to bottom

azumino.jpg


  4月29日 (金)
あの列車事故から日がたつにつれてJR西日本という鉄道会社の恐るべき実態が次第に明るみに出てきています。
今日の朝日でも兵庫県警がJR西日本の労務管理・刑事責任を追求する方針を固めたことが報道されていました。これは当然のことであり徹底的にやってほしいことです。
JRの運行に関わる労働者は日常的に他社との競争意識であおられ秒単位で管理されていること。列車の遅れやオーバーランなどを起こしたときは列車運行からはずされるだけでなく「日勤教育」という隔離部屋での「しごき・いじめ」が強制され、さらには大幅な賃金カットが行われていることが伝えられています。(この「日勤教育」の人権無視のやりかた、非人間性については2,3日前のテレ朝・報道ステーションで詳しく報道されていました。)
振り返れば、旧国鉄を分割再編成して民営化した際には国鉄労組や動力車労組の組合員であるというだけでベテラン運転手をはじめ多くの労働者を不当にも排除したのです。組合つぶしという不法を土台にJRは生まれたと私は思っています。
それから20年ほどを経てJR西日本の労務管理は改められるどころかますます異常になってきています。これに加えて激しい人減らし「合理化」です。JR西日本発足当時の1987年には5万1千人いた人員が現在3万2千人と2万人近くも削減されるという信じがたい人減らしの進行。こうしたことが今回の事故の背景になっていることは疑いようがありません。

今回の事故はまた私たちの生活の質、仕事と時間という問題をも浮き彫りにしています。
時間に追われ何かに憑かれるようにして会社に急ぐ。そして1分1秒きざみの業務にしばられる生活。「日本のJRや私鉄が世界一正確である」ということをあたかもごく自然のことのように受け止め、わずかな遅れも許さないような精神状態に私たちは追い込まれてきたのではないか。その背後にどんな事態が進行しどんな悲劇が隠されているのかにはまったく無頓着に。
・・・・・「想像力の欠如か論理の欠乏か」(Claude Morgan 「人間のしるし」)

以下いくつかの報道から目についたものをひろってみます。

まず少数組合JR総連系のJR西労のウエブサイトから。
「しかし職場においては、JR西労の組合員を敵視した労務政策と並行して、『評価』による賃金・昇進制度の導入を「活用」した高圧的な社員管理、逼迫した要員需給など、会社の労務管理と労働組合対策の実態があります。
さらに、この間行なわれてきたミスをした乗務員に対する徹底した「日勤教育」と称した責任追及を看過するわけにはいきません。
先ごろJR西日本が発表した『2004−2008中期経営目標 チャレンジ2008』では「安全安定輸送の確保」の中での「ダウンタイムの短縮」という内容にも会社のそうした体質が内包されているといえます。」


次は関西の通信社Voiceのレポートです。
『日勤教育』とは、旧国鉄時代の“人材活用センター”に似ているといいます。
オーバーランや事故を起こした運転士らに、再発防止のために“教育”や“指導”を行うものですが、実際は教育という名をかりた『処罰』で、運転士たちは実に惨めな思いをさせられると言います。
<JR西日本労働組合(西労)・安田昌史書記長>
「日勤教育と称して就業規則の書き写しとか、草むしり、草刈り、一日中ずーっとですよ。トイレ行く時にも勝手に行きかけると『どこ行きよるねん』と言われて、まあ罪人扱いやね」

自殺者さえ出したJR西日本。服部さんの自殺事件についてはこちら。

国際的にもこの列車事故は注目されていますが、新聞報道ではいずれも過密ダイヤと「定時運転」に固執するシステムに一様に驚きが示されています。
次はニューヨークタイムズの報道のはじめの部分。
Anywhere else in the world, a train running 90 seconds late would perhaps be considered on time.
But in Japan, 90 seconds would foil commuters who depend on trains' connecting to one another with balletic precision, often with only a couple of minutes to spare.
[記事全文はこちら(ただし会員専用からダウンロード) ]


BBCニュースでも異常な人事管理が指摘されています。
The BBC's correspondent in Tokyo, Jonathan Head, says questions are being raised about the obsession with punctuality in Japan.
According to railway employees, they can be subject to severe punishment if their trains run late.
"The accident is a result of JR West's... high-pressure management, which uses terror to force its employees to follow orders," Osamu Yomono, vice-president of the Japan Confederation of Railway Workers' Unions, told reporters.
He said punishment included ordering errant workers to repeatedly write "meaningless" reports or undertake humiliating tasks.
[記事全文はこちら)]


       ***************************

今朝母がまだ寝ている9時頃から「おじちゃん、あそぼ」といつもの小学2年生の男の子が。「ギョッ」としたけれど素知らぬ顔で「いいよ、入りなよ」と言ってしまった。どうやら新しい自転車を見せたかったらしい。私はパソコンに向かっていたので、彼は勝手にビデオを見たりお絵かきをして帰って行った。
と思ったら、次に向かいの3年生の女の子が、何だかモジモジとして玄関先まで来た。前に制止もきかず私の作品にさわりまくったために「もう2度と来るな」と怒鳴りつけた子です。
素知らぬ顔で「どうしたの」と聞くと「遊ぶ」という。
「だめだ。前に言ってある。誤らない限りは家に入れることはできないよ」そう言うと黙ってうつむいたまま。
「ひとこと言えばいいんだよ、ごめんなさいって」と助け船を出すと、ややあって聞こえるか聞こえないかのような声で「ごめんなさい」。「じゃ、大事なものにさわってはだめだよ」「うん」。
そんなわけでまたこの子は我が家に出入りを許されたのでした。
2人ともビデオをみたりパソコンをさわったりした後どう片付けたらいいのかを教え込まれたのは言うまでもありません。

我が家の庭はクローバとタンポポの花盛り。そんなはずではなかったんだけどなあ。




  4月28日 (木)
PCユーザーがMacユーザーを冷笑し、Macユーザーがビル・ゲイツをダースべーダーに喩えるなどというのはどうやら過去の話になりつつあるみたいですね。
本屋さんが今日配達してくれた「PCfan」という雑誌を見ていたら何と「セカンドマシンでMacという選択肢」という特集が。私はこの雑誌の昔からの読者ですが、こんな特集は初めてです。時代の変化を感じて思わずそのページをめくってしまいました。
タイトルだけ紹介しますね。「禁断の果実はiPodだけじゃないーー統一美こそがアップルの魅力」「水冷からモバイルまで多彩な布陣ーー個性が炸裂する魅惑のMacマシン」「美麗と堅牢が同居するOSX」「セカンドマシン導入の不安を解消ーー自作ユーザー必読MacのQ&A」・・・・
あややや・・・何だか顔が赤くなるほどの褒めちぎりぶり。一体PCfanはどうしたっていうのか。
古くからのマックユーザーとしては何を今更という気もしないではないけれど、こうやってみると、S.ジョブスが復帰してiMacを出しさらに64bitPowerMacG5、iPod+iTunes、Mac miniなどなど、つぎつぎと斬新なデザインで使い勝手のよい製品を世に送ってきたAppleの躍進ぶりは見事という他はありません。
願わくば障害者であれ、お年寄りであれ、年少者であれ誰もが使いやすく堅牢で、しかもデザインに優れた製品を作り続けてほしいものです。
ところで明日はMacOSXの新バージョン「Tiger(バージョン10.4)」が発売になります。今日来たAppleからのメールでは「いよいよ明日Tigerの封印が解かれる。Tigerを体験する『世界で最初の1人』になろう 。心の準備はよろしいですか?」ですって。心の準備も何も・・・OSだけじゃ何ともならないのよ。私はいろんなソフトが対応するまで待ってますよん。

ちなみに、アメリカ発のこんな気のきいたメールもありました。
アップルジャパンのサイトを見ていていつも気になるのが、タイガー発売のコピー。
「Tiger、ついに封印は解かれる。」
アメリカのサイトでは、" Tiger unleashed."
Unleashedの意味は、解放する、鎖につながれていた虎が鎖を放たれ草原を駆け出すイメージです。
日本語のコピーとは、感覚的にあまりにも違う気がしませんか?
[Vintage Computerニュース]


