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  2月26日(日)    
ときどき雪がぱらつくあいにくの天気でしたが、雨ではなかったので「バラの剪定講習」を行いました。
役員は朝8時半にバラ園に集合。たき火をたいて暖をとれるようにし、駐車場の準備や受付の準備などをして参加者の集合を待ちました。
集まったのは、会員11名、一般申し込み参加者20名と大盛況。講師のEさんの指導で、まず枝の切り方を教えてもらい、そのあと参加者の代表が講師の前で実習。ある程度わかったところで、それぞれが園内に散って実際に剪定の実習にとりかかりました。
それでも、どこで枝を切ったらよいのか、どの枝を切ったらよいのか迷うことばかりで、なかなかうまくすすみません。バラは「こんなに切ってもいいの」と思うくらい(膝丈くらいまで)切りそろえてしまうので、参加者はびっくり。
というわけで、「自分の家のバラなら惜しくて切れないのに、ここなら大胆に切れる」などという人もいて、結構バッサリやっていました。みんな満足して帰ってもらえたのでよかった。







今日の市民タイムスには先日我が家で行った「被災地支援ネット」の事務局会議の模様が記事になっていました。2月に入って、新聞で良く取り上げられる(取り上げてもらっている)ので、「ご活躍ですね」と言われることが多くなっています。
3.11に向けての「ご活躍」はこれからです。みなさんのご協力をぜひお願いします。





  2月25日(土)    
最近朝5時過ぎから6時頃になるとネコのハルちゃんが必ず私を起こしに来る。メシをくれというのか、外に出たいというのか分かりませんが、とにかく起きるまで寝ているそばで鳴いている。
今朝も起こされて、そのまま懸案のパソコン「秘策」に取りかかってしまいました。気になると終わるまで待てないというイヤな性分なので仕方がありませんね。
結局すべて分解し直して、CPUも付け替え、もとのWindows Vistaにもどして、途中いくつかの仕事をはさんで夜には完璧なマシンに変身させたのでした。


結果は次の通り。

CPU Celeron M 430 1.73GHz(1MB) → Intel Core2Duo T7200 2GHz (中古6,000円)
メモリー 1GB → 2GB (DDR2 PC2-4200 SODIMM 1GB 1,398円)
HDD 80GB → 250GB (HGST Travelstar Z5K320 [250GB 7mm] 6,180円)
液晶交換(オークション、中古パーツ)4,380円
修理代は締めて17,958円。高いと見るか安いと見るかは、それぞれです・・・。

これだけあればVistaといえど、もう十分すぎるスペック。発熱も思ったほどなくて長時間使用しても全く問題なし。
初めてのノートパソコンの改造にしてはうまくいった。ちょっと自信がつきましたね。もう1台もいずれCPU換装しますか・・・。と、止まるところを知らない。
とはいえ、さしあたっての私の目標は、普段消費電力の少ないノートにして、デスクトップ機はできるだけ使わないようにするということです。
ハルちゃんは、私の作業している机に乗ってきて、いたずらをしたくてかなわない。




昼過ぎから近くのレストランで開催された白柳さんのギターコンサートに出かけました。自然の中で想を得た作品が多く、とても感性豊かな演奏で余韻が楽しめました。彼自身ギターそのものの作家でもあり、かつピアノもうまく、今後が楽しみなアーティストの1人です。

帰ってからは明日の「バラ剪定講習」と月曜日の県補助金申請に対するプレゼンの準備で大忙し。役員のYさんも我が家にきて、妻とともに印刷物をたくさんつくって準備万端。
剪定講習には会員を含めて30数名が参加する予定で、関心の高さを伺わせました。天気が回復して暖かくなってくれることを願うだけです。



  2月23日(木)    
高校1、2年生たちはまもなく始まる期末テストに向けて一生懸命。高3生は今大学受験たけなわで悲喜こもごもです。中3生もあと2回(2週間)で高校入試を迎えます。何とかみんな首尾良く希望するところに合格してくれることを願うだけです。

