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  9月30日(木)
日替わりで天気がよくなったり悪くなったり。今日は朝からずっと小雨が続いています。
午前中は国会中継をずっと聞いていました。あの尖閣諸島での中国漁船船長の逮捕から一転処分保留釈放という一連の政府対応を巡っての集中審議でした。
自民党は「国内法で粛々と対応すると言っていたのに突然釈放というからには政治介入があったのではないか」「国民はその対応に怒り心頭に達している」というだけ。とにかく政府の弱腰を追求するのにキュウキュウとしていた。この諸島の帰属に対する態度を明確に政府に迫り問題を明らかにしたのはやはり日本共産党の笠井議員でした。
この事件が発生したときは民主党の代表選のさなか。それでも政府の危機管理の甘さ、国際的にスジを通した対応ができなかった民主党政府は、中国に足下を見透かされたといってもいいでしょう。事実、27日の人民日報(日本語版)は「外国メディア:中国人船長を解放・・『負け』を認めた日本」という見出しで韓国やシンガポールの反応を紹介している始末ですから。
中国政府は、ここにきて尖閣諸島が中国領であることをかなり克明に国際世論に訴え始めています。先の井上論文にとどまらず、29日の人民日報でも詳細に日本側に反論。この点でも、日本国内のメディアが政府の弱腰と中国の脅威をあおる報道をする前に、帰属問題を正確に解説・報道する責務があるといえるでしょう。
これまでの一連の報道を見聞きしながら、つい「妄想」がふくらんでしまいます。それは、今回の事件の引き金は民主党サイドではないかとさえ思えること。つまり、沖縄の普天間基地の移設先にどうしても辺野古がほしい政権にとって、尖閣諸島付近での「有事」は国内世論の誘導に格好の素材を提供するはずだったことです。だから、これまで漁船を追い払う程度だった海保に逮捕拘留を指示した。そこまではよかったけれど、その後中国の反応を読むことができず、そのボタンのかけ間違いが次々と拡大することになって収拾が付かなくなってしまった・・・という「妄想」。あながちそうでもないですかね。
むしろ国内の問題としては、これを材料にマスメディアなどが「中国脅威論」をあおりたて、それを背景に政府が日米安保の適用をテコにいっそう軍拡路線を突っ走っていく懸念が大きいことです。
戦争というのは、そうやって小さな事件が引き金になり、国民世論の誘導のもと次第に好戦的な雰囲気が醸成されていくものです。そしてある日気がついたらもう後戻りできないところに来ていたということになる。
中国の尖閣諸島問題は単に天然ガスなどの資源だけではなく、沖縄の基地問題や日本の歴史認識の問題とからむ大きな2国間の問題になってしまったといえます。
ことここに至っては、日本は帰属問題についての詳細なデータを国民に明らかにし、しっかりと今回の問題の背景を国民がしっかり理解できるように努力することでしょう。中国には冷静な対応を維持しつつ、主張すべきところは堂々と主張し、国際的にも領有の正当性、中国の過剰対応の不当性を訴え続けることが必要だと私は思うのですが。

さて、涼しくなったと思ったらもう9月も終わり。田んぼでは稲刈りもほとんど終わりになり、刈り株の田が一面に広がりはじめました。紅葉の10月に入って、すぐに冬じたく。
我が家の畑も夏野菜はすでにほとんど終わって、来年のための準備にとりかかっています。とはいえ、雨が多いので少しずつの作業。夏のように汗まみれになることも少なくなりました。




ここ2,3日の私の仕事は「町政研究会」の資料を作ることでした。中途半端になっていた資料を一応最後まで終わらせる予定だったのですが、残念ながらまだ残ってしまった。
これに関連して自治体研究社の「財政健全化法は自治体を再建するか」という小冊子を読んでいたのですが、その最後にいくつか重要な指摘がありました。
この「財政健全化法」というのは、「財政再建促進特別措置法」にかわって、新たに2007年に制定された法律で、「新たな自治体財政規律のルールとそれにもとづく国による行政的統制の強化」(同書)が狙いとされます。いくつかの新しい財政指標を導入して、財政破綻にいたるはるか前から規制の網をかけようとするものです。全国の自治体ではそれによって、数値のみを追いかける「数値主義」に陥って財政支出の削減に走ったり、公益事業を民営化したりする流れが強まっているのです。
この本の最後には、これにどう対応するかという短い節があります。そこでは、まず「住民・議会と行政との情報の共有」が重要だと指摘し、「行財政の仕組みと内容について住民による自主的な学習を徹底して進められることが期待されます」と述べられています。そして、ここからが大事なのですが、「何より財政健全化の狭い枠組みのみにとらわれず、財政健全化法を超えた地域の維持・発展・再生の長期的視野に立った取り組みがきわめて重要となります。『地域の維持』と『財政健全化』の二兎を追わなければならないのです。そのためには『維持可能な地域』の理念・ビジョンを明確にするとともにその具体化を図らねばなりません。そのための住民による学習と参加が重要となります」と述べているのです。
さらに、こうした改革のとりくみを進めるポイントして3つのことが挙げられています。
1つは、自治を担う主体の形成の重要性。2つは、地域経済の内発的発展を作り出す運動。3つは自治体の連携による財政改革運動の展開。
これらはいずれもこの町の実態に即して具体化しなければならない課題だと思われます。