室内はひんやりとして気持ちがいい空気が満ちていますが、日に当たるとさすがに暑い。午前中は強風が吹き荒れていましたが夕方にはそれもおさまり、夕日が沈む頃には空気も澄んでさわやかな夕焼け空がいっぱいに広がりました。




  4月27日 (水)
素晴らしい上天気が戻ってきました。水が張られた水田の上をツバメが低空飛行をし、ウグイスや雉が鳴き、若葉が萌えだして陽の光に輝いています。世の中に何事もなかったように明ける一日。恐ろしいことも悲しいことも包み込んで過ぎていく時間。暖かい日差しに照らされて水田に写る北アルプスの冠雪を見ていると実に不思議な気持ちになってきます。

一昨日ショートステイから帰ってきた母は昼過ぎまで寝ていてそれでもまだ眠たい様子。どうもここ一週間排泄がうまくいかず、昨日一日私も気が気でありませんでした。夜もしょっちゅうオナラをしては自分で笑いまくっていましたから今日あたり「出産」予定かもしれません。当の母はケロッとしていますから大丈夫なのだとは思うものの、年寄りの健康管理の難しさを思い知らされます。



昨日は母の様子を見ながら、CSS講座の第1回と第2回の原稿を書いておりました。HTMLに続く第2シリーズになるのですが、HTMLとはちょっとレベルが違う。未消化のところが多くてまとめるどころではありません。HTMLの場合はシステマティックに書けたものが、CSSとなるとどのようにまとめるのかその構想自体ができあがらない。そもそもHTMLだけでちょうどよい程度の力量の者がCSSに挑戦してそれを何とかまとめようというのが土台無理な話なのかもしれません。それでもちょっと苦労しましたが最初の部分だけは本を読み読み何とか仕上げました。ご批判を。

(極私的)ホームページ作成CSS講座

なお、私の旧ODNのサイトは4月末をもって契約を解除し閉鎖といたします。ホームページ・メールなどはすべて新しいサーバーで管理することになります。ただメールだけは無料で1Mのスペースをもらっているので当分は両方使えます。

      ******************************

今日は一日最高に素晴らしい天気。風もなく日差しはあくまでやわらかく、山々はくっきりとした稜線を見せて何とも言えない空気でした。
午後から久しぶりにドライフラワーの教室に出かけて、がんばって2つ作ってきました。1つは連休に帰省の折に立ち寄ってくれる東京からの友人家族にプレゼントするためのもの。Sさん、期待していてくださいね。

今日の作品はこちら

夜に入って隣の水田からはカエルの大合唱。どこから湧いて出たのかものすごい数の鳴き声です。
宅老所から帰ってきた母。報告では無事ご出産になったようです。しかも5つ子。よほど育っていたらしい。施設のみなさん、本当にお世話になりました。おかげで夕食も進んでいます。


  4月26日 (火)
私が子どもまだ小さかった頃から高校を卒業するまで主な交通手段は市内を走る路面電車でした。一時はバスに取って代わられて次第に走行区間が短くされてしまったようですが、雪害に強いという利点や交通渋滞がないという何よりの良さが認められて主な区間はずっと生き残り、現在は逆にその存在価値が増しているようです。
さて、その路面電車、警笛にちなんで「チンチン電車」と呼んでおりましたが、私は運転席のすぐ後ろに立って運転するところをよくのぞき込んでいたものでした。
運転席には、コントローラーというのか運転盤というのか、上にレバーのついた大きな楕円形の柱のような台がありました。私はその不思議な運転盤に魅了されていたのです。外の景色よりもとにかく運転手の手さばきを解読しようとその手元をいつも凝視していました。
何ともファジーな運転の仕方で、とくにブレーキの操作がわからない。回転式のレバーを何回か往復させているのですが、あまり規則的でなく、そうかといって勿論でたらめでもなく、運転者にのみ必然的な操作らしい。そのうち電車は静かに停車ポイントにピタッと止まるのでした。
何回見てもあの操作だけは解読できず、結局これは職人技なのだと納得し感心して電車を降りざるを得ませんでした。

車両を静かに発車させること、指定されたポイントに寸分違わず停車させること、これはチンチン電車の昔から運転の技能では初歩的でかつ最も重要なことの1つです。今回の福知山線での事故との関わりでよく報道されている前の駅でのオーバーラン。私にはこれがまずとても信じられません。オーバーランの原因はブレーキをかけるタイミングが遅かったということもあるでしょうが、たいていはスピードの出し過ぎです。2両分も行き過ぎてしまうという通常ではあり得ないことがなぜ起こったのか。
人の一生の問題であれば、オーバーラン結構。回り道、横道、立ち止まりも結構。むしろそうやって成長もしていくのでしょうが、人のいのちを預かる交通機関となれば事情はまるで違います。
首都圏を始め大都市とその周辺の公共交通事情は輸送量の増大にともなうダイヤの過密化が深刻です。会社側は責任を運転者個人の問題にしようとするのかもしれませんが、問題はそう単純ではないはずです。経営効率と収益を最優先にして路線管理・保守、車両の点検・整備を後回し、そのくせ社員にはダイヤの厳守を求める。そうした利益優先・安全軽視のつけが結局は乗客にまわってくる。いままで繰り返されてきた悲劇がさらに規模を増して起きたというのが今回の事故のような気がします。
非業の死を遂げた犠牲者の方々に、ただただ合掌。


  4月25日 (月)
兵庫県尼崎市のJR宝塚線(福知山線)で悪夢のような重大事故発生のニュースです。脱線してマンションに激突した列車事故のために50人が死亡、300人以上が負傷、現在なお救出活動が続けられている模様です。
亡くなられた方たちの無念はどれほどか。重軽傷を負われた方々に心よりお見舞い申し上げます。マンションの関係者で負傷者はいなかったのでしょうか。

およそ考えられないような事故も起こった以上は必ずそこに事故に至る原因があります。前の駅でのオーバーランの遅れをとりもどすために減速せずカーブに突っ込んだという、経験の浅い運転手の初歩的なミスとしか今のことろ考えられません。置き石があっためにスピードが出ていたこととの相乗作用で事故が起こったという情報もあります。いずれにせよスピードの問題は今回の事故のキーポイントであることは疑いようがなく、運転手の一瞬のすき・油断・あせりがかくも無惨な地獄をもたらすものかと戦慄を覚えます。
運転手の安全教育、運転の習熟度に問題はなかったのかどうか。路線の点検、安全対策に問題はなかったのかどうか。さらに車体の強度や事故対策に問題はなかったのかどうか。JRは犠牲者・負傷者・マンションなど被害をうけた沿線の方々への保障を完全にとるとともに、何としても事故の原因をきっちり究明して2度とこのような事故を起こさないようにしてもらいたいものです。


  4月23日 (土)
母の状態が心配でしたが、昨夜から今朝にかけて熱もなく元気な様子だったのでホッとしました。おかげで母は今日から3日間のショートステイに予定通り行ってもらうことができて、私は久しぶりにのんびり。
といっても、どこかに出かけようとすると、とたんにおっくうになるのが常。車で外に出たのはいいけれど遠出をする気力もなく、まず「おやき村」に行って一休み。そのあと、中房温泉にでもいくかなと山道をたどったのですが、途中で通行止めだったので、しかたなく「つる」を採取しながら山沿いの道を走っておりました。その途中「有明山神社」でお花見をしました。ここはまだ今まで行ったことのないところで、桜は3分咲き。家族連れや友達づれのグループが大勢木の下でお食事会をしていました。北信州はどこも桜が満開で車で走っていてもつい見とれてしまいます。
「有明山神社」の近くの山中で「猩々袴(ショウジョウバカマ)」(多分・・・)を見つけました。水際でうつむいてひっそりと咲いていたのがけなげでした。