「被災地支援ネットワーク」は一昨日事務局会議を開いて、大震災から1年を迎える3月11日に池田町で開くイベントや関連するとりくみの意思統一を行いました。我が家はここしばらくいろんな人が出入りして、まるで会議室の様相。
3月11日には、午後1時から池田町創造館を会場に、写真展示やビデオの上映、東北地方直送の海産物の即売、フリートークなど自由な時間を設け、午後6時から8時まで「町民のつどい」を開くという計画を決めました。「つどい」では、記録映像を見た後、昨年支援活動を行ったいろんな層の人たちにそれぞれの思いを語ってもらい、最後に私が今後の取り組みを提案するという次第。ある意味ではありふれたやり方ですが、私たち自身、大災害を忘れないという意味と、東北の人たちの苦難の日々に思いを馳せて、忘れていないというメッセージを伝えるという2つの大きな役割があります。
事務局会議で、今後の取り組みとして提案したのは2月16日の日記に書いた女川町の小中学生への「プレゼント大作戦」です。会議では「プレゼント」を前面に出すよりも、池田町の小中学生からの思い思いの「メッセージ」に力を入れた「メッセージ大作戦」の方がいいだろう、プレゼントはそれに添える程度にしかならないのだから、ということになりました。300円や500円ではプレゼントのうちに入らないか。もっとも金額ではなく気持ちの問題ですからね。
一昨日から今日にかけて、私が女川町の役場に連絡をとり事情を説明、女川町の子どもたちの学んでいる様子を写した写真を送ってもらいました。お願いした直後に写真が届いたのでびっくりするやら、感激するやら。
池田町ではメンバーのひとりが教育委員長に連絡をとって、池田町の校長にも話してもらうという手はずになりました。今日の感触では、前向きの返事がもらえたということです。
子どもたちにとって、女川町は遠い見ず知らずの土地。それでも、そこには自分たちと同じ子どもたちが生きて学んでいるということを知るだけでも、大きな意味があると思います。
女川町役場の課長は、「いま小学生は1つの学校で学んでいるけれど、大きな学校なのでわりとのびのびしているし、1年経っていままでと変わらず元気に活発に学んでいる。心の中ではいろんなトラウマを抱えているのかもしれないが・・・」と話していました。
今回のとりくみがうまくいって、女川の子どもたちにも、全国から気にかけてくれている子どもたちがいるのだということを知り勇気をもらってくれればいいなと、心底思います。
次は、ようやく一応完成した「私たちは忘れない 3.11町民のつどい」のチラシです。


さてと、一方パソコン修理屋の方はひとまず落ち着いて、修理依頼の1台は今日無事引き渡しを終えました。リカバリーディスクのない、かなり古いSOTECのパソコン。しかもバッテリーが付いていない。これではみっともないし保守ができないので、ネットで見つけて取り付けたという次第。これでしばらくは完璧です。
もう1台、最初にあずかった液晶の壊れたFUJITSUのパソコンは、液晶だけをこれまたネット・オークションで競り落として付け替え完了。今日はメモリーも増やしてなかなかのものになりました。


ただし、これはリカバリーディスクがないので、HDDを取り出してリカバリー領域も全部初期化。これではWindowsが導入できないので、結局今はLINUX(UBUNTU)機になってしまっています。LINUXは軽快に動いてはくれますが、DVDを再生できないことだけが難点。これをどうクリアするかが頭のいたいところです。
CPUは、近く同じソケットのCore2Duoにして、何とかWindowsを入れ込んでやろう(MicrosoftとFujitsuの裏をかく秘策)と密かに思っているところです。
ちびちびと部品を買っていると、それだけで結構な出費に。それもこれでようやく終了。ビデオ性能は全然よくない廉価パソコンですから、それほどカネをかける価値もないとは思うんですけど、まあ乗りかかった船ですからね。こんなことをやっていられるうちが華ですよん。
ところで、本命のWindows7機の方は、購入先の方から連絡があって、不具合は電源ではなく「CPUのピン折れ」だという。ゲエッ〜〜〜。「3本折れていました」とさりげなく言う女性の係員。「直すにはマザーごと換えるしかありません」とやさしく、つれないお告げで完全に打ちのめされ、私の元気は一気に消え去ってしまったのでありました。こんなの、私のパソコン人生で初めてでしたね。あ、いや、かつてきちんとファンを止めないでCPUを焼き切ったことがありましたっけ。それもずいぶん前の話。
「ほ、ほんとうに折れたんですか、それとも曲がっただけとか・・・?」「さあ??」おいおい、曲がっただけなら伸ばせば何とかなるかもしれないのに。慎重に慎重に作業をしていたのに、何と言うことでしょう。結局そのまま、送り返してもらうことにしました。いやいや、「気合い」で直して見せますよ〜〜。