今日は、町の「町民活動サポートセンター」の第一回運営委員会が予定されています。さて、どんな話になるのでしょうか。


  9月24日(金)
尖閣諸島付近での中国漁船の船長逮捕とその後の日本政府の処置について、最近の中国の対応はあまりにエキサイトした大人げない対応に見えます。いろんなところに影響がでてきているのを見ると、結局損をしているのは中国自身ではないかと思えるのですが。
その根本的な問題としての尖閣諸島がどの国に属するかという帰属問題。中国はいまのところ根拠を明確にすることなく、この島が中国に属しているという前提に立っています。各地でデモなどを行っている人たちは、過去の日本による侵略の歴史が伏流となり、経済的な問題もからんで日本に怒りの矛先を向けているというように見えます。
ただし、この点はちょっと注釈が必要で、肖宇生氏の「中国側からみた『尖閣諸島』」には、「中国政府の態度はご周知の通りで硬くなっているが民間はもっと激しいキャンペーンを展開している。各新聞は連日一面で報道することはもちろん、民間の世論形成に大きな影響を果たしている各大手ポータルサイトも特集サイトを組んでおり、歴史から現代まで各側面から尖閣諸島問題を解説している。大手サイトの新浪網だけでも特集サイトのコメント欄に100万人以上がアクセスし、7万件以上の書き込みが入っている状態だ。中国の大衆はネットの詳細な資料により単純にナショナリズムではなく、かなり理論武装もされている状態だ。こういう状況の中で、日本政府の対応についてなおさら怒りを感じているのは実情のようだ」と書いています。したがって、単に当局に踊らされているという見方は皮相で、日本の国民よりもはるかに自国の歴史に誇りをもって事に当たってきている中国の人たちの心情を推察できないようでは、日本はますます国際的にも孤立を深めることになるでしょう。

国内では、尖閣諸島が日本領土であることをまともに歴史的にも国際的にも示して来たのは政党では日本共産党くらいでしょうか。民主党では蓮舫議員が「領土問題」と語って注意を受けるほどですし。
右に示すのは最近のしんぶん赤旗の記事。画面をクリックすると拡大できます。
ところで、最近中国の人民日報(日本語版)で、日本人学者が尖閣諸島は中国に帰属するということを書いた論文があるという記事を載せていました。誰のことかとみれば、かの有名な井上清先生(故人)ではありませんか。中国の毛沢東に心酔して文化大革命を支持し、その後日本共産党を攻撃するようになって党を除名された人。こんなところでまた名前を見るとは驚きです。中国もまた、自国に有利なものであれば誰の論文でもいいという情けない対応では、国際的に相手にもされなくなるでしょうに。


  9月20日(月)
今日は、すぐ目の前の田んぼでの稲刈り。昨日の雨もあがった今日は、あちこちで稲刈り機がうなりをあげていました。



それにあやかって、我が家でも稲刈り。といっても、梅雨時に雨があがってもちっとも水が引かない畑に業を煮やして稲を植えておいた、たった「ひと坪」ほどの「水田」の稲です。それが一人前に実ったらしいので刈り取ったというだけですよ。将来農家を目指そうということではありませんので、念のため。
肥料が足りなかったせいで十分米が入っていませんが、少しは腹の足しになるだろうと「はぜかけ米」にいたしました。妻の喜びの姿をごらんください。2枚目は裏の畑のほぼ全景。手前の大量の「もみ殻」は近くの農家からの貰い物です。







  9月17日(金)
一昨日、昨日は雨。雨のおかげで農作業はしなくてもよかったし、結構な雨量で作物には最高の慈雨となりました。
ただし、飼い猫のハルちゃんは、毎日狩りにでかけてねずみ取りに余念がなく、昨日はでっかいネズミを捕まえてきて遊んでいました。小さいのだと食べるのですが、大きすぎるとコロコロ転がしてあそんでいるだけ。後始末は私の当番です。クソネコ!!