ハーブセンターではチューリップがこれまた満開。きれいに並んで植えられていて素晴らしい。温室の中で深紅のバラを見つけました。これはトップページの画像向きですね。
今日は山の空気を沢山吸って、花の色を身体にしみこませて、一日が終わりました。


夜は息子のためにHTML講座の続きを書いて、第7回まで完成。「Macの部屋」にアップしました。




  4月22日 (金)
母が宅老所に出かけるのを待って松本の信大医学部付属病院まで車を走らせました。お向かいのOさんのお見舞いです。
2ヶ月ほど前から風邪をこじらせたのか元気がなく寝込んでいましたが、快復したと思ったらシャックリが止まらなくなりご自身でも「ギネスブック並だ」というほど。2ヶ月も止まらないのは変です。ちょっと動くと息切れがするようになってどうもおかしいというので、数日前に信大病院に行ったら即入院になってしまったのです。
病室に行くとちょっとやつれたかなという印象でしたが割と元気そうなOさん。中国に出張中だった息子さんが帰ってきて見舞いに来てくれたと言っていました。同室の若い男性2人がパソコンでなにやらやっています。Oさんもマックユーザーなのでこっちに持ってきたらどうですかと言うと、そうしたいんだが何しろ初心者だからというので、PHSでの接続を含めて私が仲介をすることになってしまいました。どれだけの期間入院になるか分からないということです。早くよくなってまた一緒にお茶でものみたいものです。

信大は長野市にあるとばかり思っていたのですが、実は松本。今日はもともとドライフラワー・アレンジメントに出かける予定にしていたのですが、場所が松本だったので梓川まではすぐそこ。ちょうど間に合って1つ作ってきました。
どうも日を重ねるとだんだん作るのが辛くなるというか、むずかしくなってきます。それを乗り越えることで飛躍がうまれるのでしょうけれど、1つのことをマスターしようとするとなかなか大変なことですね。
作品はまた「ドライフラワーのコーナー」(作品No.13)にアップしました。

さて宅老所から帰ってきた母、付き添いの方の言うには着いたときには脈が50で元気がなく、一日寝ていたということ。朝から足腰が全くきかず、これは睡眠不足かなと思って送り出したのですが、帰ってからもあまり元気がありません。
熱を測り脈をみましたが、平熱よりはちょっと高いかなという程度であまり問題はなさそう。よく寝て疲れをとればまた元気になってくれるのではないかと思います。念のため、熱・脈拍・血圧は時間を決めてとっておくことにします。

母を寝かせてテレビを見ていたら国会議員ら80人がぞろぞろと靖国神社に参拝。中国は「強烈な不満」というコメント。それはそうでしょう。80人のゾロゾロは異様です。まったく何を考えているんだか。中国から批判されるよりも、まず国内でこんな異常で破廉恥な姿をどうしてもっと強烈に批判できないのか不思議でなりません。マスコミも「中立的」に報道するだけ。中国国内ではデモが反社会的な行動にならないように国家主席自ら引き締めにかかっているようですが、それを逆なでするかのような今日の参拝劇。アホな連中を全部選挙で落とさない限りこの国は日本国憲法にも値しない低劣な国民の集合体として国際的に指弾されて当然でしょう。
靖国神社問題についてはまた日をあらためて考えることにします。現在、宗教学者佐木秋夫氏の論考を勉強中。


  4月21日 (木)
昨日一日雨と強風とで外に出るのも一苦労でしたが、今日は朝から風もなく薄日のさす穏やかな一日の始まりです。
昨夜は9時過ぎにはもう寝てしまって今朝は5時半に起きるという夏型の生活にしてみました。多分昼にはもう眠くなるのではないかと思いますが、母の寝ている間に畑もできるし健康にもいいし、電気代も節約できる・・・といいことずくめですから、何とかこの生活に戻す努力をしてみますか。
今朝の一働きで、庭の畑もようやく作物を植えられる状態になりました。西側には大根や小松菜などの野菜類。東側にはトマトやキュウリを植える予定。5月には畑らしくなっているでしょう。もう一つの借りている畑には先日ジャガイモをたくさん植えてきましたから、野菜類については旬の味が楽しめそうです。



午後から用事があって陸郷の夢農場まで行ってきました。井戸の許可申請が必要だというので建設会社の事務所まで印鑑を持っていったのです。
ついでにまわりの山桜を見物してきました。ちょうど今が満開。山のあちこちがピンクに染まっていました。カメラを持った人たちが大勢車で来ており時ならぬ賑わいを見せていました。折しもNHKのカルチャーセンターの受講生や介護施設の人たちが大勢来ているらしく売店のソフトクリームが飛ぶように売れていました。
今年はラベンダーの育ちもよさそう。素晴らしいラベンダー畑が見られそうで今から楽しみです。


  4月20日 (水)
毎日新聞の世論調査で「憲法を改正すべき」と答えた人が60%に上ると報道されていました。
毎日新聞4月19日
重要なことは「戦争放棄を定めた1項は『変更すべきでない』が60%で『変更すべきだ』は37%。逆に戦力不保持の2項については『変更すべきだ』が58%で「変更すべきでない」の37%を上回った」という調査結果。この点では政府・保守党(自・公・民)の戦略が効を奏していると見てよいでしょう。
戦争放棄を実効あるものにしているのは第2項であることは論を待ちません。太平洋戦争の惨禍を2度と繰り返させない決意として世界に類のない最高法規を定めたその精神はこの第2項で実態を付与されたのです。
もともと第1項と第2項とは不離一体のものですが、保守政党はとりわけ国連の要請で自衛隊の海外出動を中心とする「国際貢献」ができるようとの名目で第1項と第2項を切り離し、第2項を改変することで第1項を変質させる作戦をとろうとしているのです。
はっきりしていることは国民の6割が憲法の戦争放棄の理念を支持しているという事実です。しかし、北朝鮮問題や中国の反日デモ・領土問題などを最大限に利用し海外派兵を含む自衛隊の強化に期待する世論が醸成されることで憲法問題にも屈折した意見として反映されていると見ることができるでしょう。
「現に自衛隊は存在するのだから、もっと柔軟に問題に対応できる憲法上の規定があってもよいのではないか」という「現実論」が大勢を占めるというこの状況は極めて危険な事態だと私は憂慮します。
こうした意見を述べるとすぐに返ってくる反論は、極端なものでは「北朝鮮のミサイルが日本を向いているときに、もしものことがあったらどうするのか。手を拱いてみているのか」「尖閣諸島や竹島が不当に外国に占拠されているのに、何もしないでよいのか」という石原流危機のあおりかた。
普通は、国際的にさまざなま地域紛争があり国連からの要請で自衛隊の出動ができるようにすることは国際的な視野からみてどうしても必要なのではないか。いつまでも金は出すが人は出さないということでよいのか、という「国際貢献」的意見。これは一般受けする強力な効果を持っています。

私自身は侵略されても無抵抗で屈服することがよいなどとは毛頭思っていません。必要な場合には武力をもって相手を撃退するという局面も否定するものではありません。一般論では。
しかし、自衛隊は歴史的な産物であり、日本とアメリカとの現在の関係を見れば、一般論で物事がすすむほど事態は単純なものではありません。日米安全保障条約はすでに日米軍事同盟という色彩を強めてあり、自衛隊(育ての親はアメリカでしたね)が米軍の極東戦略の一翼を担ってきたということは歴史上の事実なのですから。
自衛隊を「自衛軍」とする憲法ができたたとして現行安保と連動するなら一体どんなことになるのでしょうか。イラク戦争のようにアメリカが国連決議を無視して始めた戦争に自衛隊を出動させるのですから、これで一体どんな「国際貢献」をしようというのでしょうか。憲法を変えて常時海外出動できる「自衛軍」を持ったときに戦争放棄の憲法と果たして両立しうるのでしょうか。さらにはあの侵略戦争で大きな被害を与えたアジアの人々との共存・共栄を求める手段が9条改憲になるのでしょうか。
世の中の侵略戦争はすべて自称”自衛”戦争です。北朝鮮や中国・韓国との間で起こっている問題を一面化・肥大化させて危機意識をあおったり、一般的抽象的な「自衛の権利」の問題にすりかえようという世論誘導に乗ってはならないと思います。現在の9条改憲の本質は「戦争できる国への大転換」にあることを見抜くべきです。
歴史を今一度ひもとき、正確に事態を認識し、真に国際的な視野で私たちの進む道を見定める時だと私は考えます。