今から15年も前のことです。アップルには、日本NCRが請け負って対面修理を行っているクイックガレージという修理屋さんがところどころにありました(主に都会かな?)。
購入したパソコンを持ち込むと、それはそれは親切に、目の前で分解してすぐに見てくれ、悪い箇所があるとマザーボードであれ何であれ、惜しげもなく交換してくれたのでした。何度も通ううちに、そこのおっちゃんと仲良しになり、いろいろ便宜をはかってもらったことも。
ユーザーから見れば、何と気前のいい腹の太い会社なのだろうかと感心したものでした。おかげで古いマシンも新品同様になったことも。パソコンの黎明期にはそんなこともあったんですねえ。おかげでアップルはどんどん傾いていった・・・?
何の因果か、ごく最近になって初めてウインドウズ・パソコンを分解する羽目になり、そんなことを思い出しておりました。なつかしいなあ・・・・あの古き良き日にもどりたい・・・。



  2月19日(日)    
民報テレビは、みんなの党の渡辺喜美、もと横浜市長の中田宏らがもてもて。メディアはこうした人物を全く無批判に「客寄せパンダ」のごとく出しまくる。まあ、用がなくなれば終わりですが。かつてしきりに登場していた自衛隊の親方はどうなさったのでしょうか。
大阪で橋下市長の手下である何とかという弁護士が、このまえ実施したアンケートを「封印」(いつか開けるぞという意味?)したと報じられました。・・・と思ったら今度は東京で都知事閣下が・・・。

こんなこと書くもはずかしいから、映像で。

「原発反対は人間がサルに戻る事です」東京都原発投票署名が集まった事について、石原慎太郎都知事会見(2/10)・・・というニュース。都知事閣下にふわさしい妄言ではあります。


文字でご覧になりたい方はこっち
映像の途中で、訳の分からないことを口走っていますけど、次のような事情があるらしい。

産経ニュース「石原慎太郎 原発に関するセンチメントの愚」

マイクロソフトは日本では産経とむすびついて、こうした愚にもつかない「オピニオン」を一生懸命載せているんですねえ。

都知事閣下は、去年の3月イギリスのインデペンデント紙のインタビューに答えて次のようにおっしゃっている。このことを病気ご療養中の今上天皇は、当時どのようにお聞きあそばされたのでしょうか。

「日本は1年以内に核兵器を製造することができ、世界に強いメッセージを伝えることができる」
「われわれの敵である中国、北朝鮮、ロシアは核兵器を持っている。同じ状況に置かれた国が世界にほかにあるか?」
「人々は(核開発の)費用のことなどを言うが、現実には外交交渉力は核兵器を意味する」

(「石原慎太郎の言動録」)

ゆえに、森巣博(なんでこんなにヒロシが多いんだ・・・)は「蜂起」において次のように嘆くのです。

忠臣(註:登場人物の名前)が深く敬愛する東京都知事まで、北朝鮮と一戦交えることも辞さず、と記者会見で言ったそうだ。
し、しかし・・・・。
2001年暮れ、サッカー・ワールドカップの日韓共同主催を控え、天皇陛下ご自身が、天皇家の祖先の一部は朝鮮からきている、とお認めなさったのである。
ーーーだから、韓国とのゆかりを感じています。
とおっしゃられた。
一部とはいえ、天皇家のご先祖さまの故郷を、そして今上天皇が「ゆかりを感じ」あそばされる土地を、構わねえから武力で攻撃しちまおうという主張は、いったいいかがなものであろうか?
それで、気ヲ付ケッ、畏れ多くも畏くも、天皇陛下に対して申し訳が立つとでも考えているのか、休メッ!!
伝統右翼としての活動を続けてきた忠臣にとって、混乱するような右翼側からの発言ばかりがマスコミを賑わせていた。
日本はこのまま滅びてしまうのかもしれない。




