文庫)の一文でした。  


  6月3日 (木)
初夏の風が心地よいさわやかな天気になりました。午前中母を連れてドライブに出かけました。クラフトパークから安曇野平野をしばらく眺めてうっとり。ちょうどラベンダーが咲き始めて道の両側が紫になっていました。池田町美術館もラベンダーに囲まれるように建っています。
昨日母を持ち上げようとして軽いぎっくり腰になったため早々にきりあげて帰りました。体調がよければ白馬の方面まで車を走らせたのに・・・。ようやく良くなってきて喜んでいたのにちょっと残念です。運動をして身体を鍛えなさいというサインだと言い聞かせてしばらく安静にしていることにしますね。


ところで富山では昨日まで山王祭だったのですね。東京暮らしの長かった私はつい忘れてしまっていましたが、昨日の妻の日記を読んでなつかしくなり子どもの頃を思い出してしまいました。
大戦後焼け野原になった富山市内が復興に向かいようやく軌道に乗ってきた50年代後半から60年代、日枝神社で行われる山王祭はまさに「ハレ」の日でした。農作業とは直接関係のない単なる一つの神社の祭りでしたが、全国から集まる香具師、出店の多さという点で特筆に値するものだったと思います。広い境内は幾重にも仕切られ、安物のおもちゃ、花火、にせ宝石、駄菓子、お面などおよそ祭りにかかわる品物はすべて並びます。すぐに壊れると知りながらおもちゃをつい買ってしまうのは祭りの雰囲気のなせるワザ。私が小学生の頃までは今ならば人権問題と大騒ぎになるほどのいかがわしいショーや見せ物小屋がずらりと並んで、いやがうえにも好奇心をそそったものでした。「ヘビ女」だとか「ろくろっ首」だとかというあのたぐいです。客寄せの口上はなかなかのもので、たいていはそれにつられて小屋に入っていって出てきたときはキツネにつままれたような顔をしているのがオチでした。「寅さん」もその当時の祭りには来ていたんでしょうか。いろんな品物のたたき売りの口上も聞こえていましたから。浴衣を着てうちわを持って品物を見て回っている同級生の女の子を遠くから見てドキドキしていたものです。純情な私のよき少年時代です。
現在の山王祭は秋の「おわら」と同じくらいの人出があるといいますから、私の想像を超えています。私の少年時代は確かに出店を見て回るのも一つの楽しみではありましたが、家では赤飯を炊きお祭りの料理をつくり、町内の御輿を神社前までずっと担いで練り歩くことが大きな行事だったわけでいわば家庭や町内の祭りでもあったわけです。今はどうなっているのでしょうね。

年金法案が厚生労働委員会で強行採決。ニュースでは共産、社民両党の質問時間を残して質疑打ち切り・採決の動議、混乱する中で採決されたとするいつものパターンの様子を写しだしていました。自民・公明の強権的な姿勢の背景には彼ら自身のファッショ的な体質とともにアメリカと財界の露骨な圧力があります。政治的な代理人としては何としても通さなければならない法案。国民から大収奪を行っても軍事予算や思いやり予算の増額、大企業向けの減税や公共投資の継続をしなければなりませんから。どんなにボロがでてきても、将来どれほどの生活苦を国民に押しつけようと知らんふりの与党各党。これで次の参院議員選挙でまだ自民・公明に投票するのであれば、将来の苦しさも自ら選んだ道ということになります。それともいざ年金を受け取る段になって愕然とするのでしょうか。民度がますます問われる選挙です。  