  4月19日 (火)
レンギョウ!!でした。花の名前オンチであることを再認識させられました。
そんな名前も知らないのかといわれそうなこの黄色い花。長野の春を紹介したつい最近のテレビニュースでもちゃんと名前を言っていた有名な春の花なんです。
ホームページのとびらの花は「レンギョウ」といいます。写真をとった町内のおばあさんがしっかり教えてくれ、さらに株もわけてくれました。深謝。
この「レンギョウ」は「モクレン科」で中国原産。
「中国原産のものにシナレンギョウと呼ばれるものもある。レンギョウと比べて花弁が細長い。韓国原産のものはチョウセンレンギョウと呼ばれるが、これは更に花弁が細い。もちろん、日本原産のヤマトレンギョウもあるが花は小さく数も少ない。小枝の縦断面を見ると、節にしきりがあってそれ以外が中空のものが普通のレンギョウで、節にしきりのないものがシナレンギョウである。学名はForsythia suspensaで、モクセイ科レンギョウ属である。」(梶本さんの「木々の移ろい」より)だそうです。
その果実は生薬レンギョウ(連翹)と言って、消炎、利尿、解毒、排膿を目的とした荊芥連翹湯などの漢方処方に配合。成分としてオレアナン系トリテルペン、ルチン(rutin)などのフラボノイド配糖体を含む、のだそうですよ。勉強になりました。知らなかったのは私だけだったみたい・・・。



午後8時頃妻が富山に戻っていきました。しばらくはまた母との2人暮らしです。
今日もよいお天気でしたので、午後から2人でアオサギを見にでかけ、その帰りクラフトパークに寄ってちょっと休憩してきました。
アオサギについては 「安曇野の四季」にアップしましたのでごらんください。
クラフトパークから見る安曇野は全体に霞んでいかにも春らしい景観。芝生にごろんと寝ころんで昼寝でもしたい日差しでした。




  4月18日 (月)
昨日が安曇野暮らしを始めて一年目にあたる日でした。前日の16日近くの旅館に泊まり、翌朝手伝いに来た家族とともに荷物を搬入したり家具の整理をしたり、近所のみなさんのお宅に挨拶回りをしていたのが1年前のこの時期。
「つい昨日のよう」などと書くつもりはありません。私にとってはこの土地は余生を過ごす大切な町ですから、この1年の密度はとても濃いものでした。随分長かったというのが正直な気持ち。むしろこれからの1年が、これまでの1年のように過ごせるのかどうかの方が心配です。
私の目標の1つは、沢山の人と仲良しになることでした。これは基本的に達成。さらに、もう1つの目標は家族の絆を一層深めることでした。これもほぼ達成しつつあると思います。ただ母の介護という点では、地域のみなさんに助けられることが多く、私自身の考え方や介護の仕方については反省点がものすごく多いことを正直に告白しておかなければなりません。
最後の目標は私自身が生き生きと生きるということ。「9条の会」でのつながりやフラワー・アレンジメントの世界との出会い、旧職場のみなさんとのつながりなど、これも満足出来る達成度。1年目は何とかなりました。これらをステップにして次の段階、2年目のスタートです。
「老い」と否応なしに向きあう局面がいろいろ出てくるかもしれません。地域の問題で思わぬトラブルが待ちかまえているかもしれません。しかし、いつも前向きに進んでいけば楽しいことが待っているという楽天主義で私はすすみたい。人々の暮らしと悩みや問題ともしっかり向き合って心を通わせることも忘れたくありません。
どんな安曇野暮らしがまっているのかこれだけはやってみなければわかりません。まあ、しくじっても正直にお話しますので、みなさん、暖かく見守っていてくださいね。

フラワーアレンジメント第12作アップしました。


  4月17日 (日)
15日の日記で「まんさく」と書きましたが、実は「まんさく」とは次のような花なんですね。まったくの認識不足でした。



15日に紹介し扉にも使った花を「黄梅」という人もいましたが、黄梅とはちがうよう。黄梅は下のような花です。


では、いま池田で沢山咲いている黄色い花は一体何??いろいろ人にも聞いてみてわかり次第また正しい情報を書きますね。すみません。<画像は他のサイトから勝手に失敬してしまいました。これもすみません>

さて、中国では第2波の「反日デモ」がはじまり、とくに上海で一部の暴力的行為があったことをテレビなどは伝えていました。
最近の論調で共通しているのは学生・青年のデモへの参加を促しているのは1つは「愛国教育」、2つは「鬱屈した不満のはけ口を排外的な行動に転嫁している」という分析です。私自身も当たっている部分はあると考えていますし、デモの呼びかけでもよく見られる「愛国無罪」という位置づけなどは笑止千万だと思います。
それに当局の暗黙の了解・泳がせ政策のもとで青年を「自発的」にデモに組織している中国当局の思惑も否定できません。厳しく取り締まることで当局への反発を招き、収拾のつかない事態になることを避けているという見方もあるでしょう。現在の排日的な運動は中国政府も推進してきた開放政策・市場経済の発展政策に否定的な影響を及ぼすはずなのにどうして暴力行為が野放しなのかという懸念も聞かれます。これらについて私も異論はありません。
しかし、マスメディアは現在の状況の一部を切り取って肥大化して伝えることは得意でも、それで終わりです。これまで何度も書きましたがテレビ・新聞には政府・財界による国家主義・軍国主義復活の流れ、侵略戦争否定の論調を厳しく問い直すという姿勢は全くといっていいほどありません。
奇しくも中国の留学生がインタビューで言っていたとおり「やられた方はよく覚えているが、やった方はすぐに忘れる」ということを絵に描いたように証明しているマスメディア。「愛国教育」とか「不満のはけ口」という現象面だけに目を奪われ、日本の歴史修正主義の強い動き、改憲・軍事大国化への動きという根本の問題から目をそらすとすれば、相互不信と対立は深まるばかりでしょう。
マスメディアが中国の一部学生の暴力行為を大げさに伝えることで結果的に日本で反中国ヒステリーを作り出すことになるならば、これで利益を感じるのはだれか。こうした事態は9.11直後のアメリカと何ら変わらないのではないでしょうか。
ともかく状況を冷静に分析し中国政府・中国の学生たちの現状を多面的につかむ努力をすることが大切でしょう。


  4月16日 (土)
名前の実態とがおよそかけ離れているという例は政府が提出する法案に最近とみに激しくなっているようです。最近の代表的な例がいま国会に提出されている「障害者自立支援法案」という法案です。
去る2月10日に閣議決定されその後衆議院に提出されて5月連休明けからこの法案の本格的な審議がはじまろうとしています。
すでにその前身の「改革のグランドデザイン案」以来、全国の障害者団体から問題点の指摘と強い反対の声が上がっていたもので、単に障害者の人たちだけの問題でない重要な内容が含まれているのです。