  2月17日(金)    
今の若い人たちにとって、ケータイやスマホはなくてはならないもの。ただしそれをどう使いこなしているかは別ですが。
片時も離さずに常にさわっているのを、彼らにふさわしいコミュニケーションの振る舞いと見るか、依存症への一歩とも見るかは意見の分かれるところでしょうね。
私に引き寄せてみると、年相応にケータイではなく携帯(ときどき不携帯)ですが、パソコンとなると依存症に近い。それもかなり重度の。たまに、かなり高額のパーツを「買いたいんだけど・・」というと、妻は「またビョーキが出た」と思うらしく半ばあきらめ顔で「買いなさいよ」と言ってくれる。待っていました、そのひと言。
そのあとが大変。1つ買えば、その関連がほしくなり・・・さて、どこでストップするか。自分の稼ぎを計算しながら、落としどころを決めるのが一苦労。そうできるうちが華ですねえ。
私のこだわりは、ディスプレーとキーボード。ディスプレーは相当前に手に入れたEIZOのFlexScanSX2461Wが目の前にあるので、これはこれで満足。それ以上はいらない。今日手に入れたのは新しいマシンにふさわしいキーボード、TopreのRealforce108UBK。ひらがなかついていないすっきりしたデザインで、やわらかい打鍵が特徴の高級品。
これまでずっと使っていたのが白のRealForce106でした。妻は私のお下がりのRealforce91UBK-S。どちらも疲れないので、使い始めたらやめられない素晴らしいキーボードです。
日本の技術はたいしたもの。NANAOも東プレも徹底して「ものづくり」にこだわり、妥協しない。安かろう悪かろうの世界の対極にあるワザの世界です。
・・・・と、我が購入欲を合理化しつつ、研究を忘れない。モニターは安くて結構いいものがでていますが、キーボードは違います。東プレは高いけど長く使い続けられる。だから結局は安い。本当におすすめです。

これまで買いそろえたパーツ類は、電源が言うことをきかないので、組み立てたまま一式購入先へ検査に出しました。向こうが業者に連絡して引き取りに来てくれるので助かります。
何年か前にも同様のトラブルがあってその店に出したところ、丁寧に見てくれて綺麗に配線もして返してくれました。しかし、今回はちょっとみみっちい確認が多すぎた。「配線を変えると手数料を負担してもらわないといけない」とか「パーツを交換するに当たって必要になるものは実費負担をしてもらう」とか・・・。
丁寧な対応が気に入って購入しているのに、あまり細かい規定を言われると、もうその店で買いたくなくなる。鷹揚に構えて、丁寧にアフターケアをするべきですね、ショップFさん。

話題はかわりますが、幻冬舎文庫に森巣博「蜂起」という本があります。例によってハチャメチャな展開(もちろんそれなりにスジは通っているのですが)だし、常識破りもいいところなのですが、あらすじはこの際どうでもよろしい。彼のやっていること(賭博)と社会的な発言と著作とのあまりの落差に正直あんぐりと口をあけつつも、それをつなぐのがこの手のものがたりと理解すれば、なかなかに面白い。そして、それが日本という国の社会的底辺のさまざまな事象と実は不気味なほど照応してくることに驚きつつ、眠りをさそう物語にもなる。

彼の主張はこうです。

日本から「社会」が崩壊し始めたのは、1980年代に入ってからだろうか。その社会崩壊の過程が完了したのが、「地下鉄サリン事件」であり、「阪神・淡路大震災」だった。
1995年をもって、日本から「社会」は消滅した。
「社会」が消滅し、日本に残ったのは、「世間」だけである。それゆえ「不祥事」を起こした官僚や企業経営者たちは、
---世間をお騒がせしたことのみを「お詫び」した。彼ら彼女らがおこなったことの「反社会性」は問われない。
「社会」が消え「世間」だけとなった制度を、ファシズムと呼ぶ。


【註】 官僚は犯罪を犯さない。犯したとしてもそれを「不祥事」という(森巣)。

ギャンブルあり、セックスあり、ドラッグありのドロドロ、グジャグジャの人物描写(これぞ森巣博の世界)の合間にこんな文句がかなりの頻度で姿をあらわす。飛躍があり雑だけど、そうですねえ、その通りです。なぜか説得力ありますね。「弱きをくじき強きを助ける革命児」に期待する世間の声に乗って橋下さんは「はしゃぎ」まわっている。だとすれば、我々の目指すことは地域からの「社会」の再構築以外にありえない。ここはとても大切なところです。
町政研究会(略称まちけん)の「町づくりビジョン2012」の眼目はまさにここにあるのです。いま生みの苦しみを味わっているメンバーは、尊い仕事をしているのです。難産ですがやりがいのある事業なんです、みなさん!!