  6月2日 (水)
今日は母を宅老所に連れて行ったあと大町のハローワークに行く日です。別にそうだからというわけではないのですが、今朝はまた5時頃目がさめて、車で写真を撮りに行ってきました。タイミングが難しくすぐに朝靄が押し寄せてくるので早めにきりあげました。朝のクラフト・パークはとても気持ちがいい。道路脇にずっと植えられたラベンダーがようやく紫の花を咲かせはじめてまもなく満開の気配です。何といういい香り。
帰ってからお食事の前にゆっくりとお風呂に入りました。最近どうもズボンのベルトが緩くなってきたのでかなり体重が減っていることは自覚していましたが、お風呂のついでに量ってみました。すると何と・・kg。この一ヶ月半くらいで4.2kgの減量成功!! 早起きと一日2食がその原因かな?? 体調は悪くないので安曇野暮らしが合っているということでしょう。減量できずお悩みのかたは是非池田町の我が家へ。



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ハローワークでは全然求人がなく、これはと思うものも諏訪まで面接にいかなければならないので、いろいろやってはみるものの期待薄です。
帰ってきてからまた畑をやっておりました。ついこの前植えたばかりのオクラが一本完全にしおれてしまっています。また虫に食べられたかと思って抜いてみてもなんともない。しかしよく見ると葉の裏が一面アブラ虫でおおわれそこへアリがいっぱいたかっているではないですか。葉の呼吸は葉の裏側ですから、これじゃ窒息状態です。仕方なく隣の方に聞いてアブラ虫とアリとに効果的な駆除剤を買ってきてまいておきました。野菜一本作るのもなかなか甘くない。幸いトマトとかキュウリは割と順調に生育してトマトの球も大きくなってきました。
ところで今日の日暮れ時、日が沈んでからの夕焼けがものすごかった。まるで火が燃えさかっているように真っ赤な炎が上がっていました。振り返ると東の山の端には満月がぽっかり。
写真ではなかなか伝わりませんね、この夕焼け。やっぱり池田町に来てくださ〜い。


 


  6月1日 (火)
昨日は午後風が強くたたきつけるような雨が降ってどんどん気温が下がり、今朝はストーブが欲しいくらいの肌寒さ。関東では昨日は異常な暑さだったようですね。埼玉では35度近くまで気温が上がったとか。今朝はどうなのでしょうね。梅雨前線が停滞していますから、もう本格的な梅雨入りなんでしょうか。それにしては少し早いですね。桜も早まっているし、全体的に季節がずれてきているような気がします。

ところでみなさん、我が家の初公開に踏み切りました!! 建物は借家ですし庭では大したものを作っているわけでないのですが、どうしてもここで書いていることに現実味が乏しくなりますから、恥ずかしながらあえて公開。




みなさん、こんなところに住んでいるんですよ。敷地は150坪くらい。平屋で部屋の間仕切りはほとんど障子。はずすと巨大な一つの部屋になってしまうほどです。夏は風が通って涼しいのですが、冬は仕切らないと寒くて大変です。
昨日ようやく母の居住空間にエアコンの取り付けを終え、真夏と真冬に備えることができました。石油ストーブは熱効率は高いのですが換気が必要なことと火気が心配なのでどうしてもエアコンが要ります。物入りですが仕方がありません。あとは車。現在いろんなところに網を張って、4WDの安い中古車を探しています。現在の車はまもなく車検なのでその前に買い換えておかないと冬が越せなくなってしまいますから。
これで、あとは息を潜めて、つつましく生きてまいります。早く仕事をみつけないと・・生活ができない。誰か雇ってください。なんでもしますから。

ここまで書いた後モーツアルトを聴いていたらまた寝てしまった。目が覚めたらお昼。きのうは母がまたしばらく独演会だったので少々疲れていたようです。
ところで、雨が降ると雑草がものすごい勢いで伸びてきます。今日は晴れ間が広がったので午後ずっと畑仕事をしていました。まず、雑草の除去。それからさつまいもの畑の拡張工事。そうこうするうちに横を通りかかった近くのおばさんが立派なネギとキャベツの苗をくれました。たどたどしくやっているので見るに見かねたのかな。本当に親切な人ばかりです。キャベツはどこに植えたらいいの?? これからネギの畑をもう一度耕し直しそこへもらったネギを植えます。いままで植えてあったものは今週のおかずにして・・と。ああ忙し。  




"Goodbye My Friends" by Mr.Blue Piano Man


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