折しも東京在住の日本障害者協議会(JD) 理事・情報通信委員長をしている我が友SONOBEさんから今日次のようなメッセージを受け取りました。

メッセージについてはここをクリック・・・・【緊急のお願い】

現在国会で審議されようとしている「障害者自立支援法案」は身体、知的、精神の障害種別に分かれていた福祉サービスを一本化するという名目をとっています。
財政的には、障害者の福祉サービスは市町村が主体となって提供。市町村が給付に必要な費用を支払い、そのうち国が2分の1、都道府県が4分の1を負担、あとの4分の1は市町村と障害者で負担するというものです。
この「障害者自立支援法案」最大の問題は、これまで所得に応じて費用を負担する「応能負担」であったものを、一律1割の定率負担とする「応益負担」とする政策の根本的転換が盛り込まれていることです。さらに通所施設は一割の自己負担に加えて食費の自己負担が加わります。これは介護保険の改悪と符丁を合わせるもので一元化をにらんだ政策変更と思われます。
応益負担は同時に障害者本人が無収入でも家族に収入があれば、たとえば年金生活者の親の収入からでも無慈悲に費用を吸い上げる「世帯所得」の仕組みも取り込まれているのです。
これによる障害者と家族の負担は総額で690億円といわれるわけですから、この法案はただでさえ低い所得の障害者をいっそう窮地に陥れるものを言わざるを得ません。自立を促すどころか、サービスを受ける機会を奪い医者にもかかれない状態を作り出すまさしく自立破壊の内容をもったものです。
「障害者福祉の財政安定策を巡っては、介護保険との統合案が浮上している。経済界や自民党の一部の反対で、統合は当面見送られる方向だが、将来、障害者を介護保険の対象にする可能性が出ている。」(毎日新聞2005年2月13日)
当然20才からの介護保険料の徴収という政府の思惑とからんで、この法案はその地ならしの役割をも持っていると見なければなりません。
消費税の10%へのひきあげのたくらみ、健康保険料・年金掛け金の引き上げ、給付の引き下げ、さらには生活のすべてにわたって応益負担(受益者負担)の強化という国民収奪の悪政は止まるところを知りません。いっそうきびしい監視の目を国会に!!

障害者自立支援法案について(厚労省)
障害者自立支援法、最初っからやり直すべし!
『”障害者自立支援”法案』何が問題なのか
改革のポイントとそれぞれの問題点


もう初夏の陽気になっています。明日で安曇野生活1年。
今日の朝庭の畑に水遣りをしていたら今年はじめてカエルの顔をみました。久しぶりです。しかし、穴から出てきたばかりでまだ目がさめないのか、どことなく元気がなく年をとった感じのカエルです。それでもカメラを向けるとポーズをとってくれたのはさすが。


  4月15日 (金)
引き続きよい天気に恵まれた安曇野平野。池田町ではあちこちで黄色い「まんさく」の花(のちに「まんさく」ではないことが判明。現在調査中!!ご存じの方おしえてください)が満開。桜はちらほら咲き始めたところで満開までにはまだ間があります。あと数日もすれば見頃になるでしょう。
お昼頃妻が到着。さっそく「5人展」の展示会に行ってきました。5人の作品ではなく、私の「作品」を奥様に見てもらうためです。「まあ〜よくやるわねえ」と言われて終わり。「来年はこれで稼ぐからね」とちょっと点数を稼いでお茶を飲んで帰ってきました。
お昼寝の後、畑の手入れ。ずっとほとんど何もしていなかったので、もうすっかり草が生い茂っていました。日暮れまで草取りや畝の整備をして、ようやく畑らしくなってきました。さて何を植えようか。

夜はお誘いのあった「池田9条の会」の準備会に出席しました。いま大町や松川町などを含めた大北地域の準備会が6月10日の正式発足をめざして活動中ですが、池田でも小さいながら会をつくろうという話が出て今日の集いとなったものです。
平日の夜ということもあり、まだ準備会段階ですので参加者は11名と少なかったのですが、戦争体験やそれぞれの9条への思いを語り、今後の運動の進め方について話し合いました。とくに有権者の過半数の署名を集めるとなれば、改憲勢力が9条改憲の中心に押し出し国民受けをねらっている「国際貢献」という大義名分にどう反論し、説得していくのかがとても大事ではないかという点で一致、そうした問題を含めて学習・講演などの活動を進めていこうという話になりました。
私としてできることはせいぜいホームページを作ることぐらい。世話人の一人として出来る範囲でお手伝いをすることにしてきました。できあがったら是非みてくださいね。多くの「9条の会」と連携し、交流ができればうれしいと思っています。




  4月14日 (木)
さわやかに晴れ上がった朝。放射冷却のためにびっしりと霜が降りて車の窓もすべて凍り付いていました。
今日は早朝から町の健康診断だったので、昨夜から飲食・たばこを控えて会場である多目的研修センターに出かけました。
受付時間が何と朝6時半から9時までという都会では考えられないような時間帯。私は母がいるので7時に到着しました。車は駐車場いっぱいなのに会場はしーんと静まりかえって人の気配がほとんどないので、どうなっているのかといぶかしく思いながら中へ。すると静かに順番を待っている人・人。もう数十人が待機していました。
勤めがある人もいるし、農作業の人もいるのでこうして早朝からやっているのでしょうね。約2時間ほどですべての検診項目を終えて帰ってきました。
問診票に「家族歴」という欄があって私は何も考えずに「妻、母・・」などと書いていたら笑われてしまった。家族の病歴などの欄でした。そうならそう書けばいいのである。ちょっと考えればわかりそうなものですけどね。はずかしかった。
検診項目は血圧・眼底・血液・心電図・胃レントゲンなどでした。バリウムはいつ飲んでもいやなもの。早く出してしまわないと・・・。



今日は父の命日。妹がお花を届けてくれました。母にはお経のテープでも聞いてもらって供養をすることにしましょう。南無阿弥陀仏。

    **********************************

テレビでは「アタックNo.1」という上戸彩主演のスポコン(死語だと思っていたんだけど・・)ものがリメイクではじまり、設定の古さや人物の古さに???となりながらも船越栄一郎のひげ面が面白くてついつい。
その一方相変わらず中国の反日デモについて報道が続いています。テレ朝系列ではこのデモの震源地がカリフォルニアのあるサイトが日本の国連常任理事国入りに反対する署名をはじめたことが発端だと伝えていました。さらに中国の公的メディアが一方的な情報しか流さないことに対する反発としてネットでの情報収集が若者に定着していることも伝えていました。
ネットには情報があふれているという事実とはうらはらに、そしてそのことだけで自分の頭で判断していると思いこんで、人気サイトの情報に逆に縛られていく危険もはらんでいるわけで、上記の報道はその怖さを教えてもくれるような気がします。
翻って対岸のこの国の若者たちはどうか。歴史認識、日本の常任理事国入り、改憲問題、領土問題などの政治がらみの問題にはおよそ関心がなく「わからない」と答えるのではないだろうかと憂えます。歴史は受験知識としてしかインプットされず、討論することも自分から課題を設けて調べることもしないような学校教育になっているとすれば、たとえば今度のような中国の青年たちの問題提起に答えるすべもなく、あとはただ心情的な憎悪感を深めるだけでしょう。
今回の「事件」を歴史的不幸のはじまりとするのか、友好にむけた行動のはじまりとするのか。現在の局面は日本の若者たちに対してこのことを鋭く問いかけている・・・私にはそう思えて仕方がありません。

中国現地でデモや町の雰囲気などを体験している日本の人たちの声も聞いてみましょう。
留学中の学生さん(?)Blog「Hatena::Diary」の一人
北京駐在8年の教師(?)PandanokuniさんのBlog「ぺきん日記/中国・北京より」
・・・北京の様子をわかりやすく書いてくれていますが、”リンゴフリーク”のたとえは????です。
その他各地の情報が載っているページ「中国で反日デモ 関連リンク集」