  2月16日(木)    
午前中は修理を終わったパソコンを持ち主に返却、と思ったら、友達を連れて来てそれを譲るのだという。その人は長い間ワープロ専用機を使っていたけれど壊れてしまい、かわりのものを探していたところだったというのです。我が家でしばらく講習会をやって無事引き渡し完了。実費が8千円ほどかかったけれど、それを上回る手数料もくれたので、実費以外は被災地支援のカンパに。

被災地支援のカンパといえば、今日豊科のある方から丁寧なお手紙がとどきました。かつて布団類などを提供してくれ、しばらく前には「レポート集」を読みたいからと連絡を受けた方です。すぐにレポート集を送ったところ、そのお礼にと丁寧な手紙と、カンパを寄せてくれたのでした。
手紙には「池田町の人々の勇気と人情の篤さに本当に感動しました。・・・池田町発信のこの事実は、各市町村も大いに学ぶべきと痛感いたしました。一人で読むのはもったいなく思い、知友などに回し読みをして頂くつもりです」・・・という文面がしたためられていました。感動です。個々の支援が繋がりネットワークをつくっていく、そんな実感を得た手紙でした。
今日高野さんに連絡をとり、女川町の小中学校の生徒数を調べて欲しいと伝えました。3.11には池田町でネットワークのイベントを考えているのですが、その一環としてある構想を提案しようと思っているのです。それは池田町の小中学校とも連携して「プレゼント大作戦」を実行するというプランです。文房具や小物類など、さしあたって必要なものを1人1人に贈るという提案。大人が考えるのでは、たいしたことにはならないので、小中学生自身に何をもらったら嬉しいかを考えてもらい計画をたててもらう。お金はネットワークが集める、あらましそのような計画です。まだ私の頭のなかにあるだけなので、実現するかどうかは全くわかりませんが、ただ物を送る、届けるというだけではなく、心のこもった届け方を考えたいとふと思いついたのでした。賛同される方、ぜひお知恵をお貸し下さい。

さて、大阪ではまたまたとんでもないことが持ち上がっていますね。例の橋下市長の「思想調査問題」です。今日のNHKでは抗議の動きが強まっているとして労働組合と共産党の批判をほんのちょっと紹介していましたが、問題はそんな程度の報道ではすまない深刻な内容をもっているということです。
大メディアは何故かこの問題に及び腰になって、ろくに報道も論評もしていないのは何故なのか。
まず、とにかく原文にあたってその異常さを見てみるべきでしょう。下のコピーは「しんぶん赤旗」によるもの。

まず、「この調査は市長の職務命令であり、正確な回答がない場合は処分の対象になる」と脅しをかけています。ここからしてもう尋常ではありません。
その項目となると、これはご覧の通り、労働組合への参加(誰がいつどこでどのように誘ったかまで)の詳細にわたる報告や、特定の政治家との関わりを、これまた誰がいつどこでどのように誘ったかなどに至るまで書かせるようになっています。密告のすすめもありますから、なかなかしたたかです。
今日のテレビ報道では「法に触れるなら修正することは当然だ」などとぬけぬけと言う橋下さん、「あんたは法律家ではなかったんかよ」、とつい口から出そうになって、やめた。いやいや「自分が法律」なんですね。おそらく彼は法律を勉強しながら、つくづく日本の法律は出来が悪いと思い続けてきたんではないでしょうか。
それがテレビでもてはやされるようになってから、いよいよ思い上がってしまった。
日本国憲法なんてどうでもよい、自分を基準に、都合良く何事もすすめられればそれでいいわけで、妨害するものを片っ端から排除する。それだけしか頭にない。口では彼はなかなかうまいことを言うんです。しかしやっていることは、教育基本条例であり、職員条例であり、今回のアンケート。

彼は多分根拠として地方公務員法第36条「政治行為の制限」を盾にとってくるのでしょう。これとて、法体系の最上位にある日本国憲法の「思想信条の自由、集会・結社の自由」に照らして縛られているわけで、仮に地方自治体の職員がある特定の政党に所属していようが、勤務時間外に友人知人とそれらについて語り合おうが、そんなことまで禁止しているわけではありません。まして、職員の労働組合活動は同法の第52条以下で保障された権利ですから、これに対する「調査」となれば、当局による「不当労働行為」というれっきとした犯罪です。告発するに値する。
マスメディアも政党も、この問題をうやむやにするのか、それとも徹底的にたたかうのかによって、その真価が問われるでしょう。
さすがに「大阪弁護士会」は、すかさず会長声明できびしくこの独断専行を糾弾しています。あれ、橋下さん、あんたこの弁護士会に入っていませんでしたっけ??