昨日今日と、9月議会の傍聴に出かけました。傍聴は昨日の午前中が10名ほどでこれがピーク。今日は二人だけの質問とあってわずか3人。議会への関心の低さはあいかわらずです。
さて質問の方は議長をのぞく11名中7名で、これも最近になく低調。持ち時間は1人1時間ですが、ほとんどは時間内に早く終了してしまいます。



さて、この9月議会は何と言ったらいいのか、質問もそれに答える町当局も中だるみのような何とも気だるい雰囲気で、ちっとも緊張感がなかった。おそらく町が別に目新しいことをするわけでもなく、金をつかわずにいかに現状を維持するかしか考えないでその日を過ごしていることの反映なのではないかと思えてきます。
町の今後の発展方向について、いくつかの質問はあった。たとえば、土地利用計画の策定、農業政策、文化・美術問題など。それらについての町の答弁は、結局のところ現在すすめている方向を説明するだけで、今後の発展方向を模索するとか新しく始めるとかというものは見当たりませんでした。
こうした現町政のあり方は、最近のローカル紙面にもはっきりと現れています。他町村のいろんな行政や町民の活動はかなり意欲的で、したがってそれらの報道も多いのですが、池田町はさっぱり。
町長は、ブログで「池田町政をおあづかりして、2年を経過するにあたって」という総括文を発表していますが、これもその延長線上。
何がその原因かといろいろ考えているのですが、結局のところ「町づくりへの確たる理念」が欠如しているとしか言いようがありませんね。



  9月15日(水)
パソコン教室第一日。町議の山本さんの頼みを快く聞いて、穂高パソコンスクールの先生が指導に当たってくれることになりました。
内容は、タッチタイピング。プロの指導ですから、さすがに手慣れたもので、ホームポジションから50音の入力の要領を短時間で教えてくれました。
ほとんどがこのような本格的なタッチタイピングは初めてなので、指が攣ったりいたくなりながらも熱心にパソコンに向かっていました。
来週は、おさらいと文書入力の初歩。まず入力が自然にできないとどんな文書をつくろうとしても必ず壁にぶつかってしまいます。私の場合は全く自己流でタッチタイピングを習得したために、結構癖があったり右手の小指がうまく使えなかったりという点はありますが、ほぼ先生の言うとおりのタイピングができるので、まずまず合格でしょうかね。

そのあとはワードやエクセルの基本を学ぶことになっています。
講習がはじまるまでには、私も一通りのことはやっておかなければなりません。はじめ、職業訓練の学校に行こうと準備していたのですが、パソコンスクールの先生に聞くと、職業訓練校は就職が前提なので結構入校基準がきびしいということでした。
今日山本さんから、一日でワード・エクセルの講師講習が受けられるという耳よりの話を聞いたので、そちらで特訓をすることにしました。というわけで、私も基本からしっかり学べそうです。





  9月14日(火)
ようやく秋らしいさわやかな一日になりました。家の前の道ばたに並んだコスモスも花をたくさんつけて、アゲハチョウがたくさん蜜を求めて飛び交っています。夕方になると無数のトンボが舞って、秋〜〜ですね。






今日は民主党の大会が開かれて菅さんが再選されました。ちょっとだけ開票の模様を見ておりましたが、最近よく画面上部に流れるツイッターの方が面白かった。かなり無責任な論評もありますけど。
私としては小沢さんに期待していたんですけどね。菅さんではおもしろみも何もない。いずれ分裂、政界再編という動きも考えられるということからいえば、菅さんが総理になった方がよかったのかな。いずれにせよ、自民党もびっくりの国民泣かせの政治をやってくれるのではないでしょうか。
沖縄の名護市議選で移設反対派が多数を占めたことに対しても、「より丁寧に説明をする」とか「辺野古への移設方針は変わらない」とか、県民感情を逆撫でするようなことを平気でおっしゃる。