  4月12日 (火)
昨日の朝刊各紙のトップ記事は中国で広がる「反日デモ」でした。北京・上海など各地で広がりを見せた抗議行動はそれだけにとどまらず商社や商店や日本人学生への暴力的な行為をともなってぬきさしならない状況となっているように見受けられます。
息子の彼女もいま中国に留学中でその模様を不安そうに報告していました。
当然のことながら、こうした一部の過激な暴力的行動を許すわけにはいきません。まして、日本人すべてを敵視するような論調や教育が中国国内で展開されているとすればそれは為にする極めて歪んだ政治的扇動であり、中国政府の責任も厳しく問われなければならないでしょう。
一方国内のマスコミでは「暴徒化したデモ隊を止めようとしないばかりか暗黙の了解を与えている中国政府」「止められないジレンマに立たされている中国の国内事情」などと事態の暴力的な進展のみを肥大化させた報道をくりかえしています。北朝鮮の国内事情をセンセーショナルにほじくり返す番組が後をたたないことも私には異様としか思えません。
何故に中国や韓国でこれほどの激しい「反日行動」が起こっているのか。マスコミは両国での「愛国教育」のせいなのだとその「一面的教育」を非難している点では共通しています。
ところで、歴史的な犯罪を精算しきれないばかりかそれを肯定さえし、再び「改憲」を弾みとしていつか来た道を歩みつつある日本の現状こそが根本的な原因をつくっているのではないのですか。マスコミはこのような指摘には決して耳を貸そうとしません。アジアの人々の日本を見る目と、日本政府やマスコミの現状とのこの乖離はいったいどこまでひろがっていくのでしょうか。空恐ろしいものがあります。
ところで中国や韓国の人々が問題にしている日本の教科書問題とは何か。その焦点になっている扶桑社「新しい歴史教科書」には一通り目を通しておかなければなりますまい。

まず、太平洋戦争について。

大東亜戦争1(太平洋戦争)

初期の勝利
・・・・・
日本政府はこの戦争を大東亜戦争と命名した。(戦後アメリカ側がこの名称を禁止したので太平洋戦争という用語が一般的になった)。日本の戦争目的は、自存自衛とアジアを欧米の支配から解放し、そして、「大東亜共栄圏」を建設することであると宣言した。日本に続いて、ドイツ、イタリアもアメリカに宣戦布告した。こうして、日・独・伊に対抗して、米・英・蘭・ソ・中が連合してたたかう、第2次世界大戦が本格化していった。
緒戦の勝利に日本国民は酔っていた。だがここから先をどうするか、日本軍ははっきりした見通しをもっていなかった。

大東亜会議とアジア諸国

大東亜会議
戦争の当初、日本軍が連合国軍を打ち破ったことは、長い間、欧米の植民地支配のもとにいたアジアの人々を勇気づけた。・・・
これらの地域では、戦前より独立に向けた動きがあったが、その中で日本軍の南方進出は、アジア諸国が独立を早める一つのきっかけともなった。・・・
物的にのあらゆるものが不足し、寺の鐘など、金属という金属は戦争のために供出され、生活物資は窮乏を極めた。だが、このような困難の中、多くの国民よく働き、よく戦った。それは戦争の勝利を願っての行動であった。

戦争の惨禍
・・・戦場となったアジア諸地域の人々にも、大きな損害と苦しみを与えた。特に、中国の兵士や民衆には、日本軍の侵攻により、おびただしい犠牲がでた。・・


南京大虐殺についてはどう書いているか。極東裁判の解説として一段活字を落として次のように書かれています。

極東国際軍事裁判
・・・・この東京裁判では、日本軍が1937(昭和12)年、日中戦争で南京を占領したとき、多数の中国人民衆を殺害したと認定した(南京事件)。なお、この事件の実態については資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、今日でも論争が続いている。

戦争の罪悪感
GHQは、新聞、雑誌、ラジオ、映画を通して、日本の戦争がいかに不当なものであったかを宣伝した。こうした宣伝は、東京裁判とならんで、日本人の戦争に対する罪悪感をつちかい、戦後日本人の歴史の見方に影響を与えた。


水戸黄門さまじゃないけれど「もういいでしょう」。要するに、行き過ぎはあったがあの戦争はアジア民衆を欧米のくびきから解放する崇高な目的で始められたもので、罪悪感にとらわれる必要はない。アジアの人々に多大な犠牲を強いたとしても戦争というのはどの国の場合でもそれらはつきもので、日本だけが例外であるわけではない。そのような否定面ばかり見ないで、むしろ日本の古き良き伝統に自信を持ち、それらを受け継いで新しい日本の建設に向かっていく事の方が大切なのだ。というわけです。
ちなみにこの教科書の著者は、代表執筆者 西尾幹二、執筆 小林よしのり、坂本多加雄、藤岡信勝・・・など。ぎゃ〜〜、この人達、歴史の研究者だったんだ。
ふ〜〜。


 **************************************



午後になって雨が降り出しました。農作物には恵みの雨ですが、昨日までとはうってかわって肌寒い一日です。
午後から穂高のカルチャーセンター付属のギャラリー「有遊」に例の「講師5人展」を見に行ってきました。私のつる細工たちがどうなっているのかやっぱり気になりましたもんね。
詳細は「安曇野の四季」で。


  4月11日 (月)
今日はのっけから尾籠な話で失礼。
母を迎えにきた宅老所の若い女性2人、母の顔をみるなり「この前(金曜日)はすごかったですねえ」
私が「・・・???」という顔をしていると「た〜〜くさん、ご出産されましたね。流れないくらい一杯でした」
「たいていそうなんですよ。うらやましい。お陰様でうまく出てほんとうによかったです。」私がそう答えると「腸のかたちのままでてくるんですねえ。園さんは」。「そのようです。そのケツをくれと予約しているんです」という私に「本当にうらやましいですねえ」と職員の1人。
そういえばいつだったか、金八先生が授業で「排泄」の話をしていて「どんなウ○コがいちばんいいかというと、一本スポン。そうです。バナナのようなのがいいんでね」とやっているのを見たことがあります。母の場合はまさにそれです。
食べれば出さなければならないわけで、介護というのはつまるところ「排泄とのたたかい」です。母の場合はほとんど排泄の自覚がないので、私や介護施設の職員、ヘルパーさんが解除をすることになります。最近は上の話のような局面がとても少なくなっていただけになかなか「めでたい話」ではありました。
「たかちゃんち」のみなさん、いつもながら大変お世話をおかけしました。感謝申し上げます。

昨日はまた強風が吹き荒れて私はくしゃみが連発。今日は曇り空ながら風もおさまってちょっと肌寒い日和です。
そろそろ池田に引っ越して1年になるんですね。去年の今頃私はどうしていたのだろうと日記を読み返してみていました。イラクで3人が人質になり、その解放と自衛隊の撤退を求めて私も連日キャンペーンを張っていたんですね。なんだかずいぶん前のような気がします。
まず順調な1年だったといえるでしょう。これからの1年は妻といっしょに新しい家を建ててこちらでの基盤をしっかり固める1年にしなければなりません。同じことの繰り返しでは面白くありませんから、さらに充実した日々となるように精進、精進。



「HTML(ホームページ作成)講座」をアップしました。これは息子の依頼で先日から書き始めたもので極私的講座ですが、作成者が初心者であるぶん、はじめての方には参考になることもあるかもしれないと思い、あえて公開したものです。ご批判をよろしく。


  4月9日 (土)
風もおさまって、よく晴れて穏やかな一日になりました。池田町ではまだ桜の開花までにはちょっと間があるようですが、それでもようやく春全開という感じです。
とろこが・・・・もうくしゃみが出っぱなしなのです。これは間違いなく花粉のせいです。安曇野は花粉も全開。山火事とまちがって通報があったほど花粉が山中でもうもうと噴出しているらしいのです。一昨日の風の強い日一日で昨年1年間の総飛散量の2倍の花粉が飛んだと新聞にデカデカとでていましたからハンパではありません。
私の場合は鼻がかゆくなってくしゃみが出る程度でそれほど重症ではありませんが、ひどい人には春本番どころのさわぎではありませんね。マスクを顔中にかけて車を運転している人もよく見かけます。もう、早くおさまってほしい!!