  2月15日(水)    
今朝朝食をとりながら、妻から「あなたは弓成記者によく似ているところがあるわねえ」といわれて「ドキッ」。現在TBS系列で放映中の「運命の人」(山ア豊子原作)の主人公、弓成亮太のことです。その真意は「いちずなところ」というようでしたから・・・。ほめ言葉なのか、別に意味があるのかわかりませんが、まあ、当たらずといえども遠からずでしょうから、有り難く受け取っておくことにしました。

山ア豊子原作の「運命の人」全4冊の最後は沖縄が舞台。発表されてすぐに読んだ感想では、はじめの3部は権力の圧力の中で泥沼の展開を見せていく「ドロドロ」に辟易としながら、最後の沖縄の描写で救われた印象が強く残っています。
妻の郷里であるその沖縄に来月末にまた行くことにしています。今度は池田町のツアー希望者数名といっしょです。昨年と同様に南部戦跡や基地巡りが中心になりますが、私たちはツアー客より3日ほどよけいに現地にいて「親孝行」です。ついでに、住宅の物件探しもしようと話し合っているところ。物件といっても、「別荘」のような気持ちでして、冬の間沖縄で過ごすのもいいかなという程度。
最近は本土から結構移住している人たちがいて、物件探しも難しくなっているみたいです。今回はともかく様子見です。

その沖縄では宜野湾市長選で伊波さんが負けましたね。自民・公明が押した候補が「普天間の県外移設」といわざるを得ない沖縄の現状とはいったい何なのでしょうか。よくまあ「自民・公明」の看板を掲げていられると私などは思ってしまうのですが、いざ沖縄にいるとそうもいっていられないのでしょう。
目の前の事実と、政治レベルの話とはいささか様相を異にする。前にも書きましたが、決して現状は許さないが、さりとて地縁血縁なども大切にしたい、保守的な要素や革新的な要素を大きなナベに入れてぐるぐるかきまわしたような複雑で混沌とした感情、気分、雰囲気が充満している。そしてその目は確かにこっち(ヤマト)に向かっています。不信、独立、苛立ちなどの。
ヤマト(我々庶民を含めてですよ)が「アメリカのポチ」的思考から抜け出すなんて容易なことじゃないから、ヤマトとウチナーを隔てる海の波は高く風は依然として強い。



  2月14日(火)    
夕方いきなりグラッときて、ヤバイと思ったけど、すぐおさまった。近くの地震でした。大町が震源の地震は、去年の暮れから結構頻発しています。東日本大地震を引き起こしたプレートの西の端に位置する糸静構造線上なので、やはり警戒は怠るなというサインでしょうか。

パソコンはちょっと脇に置いて、町の財政問題をひきつづき勉強しているところです。シロウトが見ても分からないところだらけ、思い違いや間違った理解が多くて、プロに指南をあおぎながらのお勉強。失敗があれば、それをバネにちょっとずつは理解も深まるかなと思って、少しずつデータを見ています。
なぜ、こんなことをやっているのだろうと我ながら思うことがあります。その背景には「第5次総合計画」での審議の進行や、例のサポートセンターの顛末があるのでしょうかね。少しでも住みやすい町であってほしいというただそれだけなんですけど。
もっと知恵がほしい。もっとパワーがあったら・・・自分自身の衰えを感じるからよけいにそう思われるのでしょうか・・・。

妻からバレンタインチョコ。1つでも酔っ払ってしまいそうなブランデー入りのでっかいヤツ。ありがとさんね。



  2月12日(日)    
日差しがずいぶん暖かく感じられるようになってきました。春の気配がほんの少し。
久しぶりの更新です。病気をしていたわけではありませんので、ご安心を。
10日余り何をしていたかって?まあ、いろいろ。中でも自作のパソコンづくりに精を出していたというのがその実態でした。とはいえ、その間も、被災地支援のとりくみや、町政研究会のデータの整理など沢山の仕事があり、結構いそがしい毎日でした。

パソコンは、エイヤ〜〜と大枚をはたいて、デスクトップのパーツを買い求め、勇んで組み立てをおわり、いざ通電しようとしたらファンが本当に「ファンファン」と間歇的にしかまわらない。こんな症状は初めてで、何が原因か突き止めようと来る日も来る日も組み立てたマシンを前に頭を痛めていたというわけです。詳しい友人にも見てもらったのですが、イマイチ。多分電源かファンに異常があるのではないかということで、しばらくお預けとなってしまいました。
そうしていると、またまた近所の知人から電話があり、パソコンが動かないので見て欲しいと呼ばれ、修理におもむく羽目に。それはすぐに解決したのですが、壊れたもう1台の修理を頼まれ、ここ2,3日それにかかり切りになっておりました。
それはOSが壊れたために起動しなくなったもので、入れ直せば直ると見当をつけ、ハードディスクを容量の大きいものに取り替えて新規インストール。いろいろ補修をして前よりも立派なノートに生まれ変わりました。これで2台目。