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先日の新聞紙上で、ホーキング博士が最近の宇宙論の中で「宇宙の創造に神は必要ない」と述べていると紹介していました。自然科学を研究している学者はたいてい、そんなことは当たり前だと思っているし、科学と宗教は別だと考えている人もいるかもしれませんが、アメリカでことさらそのように主張したことがキリスト教会側からの不快感を呼んだからニュースになったのかも。
だいたい自然科学の研究の領域に神さまがお出ましになること自体、研究の妨げになるでしょうに。たとえば、昨日NHKが紹介していたダークマターも、あれは神さまのおかげだといえば宗教の側は満足でしょうかれど、それで何も説明したことにはなりません。
「物理学は物事が存在する理由を説明できない」とカンタベリー大主教。私などは、なぜ存在には「理由」が必要なのかと思ってしまいますが、大主教はそうはお考えにならないらしい。
アメリカでのこうした「対立」を聞くたびに、映画「コンタクト」でくりかえし描かれていたいくつかのシーンを思い出してしまいます。

またまた話しは変わりますが、「世界9月号」で寺島実郎さんが書いている「代議制民主主義の鍛え直しへ」(「能力のレッスン」)という一文にとても違和感を持ちました。
彼は、二世議員やタレント議員など質の劣化とともにIT革命の進行によって直接民主主義の可能性の予感から「代議制を通して適切な意思決定ができるという確信は揺らぎつつある」とまず書きます。それに続いて、代議者の役割が真に国民に向き合う見識や指導力というものであるなら、より高度な質を要求せざるを得ないとし、その一歩が「代議者の数の絞り込み」すなわち定数削減なのだと主張します。逆説的だとことわりつつも、政治で飯を食う代議者を極小化すれば、彼らは錬磨され指導者としての質を獲得するであろうと結論づけます。
寺島さん、何を血迷っているのですかね。もっともらしく書いていますが、これはまったく短絡的だし乱暴きわまりない議論です。現行の小選挙区制度を顧慮することもなく、政党助成金について何ら触れず、またすべての政党を一緒くたにしていきなりそのように結論づけているのです。これでは代議者は「錬磨される」どころか、質の劣化はますますすすむでしょうに。
「代議制民主主義の錬磨」は当然必要です。ただしそれには定数削減ではなく、小選挙区制を中心とする現行の選挙制度の問題点を洗い出して改革すること、政党助成金を廃止し本当に国民に依拠した選挙ができるようにすることが必要なんじゃないでしょうか。
二世、三世議員だって、タレントだって、すべて政党丸抱えで金から人まですべて政党が出してくれるから選挙に出てみようという気になるのでしょう。自分で金を集めなければ選挙ができないとなれば、タレントさんはどうするんですかね。本気で政策を訴え支持を獲得しようとする人しか出ようがなくなるんじゃありません?
大企業や巨大な団体まるがかえの場合もある??それをふせぐ方法は定数削減なんかじゃないでしょう、企業・団体献金禁止を厳しく法制化し、罰則をきつくすればいいだけです。


  9月8日(水)
雨模様になるときまって飼い猫のハルちゃんはネズミを捕まえてきます。昨日などは昼と夜中の2回、今日も夜ネズミをくわえてきました。
どうしても見せたいのか、必ず持ってきて私たちのいる前でネズミを転がして遊んで、そのあとバリバリと食べてしまいます。普段は草食系のおとなしいネコですが、ネズミとなると全く肉食系オスになるんですね。

昨日のことになりますが、近くのレストランや加工品を販売しているお店の従業員のみなさんからパソコンを教えてほしいと依頼があって、打ち合わせに出かけました。
お店のポスターやメニューを作ったり、経理をパソコンでできるようになりたいという皆さんの要望に応えなければならないのですが、対象がどのような方なのかさっぱりわからないし、私はビジネスソフトが苦手ときているので、その方面は議員でパソコンインストラクターの資格を持つ山本さんの助けを借りて、二人で対応することになったのです。
昨日は5人のメンバーが待機していて、約2時間ほどやりたいことやパソコン歴などをききながら、今後の方針を決めるました。中にはこれから始めるという人や、少しはやっていたけれど、本格的にはこれからという人が中心で、まずタイピングからはじめ、少しずつ焦らずに進めていこうと話し合いました。
その後山本さんの尽力で来週第一回目の講習はパソコンスクールの方が無料でタイピングの指導をしてくれることになり、これは嬉しいスタートになりそうです。
OSもビジネスソフトのバージョンも異なり、レベルもまちまちなので、テキストをそれぞれ持ってもらってそれに従って個人指導をしていくということにならざるをえません。私自身も教えるというより勉強するつもりで望まなくては。
ちなみに、私自身は10月から大町の職業訓練校でパソコン訓練生として半年しっかり勉強するつもり。そうすれば、多少は聞かれてもちゃんと答えられるようになるでしょうし。