家にいてもくしゃみ、外に出てもくしゃみなので、いっそのこと外で思いっきり「はっくしょ〜〜〜おおおん」とやってこようと、カメラを持って安曇野の春を探しに行ってきました。
東山ぞいをドライブしていたらきれいな梅の木をみつけ車を止めて外にでました。すぐそばで畑仕事をしていたおじさんに挨拶をして写真ととっているのだと告げると、おじさん、私がてっきり山の写真をとっているのだと勘違いして山の説明を始めました。爺が岳の右隣に「鶴」が頭をもちあげているような岩肌が見えるらしく、しきりに「見えるだろう」というのですが、なかなか私にはわからない。何度も聞き直してようやくその姿を認めました。確かに鶴が羽根を休めてまっすぐ立っているような形です。
なかなか親切なおじさんで、どんどん話しかけてくるのでなかなか話が終わりません。ようやくいとまごいをして梅の木にカメラをむけました。
家々の庭先や田んぼのあぜ道にいろんな花が咲いていて見飽きません。
トップページの写真が頻繁に変わるようになりましたね。そうなんです。いよいよカメラの出番です。楽しみにしていてくださいね。腕にヨリをかけて今までにない写真をお送りしますから。
それにしてもこのカメラ、ピントを合わせるのが一苦労なんですね。何度これはというシーンを逃したか。いいカメラがほしいなあ・・・・。

というわけで、いくつかの写真を「安曇野の四季」にアップしました。

昨日妻が氷見漁港から送ってくれたホタルイカが到着しました。さっそくゆでてネギ(ワケギやアサツキがないので長ネギで代用)を添え私の好きな酢味噌で食しました。アツアツのゆでたてが最高。母も他のものはそっちのけでホタルイカのみ選りすぐって食べていました。
沢山送ってくれたのでお隣のOさんやおやき村の方達におすそわけし喜んでもらいました。ありがとね。のりこさん。


  4月7日 (木)
今日は一日中強風が吹き荒れていました。夕方になってようやくおさまってきたようですが、外にあったものがあちこちに散乱して片付けが大変でした。
こちらの気温は昨日ほどではありませんでしたが、全国的にはまたまた真夏のような気候だったようですね。

私は午後ヘルパーさんが来てくれている時間に少しだけ東山(北アルプスとは反対の低い山)に写真を撮りに出かけました。木々の芽がもう相当に膨らんで一部には花をつけている木もあります。名前がわからないのですが、いち早く黄色い花をつけた木があちこちに。さっそく扉の写真に使いました。新緑まではまだ少し間がありますが、確実に春が深まっていることを感じます。
その後は庭の手入れを少々。雑草の中でも根を張る種類があってそれだけは早めに取っておかないといけません。畑の隅っこに春の七草の一つである「なずな(ぺんぺん草、三味線草ともいう)」の株が大きく育っていました。隣のおじさんがこれはおいしいよと教えてくれたのでさっそく収穫してみました。小松菜の花と一緒に今日はゴマ和えです。

食後・・・・
うま〜〜〜い。最高!母上も完食でした。
実は胡麻味噌をつくってゴマ和えにしたあと、残りの胡麻味噌をアツアツの御飯と混ぜてゴマミソごはんに。これは私の子どもの頃からの大好物でして、いまだにやめられないのです。
ちょっと思い出話をしますと、今は亡き祖母が私の幼少の頃よくゴマ味噌を私に作らせたんです。ゴマ味噌をつくったあとすり鉢をきれいにするために御飯を入れてまわりのゴマ味噌を取るのですね。私はそれが目当てでゴマをすっていたのです。
さて、今日は母に野菜をとってもらうためにゴマ味噌ごはんに菜の花もたっぷり入れてワイルド混ぜ御飯。これはいけます。お試しあれ。


夕方に入って「掲示板」に接続できなくなっています。サーバーのメインテナンスですかね。連絡はなかったような気がしているのですが。もうしばらく様子見です。
・・・・どうやらサーバがダウンのようです。

Linuxインストール記をアップしました。


  4月6日 (水)
池田では今日小学校の入学式。ピカピカの一年生がお母さんに付き添われていそいそと学校に出かける姿が微笑ましい。

今日はまた暑すぎるくらいのバカ陽気。道路脇の温度計には「27度」の表示が。いくら何でもそれはないだろうと思っていましたが、夕方のニュースでは松本で26.7度まで上がったそうです。山梨では30度を超えたとか。ギョエー。真夏ですよこれは。数日前雪で真っ白になったのがウソみたい。4月3日の朝はこんなだったんですけど・・。



それにしてもあんまり暑いのでとうとう車のエアコンを入れてしまいました。農家のみなさんは畑仕事もいよいよ全開。農道ではトラクターと出会うことも多くなりました。
この陽気では花粉濃度もうなぎ登りです。花粉症に悩まされているのかマスクを掛けている人がたくさん見受けられます。私も何となく鼻がぐずぐず。

さて、東京永田町では郵政民営化をめぐって竹中大臣が郵政改革関係合同部会で執行部の方針を説明しようとしましたが、議員から批判が噴出。テレビでもインタビューに答えた議員が「理念無き民営化だ」と言っていました。
もともと特定郵便局の局長会は自民党の支持基盤。郵便局がどうなるかわからない状況のもとで自己保身をはかる郵政族が反対を叫ぶのはよくわかる。それをも説得してあえて民営化するメリットはどこにあるのでしょうか。これはもう始めに民営化ありきですよね。
財界の要求も、外資系金融資本のねらいも批判の対象にはなっていないし、またなり得ませんから、自民党内の「批判」は結局手続き論に収束せざるをえません。
朝日の記事でも「政府案が党の意向を採り入れたこともあり、民営化の中身への反対より、小泉首相の手法への反感や拙速な進め方を反対理由に挙げる議員が目立った。法案成立までのカギは、執行部がこうした『小泉流』反対派をいかに切り崩すかにかかってきた」と書いているほど。国民の批判をもっと集中して自民党内の矛盾をいっそう広げなければなりませんね。



ドライフラワー・アレンジメントのNo.10をアップしました。


  4月5日 (火)
ようやく暖かい日差しがもどってきた安曇野路。松本では20度を超えてしまったというからもう5月連休あたりの陽気です。季節が1か月早まっていることを実感。
まだ腰は本調子ではありませんが、もうこれ以上待てないというわけで畑を耕し始めました。待っていると「雑草園」になって収拾がつかなくなってしまいます。
あと一週間後くらいに苗やタネを植えられるように、土を掘り起こして肥料をやりました。雑草を取るまでには至っていませんが、身体と相談しながらこのあとぼちぼちとやるつもりです。
直売所に行くと種ジャガイモはすでにほとんど売り切れ。前もって予約しておいたので昨日3種類を入手してきました。
「種芋って食べられるかねえ」と私。すると売店のおばさん2人顔を見合わせて「種芋を食べる人はいないねえ。聞いたことがない。消毒してあるから食べない方がいいよ」とあきれていました。そんな質問をした私がちょっとはずかしかった。
サヤエンドウの苗を数本買ってきてこれは庭に植えるつもり。シイタケのほだ木が1本500円で売られていました。「雨がかかって日が当たらないところに横にして置いておくといい」とおばさん。そんな場所ってあるかいな。よってこれはしばらく様子見。
借りている畑にはたくさんのタマネギが植えてあります。ようやく肥料をやって飛び出している苗を植え直してきました。ちょっと肥料が遅かったからどれだけ大きくなってくれるやら。

話は全く変わりますが、息子から依頼があって彼のフィアンセの中国留学日記をサイトの1コンテンツとしてアップしました。レイアウト・画像から文章まで、ほとんどは息子と彼女が作っているものですが、多少手直しをして今日サイトにアップロードしました。「まきのバヌアツ便り」につづく海外第2弾「芙美的大陸日記」。どうぞ見てやってくださいませ。