何ですかねえ、最近の私のこの状態は。マシンに目が向くと他のことには目が向かかなくなってしまうので、困りものです。

2,3日前のこと、松本の方から電話があり、先日から配布している被災地支援の冊子が欲しいと伝えられたので、場所を決めて手渡しすることになりました。
そのあといろいろ話をしていたら、彼は3.11HELP.comというサイトの運営に係わっているとのこと。最近は被災地とのマッチングのこうしたサイトの運営も難しく、今後のありかたを模索しているという話をしてくれました。
サイトを見ていると、各地でまだまだ物資の不足があると書き込まれています。しかし、全国から心指しのある人が一つ一つの要望に応えるのは可能だとしても、個人として支援を続けるのはなかなか困難がともないます。継続的にどのように支援をつづけるか、また被災地と全国との意識の差をどのように埋めるのか、課題は山積しています。
彼にはアプローチの仕方は異なっても、被災地の人たちを援助したいという気持ちは同じだから、3.11集会にも来てもらって問題提起をしてほしいと伝えました。Iさんは快く引き受けてくれ、これからまた違った形で支援のしかたが生まれるかもしれません。



  2月2日(木)    
昨夜大町から帰るときは、どんどん雪が降り積もって今朝までにどれくらい降るだろうかと思うほどだったのに、池田町に入ると雪はゼロ。10qちょっとしか離れていないところなのに、この違いは何だろうと思ってしまいます。
今日も全国の豪雪のニュースを聞きながら、池田町は晴れて夜には満天の星。雪はないかわりに、ものすごく寒い。もうこれは布団にもぐり込んで寝るしかないですね。

今日は友人が一日早くホームページの作り方の勉強にやってきました。ところが、パソコンの液晶を誤って壊してしまい、新しいパソコンを買わざるを得なくなったといって、両方のノートを持ってきたのです。
見ると、ひどい壊れ方。左1/5くらいしか画面が見えず、操作をしように手探り状態。データを新しいパソコンに移したいが、業者に頼むと1万円くらいでしかも3日ほどもかかると言われたというので、今日はホームページの勉強はとりやめ。新しいパソコンを自宅で使えるように、データの移動にとりかかりました。
古いパソコンはWindows Vista、新しいのはWindows7、私のはすべてWindowsXPとくればXP以外に使ったことのない私としては、戸惑うことばかり。はじめはネットワーク越しにデータを移そうと思ったけれど、ファイルの共有設定がうまくいかない。それよりも壊れた液晶画面では作業にならないので、小さいモニターを持ってきてそっちにデスクトップを移してようやく作業が進み始めたという次第。
次に私の外付けハードディスクにデータを移してそれをさらに新しいパソコンに移す作業にとりかかろうと思ったら、今度は外付けハードディスクの調子がおかしい。いたずらに時間を使って3時間くらいかかってようやくデータの移動を完了。何とかうまくいって良かったですね。これからどんどんホームページづくりの作業をすすめてもらうことにしましょう。



  2月1日(水)    
今朝は冷たい南からの強風で地吹雪状態。日本海側の低気圧の通過で全国的に荒れ模様の様子です。
栄村は3メートルを優に超える積雪で、地震の被害に加え豪雪による対策で苦闘している姿が報道されています。先日、ネットワーク代表の矢口さんが我が家によってくれた折に、何か我々にできることがないだろうかと話しあったのですが、たとえ除雪隊を派遣したとして、かえって足手まといになるようでは現地に逆に負担をかけることになるし、現地での要請がどのようなものかをまずつかむことから始めようと合意、調べてもらうことにしました。