  9月7日(火)
昨日は、夕方から雷雨。どんな雨であれ、雨が降ってくれるのはうれしいですね。おかげで少し涼しくなり、作物も生き生きとしてきました。地面を掘ってみると、約5センチくらい濡れており、降雨量としては十分です。



昨日は雨のあがるのを待って畑の畝づくりをしたので、今朝さっそくマルチをしてイチゴを植えてしまいました。台風の影響で曇りか雨になるだろうと予想し、植えるのは今しかないと判断しての行動です。
70株ほど植えると予定した畝は一杯になってしまい、苗がまだかなり残っています。残りはプランターに植えて冬越しをすることにします。これらの苗はこの暑さを乗り切ってきた苗たちなので、かなり丈夫ではないかと思われますが、あとは冬の寒さをどう乗り切るか。イチゴは冬の寒さを経ないとおいしい実をつけないと言いますが、それでも年内に大きな株にしてしまわないと冬越しもうまくいきません。今度こそはしっかりした苗に育てて、来年おいしいイチゴを食べられるようにしたいと頑張っています。

そうこうしているうちに、遠くからウオーキングの一団が。ガイドマスターが案内する松本の団体だということでした。雨が落ちないうちに歩けてよかったですね。
ちょうど家の前は、アメリカネナシカズラの被害でちょっと歯が抜けたようになってはいるのの、コスモスがちょうど見頃。アゲハチョウが飛び交って秋らしい雰囲気がいっぱいです。一行はコスモスの横で写真をとったりしながら和気藹々と楽しそうに歩いていました。










  9月5日(土)
連日の猛暑。いつになったら終わるのでしょう。池田町では朝晩はかなり涼しくなって、手足の熱感も取れてきましたが、昼は猛烈な暑さです。
都会では35〜38度という報道ですから、田舎とは質がちがいますね。都会を脱出して田舎暮らしをしようという人も増えるのではないでしょうか。
今日は、秋野菜や来年の苗床をつくるために久々に耕耘機を出して畑を耕しました。2時間ほど外にいただけですが、汗にまみれてシャワーを浴びた後はバタリ。結局その後は何もせずに夕方仕事に出かけるという全くワンパターンな生活が続いています。そろそろ今月号のFCニュースを作らなくてはいけないので、明日は終日それにかかり切りの予定です。

先日音楽会の際に、いつも私のブログを読んでいるというある方から「ブラウザのお気に入りからURLが消えてしまったので読めなくなってしまった」というお話がありました。何度も会っている方だし顔はわかっているのに、誰だったか名前が思い出せない。そのときは「電話ください」と言うのが精一杯で、それからしばらく私も忘れていました。
今日妻が健康友の会の健康祭りに出かけた折りに、その方と会って同じ話が出て、ようやく判明しました。
妻は「最近、うちの人は人の名前がすぐに出てこないらしく、ボケが始まっているんじゃない?」とフォローしておいたと言っていましたが、まさにその通り。相手の人には全く失礼なことで、明日はしっかり謝って、URLを伝えて、引き続き読んでもらえるように話してくることにしました。
最近の私の症状は、まず作物の名前が出てこないこと。しばらく前は「モロヘイヤ」で苦労しました。次に人の名前がすぐに出てこないこと。電話でも今聞いた名前が出てこない。
不思議なことに、授業では教科書も何も見ないですべて自分の頭に頼って話しているのにそれは間違いなく出てくるから、古い記憶はしっかり保存されているらしい。これまで破壊されてしまえば、本格的な記憶障害、認知障害ですね。それも年とともに進行するのはやむを得ません。そうなったらそうなったとき、今から心配しても始まらない。せいぜい、いろんなことで頭を使い、後退を防ぐように努力しましょう。