  4月4日 (月)
ヤンキースの松井選手が最高の大リーグスタート。すごいですねえ。ホームランの直後ってゴジラの声がスタンドに響くんですかねえ?? 「めちゃくちゃなファンの期待にも応えられる選手になりたいですね」とイチロー選手も負けていません。日本人選手達のいっそうの活躍を期待したい今シーズンです。
母を寝かせてMr.マリックの「超魔術」を見ている間にあっと言う間に時間がたってしまいました。
マジックなら笑って済ませられますが、郵政民営化政府案の「トリック」は笑って済ませられるものではありませんね。
「いやいや完全民営化ですよ」というKOIZUMIさん。現在の郵便ネットワークは”原則”維持するというのですが、空手形になることは火を見るより明らかです。消費税が何より雄弁にそのことを教えてくれますから。
郵政民営化のねらいの第1は「郵貯の巨額の資金が市場のらち外におかれている」とか「郵政公社の優遇の撤廃」などという財界・米政府の郵貯・簡保をターゲットにした食いちぎり。第2は「儲からない」過疎地域などの郵便局を統廃合して徹底した「合理化」をはかること。サービスがどんどん悪くなり始めて一体何が進行しているのかを実感するようでは遅すぎます。
マリックの番組では一番見破りやすかったのは細木数子が挑戦して賞金が500万円となったトリック。細木数子がトリックを見破って賞金を獲得し最後にそれを地震被災者に寄付して大団円というオチがつきましたが、郵政民営化にももっと目を注いで政府の国民だましのトリックを見破る必要があります。

      **************************

今日、有明山麓を走って来年の蔓の採取先を探していたら、面白い場所を見つけてしまいました。
そこは荒れた松林のようですが、気がつくと高い木の上に大きなツルのような鳥が沢山飛び回っているのです。すぐ近くの工事現場の人に「あの鳥は何でしょうね」と聞くと「ゴイサギ、アオサギ。巣をかけているからね」と答えてくれたような言わないような・・・。
カメラを持って上を見上げると無数の鳥の鳴く音や飛翔する音ですごいことになっています。木のてっぺんには沢山の大きな巣があって頻繁に親鳥とおぼしき鳥が止まったり飛び立ったりしています。鷺の営巣コロニーだったんですね、ここは。
頭の後ろからピンと突き出た「冠羽」が見える大きな鳥はどうやらアオサギ。遠くで見ても大きい鳥だから近くで翼を広げると壮観だろうなと思って近づいて見とれていると頭の上にフンが・・・。あわてて逃げ出して遠くから観察。2種類いるんですね。小さい方がどうやらゴイサギ。こっちの方が数が多くしばしば一緒に木にとまっています。
下を見ると緑っぽい青みがった卵の殻が散乱していました。小鳥が生まれて割れた殻が落ちたものか、誤って落ちた卵かわかりませんが、とにかくニワトリの卵と同じかそれより一回り大きいくらいでしたよ。うう〜ん、こんなところで野鳥観察が出来るなんて思ってもみなかったですね。町からそれほど離れているわけでもないのに周りにはだ〜れもいない道路脇の林の中。多分私が知らなかっただけで穂高町では有名なところなんでしょうか。それにしてもここは子ども連れで観察に来るには絶好のポイントです。ただしできるだけ遠くから、鷺たちを驚かさないようにしなければならないことは当然ですが。




  4月3日 (日)
天気が下り坂になると気圧の関係なのか湿度の関係なのかわかりませんが腰の痛みがひどくなるようで、夕べから今朝にかけて調子がよくありません。そうは言ってもひと頃からみるとずいぶん改善されているのであと少しです。直売所に行くとジャガイモの種芋やエンドウの苗が一杯並んでいます。植え付けをしたり、タマネギに肥料をやったりしなければならないのに外に出られず何とも困ったものです。
娘から元気になって保育所の新しいクラスに編成替えになった孫の写真を送ってきました。こうして元気になった姿を見ると危機を乗り越えただけにいっそう愛おしいと思えます。これからも思いがけない危険が待っているかもしれませんが、それを乗り越えられるだけの力を身につけていってほしいと願わずにはおられません。

外に出られない私としては蔓工芸が一段落して昨日はLinux用のATOK、一太郎のインストールにかかりきりになっていました。せっかく買ったのだから使えるようにしたいと奮闘したのですが、なかなかのくせもの。マニュアル通りにはいかないのがLinuxの世界の難しさです。
一太郎のインストールは簡単にできるのですが、日本語入力メソッドATOKとの関係がうまくいかない。インストールしてあった昔のATOKが使えなくなってしまったので、新しいATOKを入れても途中でエラーがでて入らない。しかたなくまたまたOSの再インストール。何度同じことをやったでしょうね。
Linuxではあるシステム・ファイルやアプリケーションを入れようとするときに「依存関係」という問題がかならずつきまといます。簡単に削除したり入れたりはできないのです。最近ではそれを解決する方法がいくつか取り入れられているのですが、それでも頻繁にこの問題と遭遇することになります。それが解決されてもそのままアプリケーションが使えるわけではない。ATOKであればクライアントとしてそれを使用できるようにファイルを書き直したり書き直すパッチを当てなければならないのです。マニュアルには一応書いてはあっても予期せぬエラーがでることがあって、だいたいそこで立ち往生ということになる。Webサイトを見ると同じような症状に悩まされた人たちがそれをどう解決したかというような記事が結構出ていたりして、それも参考に困難に立ち向かっていくわけです。
私の場合は何とかあるサイトで見つけたLibファイルを入れてATOKのインストールには成功しましたが一太郎の入力ができない問題を解決できず、結局StarSuite7を使うことにして昨日は電源を落としました。他の人が見たら、この人何やってんだろうと思うでしょうね。
私のようにLinux初心者にはまだまだ敷居は高くて中に入れない状態が続いているわけですが、少しずつ理解を深められればいいなというだけのことで、いわば頭の体操。
頭の体操といえばもう一つ、一年間見向きもしなかった数学を少しずつ復習しておくかなと思い始めたこと。数学そのものというより大学入試問題の傾向を知っておくことが目的で、何かのための予習にもなるだろうと昨日から始めた。そう言えばこのホームページで数学の「ス」の字も出てこなかったですもんね。はずかしい。

そうそう、昨日は久しぶりに「おやき村」に寄って私の作ったドライフラワーの作品を2点店の壁に掛けてもらました。押しつけてきたという方が正確かな。でも、殺風景だった店に春風が吹いていたからお客さんも喜ぶでしょう・・・と、勝手に想像。


  4月1日 (金)
きれいに晴れ上がった4月の安曇野。腰も大分よくなったのでカメラを片手に近くを散策してみました。
新しい土地のすぐ上は雑木林と畑になっています。そこにはフキノトウが顔をだし土筆も何本か見ることができました。畑では農家の人が土を耕したり肥料をやったりして手入れに汗を流していました。
畑を耕していたおじさんに挨拶をしてしばらく雑談をしていました。彼の言うには昔はこのあたりは桑畑で蚕を飼っていたということです。「私も昔は蚕をやっていた」と懐かしそうに話していました。
どこから水を引くのかと聞くと、どこからともなく水がわいてくる、地下水があるからという返事。
すぐ下の土地を買ったという話をしたら「いいところに土地を買ったね。すぐ近くで土地を買った人がいたけれど、日が当たらず雪が融けないのでそのうち土地を手放したらしい。あそこは日が当たるし道の前だからね」と話してくれました。
色々話をしているうちにすっかり仲良しになってしまい、年内には家も建つだろうから出来たら是非寄ってほしいとご招待して別れてきました。


その後は梓川の先生のところに寄ってフラワー・アレンジメントの作品を一つ作ってきました。壁掛けのアレンジはとても感じがいいので、前回に続いて2作目になります。蔓細工は材料がもう採れないので完了。それを見越してこの数日腰を痛めて休んでいる間に台だけはどっさり作っておきました。
今月の12日から17日まで「講師5人展」という作品展が穂高で開かれます。ビーズのK先生はその一人なのですが、私はその作品を展示する際の協力者としてオリジナルのつる細工を出品します!!来年は「蔓工芸作家」としてデビューするかな。

穂高カルチャーセンター有遊 講師5人展
4月12日(火)〜17日(日)午前10時〜午後6時
ギャラリー有遊
南安曇郡穂高町有明9435 0263-81-5533




"Waiting For You" by Mr. Blue Piano Man


to top