枡席が4人一組ということで人数合わせかとも思ったのですが、相撲観戦なんて初めての事だったので参加することにしたのです。
昨夜の午後から雪が降り出し、全国的に大雪との予報で、東京も怪我人も続出。交通機関も乱れて飛行機の一部が欠航、あずさ号なども運転を見合わせているという大変なニュースが流れていました。
日付が変わる頃までがピークと言うことでしたが、どうなるか気になるところでした。「市民タイムスからは決行します」と言う電話が代表にあったとかで「大丈夫かな」と。
穂高駅集合と言うことで朝5時に家を出て友人宅を回り拾って出かけました。前日も除雪をして、朝も早い時間に起きて除雪をしてくれた夫に感謝。そして駅まで送ってくれて有りがとう。
相撲ツアーは安曇野から塩尻までの広い範囲の客が対象で、各駅を回ってお客を拾って行くのです。穂高から私たちを乗せたバスは松本、塩尻と回るだけでも2時間はかかりました。
高速にのってからも通行止めにはなっていないがやっぱり渋滞。今日は降ってはいないが溜まった雪で道は大変。この分では間に合わないと判断した運転手の提案で、八王子から電車で行く方法をとり、八王子からお茶の水、そこで乗り換えて両国まで行きました。
両国についたのは午後1時過ぎ、浅草のホテルで昼食を予定していたのもキャンセル。各自昼食となりました。
相撲の中入り後は3時40分位からだから何とか間に合いました。それまでは十両の試合を見てもいいし自由行動になりました。ちゃんこ料理がお勧めということでしたが慣れない者はダメだという希望もあり普通の天ぷらを食べました。
国技館の周りはテレビで見るようなのぼり旗がいっぱい。相撲の本場に来た実感を味わいました。中に入るとグッズや土産物を売る店が一杯。沢山の人で賑わっています。私も「御嶽海」のタオルを買ってきました(とりたててファンでもないが、一応県民として)。
館内を一回り、見覚えのあるお相撲さんが販売に精を出していました。
初めてのことだらけでキョロキョロ。一緒に行った3人は名古屋や九州場所にも行った経験者。事情はよく知っていました。地方より国技館の方が土産の種類は多いとか。そうでしょうね。土産を買いに来たかと思うほど抱えている人が多くびっくり。
いよいよ本番。指定の席が枡席B。相撲を見に行くと話したら知人が「枡席は酒は飲み放題でサービスがよいよ」と言っていたのですが、私たちの席はB。お茶の湯のみさえありません。どうもAの方が待遇が良い高い席なんだ納得しました。
サービスがないのはいいけどこの席の狭いのには驚きです。普通の座布団一枚が一人分、4つ置いてあるので4人分です。正座して4人が座ると荷物の置き場所もありません。長いこと正座が出来ない人は大変。通路に移動する人もありました。金儲け優先だね〜との声も。
何とか我慢しながら中入り後の相撲を見ていると会場からのかけ声で人気の高さが解りました。小学生の声が良くと通りました。遠藤はやっぱり人気が高く、勝ったら総立ちで拍手喝采でした。
今回の初場所は問題が多く、横綱の休場も目立ちました。その意味ではつまらない場所だったなと感じました。とは言っても観戦者の多くは相撲ファンが多く力士の名前をよく知っていて大人も負けずに声が飛びます。ナマの雰囲気を味わいに行った自分とは大違い。
何はともあれ私たち一行のお目当ては「御獄海」、最後から4番目の西、荒鷲との対戦。7連勝後2連敗ですので今日こそは勝ってほしいみんなの願いだったでしょう。
会場のあちこちでタオルを広げて応援する姿も見られましたので、全国的にも知名度が少しずつ上がっているのが感じられました。
だが結果は残念、あっけなく負け。折角東京まで来たのにとがっかり。気を取りないして明日からまた応援してほしいと市民タイムスの方も気を遣っていました。
帰りは雪も溶けて道も乾燥して、すいすいとスムーズに帰ってきました。若いとき名古屋に10年もいて一回も名古屋場所に行ったことがないのに、年を取らないと味わえないことって沢山ある者だと実感してきました。
これからはテレビで観戦する時も違う見方が出来るでしょう。