さて、昨日久しぶりに友人のNさんが我が家を訪ねて来ました。彼は先日街中で行った「クラオン」の主催者代表で、現在街中の活性化にむけて活発に活動を進めている中心人物。
クラオンの後、恒常的に文化活動や町の「ものづくり」支援の活動をすすめるために「交流事業推進組合」を作って、その担い手をあつめている最中なのだということ。訪問の目的は私にもそれに協力してほしいという依頼でした。同時に、双方が取り組んでいるいろんなことの情報交換。
自主的な活動をもりあげていこうという彼らの姿勢には共感できますし、その旺盛な行動力には頭が下がります。私としては、趣旨には賛同できるし協力すると答えました。
私からは現在「町民活動サポートセンター」を中心に、町中のいろんな自主的な活動を束ね、交流し、新しいうねりを作り出していく方向でとりくんでいると話し、お互いに協力し合っていくことを確認しました。また町づくりをすすめるシンポジウムや勉強会、交流会を是非やりたいものだとも話し合いました。

町長の「思いつき」的提案で「ボランティア・バンク」がそれなりに発足し、コーディネーターをおいたまではよかったものの、どこの部署がそれを統括するか、どのようなとりくみをするかで右往左往したあげく挫折。その反省から他市町村にならって「サポートセンター」準備室が半年前に設けられました。ところが、その「サポートセンター」の位置づけと活動内容をめぐって町長サイドと現場との間にかなりの隔たりがあるように見受けられます。
私の認識は、公的であれ私的であれ「サポートセンター」はあくまでコーディネーターの役割に徹すべきで、実行部隊にはなり得ないということです。
町がなすべきことは、何よりも町民が望む方向で、活動がより活発に展開されるように、条件を整備し、新しい人材と組織を獲得できるように援助することでしょう。同時に、そうしたサポートがなぜ、なんのために行われるのかを明確にすることです。
京都大学大学院教授の岡田知弘さんは湯布院温泉観光協会を中心とした町づくりのとりくみを総括する中で次のように書いています。
「湯布院町のとりくみは・・・・町づくりとは、ものづくりであり、人と人との関係、人と自然との関係を意識的につくりだすものである、という優れた目標と理念をもって展開されてきたのです」(地域づくりの経済学入門=自治体研究所)
池田町に引き寄せてみれば、町民活動サポートセンターのとりくみは、人と人を結びつけることであり、「町づくり」をめざす大きな政策の1つの結び目だということです。その土台には、「地域内での産業関連の構築」を意識的にすすめることや町民をいかにそうした関連の中に生き生きと関わっていけるようにするかについての目標と政策がなければなりません。
残念ながら、池田町にはそれがない。だからサポートセンターはサポートセンターなのであり、町づくりの課題の1つとして有機的に位置づけられているわけではありません。そもそも位置づけがないのですから。
町民も、役場の職員も、町づくり、地域づくりの理念と目標を共有し、ともに進められる町政をどうつくっていくのか、いままさに正念場といえるでしょう。



  9月2日(木)
9月になっても相変わらず暑い日が続いています。暑いといえば、温水はすべて太陽熱ですから全く問題ないのですが、かんじんの太陽光発電の方はいまいち。これほどカンカン照りだからさぞ発電もしっかりやっているのだろうと思っていたら、意外とそうでもない。1日の発電量がそれほどのびないのです。暑いということと光の量とは関係がさほどないのか、発電パネルに問題があるのか、それとも光の角度に問題があるのか、いずれにせよ一度業者に問い合わせてその理由を突き止めなければと思っています。
年間の発電量の決算がでました。毎日毎日発電量をつけ続けて、一枚の用紙にびっしり書き込まれたのをみていると、太陽熱のすごさを実感します。
パネルを設置してから一年でほぼ4000kwhの発電量がありました。これがすべて売電されるわけではありませんが、発電した電気はすべて家計に直結しているので、かなりの経済効果があることは間違いないところ。ただ、設置費用をどれだけの期間で償還できるかとなると、もう少しデータを集めないとわかりません。当然使用量がどれだけかという問題がありますし、今年のように灼熱の夏になるとエアコンなどで使う電気も馬鹿にならないので、戻りの電気代も当然少なくなります。
以下の表は一年間の決算表です。暑い時期にもかかわらず、あまり発電が伸びていないのがわかります。5月から6月はじめとほとんど変わりません。


夕方畑で水まきをしていたら、大きな黒いアゲハが一匹。暑いせいか動きがにぶく、手をさしのべると、葉っぱから手に移動してしばらくじっとしていました。それからおもむろに大空に舞い上がってどこかへ。カラスアゲハという種類なのかな??前に見たジャコウアゲハとはちょっとちがうようでもあり、同じようでもあり・・・。







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