被災地支援と言えば、昨日矢口さんがあるビデオを届けてくれました。池田町ビデオクラブが昨年のネットワークによる被災地支援活動を、ビデオカメラによる映像と現地の写真や私へのインタビューをもとに編集したもので、その名も「被災地支援池田町民ネットワーク活動報告」。撮影、編集者の河野さんはネットワークのメンバーではなく、池田町の住民としてあくまで客観的に作成されたものです。
昨日妻とそのビデオを「鑑賞」しました。見て腰を抜かすほどびっくり。約30分ほどの記録の全編に私の顔が“ド”アップで映し出されているではありませんか。露出度120%。要するに私へのインタビューが報告の基調をなしているという編集だったのです。妻もぼそっと「もうちょっとカメラを後ろに引いたらいいのに」とつぶやくほど。
だいたい自分の老いた顔を見ることは、朝歯を磨いたり顔を洗ったりするときぐらいで、それにしても自分の顔を見る時っていうのは、自分の一番いい顔を映し出して満足しているものです。それが無防備にテレビ画面一杯にでてくるのですから、これは「醜悪」の一語ですよ。多分人が見たらそれほども思わないのでしょうが、いやはやまいった。私の話は背景にして、もう少し映像を増やすとかスライドショーを入れるとかしてほしかったなあ。
とはいえ、唯一の救いは私の話はいたって整然として自分で聞いてもよくまとめて語っているなあと感心できるほど。そのくらい自画自賛させてもらわないと救いようがない。ま、目を閉じて聞いて下さいませ。
あ、そうそう、それともう一つ気がついたのは、自分では意識していないのですが、いまだに「富山弁」が、というか、そのイントネーションが随所に見られること。東京にいたときには子どもたちから「先生ナマッてる」と盛んにいわれたものでしたが、生まれ育ちの中で培われたコトバってのは、骨の髄まで染みこんでいるもんなのですね。しみじみ感じました。

さて、その後テレビで映し出される作りのいいいろんな人の顔をみては、我と我が顔にため息とも落胆のうなりともつかぬ大きな息を吐き出したのでありました。そして、妻には、「私が死んだら、せめてこのビデオを我が子、孫へのお土産にしてくれ」と頼んだのでありました。
いずれ、著作権者の許可を得てネット(YouYubeか何か)で公開できるのかどうか。いまはまだできたてということでした。

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地方の片田舎に住んでいると座標の原点は当然自宅になってしまい、しかも座標軸は短く視野は狭く、頭の中はローカル色だけになってしまいがち。
目を全国に向けようとしてニュースを見ても、国家公務員の平均賃金は650万円で民間の賃金は450万円だからこんなに差があるんだという愚にもつかないデータをまことしやかに流されて、(仮にそうだとしても)低い方を高い方に引き上げるのではなく、「200万円も高いなら下げるのが当然だ」という下方思考の論調がつくられていくんですねえ。
大企業が法外な利益をため込む一方で、何故日本の民間労働者がこれほどにひどい低賃金なのかを全く問題とせず、しかも企業規模を無視し中小零細企業の労働者の賃金も大企業の労働者の賃金も、正規社員の賃金も非正規雇用の労働者の賃金も同列にあつかうめちゃくちゃな切り方といい、人事院勧告制度の何たるかを完全に視野の外において「政府の8%引き下げも2年間の時限付きなんですよ、ひどいでしょ」と持って行く落としどころといい、まさにメディアは愚民化政策のお先棒をかついでいます。ちがいますかみの・もんたさん?これはやっぱり「しんぶん赤旗」を精読するしかないですね。もちろんそれだけでも足りないけど。
そんな中でも私が心がけているのは、できるだけ日本以外のソースから情報を得ること。といってもすらすら英語を読めるわけではないので、日本語でデータを提供してくれるサイトの存在はありがたい。

前置きが長くなってしまいましたが・・・オーストラリア在住のリックタナカさんが久々にブログに記事を書いていました。それがとても面白い。

彼は、スイスのある団体が選定する「世界最悪の企業」について書いています。
2000年から「地球に害を与え人権を侵害した企業はThe Public Eye Awardsとして表彰される」ことになったのだそうです。

今年はずっと東電がトップを走り、当然ながら東電の理由で、ぶっちぎりで栄冠を獲得すると思われていた。しかし、投票終了の一週間くらい前からそれまで3位だったブラジル企業(VALE[ヴァーレ])が猛然と追い上げ、結局、800票差で抜き去られてしまった。
「最悪のならず者企業」の汚名を逃れるために、何らかの投票操作が行われたのではないかとの疑惑も出ている。もしそれが本当ならば、本物のならず者だ。
で、「最高のならずもの企業」の地位を免れた東電の紹介を見ると、それっぽいキャッチコピーが出てる。
WHAT WE CREATED WE COULD NOT HANDLE
自分のケツも拭けない情けない企業?
言い得て妙。


ちなみに第3位は韓国のSAMSUNG(三星)です。こんな表彰が行われているなんて今のいままで知りませんでした。世界にはなかなか面白いことをやっているNGOがあるものですね。




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